イタリアより

滞在日記

オルタ・サン・ジュリオへ

2015年12月24日 | オルタ・サン・ジュリオ

オルタ湖に浮かぶサン・ジュリオ島

サクロ・モンテより望む

※注意
モッタ広場からの写真撮影は、出来れば午前中~午後一がいいです。私が着いたのは、列車の遅れもあって、午後3時も回っていました。ちょうど島の後ろ側から日が当たって逆光になり、写真を撮るのはちょっと難しかったです。反対に、サン・ジュリオ島からモッタ広場方向を撮影するのは、お天気が良ければ最高です。

■2015年12月23日(水)

今、ミラノの北約80キロ、イタリアの湖水地方の一つ、オルタ湖に来ています。夏や春・秋ならいざ知らず、真冬のこの季節にわざわざ北の湖畔に足を向けるとは、ちょっと無謀でもあると自分でもそう思います。何故なら、日本も同じですが、イタリアの冬の北方のお天気は晴天になる日は少なくて、雨か雪か、良くても曇天と言われるほどで、この時期に旅するには、最も不向きなエリアだからでした。


PIAZZA MOTTA(モッタ広場)

ここから、サン・ジュリオ島に渡る船に乗りました


しかし、天は我に味方した、とは大げさですが、曇り空のミラノを出て、列車が北に向かえば向かうほどに、お天気は良くなってきて、オルタに到着した時には雲一つ無い晴天になっていました。駅は湖から離れ、小高い丘の上に位置しています。雪が降れば積雪の恐れもあるし、この駅は無人駅なので、何かあっても頼りようはない。勿論タクシーも停まってなくて、それどころか、目的の島に渡る船も運航しているのかどうか。一種賭けのようなスケジュールを組んだ訳ですが、ここまで来たら、行動あるのみだとミラノを出立したのでした。


この船に乗って島に渡りました

サン・ジュリオ島船着き場

目の前にすぐに聖(サン)・ジュリオの遺体を納めた教会が建っています


オルタ湖に浮かぶサン・ジュリオ島を知ったのは、数年前のテレビ番組がきっかけでした。そして、時を同じくして、世界で一番美しい町、と銘打った旅の機関誌での紹介でした。更には、キリスト教徒たちの巡礼の場所、特にここサクロ・モンテ(聖なる山)は、アッシジの聖フランチェスコの足跡もあり、山の中に点在する聖堂や祠群が世界遺産に登録されていると知って、いつか訪ねてみたいと思っていたのです。


サクロ・モンテ・教会に至る入り口


調べてみると、ミラノからの列車の便が今ひとつ不便で、日帰りをするのは無理っぽい。やはり一泊する必要がありました。で、今日の日が、予定されたのですが、先ほど夜空を見上げるとまあるいお月様も煌々と昇っていて、明日もお天気に恵まれそうです。


モッタ広場で記念の一枚

地元の人にお願いして撮って貰いました

確かに来たよ~オルタ・サン・ジュリオ!


ミラノから鉄道を利用した現地までの行き方や要領は、又後日詳しくご紹介したいと思います。それにしてもローカル列車は、車内案内がなくて困ります。トレニタリアのサイトには停車駅が表示がされるので、書き写して来ようと思っていたのですが、すっかり失念していました。


サクロ・モンテもう一つの入り口

日が暮れ始めた寂しい坂道を一人トボトボ登りました

※モッタ広場から続くアッシエッタ教会の横を上がる方がいいです。この坂道は急でしんどいです…

そこで現地の券売機で到着時間を調べて、その時間を目安にしようとしましたが、何しろ列車が遅れていた為、こちらも当てには出来ませんでした。結局周囲の乗客に聞きましたが、皆さん、待っていたとばかり、口々に教えてくれました。一人のご婦人は、ここから三つ目の駅よ、と言い、連れのお友達は、二つ目だと言う、向かいに座っているおじいさんは、もう過ぎたなんて言うし・・・どっちやねんっ

ついには車掌さんを呼んでくれて、もうすぐ到着する「Gozzano駅」の次だと分かりましたが、皆さんの親切さは本当に有り難かったです(^^)。
コメント (7)
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