ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

新聞突き破りの「極意」

2006-07-05 21:33:54 | ナンバ・古武術・動き

能楽師・安田登先生の「能エクササイズ」を受講してから1カ月あまり。

エクササイズのひとつとして教えていただいたのが新聞紙突き破り。
突き破った時の感覚がおもしろくて、すっかり父子でハマッてしまったが、素人の悲しさ、だんだん突き破ることが自己目的化してしまい、いかに効率よくたくさん破るかの競争となりつつあった。

そのため、いつのまにか2人とも正拳突きではなく、指を伸ばしてそろえる手刀の形になっていた。
なんかズレてきた、と感じていたところにタイミングよく (?) 月刊健康誌『安心』(マキノ出版) 編集部から取材依頼の打診をいただいた。

さあ大変。ただただおもしろがってやってきただけで、その効用とか正しいやり方など、実は考えたことがない。

というわけで、「原点」に戻って安田登先生の近著『ブロードマッスル活性術』(BABジャパン刊) を読んだ。先生の最近の著書3冊のうち、新聞突き破りに関する記述があるのは、おそらくこの本だけ。

最大のポイントは、やはり呼吸法にあるようだ。

「完全呼吸を修得すると、新聞破りが簡単にできるようになる。深い呼吸によって、そこに鋭い集中が生じることによって、拡散しようとする無駄な力が少なくなるのだ。
完全呼吸での突きと普通の突きとでは、息の使い方が逆になる。
完全呼吸では突く時に息を『吸う』のだ。突きの直前までに腹筋を使って完全に息を吐ききり、そして突く一瞬に大腰筋と横隔膜を使って大量の息を一挙に吸い込む。
すると、前に出る腕の動きと、内に引き込む息の働きとによって生じるパリントニシティ (2方向性) の働きにより、集中的な力が生み出されるのだ」

この呼吸と腕の動きの関係は、能の大鼓の演奏に相通ずるものがあるそうだ。

「大鼓は打つ直前に、空間を引き裂くような裂帛の掛け声をかける。そして、そのすぐ後に、石のように硬く張られた革をカン!と打つ。打つその瞬間に発声しているわけではないのだ。
大切なのは、この裂帛の掛け声と『その後』の一打なのだ。
裂帛の掛け声は体内に残る息をすべて押し出し、身体は一瞬、真空状態になる (喩え)。その真空に引き寄せられるように腕は鼓の革をめざして疾駆し、そこで生まれた音は鼓の遥か彼方の地平にまで届くのだ。
これは、裂帛の掛け声とそれによって生み出される深い呼吸によって可能となる」

うーむ……。
ともかく、深い呼吸を心がけて正拳突きでやってみた。手刀突きに比べると、やはり破れにくい。が、息子のほうはすぐに今までと同様にズバズバ穴をあけている。本人が意識しなくても、ワシよりずっと深い呼吸が自然にできているようで、何も説明していないのに、打つ直前に気合の掛け声を発している。
息子のマネをして、やってみているうちに、ズバッと穴があいた。

[オーレオーレさんへ]
『安心』編集部・安藤記者がオーレオーレさんの話を聞きたいそうです。
「200m走で3秒短縮、早歩きがさらに速くなり、ボールが左でも投げられるようになった」、その詳細を。私(ハギA)もぜひ教えていただきたいので、安藤記者に連絡とっていただけませんか。よろしく……・ (メルアドは7/2コメント欄に)

朝、サッカー観戦で走休。ステップ運動30分、心拍94。
夜、高下駄しゃがみなど定番トレ。

コメント (2)
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