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胃のない人の医療がない

2014-11-17 22:18:49 | がん治療
「アルファクラブ」という胃を手術で無くした
人達が励まし合う雑誌がある。

11月号に、あるジャーナリストが衝撃的な一文を
寄せていた。

胃切除後の障害に悩む人たちは「医療難民」だと
筆者はいう。

私も胃を切除しているが、幸いにも胃がないため
に起こる苦しみが薄い。少ない例に恵まれている
といってよい。

「アルファクラブ」には、生涯に悩む文章が並ん
でいる。例えばものを食べれば訪れる胃痛、吐き
気、下痢、便秘など様々な苦しみに多くの胃切除
後に悩む。ダンピングに襲われる人も多い。

医者は手術後「がんは取れました」と告げるが、そ
のあとのケアについては教えてくれない。

知り合いが胃の手術を受ける際、奥さんに、私は「手
術は成功するでしょう。しかし、患者としての戦い
はそこから始まるのですよ」と云った。

ものがうまく食べられない苦しみ、腫瘍の転移がない
かという恐れ、がんを取ったと喜びは束の間に過ぎな
い。

雑誌によると「もう生きる気持ちがなくなった。術後
ひどい吐き気とつかえで何も食べられない。だるくて
起き上がることもできないのです」

病院は早期退院へと動く。胃切除者の指導に余裕はな
いから。だから、胃切除後は医療難民になるのだとい
う。

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