ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

おやじブログ10周年

2015-07-12 18:35:47 | その他の雑記

2005(平成17)年のきょう、7月12日に初回記事を投稿してから10年が過ぎた。といっても、ここ数年は開店休業状態が続いており、ナサケナイ有様であるが……。

ブログといえば、ある小説の中にこんなくだりがある。

『「毎日、ブログを更新するような人間は、表現したい、訴えたい、自分を理解してほしい、という強烈な欲望の持ち主だ。こういう奴は最高のカモになる(中略) うちが狙うのは、大手が見向きもしないようなブログだ。アクセス数は関係ない。大事なのは更新数だ。誰も見ていないブログをせっせと更新するような奴は必ず食いついてくる」

「本を書くモチベーションとブログを書くモチベーションは同じでしょうか」

「同じだ。共通しているのは強烈な自己顕示欲だ。根底にあるのは、自分という存在を知ってもらいたい! という抑えがたい欲望だ」』

 

自費出版ビジネスを舞台にした実録風小説『夢を売る男』(百田尚樹作/幻冬舎文庫)の一節、顧客拡大のため大手出版社が目をつけないような無名ブロガーをターゲットにしようと目論む企画会議の場面である。うーむ、一理ある。二理もある(笑)。百田氏といえば名作『永遠の0(ゼロ)』の作者であり、、近頃は沖縄に対する問題発言で渦中の人物でもあるが、この作中で、作者本人自身もネタにしているのが笑える。

年老いた作家がなぜ売れなくなるか、について主役格の編集部長が若い部下と語る場面。

「才能が枯渇したからですか?」「もちろんそれもあるが、一番の大きな理由は読者が死んでいなくなるからだ。人間は歳を取ると、だんだん本を読まなくなる。あるいは若い時とは読む本の好みが変わっていく。本当に死んでいく読者もいる。だから、作家は歳を取ると、次第に読者が減っていき、本が売れなくなる」「読者が死んでいくのは止めようがないですね」「そうとは限らない。常に新しい読者を開拓すればいいんだ。若い世代の読者の心を摑む作品を出し続けていれば、読者が死に絶えることはない。固定客だけを相手にして、同じメニューばかり出している店が、やがてじり貧になって閉店してしまうのと同じだ」「でも、新しいメニューに挑戦して失敗したら、元も子もないですよ」「それはそうだ。だからたいていの作家は、自分の得意料理だけを後生大事に作り続ける」』

と、作家論を語った後に、

『「かといって、元テレビ屋の百田何某みたいに、毎日、全然違うメニューを出すような作家も問題だがな。前に食ったラーメンが美味かったから、また行ってみたらカレー屋になっているような店に顧客がつくはずもない。しかも次に行ってみれば、たこ焼き屋になってる始末だからなーー」

「馬鹿ですね」

「まあ、直に消える作家だ」』

と笑わせる。

なんだか引用だらけの10周年記念ブログという妙な展開になってしまったが、ご容赦を。

 

6月の柴又100kmで燃え尽き状態となり、それでも下旬には月イチの大山登山走は欠かさず出かけ、6月の月間走行距離は220km。

今月に入り、雨の中、朝ジョグとラジオ体操は続けている。8日には2カ月ぶり、通算62回目(SINCE2010~)の足柄峠走。峠越え往復45kmを6時間かかって、なんとか走りきった。

 

コメント (2)
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