フィレンツェ大聖堂
青空に映えて見事な景観でした
■2016年12月25日(日)
今日はクリスマス、どこへ出かけてもお店は閉まっているだろうし、下手をすると交通機関だって動いていないかも知れません。毎年、この日をどうするか悩むのですが、今年は一日ゆっくりすることにしました。何の予定も立てず、ホテルでのんびりしようと考えていたものの、ここは花の都フィレンツェです。お天気もいいのに、さすがにもったいないと、午後からドォーモのあたりまで散歩に出かけました。
沢山の観光客に混じって重装備のお巡りさんも
クリスマスとはいえ、この周辺には観光客がいっぱい繰り出しています。やっぱり大聖堂の威力は凄い。写真を一枚撮って、人混みから抜けるように、さらに歩みを進めると、いつの間にかアカデミア美術館の通りに出ていました。この通りにはジェラートの名店「カラベ」があったなぁと考えていると、そのカラベ、なんと営業しているではありませんか。そういえば、イタリアに来てから、まだジェラートは食べていなかった、と寸時の迷いも無くお店のドアを開けました。
大聖堂前のプレゼピオ
先客は誰も居ず、選んだマンドローネを店内で食べていると、店主らしい人が、奥から出て来て、チョコレートで作ったクリスマスツリーを私に見せてくれました。これから更に飾り付けをするのだそうです。出来映えを、どうだ?と聞くので、とても素敵です、と返事をすると、写真に撮ってもいいよ、と言ってくれました。私の首からぶら下がったドピンクのデジカメに気がついたのでしょう。
突然のことで、なんかぎこちない
こんな名店の職人さんは気難しい人が多い気がするのだけれど、なんとフレンドリーな。どうせなら一緒に、ということにもなって上記の記念写真が撮れたのですが、これも気持ちを外に向けたからこそで、ホテルにこもったままならば、こんな地元の人との触れ合いはなかった。このあと、飾り付けの小さなクリームの乗ったお菓子も食べさせて貰いましたが、あーこれぞまさしく、ドアは叩けよさらば開かれん・・・
って思い出しました!叩いたのに開かれなかった扉。
グッビオのホテル
昨日のグッビオでの出来事です。散策に便利だからと町の中心地にあるホテルに宿泊しました。夕食がてら夜のグッビオを楽しもうと出かけたのですが、戻ってくると、ホテルの扉が閉まっていて焦ることになりました。このホテルは元宮殿の別邸だとかで、扉も重厚な作りです。それでも、気付いてくれたらと扉を叩きましたが応答してくれる気配がありません。
扉には、大きく矢印が書いてあって、『入り口はあっち』だと。って一体どっちやねんっと自分に突っ込みも入れながら、困り果てました。
そうだ!バッグに入れた海外用の携帯電話があった!ちんけなノキアのガラケーですが、軽いので持ち歩いています。ホテルに電話を入れて、扉が閉まっている、開けて欲しいと伝えて、ことは終わるはずでした。ところが電話に出た係の人は、すぐ横にもう一つ別のホテルへの入り口があるといいます。
「destraデストラ、destraデストラ」(右だ右だ)と言うばかりで、探してもさっぱり分からない。更にバールがあるからその横を上がれと説明してくれたけれどバールなんてないし。
今、広場の前のホテルの入り口に居るから来て欲しいと頼み込んで、やっと迎えに出てくれたけれど、工事中で幕が張ってある奥まった入り口で、こんなの分からんっ。それより、部屋のカギは外出するからとフロントに預けたよね。その時に、説明してくれていたら、こんなことにはならなかったのに。
もう一つの入り口との位置関係
それにしても、携帯電話を持っていてやっぱり良かった。以前、チンクエテッレのカモッリのホテルでテラスに出た後、ドアが外から開かなくなって、「Aiutoー!たすけてっー」と叫んだことを思い出しましたが、叩いてもホテルの扉は開かないこと、改めて身にしみました…ハイ