ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

アミノバリュー・ランニングクラブin栃木

2007-06-30 18:41:50 | ナンバ・古武術・動き
AM、刀水ACでお世話になっているFコーチが代表を務めておられるアミノバリュー・ランニングクラブin栃木の新年度説明会(第2回)に参加。
1時間ほど、会の趣旨説明などの後、練習コースを30分ほどゆっくりジョグ。思川 (おもいがわ。うーん、短編小説のタイトルのような良い川名) に広がる緑地や城山公園などすばらしい環境で、これからの練習会が楽しみである。

刀水のメンバーや、このブログを読んでくださっている方にもお目にかかれて、うれしいオヤジであった。
きょうの詳細はFコーチ、よろしくお願い致します。

 ⇒ アミノバリュー・ランニングクラブin栃木

明朝7時スタートの北丹沢「山耐」43kmに備えて、これから八王子で前泊。
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「山耐」準備

2007-06-29 19:25:45 | その他の雑記

明後日の日曜は、初参加の「第9回 北丹沢12時間山岳耐久レース」。(43km、標高差1140m。1000m超級の峠を3つ越えていくハードなコースだそう)

明日は、刀水ACでご指導いただいているFコーチが代表を務めておられる「アミノバリューランニングクラブin栃木]の顔合わせ会のため朝7時には小山へ出発。戻り次第、荷物を持って前泊地の八王子まで行かねばならぬ。

(「山耐」は朝7時スタートなので、リピーター参加者の多くはスタート地点のキャンプ地に宿泊されるようだ。直前まで、そんなことも知らなかったオヤジはあわてて、少しでも近い八王子に宿をとった次第)

というわけで、今夜じゅうに支度を完了する必要あり、今夜はこれにて。

朝、走休、体操のみ。(体力温存に努める)

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2軸クロール

2007-06-28 22:00:50 | ナンバ・古武術・動き

先週、書店のスポーツ書コーナーで普段あまり見ない水泳関連本のタイトルを眺めていて驚いた。

『2軸クロール 完全マスターBOOK』(藤森善弘・日体大水泳部ヘッドコーチ 著)
『世界基準の最新泳法「2軸クロール」練習法』(ムック)
  (ともにMCプレス刊)

早速熟読。「ナンバ」「常歩(なみあし)」と同じく、体幹をねじらず、入水ポイントは頭上ではなく肩の延長線上に。
従来の水泳指導書では必ずあった「ローリング」や「S字プル」など、日本では「常識」とされていたことが実は「世界の非常識」だった、らしい。
読みながら、日本陸上スプリントの近年の歴史的変革と非常に似ているな、と思ったら、藤森氏と小田伸午・京大教授の対談中でまさにその点にも触れられていた。

藤森 「S字」と言ったのは米国のコーチなんです。それで日本が飛びついた。でも、どこの国もそんなことはやっていなかったんです。

小田 そうなの? うーん、似てるねえ。陸上競技においても、以前は「腿を高く上げる」「地面をしっかり蹴る」と指導者が考えていたんです。
それを伝えたのはゲラルド・マックというドイツ語を話すコーチだとされていた。でもマックさんは日本に来て、指導現場を見て言ったそうです。「えっ、誰がこんな練習をやれって言ったの?」って。

藤森 同じだと思います。クロールの泳法が日本だけ世界とは違っていたのも。
ローリングという概念にしても、そうなんです。肩を振って体幹をねじるのがローリング、という概念が日本にはずっとあるんですよ。でも本来は、「肩のローリング」とは腕をグルグル回すことを指していたんですね。間違えた形で受け入れてしまったんですね。

こうした「間違い」によって身体に無理な負担をかける日本式クロール(?)が長年にわたり横行したため、藤森氏自身も高校生時代に椎間板ヘルニアに見舞われ、指導者になってからも選手の故障多発に悩まされてきたのだから、事態は深刻であった。

藤森 クロールにおいては、日本は50年くらい遅れてしまっていたと思います。でも、07年4月の「全日本選手権」では男子100m自由形のトップ3人が50秒を切りました。「ついに来た」と思いましたよ。トップの選手たちは「2軸クロール」で泳いだほうが楽で速いと理解し始めているんです。
ところが、市民プールなどでマスターズの方たちが泳いでいるのを見ると、まだ「1軸クロール」をやっています。

昨日、プールの帰りに階上のロビーから、さっきまで自分が泳いでいた50mプールを眺めると、スピードに関わりなくたほとんどの方のクロールは頭上に入水する「1軸」で、「2軸」に見える泳法は2人だけだった。

ワシ自身、一昨年まではクロールは25mがやっとだったのが、昨年初の水泳教室でゆったりと泳ぐことを指導された際、勝手に解釈して①体をねじるローリングをしない ②走り方と同様に2本線上に入水する、という泳ぎ方に変えてから飛躍的に距離が伸び、km単位で泳げるようになった経緯がある。(スピードはきわめて遅いにせよ)
当時、勝手に「2軸クロールだ」などと半分冗談で言っていたのだが、実は冗談ではなく、すでに世界の常識であったわけだ。

それにしても、誤った指導というものがいかに重大な悪影響をもたらすか、改めて痛感させられたオヤジである。

朝、芝生で地下足袋ジョグ30分(約4km)、流し10本、心拍144。

★セラティ・きょうの言葉 (42)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

選手の食事について何か一定の規則を設けることは、トレーニングやコンディショニングのことで規制するのと同じくらいに馬鹿げたことである。

したがって私はポートシーではどんなものを食べないかということだけ述べて、その理由を参考に供したいと思う。

まず第一に、われわれは動物の脂肪をあまり食べない。ポートシーでは、でかいビフテキを食わしてくれと怒鳴ってみても無駄なのだ。ここにいる選手の大部分は、私と同じ乳菜食主義者である。

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常歩(なみあし)

2007-06-27 22:52:41 | ナンバ・古武術・動き

馬のゆっくりとした歩き(常歩=なみあし)からヒントを得て、自然で合理的な身体操法を探究しておられる「常歩研究会」が新たに一般向けの解説書を発刊された。

『常歩式 スポーツ上達法』(常歩研究会編/スキージャーナル刊)

全5章から成り、焦点は「第2章 常歩とは何か」と「第3章 常歩習得法」。

そもそも、なぜナンバの語を使わずに「常歩」というのかについて、研究会の中心メンバーである小田伸午氏 (京大教授、『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』著者)は、巻頭の鼎談でこう語っている。
「つまりナンバとは、右足が遊脚となっている時に右手が同時に出る、という動きではないと。でも世間はそう思って誤解している。
『じゃあ何か違う命名をしよう』『どんな名前がいいか』、なんて言っているうちに、馬の歩き方から『常歩』と付けたんですね。
ちょうどその頃は新入生歓迎の時期で、農学部の馬場から馬が出てくるんですよ。その後ろについて舐めるように見ながら、『これだ!』と思った。(笑)」

というわけで、関東ではナンバ、関西では常歩と称するのが主流となっている。(半分冗談である)

呼び名は重要ではあるにしても、どうでもいいことでもあり、これ以上深入りしないことにして。
現時点で、「常歩」の動きの基本として挙げられているのは3点。

①股関節の外旋
②上腕 (肩) の外旋
③肩甲骨の外放

実際の動きとしては、体幹ごと前に押し出す2軸動作 (左右の切り替え) ということになる。

けっして読みやすいとは言えない本ではあるが、「ボブスレーを押していたら100mの自己記録がどんどん更新されてしまった。前にトルクをかける方法がわかってしまったから」など、魅力的な話や気づきのヒントが随所に埋まっている宝探しのような本なので、興味のある方にはぜひ一読をすすめたい。

朝、地下足袋クロカン走1時間(約8km)、ラストに流し3本。心拍144。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

★セラティ・きょうの言葉 (41)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

何の記録であろうと、記録を出すこと自体には特に意義があるとは言えなくとも、何かあることの証明としてだけの意義はある。

そのあることとは、一つのことを成しとげたということ、自分にも力があるということ、そしてひとつの仕事を立派に成しとげたということである。

なにも誰もが世界記録を打ち立てる必要はないが、世界記録を作るような生き方、努力のしかた、訓練のしかたをすることが重要なのである。

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なんば歩き

2007-06-26 22:03:12 | ナンバ・古武術・動き

昨日(6/25)の朝日新聞朝刊に、珍しくナンバ関連記事が大きく出ていた。生活面の連載「疑問解決 モンジロー」欄に。

読者からの質問に記者猿モンジローが調べて答えるコーナーで、今回のテーマが「なんば歩きは日本独自?」。

Q:なんば歩きは日本独特の歩き方なんでしょうか。そもそも、なぜ「なんば」と言うのでしょうか。

A:語源については諸説あり、定説はないようだ。演劇百科大事典では、南蛮の字をあてて外国人の動作からきたという説と、骨筋の違いを治す医者が大阪の難波にいたからとの説を紹介。
「腰をねじらずに半身ずつ前進させる動きが『なんば』らしい。ただ、なんば歩きの科学的な研究はまだなく、わかっていないことが多いという。ところで、日本古来だっていうのは? 甲野善紀さん(武術研究者)
も、中京大学の湯浅景元教授(コーチング論)も、『人の自然な動きの中にたくさんあります。日本独特のものとは言えないでしょう』と否定的」

科学的研究がまだない、というのは違うと思うが、実際の競技で明確に「ナンバ」を指導し指導されて継続的な成果を上げたという事例が乏しいのも事実であろう。
多少とも関心を持ち、このブログの看板にもナンバを掲げているワシも、もし「ナンバ走りやってみたいので教えてください」と誰かに尋ねられたら、非常に躊躇・困惑するに相違ない。

そういえば、2月の東京マラソンで、一般的なフォームとは明らかに異なる見事なナンバ走りのランナーを目撃し500mほど追いかけたものの速すぎて途中であきらめた。
たぶん、その同じランナーを終盤近くの応援地点で見かけたluneさん(主にトレッドミルでナンバ走り実践中のネット走友)によると、「おそらくサブ3」だったそう。そういう方に実地に話が聞けて実演してもらえる機会があるとよいのだが……。

本日も走休。朝、体操と、その場腿上げ10分、心拍127。
夜、ステップ運動30分、心拍100。

★セラティ・きょうの言葉 (40)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

アスリートは現在に生き、その現在の生活が示唆し提供してくれることすべてを自分の中に汲み入れるのである。

すんでしまったことをくよくよ思いわずらうことがない。未来のことは、心配したり恐れたりあるいは希望してみても、けっしてその通りにはいかないということを知っているのである。

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ドジな忘れ物……

2007-06-25 21:29:00 | その他の雑記
また、やってしまった……。大事な帽子とサングラスを忘れ物。

昨日の月例川崎でラストの10kmを走り終えて、水場で頭から水をかぶった時、はずして近くの草の上に置いたまま、すっかり忘れてしまった。
夜になって洗濯しようとして、やっと、ないことに気づいた。

とくにキャップはレース時にだけ使用のお気に入りで、前後ツバ付きで前部にポケットがついているスグレモノ (NB製)。そこに愛用の「しおあめ」と「ブドウ糖」を忍ばせて後半のガス欠防止に役立ってきた。
仙台ハーフにも3回連続着用したもので、今からでも探しに行こうかとも思ったものの結局断念した。

2月の東京マラソン10kmで、フィニッシュした日比谷公園の更衣室にレースシューズをイエローチップ付きで置いてきたのに続く大ドジである。

もっとも、「しおあめ」やブドウ糖を摂っても、仙台終盤の落ち込みは避けられなかったし、そろそろお決まりの「帽子の小物」に頼るメンタルから前進すべし、との天の声かも。

とはいえ、夏場のレースにランニングキャップとサングラスは欠かせない。
今度の日曜(7/1)は初参加の「北丹沢12時間山岳耐久レース」。どうしよう。至急、通販で取り寄せるか。

朝、走休。体操とその場腿上げ10分。心拍142。
夜、小5息子と室内キャッチボール(スポンジ球)しながらステップ運動30分。心拍92。

★セラティ・きょうの言葉 (39)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

それゆえに私は諸君に、勇気をもてと言いたい。
皆が皆ザトペックのようになることはできないが、フリカーのようになることは誰でもできる。

私の“自然主義”はいっぷう変わった独特のもので、私は偉大な人々の魂がわれわれの中に入り込み、想像以上に強い力でわれわれを励まし、支えてくれるのだと信じている。
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月例川崎マラソン

2007-06-24 20:26:47 | レース

AM、月例川崎マラソンに参加。しばらくぶりで、3・5・10kmの全3種目を走った。
(このところ、最後の10kmを走る時間がなく、2種のみ参加が続いていた)

3km 14分42秒 / 5km 23分59秒  /  10km 46分47秒

10km (だけ) に「月例の走友」Kuniさんが出るのがわかっていたので、3km、5kmはアップのつもりで行ったのだが、それでもけっこう脚にきて、10kmではスタート直後のトラック1周半で「とてもkm4分半ペースは出ない」と早々にギブアップ。
とにかく最後までしっかり走りきることだけに切り替えて、なんとかkm4分40秒ペースでゴールした。2分以上の差をつけられ、いささかクヤシイ、オヤジであった。

会場まで往復チャリ走30km後、プールでクールダウン。平・クロール各500m。
昼前から雨降り出す。

昨日午後の刀水AC練習会、本日午後の山西先生『ランニングの世界』交流会、残念ながら共に欠席……。


★セラティ・きょうの言葉 (38)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

フリカーの魂は、1マイルを4分あるいはほとんどそれに近い実力で走ったランディ、エリオットらが寝たのと同じ寝棚で眠っている若い選手に霊感を与えているかもしれない。

不思議なことに、われわれの合宿の4つの寝棚のうち、彼らが使っていたのは一番小さく窮屈な寝棚であった。

これは、ほんとうに偉い人間は、重要でないものなら最後の残り物を進んで取り、その代わりに肝心なものは必ず手に入れることができるという、非常に良い例である。

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坂道トレーニング

2007-06-23 21:47:16 | トレーニング

早朝、出張に出る妻の「目ざまし係」としていつもより早起きして窓の外を見るとオレンジ色にまばゆく輝く朝焼け。しばらくして、あ、写真……と思ったがすでに先ほどの神々しいような美しい色彩は失われていた。

囲碁特訓に小5息子を送り出してから、先週に続いて川崎・生田緑地へ往復ジョグ2時間半。
緑地内でクロカン走1時間半の後、前回は2本がやっとだった約500mの急坂上りを5本。2分20秒前後、ラスト2分11秒。心拍172。キツイ、キツイ。
激しい息づかいのオヤジに、虫取り網を持った子どもたちが「すご~い」「がんばってー」と応援してくれる。ありがとよ、おじさん頑張ってるよ。そういえば今年初めてセミの鳴き声を聞いた。

★セラティ・きょうの言葉 (37)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

もう一度、フリカーの話を思い出していただきたい。フリカーは、記録表に残るような世界記録を出すことができなかったが、不滅の名をポートシーに残している。

あるいは、人は言うかもしれない。それがなんだ、ポートシーがなんだ、と。
おっしゃるとおりだろう。ポートシーがなんだ、セラティのじじいがなんだ、と。

しかし、フリカーについての話を聞いたために、ある大変素質に恵まれた選手の運が波に乗って、途方もない記録が生まれるかもしれないのである。フリカーの魂はけっして死ぬことなく、若い選手の希望と情熱を大記録に向かってかき立てることだろう。

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減量開始

2007-06-22 19:28:04 | トレーニング

9/23一関ハーフまで3カ月。すでにこれ以上体重が増えないようこころがけてはきたが、これからはしっかりと絞っていかねばならぬ。

で、本格減量スタートにあたって、改めて「なぜ軽量化が必要か」を自覚して認識を新たにするため、その点を明快に解析されている論文を再読してみた。

『ランニングの世界』4号(山西哲郎編/明和出版 2007年3月発行)に所載、山地啓司先生の連載「ランニングの科学」第4回「ランナーはやせが有利か」。

もちろん、有利になる。「不必要な体重成分は、ただ重りになるにすぎないからである」。
減量すると速く走れる理由として主に2つ。

①ランニング中のエネルギー消費量が減少する
 ランニング中に消費されるエネルギー量は、消費される酸素量から推定され、一般にランニング速度に対する酸素摂取量が少ないほうがランニングの経済性が高い。一方、個人の最大酸素摂取量は1500m~フルマラソンのタイムと相関し、その場合の最大酸素摂取量数値は体重当たりの相対値が用いられ、体重の増減が記録に影響する。
(なんだか、ややこしいが、要するに軽量のほうがエネルギー効率が良いと理解すればいいようだ)

②脚への負担が軽減する
 こちらはもっとわかりやすい。たとえば、体重60kgのランナーがフルマラソンを走った場合、片脚にかかる総重量はざっと2110トンにもなる。体重を2kg絞れば総重量は2039トン、その差71トン分が削減されることになり、それだけ脚の疲労は軽減される。
 
 ※体重60kg、1歩のストライド150cmと仮定。着地の際に体重の約2.5倍の負荷が着地脚にかかるとすると、1歩で150kgの衝撃が片脚にかかる。フルマラソン42.195kmを走るために28130歩が必要で、片脚の歩数では14065歩。  14065歩×0.15トン=約2110トン

「マラソンを走っているとき、どこが一番苦しくなって、あるいは疲れてペースが落ちるだろうか。心肺が苦しくなってペースが落ちるよりも、脚の疲労によって足が上がらなくなってストライドが狭くなり、ペースが落ちることが多いはずである。
すなわち、マラソンの記録の改善には脚力の強化が大切であることを示唆している。合わせて、体重を軽くし脚への負担を軽減することである」

そのとおりである。5月の仙台国際ハーフの終盤はまさに脚がもたなくなって、フルの終盤と同様によれよれ状態になってしまった。体重だけの問題ではないとしても、ひとつひとつクリアしていかねば、また同じ轍を踏むことになろう。

それにしても『ランニングの世界』4号の[特集・甦る中高年]は実に読み応えあり。
発刊されてすぐに当ブログでも話題にさせていただいたが、年2回刊なので次の号までに何度も読み返せて、繰り返しじっくり読み直すことができるところが、月刊誌とは趣を異にする。
無論、再読に値する記事が満載されているからこそではあるが。
月刊誌、あるいは実用書などでは取り扱いにくい大きなテーマに正面から取り組め、しかも雑誌という軽快さもあり、まさに「ランニング文化誌」として次号以降も大いに楽しみにしているオヤジである。

本日走休。朝、体操と、その場腿上げ10分、心拍140。

★セラティ・きょうの言葉 (36)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

私が語りかけている相手は、物事をなしとげようと望み、はるか頂上を憧憬と熱望のまなざしをもって見つめている人々である。

この人たちに向かって私は言う。確信をもって前進せよ、と。

諸君はそれぞれの頂上をきわめることができる。道はおのずと開けてくるものだ。
諸君が非常の事態に出会い最悪の境地に陥るとき、君の求める道案内は必ず姿を現わすだろう。

あるいは、「大した者にならなくともよい」、それが自分に適していると言う者があるかもしれない。私にとっては、それも結構である。
アルプスの頂上や人間社会のあらゆる"頂上"が、希望をもたぬ人々によって征服されたということを私はまだ聞いたことがない。彼らは頂上に登りつけるはずがない。いや、たぶん彼らはそんなことを望みもしないだろう。
そういう"谷間にとどまる人々"(the Valley folk)にも彼らなりに世間でしめるべき場所があるのだから、私は責めたり非難したりするつもりはない。

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ランニング用語

2007-06-21 23:23:29 | ことば・歌

最近出た『マラソン実戦力アップマニュアル』(ベースボール・マガジン社) は、レベル別にトレーニング内容例が具体的に明示されていて、練習のひとつの目安として役立つ良書。

とりわけ、ワシが面白く読ませてもらったのが、巻末の「ランニング用語辞典」。おそらく『クリール』誌の編集長氏の執筆によるものらしいが、独特のこだわりが、「新明解国語辞典」と同様に興味深い。
たとえば「市民ランナー」の項――

「企業チームや学校の部活動などに所属していない社会人ランナー。陸上競技の一般選手(実業団選手や学生選手以外)と市民ランナーとの境界はなく、実は市民ランナーの明確な定義はありません。そもそも、なぜ『市民ランナー』というようないい方でランナーを区分けするのか、ということが議論されることも少なくありません」

なぜか、広く使われている「市民ランナー」という言葉にイチモツ持っておられるようだ。
また、「ジョギング」の項では――

「ゆっくり走ること。……どれくらいがゆっくりであるのかは主観と走力によりますので、具体的にペースで基準を作ることはできません。自分でこれがジョギングだと思えばジョギングです。もちろん、他人と比較することに意味はありません」

なるほど~、ごもっとも。

その他、女子選手で「渋井陽子」「野口みずき」の項目はあるのに高橋尚子がない、と思ったら「Qちゃん」で出ていたり、男子選手名は瀬古選手も含めて全然載っていなかったり、そのテキトーさがなかなか秀逸かも。


朝、しばらくぶりで地下足袋ではなくシューズを履いて、ちょっと速めのジョグで公園外周ロード走10km、50分。ラストはkm4分半ペース、心拍168。

★セラティ・きょうの言葉 (35)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

これからどうなるだろうかと想像し夢見る人間一般の傾向から、われわれは脱け出さねばならない。

トレーニングにおいても、あるいは他の日常のことにおいても、今諸君が実際にできることを今日やることだ。

“道の果て”を見ようとしてはならない。目的を心の中に描きながら、しかも頭脳は諸君が手や足でもって今日やらねばならないことすべてを解決し、立派になしとげるように志向すべきである。

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