とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

中学校からの贈り物

2014-12-27 22:22:51 | 本、作家
私が中学生だった頃、
学校から生徒の誕生日に本のプレゼントがありました。
あらかじめ文庫本のリストの中から
自分で受け取る本を選んでおくのですが

私は徳冨蘆花の「自然と人生」を選びました。
2年生の時には、全員同じ本のプレゼントになってしまいましたが、
それは「ビルマの竪琴」でした。

はたまた音楽では
ダークダックスが学校の体育館にやってきました。
(本当はダークダックスであったか、ボギージャックスであったのか、あるいはデュークエイセスであったのかは、忘れてしまったのだが、いずれかのグループであったことは間違いない。)

まじかで歌う一流のプロのコーラスに鳥肌が立ちました。
企画してくれた方はどう思っていたのかは知りませんが
田舎者の私には大変ありがたい企画でした。

思うに、思春期に感動したことというのは、
その人の一生を通じて影響のあることだと思います。

趣味にしても
興味を持つ事柄ににしも
ほぼすべて、中学生までに自分が経験したことが下地になっています。

たとえば自然と人生という本では、
次の一節が特に私が好きなところなのですが・・・・

相模灘の落日

秋冬風まったく凪ぎ、天に一片の雲なき夕べ、立って伊豆の山に落ちつる日を望むに、
世にかかる平和のまた多かるべしとも思われず。
日の山に落ちかかりてより、そのまったく沈み終わるまで三分時を要す。
初め日の西に傾くや、富士を初め相伊の連山は煙のごとく薄し。日はいわゆる白日、白光爛々としてまぶしきに、山も目を細うせるにや。
日さらに傾くや、富士を初め相伊の連山しだいに紫になるなり。
日さらに傾くや、富士を初め相伊の連山紫の肌に金煙を帯ぶ。
この時浜に立って望めば、落日海に流れて、わが足もとにいたり、海上の船はみな金光を放ち、逗子の浜一帯、山といわず砂といわず、家といわず、松といわず、ころがりたる生簀の籠も、落ち散りたる藁屑も、赫焉として燃えざるはなし。

名調子ですね。一時は暗記したことすらありました。
このところ三浦半島を歩いていますが、相模湾を見ると
心のどこかで蘆花のこの文章の光景を思い浮かべているのです。


もうすぐお正月

2014-12-27 17:11:51 | 日記
クリスマスが終わると
スーパーは正月一色となる
お値段も正月価格のご祝儀相場だ、
年末になると生鮮食品は値上がりをするので、
日持ちのするものは、クリスマス前に買っておいた方がよい。

かまぼこもこの時期には1000円ぐらいのものが中心となり、
栗きんとんもほんのちょびりの量で
めちゃきんとんの価格だ。(なんのこっちゃ)

正月商品はだいたいそんな価格なので、いっぱい食べようと思ったら
自分で作らないとたまらない。

そこで、
栗きんとんぐらいは自分でつくることにした。
なにしろ主原料のサツマイモは自分の家で作っているので
手間だけかければよい。
残念ながら栗はないので、パックのものを800円ぐらいで買ってくる。
照りに使う水あめは前に買ったのが家にあった。
スーパーの栗きんとん価格から推測すれば
5000円相当以上のものが、これだけでできる。

レシピを見ると
クチナシを忘れていた。
これも買うと高そうなので
庭のクチナシの実を取ってきて、
天日干しにして使用することにした。


正月の花も買うと高いので全部自家製、
農家の特権だ。


売り物の花ではないので、枝がひねたりしていて、
花瓶に生けるには一苦労だが
これで十分だろう。

栗きんとんは明日作ります。