グッビオの山に輝く世界一大きいというクリスマスツリー
■2016年12月23日(金)
昨日無事にフィレンツェに到着して、その翌日の今日、グッビオという町に来ています。随分前に旅行雑誌で目にした、世界一おっきいというクリスマスツリーがこの町にあることを知って、そして先年訪れたアッシジのサン・フランチェスコの足跡もこの場所に色濃く残り、更には、今まで大きな誤解をしていたある事実に、はたと気付くに至っては、どうしてもグッビオを訪ねたいと思ったのでした。
標高827mのインジノ山に登る鳥かごに乗って
グッビオは、ウンブリア州とマルケ州の県境いにありますが、どこを起点にしても訪ねるには交通の不便な町で、今回も列車とバスを乗り継いでたどり着きました。バス停には2時間も前に到着しているというのに、バスの後を走って追いかけるはめになり、その場所はというと、奇しくも一昨年、車内にカメラを置き忘れて爆走したペルージャの、あのバス停・・・事の顛末は、フィレンツェからグッビオに行く方法とともに後日詳しく記したいと思いますが、なんという因縁か、しかしながら、始まったばかりの旅程を思えば、二度あることは三度もないない、と強く強く心したいと思います。もうこれ以上走りたくないぞ。
下りは、強風が吹いて足下が怖かった
この鳥籠は、FUNIVIA(フニービア)と呼ばれますが、終点の山のてっぺんにある聖ウバルト教会に祀られているサン・ウバルトの死後800年をきっかけに、市民や観光客のために装備されました。1959年に始動というからもう半世紀も前になります。
さすがに恐ろしくて自撮りする人はいなかった^^;
当時は、ドラム缶のような形でしたが、関係各位から200以上の同意と寄付金も集まったようで、それ以降システムをグレードアップさせて今日に至りました。発案は、ゼノン・チピアーニという人物ですが、彼を町のボランティアの人たちが支え、翌年の1960年12月3日にデモンストレーションまで行ったと聞けば、当時の、町をあげての一代プロジェクトだったのでしょう。
鳥籠の到着先にある聖ウバルド教会
グッビオに到着後、ホテルにチェックインして一泊分の手荷物を預け、すぐにこのロープウェイに乗りました。お天気は快晴で、雨の心配はなかったのですが、山の町はいつどのように急変するか。取りあえずの優先事項に、この鳥籠に乗って聖堂に行くことにしていました。後日ご報告したいと思いますが、この鳥籠は、なんと危ない乗り物か、というのが正直な感想でした。無事に往復はしたものの、うーん動くスピードが早すぎる。飛び乗って、飛び降りて~っゆるゆるのイタリアとは思えない。
イルミネーションが輝くというより、灯る中世の町…の風情でした
また、夕食がてら、夜の町歩きを楽しみましたが、ホテルに戻ってくると、宮殿の元別邸だったらしいこの宿泊所の重厚な扉はがっちりと施錠されて、閉め出しをくらった格好になりました。扉を叩くも、反応は全くなし。陽が落ちるのは早いとはいえ、まだ午後8時だというのに…どうしよう…おーいっ…