「走るは楽し ラン学事始」のタイトルで市民ランナー指導30年の経緯を語っておられる。
その中で、若き日に訪ねたセラティとの出会いについてこう触れている。
(1971年、当時山西先生28歳、セラティ76歳。80歳で亡くなる4年前)
「母校(東京教育大)の助手だった71年に豪州を訪問したことが転機だった。
40歳を過ぎてから本格的にランニングを再開して、多くの世界的アスリートを育てた伝説的コーチ、パーシー・セルッティさんに出会えたのだ。
彼の著書『チャンピオンへの道』に感銘を受けた私は、はっきりした住所も知らないままポートシーという海辺の町に行き、彼の家にたどりついたばかりか、自宅兼合宿所に滞在させてもらい、直接指導を受ける幸運に恵まれた。
型にはめず、動物や子どものように走ってランナーの力を引き出そうという斬新な理論と思想に大きな影響を受けた。帰国後、早速、大学の教え子たちにそれを伝えた」
今春、新宿御苑で山西先生の講習会に参加した時のことを思い出す。芝生で裸足ジョグ、馬のようなギャロップ、心底走るのが楽しい表情で樹間を自由自在に駆けめぐる……まさにセラティの自由と野生のランニングそのものだった。若き日に受けた師の薫陶を何十年経っても今なお実践に生かしておられることに改めて驚きを覚える。
世界陸上、日本選手の残念な結果を次々見ているうちに、9月の自分の目標レースに対する先取り不安がつのってきて(お笑い草ではあるけれど)、いささか意気消沈ぎみだったが、そんな目先の結果にとらわれるな!と叱咤激励されたような思いのオヤジであった。
この前の日曜は、ひさしぶりでトライアスロンごっこ。月例川崎で3km13分29秒/5km22分40秒/10kmは暑さのため5kmに変更22分25秒。会場まで往復と登戸まで多摩川サイクリングロードを前後カゴ付きチャリ走40km2時間半。ラストにプールで平・クロール各500m。
月曜は休走。朝、その場腿上げ10分、心拍133。
火曜、芝生で地下足袋ゆっくりジョグ40分+流し5本。夜、ステップ昇降45分。
今朝は地下足袋クロカン走11km、1時間5分。流し7本、心拍158。
夜、しばらくぶりで木刀素振り20分。