イタリアより

滞在日記

レストラン・アル・コーヴォへ

2015年12月30日 | ベネチア

やっと晴れた!


ベネチアはお昼前あたりからやっと晴れてきました。こうして晴天になると風景は一変します。同じ場所、建物、運河、とはとても思えない、ベネチアはこうでないと!


サン・マルコ広場


ホテルは、サン・マルコ広場のすぐそば、スキアボヴォーニと呼ばれる河岸にあります。ここを中心にウロウロしたわけですが、賑やかなリアルト区域と違って、ちょっと角を曲がると、静かな趣のあるエリアになります。いつもリアルトを起点にしていたので、この付近はなじみがないのですが、それだけに、足の赴くまま朝の散策を楽しんでいました。すると…えっまさか…?


レストラン・アル・コーヴォ


以前テレビで紹介されたベネチアの老舗レストラン、アル・コーヴォが目の前に現れたのです。店主が、地元の新鮮な魚介類を用い、こだわりを持って作る創作料理は絶品で、地元の人にも絶大な人気を誇るとか。そんな内容だったと思います。いつか行けるといいなぁと手帳に店名を記したので、しっかり覚えていたのですね。


アル・コーヴォ店内


営業時間はと見ると、12時45分からとあって、もしや一人なら、予約ができるかも、と気付けば私はお店のドアを開けていました。応対してくれたスタッフは、暫く考えていましたが、一人の席なら用意ができると、私の予約を受け付けてくれました。


日本で言う先付けに出された一品とこの店オリジナルのグリッシーニ


時間は13時からと希望を伝えて、出直しましたが、なんと幸運だったことでしょう。ベネチアのお店は探そうとしてもなかなか見つからないことも多いのに、ましてや、飛び込みで予約ができるなんて。


プリモに選んだ魚介類のスープ


イタリア語でスープはズッパと言いますが、これまでどのお店でも結構塩味が強かったので心配しましたが、日本人の口に合う優しい味でした。アサリがたっぷり入っていましたが、臭みも全くなくてすんなりお腹に収まった。量も適量、これならデザートまで進めるかもと安心したのでした。


セコンドにはイカの料理を頼みました


今日は新鮮なイカがお勧めだとスタッフ推薦の料理でしたが、下処理がきっちりと出来ていて、美味しく頂くことが出来ました。イタリアの人たちもこんな繊細な調味が出来る、ちょっと感心もした次第です。ほんとうは、スパゲティ・ボンゴレも食べたかったのですが、デザートを考えると、断念せざるを得ませんでした。


デザートのナッツのジェラート


うーん、唸りました。美味しいっ。自家製だとメニューにありましたが、これではグロムは負ける。

決して安くはないランチでしたが、店内は落ち着いていて地元の人のみ。席の入れ替わりもなくて、ほんとにゆっくりと食事をすることが出来ました。スタッフは何気に気遣ってもくれて、実に居心地良いお店でした。ベネチアに又訪れることが出来るなら、次は是非スパゲティ・ボンゴレを食べようと思います。


皆さんが集まって下さって、記念に(^^)


日本のテレビで、このお店の物語を知ったと話すと、皆さんがとても喜んでくれました。そして驚いたことに、スタッフの中に日本の女性がおられたのです。ゆっくりとお話しすることは叶いませんでしたが、きっと異国の地で修業をされているのでしょうね。イタリア旅行最後の日にこんな出会いもあって、水の都は今年も心に残る訪問地になったのでした。

明日は、朝早い出発です。先日のように乗り遅れでもしたら大変。帰国まで気をゆるめずにいなければと思います。
コメント (5)
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