ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

アルバトロス

2007-02-28 22:30:09 | その他の雑記
ゴルフには縁のないオヤジだが、規定打数より-2打をイーグル、-3打をアルバトロスと呼ぶことくらいは知っている。(『プロゴルファー猿』などの漫画で)

イーグル(鷲)の上をいくアルバトロス、なのにその日本名はといえば「アホウドリ」。
翼長2mを超え、海上を優美に舞う大型海鳥にふさわしからぬ命名である。

昨日の朝日新聞夕刊のコラム「記者席」に、「アホウドリ 改名の時機では?」との見出しで記事あり。(執筆・内山幸男編集委員)

「日本魚類学会が、『バカ』とか『メクラ』といった差別的な言葉を冠した魚の名を改めることを決めた。日本昆虫学会も同じような改名作業を進めているという。賛成だ。」
との書き出しで、特別天然記念物であるアホウドリについても、よりふさわしい名に改めてはどうかと提案する。

「アホウドリは風を得て飛び立てば、日に1000kmも飛ぶことができる。
フランスの詩人ボードレールはアホウドリにあこがれ、詩を書いた。上田敏はその詩の中でアホウドリを『沖の太夫』と訳した。
『オキノタユウ』と改名して、がアホウドリ研究家・長谷川博さん(東邦大教授)のかねての主張だ。日本鳥学会も、そろそろ検討してみたらどうだろうか」

大賛成。
長谷川さんとは面識があり、20年以上も前のことながら千葉の大学研究室にお訪ねしたことがある。

大学の先生といっても、研究室に閉じこもるタイプではなく、使える時間の大半をフィールドワークに費やす「野」の人。
当時まだ30代で理学部助手、浅黒く日焼けし不精ひげが伸びた精悍な顔立ちに、やさしいまなざしが印象的だった。

雑談しているうちに同郷 (静岡市) とわかって話がいっそうはずんだ。
その時、アホウドリの名前を変えたい、遠い海上を悠然と舞う姿にふさわしい名にしたいと長谷川さんは熱っぽく語り、そこで「オキノタユウ」の名が出たのだった。

ちょうどその頃、初期の著作の1冊『アホウドリ 白いつばさ海をかける』(ジュニア写真動物記⑫ 長谷川博著/平凡社1984年) が刊行され、冒頭に「アホウドリ」の名にまつわるこの鳥たちの哀しい歴史が綴られている。

「鳥島は、東京の南580km、太平洋にうかぶ小さな火山島です。いまは無人島。アホウドリがヒナをそだてているのは、世界中でこの島だけです。
むかし、この島には、たくさんのアホウドリがすんでいました。鳥たちが集まると、南の島に雪がふったように見え、いっせいにとびたつと、島が動くようだったといいます。
しかし、ぼくたちは、もうけっしてそんな光景を見ることはできません。 1887年に人間がこの島にやってきて、羽毛をとる事業をはじめ、毎年10万羽もころしつづけたからです。アホウドリの白くて質のよい羽毛は、ふとんや服にするために高く売れ、外国へ大量に輸出されてゆきました。」

「アホウドリ」と呼ばれた理由は……

「アホウドリは、長いあいだ、天敵のいない平和な島で暮らしてきました。そのために、人間をまったくおそれませんでした。
地上ではのろのろ歩き、長く助走しなければ、とびあがれません。
人間は、かんたんにこの鳥をつかまえました。そして、『アホウドリ』とか『バカドリ』などとよびました。」

一時は絶滅したと思われたが、太平洋戦争後まもなくわずかな数ながら姿が発見された。
長谷川さんをはじめ、保護・増殖への努力が実を結び、紆余曲折を経ながらも、ある程度、種の存続が見通せるところまで来ている。
もうこのへんで、人間の愚かさの象徴でもある「アホウドリ」の名を改めたいものである。

 ⇒ 「アホウドリ」復活の軌跡 (東邦大学)


朝、芝生の公園で70分ジョグ(舗装路6km+クロカンコース6km)、心拍154。
夜、いつもの公園で55分ジョグ(約10km)、ラストに坂道ダッシュと流し、心拍160。

明日3/1は、ワシの誕生日。(52回目)
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セラティの本

2007-02-27 21:53:16 | 本・漫画・映画など

セラティの邦訳書『陸上競技 チャンピオンへの道』を読んでいる。かなり時間がかかりそう。

昨日紹介させていただいた『永遠のセラティ』の巻末で山西先生も、「200ページ足らずの『チャンピオンへの道』は、読み始めからなかなか前へと進まない」と書いている。

「理由の一つは、小さな活字のため意外と文字量が多いことである。
もう一つは、思想書とも言えるほどの著作物なので文章が難解で、よく考えて読まなくてはならないということもある。
しかし、何と言っても最大の理由は、文の一字一句に感動し、幾度も読み返しているために前へ進めなくなってしまうことである。」

そのとおりで、他の本のようにさっと目を通して概略をつかんでいちおう読了、というわけにはいかず。
実は、以前ネットサーフィンして、この本の写真ページ (モノクロだが非常に魅力的なショット多数) を貼り付けて概要をうまくまとめたサイト(たしか何日かにわたるブログ) を見つけた。
しかし、うっかりお気に入りにしまい忘れ、今しがた探してみたが、ついに見つからず。本の雰囲気とあらましを知るには絶好だったのに……。
どなたか探偵してご教示くださればありがたい。


朝30分ジョグ。ラスト、坂道ダッシュ、心拍164。

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『永遠のセラティ』

2007-02-26 23:52:11 | 本・漫画・映画など
ランニング文化誌『ランニングの世界』(山西哲郎編/明和出版刊) の連載で知ったオーストラリアの伝説的名コーチ・セラティ。

そのセラティから直接教えを受けた山西哲郎先生と高部雨市氏が、師のランニング哲学と実践を共著としてまとめた書。
セラティ自身の著書の邦訳『陸上競技 チャンピオンへの道」(ベースボル・マガジン社1963年) の絶版を惜しみ、その復刊を志したものの果たせず、師の自然主義ランニング思想が未来に永続していく願いを書名に込めて書かれた(と思う) のが『永遠のセラティ』(ランナーズ1989年)。

残念なことに、こちらの本もすでに入手難となってしまっており、どうしても読みたくてFコーチにお願いし、お手持ちの同書をご好意でお借りして読ませていただいた。

非常に深い内容で、一度くらい目を通して「読んだ」などとはとても言えぬ。
日常的・習慣的なランニングとは異次元の「自由で野性的で、かつ思考するランナー」となるための思想的実践の書であり、言葉の真の意味でラディカルな、根底的な鋭い問いかけに満ちている。
その書を簡略にダイジェストすることなど到底及びもつかないものの、すでに入手困難な本である以上、「自分で買って読んでください」とも残念ながら言えぬ。

大まかに紹介すると、3部構成になっている。
第1部にあたるのが<永遠のランニング編>。
第2部<自然流ランニング編>。
第3部<セラティのランニング哲学編>。

第1部は1969年、19歳の時にセラティの自宅を日本から訪ねた高部雨市氏の体験記。(実際は双子の兄・晴市氏と同行したらしいが1人称の手記として書かれている)
セラティの本に衝撃を受け、どうしても直接教えを受けたい一審で英会話がほとんどできないながらオーストラリアに飛んだ若者がセラティに会い、そのランニング思想の実際をじかに学び、魂を揺さぶられ、しかしやがて幻滅そして決別する日までを描いた青春のドキュメンタリーである。
読み進むうちに、たまらなく切なく、胸がしめつけられるよう。

第2部は自然流ランニングの箴言集ともいうべきもの。高部氏兄弟と、山西先生が3人で語り合った、セラティ哲学から見た現代のランナーへの問いかけを高部雨市氏がかなり刺激的にまとめている。

「果たしてランナーたちは自分で思考しているのか。ただ与えられたトレーニングメニューをこなしているだけではないのか。
自ら思考し、自らのトレーニング思想あるいは哲学を創りあげてこそ、はじめてランニングが芸術の域にまで到達するのではないのか」

「中年ランナーが、しゃかりきになって時計とニラメッコしても仕方のないことだ。その行為は、健康とか芸術とか人間らしさとはかけ離れた現代文明病そのものではないか。
老壮年ランナーが、苦行僧のように同じ道をグルグルと走る姿を見たくない。
残されたあなたの人生を気ままに楽しもうじゃありませんか」

第3部は、山西先生によるセラティのトレーニング法概論。
「セラティは、自然を自由に走る喜びのなかに真なるトレーニングと、チャンピオンへの道を見出した」と山西先生は強調し、セラティのトレーニング方式として2つの特性を指摘する。

①人間の動物性、あるいは自然性や感性を引き出すことがランナーとして必須だとして、そのようなトレーニングを求めた。「君は野獣だ! 豹になれ!」と。

②パワー重視。よりたくましい力強さを発揮する身体を創りあげることで、ランニングの技術水準を高める。パワーが蓄えられるからこそスタミナがつき、筋力が増せば身体の動きをコントロールできる範囲も広く大きくなる。

(その具体的内容は、いずれ『チャンピオンへの道』を紹介する際に詳述)

山西先生は10代でセラティの本(表紙が緑色) と出会い、1970年、75歳のセラティを訪ねた。(セラティはその5年後1975年に80歳で死去)

「その本をただ一つの頼りとして僕はオーストラリアのポートシーに向かった。
白い門の前で、白髪の老人から『君はなぜ、私を訪ねてきたのだ』と問われた時、英会話も満足にできなかった僕は、緑の本を取り出しながら一生懸命答えた。『この本の本当の人に会いたかったからです』」


それぞれにセラティの本と出会い、やがて遠い南半球に住む著者を訪ね、直接学んだ「弟子」たちが心の師に捧げた記念碑。

三浦しをんさんの『風が強く吹いている』は箱根駅伝を題材に、全然ランニングとは縁のなかった作家が優れた感性と丹念な取材と何よりも際立った筆力で見事にランニングの奥深い魅力を描いた傑作だが、『永遠のセラティ』はまさにランナーによる・ランナーのための・ランナーの本といえる名著である。
文庫化するなど、多くのランナーが手にとって読めることを切望する。なんとかならないものか!?

きょう、思いがけず、山西先生からお手持ちの貴重な『永遠のセラティ』をご恵贈いただいた。F-yskコーチ兼選手の恩師が山西先生というご縁による賜物。深く深く感謝申し上げる。


本日休養、体操のみ。
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2/25 刀水AC練習会 撃沈……

2007-02-25 23:52:45 | トレーニング
PM、埼玉・健康福祉村で刀水練習会に参加。
このブログにコメントを寄せてくださる現役の大学女子陸上選手まいさんが特別参加、普段以上に熱気あふれる有意義な練習会となった。

5km16分台!の記録を持つまいさんの挨拶がとてもよかった。

「競技選手も市民ランナーさんも、楽しく走るのが大前提だと思います。トップ選手の人も楽しいから走れると言っています。
だから、ケガで痛みがあったら楽しくないわけで、ケガしたりこわれちゃったら何にもならない。
選手の場合、いくらたくさん練習しても結果が出なければどうしようもない。
市民ランナーさんも、目標はさまざまでしょうけど、目標タイムがあればそれを実現するために練習している。その点で、月間走行距離をものすごく気にしている方が多いのにビックリすることがあります。
いくらたくさん走ったとしても、ケガしたりこわれちゃったら楽しくないし目標も実現できない。
選手でも、ですから、休みをどのタイミングでどのように入れていくかがすごく大切なポイントで、これは市民ランナーさんも同じではないでしょうか」

うーん、いいこと言うなあ。そのとおり。

調整・補強運動をいつも以上に入念に。まいさんの動きはリラックスしていて、しかもシャープで、すばらしい。
Fコーチが悪い見本として、むやみに力んだ動きの実例を見事に(?)実演して見せてくださり、大ウケであった。

その後、個別の本練習。10名の参加メンバーのうち、ワシを除く全員が3月の荒川フルに出場予定につき、それぞれの目標ペースに対応した内容で。
ワシは来週が静岡駿府ハーフなので、1km4分15秒×10本を自主申告したものの6本目でザセツ。数段上の走力をお持ちのYさんに5本引っ張っていただいたのだが、その5本目の終盤に急激に脚が重くなった。

ペースが速すぎるのを心配してくださったF-yskコーチ兼選手が、6本目4分20秒設定でペースメイク。
ペースはゆっくりに感じるのに、脚の重さはますますひどくなるばかり。
原因は午前中に月例レース5kmで全力走、20'26"のセカンドベストを出したツケが回ったようだ。(その前に3kmを13分台で走っていたし)
ついでに月例会場まで自転車全速往復32kmもジャブのように効いたかも。

いずれにせよ撃沈。やむなく6本で打ち切りダウンジョグに切り替える。
すると、途中でガス欠にも見舞われフラフラになりかろうじて1周するのがやっと。移動の電車中でバナナとみかんを食べただけだったのでエネルギー切れを起こしたようだ。

急ぎエネルギー補給ドリンク(「トップテン」サトウ製薬)をちびちび飲む。
効果テキメンで10分足らずで急回復。ラストのジョグ1周は元気に走れて楽しく締めることができた。
もっと早いタイミングで摂っていれば、と悔やまれる。

撃沈のため、まいさんが4分15秒で引っ張っているグループに加われなかったのが唯一心残りのオヤジである。
まいさん、ぜひまたチャンスをくださいね。

練習は撃沈でさんざんだったけれど、その後の有志懇談会では、まいさんとFコーチご夫妻を囲んで、NEKOさん、駄馬さん、そして初めてお目にかかった「炎のランナー」さんと楽しいひととき。
いずれも、オヤジのブログにコメントを寄せてくださっている方々で、さながらオフ会のよう。ブログ続けていてよかったと感激ひとしおのオヤジであった。

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AED救急講習

2007-02-24 19:35:52 | その他の雑記

駒沢総合運動場内で行なわれた救急講習に参加。
AM9時からみっちり4時間、23名が5グル-プに分かれて実技演習した。
男女比率ほぼ半々で、年齢層もさまざま。学校の先生らしき雰囲気の方が多かったような。

スポーツ施設をはじめ駅などでもAEDが備え付けられているのをよく見るようになったものの、実際に触れたことはない。
東京マラソンでも心肺停止状態で倒れた50代男性が2人いて、用意されていたAEDによって一命をとりとめたという。 ⇒東京マラソン関連ニュース

これまでそうした切迫した事態に遭遇したことはなく、自分自身も救急車のお世話になった経験はないけれど、リスクは常にあるわけでともかく受講してみた次第。
ランナーには必須といえるかも。

講習の最後に「確認テスト」があり、20問に○×で答える。
ひっかけ問題がいくつか混ざっていて見事に2問ひっかかって間違えてしまった。
満点でなくても修了証はいただけるようだが。

講習後、駒沢公園10周(約21km)、1時間45分。(前半55分/後半50分)
ラスト1周だけ、なんとか4分半ペース、心拍164。
この駒沢公園をホームコースとしている「駒沢公園ジョギングクラブ」が今月の『クリール』誌で紹介されていて、記事によると同クラブでコースを計測したところ1周2130mだったそう。(公園の表示は2150m)

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LTペース

2007-02-23 22:56:57 | トレーニング
2月もあとわずかとなり、いよいよ3、4、5月は月1でハーフ3連戦が続く。

3/4 静岡駿府ハーフ 高校時代の校内マラソン優勝の同級生と「決戦」が楽しみ
4/8 焼津みなとハーフ 1時間35分以内なら来年の「仙台」参加資格を早期確保
5/13 仙台国際ハーフ この大会出場のために走っている。今年こそ正式ゴール!

ちょうど今月の『ランナーズ』と『クリール』でそれぞれハーフ関連特集あり、熟読。

『ランナーズ』の「LTインターバルがハーフマラソンに効く」では、血中乳酸濃度とランニングの相関から効果的なトレーニング方法を解説している。
先刻承知の方も多いと思うが、ワシは漠然としか理解していなかったので勉強になった。

ランニングのペースを徐々に上げていくと血中乳酸濃度が急上昇し始めるポイントがあり、それをLTと呼ぶ。さらにペースを上げると再び急上昇するポイントが見られ、こちらをOBLAという。
おおむね、LTがフルマラソンのレースペース、OBLAが10~20kmのレースペースに相当し、その中間がハーフのレースペース。

福岡大・田中宏暁先生が提唱されている「ニコニコペース」は、ほぼ、このLTペースにあたるそう。
主観的運動強度でいえば「13 ややきつい」あたりなのだが、実際のトレーニングでは「15 きつい」のペースまで追い込んでしまいがち、とあるのはそのとおりで。

『クリール』のほうはハーフだけに絞った特集ではないが、「弱点克服のスーパーテクニック/スピード持久力を身につける」で紹介されている実例が昨秋の松島ハーフと高島平20kmでの目標達成までの練習メニューが詳細に出ていて参考にはなる。(レース名は明記していないものの、記述内容から容易に推測できる。どちらもワシが勝負を賭けたレースだったから)
率直に言って、「そりゃ、これだけやれればなあ」とため息が出そうな濃い内容であるけれど。

朝、走休。体操のみ。
夜、ベランダでステップ・ウォーキング30分、心拍95。
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気持ちいい肩甲骨歩き

2007-02-22 21:56:06 | 健康法
健康誌『壮快』(マキノ出版)4月号に載っているウォーキングダイエット。
ウォーキング教室を主宰されている前田洋子さんが考案・実践して「バストがアップして、おなかはスッキリ」のダイエット効果を上げているそう。

実は、この間の東京マラソン10kmを走り終えた後、日比谷公園から地下鉄で帰る際、人影まばらなホームで電車を待ちながら、読んだばかりのこの肩甲骨歩きを試してみたのだ。

肩の高さに両腕を上げて、肩甲骨を中心に腕を大きく回しながら、前後に5歩ずつ歩くというもの。
たった10歩歩くだけなのに、冷たい雨に濡れて冷えきった全身がほかほかしてきて気持ちいい。
バストアップなどの効果のほどはともかく、これはいい感じ。
なので朝の体操のひとつに組み入れて(また増えてしまった……)、きょうで5日目。

①正しい姿勢で立ち、両腕を耳の横方向に肩のラインと水平になるように上げる。手のひらは開いて前に向ける。

②肩を大きく引き上げて上体を持ち上げる。と同時に、前に足を踏み出す。

③上げた両腕をできるだけ大きく円を描くように後方にくるりと回しながら、前に5歩進む。

④5歩進んだら、背中を丸めて両足をそろえて立つ。手のひらと視線は自然にやや下を向く。

⑤今度は後ろに5歩。両腕は前方に大きく回しながら。大きな物を抱え込むようなつもりで。

⑥元の姿勢に戻って深呼吸。

最初は歩幅を小さく、慣れてきたらだんだんと歩幅を大きく。
ひざとつま先の方向を合わせ、ひざはつま先よりも前に出ないように注意。
骨盤をできるだけ地面に近づけるように、重心をぐっと落としながら進む。

この肩甲骨歩きの効用と理由について、里見英子ドクター(内科)によると。

「まず肩甲骨を大きく回すことにより、肩の僧坊筋の下側にある深部の3つの筋肉を鍛えられます。また、上半身を大きく引き上げながら下半身も大きく動かしていく過程で、上半身と下半身をつないでいる大腰筋が鍛えられます。これにより代謝がアップするのです。
加えて、大腰筋が鍛えられると骨盤のゆがみを矯正できます。腰痛、肩こり、頭痛などの不調は、骨盤のゆがみが原因で起こる場合が多いので、骨盤のゆがみが矯正されれば、そういった不調も改善できるはずです」

さらに肩甲骨歩きには「褐色脂肪細胞」という重要な細胞を刺激する効果があるんだそう。

「肩甲骨の周辺、わきの下、首の下には、褐色脂肪細胞というものがあります。体内に蓄積された脂肪をエネルギーに変換し、放出させる働きをする、非常に有用な細胞です。加齢とともに太りやすくなるのは、この褐色脂肪細胞が次第に減少していくからなのです。
ふだんからこの細胞に刺激を与えて活性化しておけば、脂肪燃焼効果が高まり、太りにくい体を維持することができます。そこで役立つのが肩甲骨歩きです。まさに脂肪を燃焼しやすくする、かっこうの運動といっていいでしょう」

しかも肺活量アップ効果まであるという。

「肺を膨らませたり、しぼませたりするのは横隔膜の働きですが、これも筋肉でできています。肩甲骨を中心に、上体を大きく引き上げたり落としたりする肩甲骨歩きは横隔膜も鍛えることができるので、肺活量が上がるというわけです」

うーむ、あまりにも良いこと尽くめなので、「あるある捏造事件」以来疑り深くなっているオヤジであるが、まあ、やってみて気持ちがいいんだし体に悪いことはなさそうだし器具も使わずタダなので、当分続けてみることにしよう。

朝、クロカンコース地下足袋ジョグ40分(約6km)、心拍138。
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アイドル猫 はっちゃん

2007-02-21 21:54:40 | その他の雑記
猫好きの間では「日本一有名な猫」なんだそう。
写真集6冊の他、DVD、TV出演も多数の人気アイドル。
飼主の写真家ハニーさんによるブログ『はっちゃん日記』はアクセス平均1万件を超える。

評判のそのブログを初めて覗いて見た。なるほど~、これは人気があるわけだ。
可愛い、面白い、癒される。
文字ばかりのオヤジのブログとはえらい違いである。なのに、こうして読んでくださっている皆様に深く感謝。

 ⇒はっちゃん日記

明日、2月22日は「猫の日」。

朝、35分ジョグ。(約6km) スピードはゆっくりでも速いピッチを心がけ、ラストに流し。心拍165。
夜、卓球1時間。久々にダブルスの練習試合。

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親バカ作文

2007-02-20 18:39:38 | 家族・交友

東京マラソンの余韻いまださめやらぬ中、申し訳ないが本日は親馬鹿。

先週末、高校留学中の息子から珍しくSOSの電話。
日本語の授業で難題が出されて途方に暮れていると。

「太平洋上に浮かぶロボット国の高校に、あなたは1週間留学した。その体験記を高校生向けの雑誌に書くことになった。分量は400字原稿4枚、締切りは来週末」

うーむ、たしかにこれはなかなか。ただの作文や感想文とは違い、仮想体験記だからほとんど短編小説を書くに等しい。
その先生はテキストに灰谷健次郎『島物語』を指定するくらいだから、タダ者ではないな。

で、妻とも相談のうえ、ワシが例文を書くことにした。これを参考に息子が独自の手記を書ければベスト。丸写しだけはしないように。

  ロボット高校マラソン大会 参加体験記

 ロボット高校に留学して1週間、きょうは全校マラソン大会が開催される。この大会は校長先生が人間界を視察して始めた恒例イベントのひとつだそうである。

 何でも機械まかせ(当たり前か?)で、移動もすべて乗り物の現代ロボット社会で、自分自身のマシンとしての自我と誇りを見失う若者が多いことを憂えた校長先生が、人間社会のスポーツのうち最もシンプルで原始的なのに人気が高いマラソンに着目したという。

「人間界でマラソンを見学してわしは非常に興味をひかれたのじゃ。ただ単に、ある地点からある地点へ移動するだけの競技なのに、人間はそこに人生を投影させて深く感動しておる。これはぜひ、わが校でも実現したいとな」と校長先生は語っている。

 ルールは簡単。2足以上型ロボットで永続的飛行は禁止、地上移動のみで島を1周する。他の型式ロボットにはそれぞれ空中・地中・水中の大会が同時開催されている。

 かなり起伏があり、日頃自足走行などしていない今どきの若者ロボットにはキツイ。最もキツイためか、地上走行レースは一番人気があり、応援も多い。各型式用に燃料補給所が設置され、沿道には大観衆が繰り出し、国あげてのお祭りムードだ。

                    ◇

 ぼくは大会を見るだけのつもりだったのに、前日になって校長先生から「人間留学生を代表して地上型式レースに参加してほしい」と頼まれて、急に走ることになってしまった。

 小中学校ではリレーの選手をしていたものの、長距離走はあまり得意ではない。しかし、友好親善のため精一杯走ることにした。スタート地点にはすでに多数のランナーが集結して、動きをよくするための手入れに余念がない。ぼくも準備体操と軽くアップジョグで体を温めスタンバイ。

 校長先生が激励の挨拶と美しい光線の合図を出し、ランナーたちはセンサーで認識して一斉にスタート。ロボット国には武器がないので号砲はないのだ。本気でスピードを上げて高速走行しているトップグル-プはほんの一握りで、大半はおしゃべりしながらお祭り気分のファンランだ。ぼくは留学生代表なので一生懸命走っていたらトップグループの中にいた。

 半周過ぎて後半に入った。人間用のスペシャルドリンクをすばやく取る。ロボットたちがエネルギー補給に手間取っている間に、わずかにリード。

 花と光で飾られたゴールが見えた。後ろから猛烈に追い上げてくる気配がする。ラストスパート。ぼくを両側からはさむように選手が並んで、なだれ込むようにフィニッシュ。

 結果は3者同着ということで、ぼくは優勝者の一人としてロボット国大統領から栄誉ある表彰を受けることができた。

 大統領の言葉。「優勝した諸君、おめでとう。君たちの奮闘に心から拍手を送りたい。同時に、きょうの大会をともに楽しんだすべての参加者とサポートしてくださった方々に等しく敬意を表したい。勝つことはすばらしいが、勝利だけに価値があるのではない。参加し、それぞれに努力し、楽しんだ。そのこと自体がすばらしいのだ。さあ、自分自身に、友だちに、そして人間界からの留学生に拍手を贈ろうではないか!」 

 大拍手に包まれながら、ぼくの1週間の留学は熱い感激とともに幕を閉じた。



というわけで親馬鹿ライター出動の巻であった。

朝30分ジョグ(約5km)、ラスト坂道ダッシュで心拍172。

夜、木刀素振りなど日課トレ。

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東京マラソン、来年は!?

2007-02-19 22:46:27 | レース

翌日のきょうもニュースなどで話題になっている東京マラソン。
3万人が都心を駆け抜ける、といのは映像的にもインパクト大だったようで、TV中継の平均視聴率23.6%を記録したそう。

きょう夕方のTBSラジオでリスナー・アンケートを実施していた。テーマは、

「東京マラソン、来年以降も続けるべきか?」

結果は、66%対34%で続行が多数。(回答総数は発表せず)

来年はワシもフルを走ってみたいので、「続けてほしい」に1票入れた。

ただ、当日フルを走ったけれど不満で、続けないほうがいいという意見の女性ランナーは、
「楽しんで走れる雰囲気ではなかった。スタート前、荷物預けで大混乱していて殺気立って、私もイライラ。途中トイレに行きたくなってスタッフの方に聞いたら、この近くにはないと言うのでコンビニで10人待ちでやっと。ところが、すぐ先に仮設トイレがあったりしてガッカリ。でも、浅草で自費で食べものを出してくれたのはうれしかった。」

たしかに、荷物の受け渡しとトイレの問題は重要な問題。
都の担当者氏は「そういうこまごました問題はありましたが……」などとインタビューに答えていたけれど、現場では「こまごました問題」が大会の印象を左右するわけで。
各報道でも、応援の人たちを含め「立ちション」が目に余るという非難の声は強い。

トイレと荷物の他にも、①給水は過剰/食料不足 ②雨よけポンチョ不足 ③スタッフの案内間違い などの問題点が挙げられている。

実はワシも8時に荷物を預けようとして該当車がなかなか見つけられず、結局8時半ぎりぎりにやっと預けた。途中、3人のスタッフに尋ねたが、そのつど全然違う方向を教えられ人混みを右往左往。全体の配置図が随所にあればよかったのに、とは思う。

もう間に合いそうにない、あきらめて帰ろうかと思って (ナサケナイが泣きそうになって) ふと見たら目の前に探し求めたナンバーのトラックがいた。
やっと預けて、放送で8時45分までに整列を完了してくださいと繰り返し言うので、よけい焦る。集合ブロックに急ぐワシも相当「殺気立って」いたことだろう。

同番組でスポーツライターの生島淳氏は「とにかく立ち上げたことを高く評価したい。熟成には時間が必要で、ボストンマラソンが春到来を喜び合う市民挙げての祝祭ともなっているように、都の祝日として都民休日にするくらいの意気込みで定着させてほしい」とコメント。

反対意見の中には、大会運営経費12億5000万円のうち1億を都が補助金として支出していることに異議あり、「そんなものに公費を支出するな、介護とかもっと切実なところに出せ」といった声もあるが、たしかに介護は重要だとしても、だから「そんなもの」に出すな、という二者択一の発想は疑問。それで行くと結局、『切実』な分野以外はすべてムダということになりかねない。

ともあれ、2月開催の見直しを含め、続行が大勢のようなので、主催者でもないのにホッとしているオヤジである。

本日休養、体操のみ。

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