ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

シンスプリント

2009-06-23 21:48:33 | トレーニング


多摩川2日で100kmから1ヵ月。ゴール後から違和感があった右脚すね付近。痛みというほどではなく、走って走れなくもない状態なので今月初めの喜多フルもワースト記録ながら完走してしまった。短い距離ならkm4分くらいでも走れたりするので、医者に行かず過ごしてきた。
が、昨日朝と今朝、芝生でジョグした際、確実に悪化している感じがあり、もしや疲労骨折? ……の疑いがわく。

ともかく先ほど、時々お世話になるスポーツドクター(整形外科)に診ていただいた。
診断結果→シンスプリント(「過労性脛部痛」)
疲労骨折には至っていないとのことで、ほっとする。(厳密にはMRI検査などを要するが)

当面は軽いジョグ程度にとどめ、プール、自転車などは大いにけっこう。「この際、トライアスロンやってみませんか」と勧誘されてしまう。(トライアスリートでもある女医さんなので)
ふくらはぎのヒラメ筋ストレッチなどもヒマさえあれば続けるようにと。他にもいろいろ指示され、ああ、また一段とエクササイズがふえてしまったオヤジであった。

【参考書によると】 シンスプリント(shin splints)は、整形外科用語によると『過労性脛部痛』であり、広義には前脛骨筋部の疼痛も含まれることもあるが、ここでは脛骨後内側、主に中1/3~下1/3へかけての疼痛をさして述べる。

脛骨はわずかに前彎があるため、前方骨皮質には伸張負荷、後方骨皮質には圧縮負荷が加わる。              
これらの反復の結果、骨組織に破断が生じたのが疲労骨折である。疲労骨折は陸上競技においてしばしば遭遇するいわゆるオーバーユース症候群の代表的な障害である。

○予 防

①硬い路面でのトレーニングの回避(練習環境への配慮)
②選手のコンディションの状態の監督、コーチへの報告、及び練習量に対するアドバイス(練習量への配慮)
③足部および足関節の筋力強化
(1)足趾の伸展、屈曲(タオルギャザー)
(2)足関節のチューブトレーニング(外反、内反、底屈、背屈)
④練習でのシューズの使い分け(ロード走時は衝撃吸収能の優れたシューズの使用)
⑤下腿、足部の筋の柔軟性の獲得(ストレッチング)
⑥不良なアライメントの修正(足底板の使用)
⑦女子選手に対する無月経への対応

○現場での評価

①初期症状のサイン(違和感)を見逃さない:選手の多くは患部周囲への違和感を初期の段階で訴えることが多い。この時期は患部の圧痛がまだ明確ではないので、選手の訴えに十分気をつけ、疲労骨折の疑いがあれば早期にトレーニングの量・強度・内容を修正させる。
②触診による圧痛部位、軽度の腫脹の確認:シンスプリントとの鑑別診断が求められるので、初期にはしっかりと圧痛部位を触診により確定する。その後必ず医療機関を受診させ、画像診断(X線、骨シンチグラム、MRIなど)を受けさせる。

○応急処置

突発的な外傷ではなく徐々に発症するので特別な方法はないが、痛みや違和感が発現すればアイシングを実施する。また痛みが強い場合は松葉杖により免荷し、患部に過度な負荷をかけないようにしてもよい(骨折の予防)。

○リコンディショニング(治療)

練習を継続し強いストレスがかかると完全骨折に至ることがある。そのため、疼痛を自覚するときは、練習は原則的に禁止する。患部外トレーニングを中心として、患部に直接体重や負荷をかけないように、非荷重位でのウエイトトレーニングによる筋力の維持や、持久系トレーニングとしてエアロバイク、水泳を積極的に行う。
特に女子選手は練習休止による体重増加(体脂肪の増加)の傾向が大きいので、競技復帰後を考慮して持久系のトレーニングを十分に行わせるべきである。

--林光俊編集主幹、岩崎由純編集「種目別スポーツ障害の診断」
南江堂2007年11月20日発行 1.陸上競技:ドクター編;鳥居俊・山澤文裕著  トレーナー編;増田雄一著より


と、ここまで書いたところで、横で見ていた妻から一言。
なーんだ、「シンスプリント」ってなんかカッコイイと思ったら、日本語だと過労性脛部痛? 要するに、走り過ぎてスネが痛いってこと? まるっきり、そのまんまじゃん。
そりゃそうだけど……。


コメント (5)
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DIALOG IN THE DARK

2009-06-15 22:44:44 | その他の雑記


日曜の夜、なかなかおもしろいイベントに家族3人で参加した。

“DIALOG IN THE DARK”(ダイアロ-グ イン ザ ダーク/暗闇の中の対話)
そもそもはドイツの哲学者が20年ほど前に考案した教育的エンターテイメント。完全な真っ暗闇、視覚情報が得られない状況で、いかに行動しコミュニケーションをとるか。人それぞれにさまざまな発見や驚きがそこにある。

日本に紹介された当初はお寺などを会場に借りて不定期開催だったようだが、現在は地下鉄・銀座線の外苑前駅から歩いて7~8分、国立競技場にもほど近いビルのB1Fで常設されている(予約制)。

20分毎に定員8人のグループで出発。ワシら3人は夜7時の組に、同じ会社の仲間という30代前後の男女5人と一緒に暗闇の旅へ。
詳しい内容は推理小説の結末紹介と同様に避けたほうがいいだろうが、中1息子がワシの手をしっかり握りしめたり、日頃から極度の方向オンチである妻は「免疫力」が備わっているせいか意外と沈着冷静に暗闇を楽しんで頼もしかったり、家族の絆が深まったような気がして非常に有意義な時間であった。

参加費はそう安くはないけれど、人のぬくもりのありがたさを改めて新鮮に発見できる「安全な冒険」としてオススメである。

 ⇒公式HP

このところ、自分にとっては長い距離を続けざまに走ったせいか、右脚がシンスプリント気味で不調。
せっかく故障したからには、そういう時にしかできないことをと思っていたら、先週のNHKテレビ「ためしてガッテン」でピッタリのテーマを取り上げていた。

福岡大学の田中宏暁先生(ニコニコペースで有名)が提唱する、速筋(白筋)を使わないスロージョギング。一般的なLSDよりも、さらに超ゆっくり、時速4~5kmというからkm15~12分ペース。普通の歩きと同じくらい。これが脳の活性化をはじめ心身に効用をもたらすそう。

普段はとてもかったるくてガマンできそうもない超スロージョグだが、普通に走れない今だからこそできる。
ここ数日はもっぱら芝生でこの歩きみたいなスロージョグばっかり。昨日の日曜は、皇居をこれで走った。のんびり散歩している人はたまに抜くこともあるが、頑張ってウォーキング中の人にはどんどん抜かれてしまう。

こうして超ゆっくりペースでジョグしていると、普段の走りがいかに着地衝撃の大きいものであるかを文字通り痛感させられる。
それもまた、ひとつの発見として今後のヒントとしたいオヤジであった。

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喜多フル、ワースト更新…

2009-06-07 22:08:54 | レース

4時間29分14秒。5年前、同じこの大会でマークした4時間23分のワースト記録をさらに更新してしまった。

「第44回 六無月東京喜多(北)マラソン大会」に参加。去年に続き2年連続、3回目。通算18回目のフル。
 ※大会名にある「六無月」はおそらく「水無月」なのだろうが、この大会ではすべてその表記に統一している。なんで?

9時半スタート。本日ここに立てたことを感謝する。

恐るべきランニングブームはこの大会にも怒濤の如く押し寄せ、スタート時間が迫るのに、写真のようにまだ受付には行列が。その事態はある程度予測していたようで、今回から前日受付を実施したもののそれでも追っつかないほどの人の波。
5年前、初参加した時はフル参加者500人程度のこぢんまりした大会だったのに、今回は名物の「ラジオ体操」(大会主催が北区ラジオ体操連盟なので) によるウォーミングアップもフルバージョンではなく「第一」だけで省略せざるを得ない状況に。

それにしても、言い訳はしたくないが、暑すぎた。
前半ゆっくり2時間5分で入ったのに、後半さらに遅れ2時間24分。

25kmあたりからまともに走れなくなり、荒川河川敷の野球場などにある水場があるたびに、頭から水をかぶってかろうじて走り続ける。30kmすぎからはもう歩いている人のほうが多いくらい。
ワシもほとんど歩くようなダウンジョグ状態で、このままだとゴールできたとしても後半3時間以上かかって5時間超えちゃうかも……。

暗い想念に包まれていた時、一瞬にして状況は急転。
スイッチON状態に入り、とくにラスト5kmは正確なタイムはわからないけれど、たぶんフルのラスト自己最速。気持ちひとつで、こうも変わるものかと自分でも驚く。おかげで、かろうじて4時間半以内でゴール。

もうほとんどの人が歩いている時間帯、走っているだけでも目立つ中を猛然と疾走。どこかのランニングクラブらしき応援の女性陣が「わーお、ナイスラン!!」と歓声を上げてくれて、うれしいオヤジであった。

どうしてそうなったかって?  それはヒ・ミ・ツ。(笑)

コメント (4)
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