ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

フライング・スプリット

2008-04-30 22:22:47 | トレーニング

発売中のランニング誌に気になる記事があるので念のために記す。

新連載第1回で「お尻の筋肉を使う走りを身につけよう」というテーマ。
で、そのためのエクササイズとして「ランジ」が写真入りで紹介されているのだが、解説を読むと「真上にジャンプして脚を入れ替えて着地する」とある。
これって、一般的にはフライング・スプリットと呼ばれるエクササイズで、たしかに強化の効果は体験的にも大きいと思う。

ただ、ある程度体ができている人ならともかく、そうでない場合いきなりこれをやるとリスクが高い。
ワシ自身がアホの見本で、3年前に本で読んで「これはよさそう」と自己流でガンガン3ヵ月ほど続けたことがあった。(刀水AC入会以前)
劇的な効果はあった。それまでハーフでなかなか1時間40分を切れなかったのが一挙に1時間33分に。夢だった仙台国際ハーフの出場資格(当時、1時間35分以内の公認記録)をクリアして、天にも昇る心持ち。自分でも奇跡だと思った。
だが、その直後に一転地獄行き。坐骨神経痛に見舞われ、回復までに半年の時間と多大な治療費を要した。その間に初参加した仙台も満足に走れず15km関門であえなく打ち切られ、ほろ苦い仙台ロードデビューとなってしまったのだった……。

あくまでもオヤジの一例にすぎないが、効果の高いものほどリスクも高いのは事実のようだ。
刀水ACでご指導いただいているF監督もその点を懸念しておられ、練習会ではもっと基本的なポゴ(軽く垂直跳び)や縄跳びなどから段階を踏みながら実施している。(トレーニング5原則のうち、「漸進性」の原則)

やはり、トレーニングでは「いきなり」「突然」「急激に」「やり過ぎ」は禁物かも。自戒をこめて。

{GW前半のトレーニング}
4/26(土) 刀水AC練習会。しっかりと準備・補強・調整運動約2時間のあと、1km4分半×10本他。曇天で涼しかったせいか、km4分半ペースがわりとラクにこなせた。体がいくぶん絞れてきてキレは多少よくなってきた感じ。

4/27(日) AM、月例川崎に参加。3kmの部はアップジョグ代わりで16分ちょうど。5kmはかなり真剣に21分32秒。最後の10kmもけっこうまじめに46分21秒。会場まではいつもどおりチャリ走往復、約30km。帰途プールでクールダウン。平・クロール各500m。

4/28(月)  朝、一本歯の高下駄歩き60分。往復で約300mの土の小道を15本。1本4分半くらいから始め、ラストは3分半まで上げて。ランの1kmインターバルをこれくらいのタイムでやれるようになったら楽しいだろうなぁ、といつも夢想しながら。夜、プールへ。クロール1000m/平500m。

4/29(火・祝) 刀水AC練習会。きょうも入念に約2時間の準備・補強・調整運動の後、1周1.1kmコースを10周集団走。km5分少し出るペースから徐々に上げてラスト4分40秒。休憩後に1km4分30秒弱×5本(間2分)、ラストは後半上げてなんとか3分59秒。急な暑さのためか土曜練習時よりも消耗大で、練習終了直後に気分悪くなる(軽い脱水と貧血?)。オレンジジュースと塩アメで急回復。その後のメンバーの方々との楽しいランチでは元気に食べられた。

4/30(水) 朝、ちょっとくたびれた感じだったので疲労抜きに芝生でゆっくり地下足袋ジョグ35分(約5km)+流し5本。夜、プールへ。平・クロール各500m。


仙台ハーフまで10日。あとは体調管理を重点に、走り過ぎない程度に軽めの練習で。5/4参加予定の「春日部大凧マラソン」10kmが直前のポイントになりそう。

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石割桜

2008-04-25 22:28:28 | ナンバ・古武術・動き


先日の東北出張の際、盛岡で石割桜を見る機会を得た。
巨石の中央に亀裂が入り、そこから桜の古木が聳え立つ。
(国の天然記念物に指定されている)

30年近く前に、車の中からちらりと見たことはあったが、
傍に寄って眺めたのは初めて。実に見事なものである。
桜の花も咲き残っていた。

この石割桜の成立起源に関しては諸説あるようだが、
落雷で生じた割れ目から桜が生えたのではないかとする説が有力。

てっきり公園の中にあるかと思いきや、裁判所の前庭にひっそりとあった。観光地にしては静かな佇まいの中で、見る人それぞれにさまざまな思いを湧かせるのか、静かに周囲を巡り歩いていた。
ワシの胸にも去来するものがあった。


今朝は、金曜の定番トレ=1kg重なわとび30秒+1kmジョグ×5セット。心拍上がる、158。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

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仙台試走

2008-04-23 22:21:43 | トレーニング


仙台国際ハーフのゴール地点、市役所前の市民広場。
今朝早く、コース後半をジョグ。ラストの定禅寺通りだけは、車の通行も少なかったので車道をほぼ全力走し、最後のコーナーを回ってフィニッシュ!

本番レース(5/11)まであと20日を切ったタイミングで、たまたま仕事で東北3県出張へ急行することに。
レース時に宿泊予定のホテルへ入り、昨夜はスタート地点の宮城陸上競技場からコース前半を試走。約12km、1時間20分。
(隣りの球場ではちょうど楽天の試合があり、大賑わいであった)

今朝は、10km地点の仙台市立病院先から後半部を試走。
やはり15km以降の延々と登って行く坂はじわじわと効いてくる。
ここをkm4分半ペースでいける走力は、残念ながら現時点のワシにはない。
当日は、前半でいかに無理なく「ある程度の貯金」ができるかがカギになりそう。
約13km、1時間20分。

この「ある程度」がなかなかむずかしい。去年は最初の5kmを21分10秒 (フルのサブ3ペース) で入ったものの、15kmからはkm5分まで急落してしまい、結局目標タイムの1時間35分には1分以上遅れてしまった。
入りの5kmを21分台で行きながら、1時間35分を切れなかったのはこの時が初めてでもあった。
あまり無理せずに21分台で入れるかどうかがポイントになりそうである。
いずれにせよ、2回に分けてゆっくりでもコースを試走できたことはプラスになる、と考えることにしたオヤジである。

出張から帰り、夜プールへ。クロール1500m/平500m。

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「ハイキング」

2008-04-21 23:32:40 | トレーニング

日曜。去年に続き、今年も秩父の山歩きに行ってきた。
山里ではまだ山桜が咲き残っていた。

「第23回 外秩父七峰縦走ハイキング大会」に参加。
(東武鉄道提供/参加無料.。参加賞・完歩賞あり)

ハイキングというものの、実はそんなナマやさしいものではない。
朝7時半に埼玉・小川町を出発し、寄居町のゴールにたどりついたのはすでに夕暮れ迫る5時50分。

トレールではないから走ってはいけない。走らず、休まず、食べずにひたすら歩き続けても10時間を超えてしまい、いささかガッカリのオヤジであった。もちろんのんびりゆっくりお弁当を広げてもよいのだが、それでは最終チェックポイント(CP)である登谷山CPの閉鎖時刻16:30には到底間に合わない。
(のんびり派の方々の多くは2年かけて完歩するようだ)

去年は9時間10分。今年はさらに参加者が増えたようで(聞くところでは7000名とも)、去年は午前中の行程で発生していた大渋滞が今回は午後遅くまで何度もあった。
で、最終CP通過が去年15:20だったのが今年は16:01、閉鎖まで30分を切っていた。

刀水ACの「さとちゃん」に途中で声かけていただいてしばらく一緒に歩く。同行の本格派トレイルランナーさんは、なんと、かねがねブログや某掲示板を愛読させていただいている「とらぼん」さん
富士登山や野辺山などウルトラで健脚を誇るとらぼんさんは、8時間台でゴール。さすがである。
ゴールでしばらく待っていたら、さとちゃんがニコニコとやってきた。疲れていても、その笑顔。見習わねば。聞くと、途中の牧場で行列してしっかりソフトクリームを食べ、最終CPをきわどく通過とのこと。こちらも、さすがである。

さとちゃんからチョコとかりんとを恵んでもらい、ようやく少し元気が出て帰途につく。
車中、さとちゃんのケータイには、本日かすみがうらと長野フルに出走された方々から続々とメールあり。刀水ACでご指導いただいているFコーチ兼選手は女子年代別でV,、無事「最後の東京国際女子マラソン」国際の部参加資格をクリアされた。さすがである。


今朝は、芝生で疲労抜きの地下足袋ゆっくりジョグ35分(約5km)。
夜は定番筋トレのみ。

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おめでとう! 伊藤華英選手!!

2008-04-17 22:25:26 | その他の雑記
やった!! 女子100m背泳ぎ決勝で日本記録を更新して伊藤華英(はなえ)選手が優勝。初のオリンピック代表に決定した。

4年前、アテネオリンピックの代表選考会では、前年の日本選手権で優勝して代表入りはほぼ確実と見られながら3位に沈み出場を果たせなかった。

その敗因を自らが解析して語ったドキュメンタリー(スポーツ大陸)が今年初めに放映され、非常に心打たれた。
(感動のあまりというか、影響受けやすいので、ろくに泳げなかった背泳ぎをひそかに練習して、かろうじて50mプールでなんとか向こう岸までたどりつけるようになったオヤジである。あとバタフライをマスターすれば念願の4種個人メドレーができるのだが……)

「アテネの時は、試合の前にすでに負けていたんです。なんで、こんなに闘わなくちゃいけないんだろう、とか、そんなことばっかり考えてました」

映像でも、入場する前からずっと下を向いてばかりで、終始うつむいていた。勝つ!という気迫がまったくなかった。

今回は違った。気負ってはいないけれど静かな闘志を燃やして、ときおり遠く上方を見据えていた。いけそうな感じ。

前日、日本女子脊泳選手として初めて1分を破り59秒96の日本記録を樹立した中村礼子選手(アテネ五輪で銅メダル)が中央の4コース。
その中村選手を挟む形で3コースが伊藤選手、5コースに高校生の新鋭・酒井志穂選手。

酒井選手がスタートから積極的に跳び出し、中村選手が貫録で抜き去り先頭に。ラスト20mから猛烈に伊藤選手が追い上げる。自転車レースでいえば、最終盤の凄まじいまくり。3人がなだれ込む。

どうだ!? 参加標準を突破して1位2位に入った伊藤選手、中村選手が代表に決定。伊藤選手のタイムは昨日の中村選手のタイムを上回る59秒83の日本新。3位の酒井選手のタイムも高校新記録。

こみ上げる喜びをかみしめる伊藤選手に、もらい泣きのオヤジであった。

インタビューで「ようやく夢がかないましたね」の問いかけに、「きょうは絶対3位にならないようにと思って。自分を支えてくれた大事な人たちのために一生懸命がんばりました」と素直に答える姿に胸熱くしながらステップ昇降を続けるのであった。


朝、地下足袋クロカン走11km+流し7本。1時間20分、心拍150。
桜の次には赤白のツツジが咲き始め、ウグイスが上手に鳴いていた。
夜、水泳TV観戦しながらステップ昇降45分+定番筋トレ。
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焼津ハーフ

2008-04-13 23:45:10 | レース

1時間36分02秒。

2248”―2251”―2256”―2236”―449” (ゴール直後の心拍173

「第23回 焼津みなとマラソン」ハーフの部に参加。

以前のように「何としてでも1時間35分を切る!」という強い気持ちが湧き上がらず。やはり「制限時間」という絶対的制約がないと燃えてこないオヤジである。

早朝に東京を出る時は冷たい小雨で関東は肌寒い一日だったようだが、焼津は晴れ間が出て日射しが強く暑いほど、風も少し出てきた。
ただ、去年の仙台で15km過ぎからkm5分ペースまでガタ落ちだったのに比べると、きょうは逆にラスト4kmは4分半を切るペースで走れたのが唯一頑張ったと言えそうなところ。

暑さのせいか、終盤大きくペースを落とす先行ランナーが通常以上に多く、わずかにペースを上げただけなのに面白いように抜けて、タイムはともかく、気分よくフィニッシュできた。

それにしても、いかんせんエンジンがかかるのが遅すぎた。
スタート前、体力温存のためジョグほとんどせず短めのシャープナー3本だけだったので、動きが悪かったのかも。

高校同期のO君とのハーフ勝負第7戦も、3月の駿府ハーフに続いて連敗。通算2勝5敗となった。よほど向こうが不調でないかぎり勝機は当分なさそう。

ところで、この大会は年代別順位の末尾数字で10人に2人の割合で名物のカツオが当たるのが呼び物。今回、4度目の参加で初めて当たった。
今年は末尾が48で、ワシは84(ハーフ40歳以上男子448人中)
つては冷凍カツオ丸ごと1本だったそうだが、もらっても困る人が多かったらしく、今は切り身である。

帰途ダウンジョグを兼ねて、亡き父母の墓参へ。
何はともあれ、こうして無事で元気に走っていられることに感謝する。

前日の土曜、今年の仙台ハーフのナンバー通知が届いた。No.455。
4回目の出場となる今回こそは1時間35分を切ってゴールしたいオヤジである。

[4/18 追記] 焼津みなとマラソン10kmの部40歳代で年代別優勝者が実は代走だった、という。⇒静岡新聞記事

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5000mトラックレース

2008-04-07 07:26:05 | レース

昨日の日曜も各地で多数の大会が開催された。
関東近辺だけでも、行田鉄剣/吉川なまず/幸手さくら/日立さくら/青梅高水山トレイル、そして「静岡まつり」が開催中のわが故郷静岡市では日本平桜マラソン。参加の皆様お疲れさまでした。
(ニュースによると、九州・佐賀の大会ではミツバチの大群にランナーが襲われ大変なことになったようだ)。

で、ワシも駒沢競技場で行なわれた「2008春季陸上競技大会」に参加。トラックレースの5000mというのは初である。
21分25秒79。40歳以上の壮年の部20人で堂々19位。(苦笑)
22分で競技打切りになるため、最後は必死に走ってなんとかフィニッシュできた。20位の方も打ち切り5秒前に無事ゴール。
(その後の10000mは40分で打ち切り。最終ランナーは24周目で役員に止められていた)

午後1:40という遅いスタート時間、気温20℃、2回にわたる選手コール、初めてつける腰番、20人を2組に分けて前からの外レーンスタート、場内に流れる「○○クン、刀水AC」のアナウンス、何度も周回抜かれ……それら諸々の要素が重なって、ワシはすっかり平常心を失ってしまったようで普通に走ることができなかった。30秒くらいムダにした感じ。
すべて言い訳になるが。まだまだ未熟であった。

ともあれ打ち切られずに走れてホッとした。まるで陸上選手になったかのような高揚した錯覚を味わうこともできた。

新たな目標にも出会えた。
来年この大会の10000mに出場してゴールする」こと!
仙台ハーフが制限時間を5分緩和して1時間40分となり、これまで自分の走力限界ぎりぎりだったからこそ熱く燃えてきた気持ちがいささか萎えてしまっていたが、具体的な現実の目前のレースで10000m40分打ち切りの瞬間を目撃したことが心に火をつけた。
もともと「〆切り」がないと燃えない性分、制限時間ギリギリでクリアに心躍る気質。
何度もできそうで、なかなかできなかったフルのサブ4も、制限時間自体が4時間の大田原でようやくギリギリでクリアできたのだった。
10km40分切りはワシの走力では相当困難な目標だが、これから1年かけてチャレンジである。

競技場で100mから10000m、「一瞬の風になれ」での描写が印象的だった最後の「マイル・リレー」(400m×4)までずっと見学させていただき、速い選手ほど体幹が安定していて、ゆったりと走っているように見えて実は速いのがよくわかった。レベルは全然違うがワシも刀水ACで教えていただいている補強運動をマジメにコツコツ続けていこうと改めて強く思ったオヤジであった。

前日の土曜は埼玉・白岡運動公園で新年度最初の刀水AC練習会。今回も新規の方が4人参加され、2時間かけて丁寧に準備・補強・調整運動を実施。長野・かすみがうらなど今季最後のフルとその練習ハーフなどのレースを間近に控えたメンバーが多いため、メイン練習は軽めに。
今回初めて指導していただいたのが「シャープナー」というスピード練習。
「流し」が徐々にスピードを上げて気持ちよく疾走するのと異なり、シャープナーでは最初に50mほどダッシュ、次の50mを流しのように気持ちよく走り、100mをテンポのよいジョグでつなぐ。
体のキレを戻す効果があるそう。

これを3セット繰り返してから1kmのタイムトライアルを2回してみたら2本とも3分56秒。1kmで4分を切れたのは実に久々でうれしくなってしまった。
ただ、負担も大きいので実施にあたっては慎重な配慮を要する、とF監督から注意があった。その通りで、効果があるとなるとすぐ、やりすぎてしまうのが素人のあさましさ、気をつけよう。

本日の朝練習は休み、体操のみ。夜、定番の筋トレ。

※意外と長持ちして3週間あまり目を楽しませてくれた桜も散り、壁紙張り替え。

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青春の書道マンガ

2008-04-04 23:09:46 | 本・漫画・映画など


今、一部で書道マンガが話題になっている。

とめ はねっ! 鈴里高校書道部』 (河合克敏作/小学館)

最新第3巻がきょう出て、即読み!

おもしろい! 書道の基礎に関する蘊蓄が巧みにちりばめられていて、ためになる!(ような気がする)
監修は、ワシも知ってる著名な気鋭の若手書道家・武田双雲氏。

舞台は湘南にある鈴里(すずり)高校。部員わずか3名、廃部の危機に瀕した書道部にカナダからの「帰国子女」男子・大江縁(ゆかり)クンと、女子柔道全国2位の望月結希(ゆき)が強引な偶然から入部させられるはめに。超初心者の二人に書道の基本の基本から手ほどきが始まり、ワシのようなド素人には大いに参考になる。(ような気がしてくる)

勝負、競争、そして恋がからんで青春のドタバタ物語が展開されていく。ただ面白おかしいだけでなく、けっこうマジメでもある。
たとえば、書道界の重鎮と、書に集中できないと悩むゆかりクンとの会話がなかなか深い。

(部活合宿の息抜きに海岸で砂の城作りに没頭していたゆかりクンが)
「ですが……書道はなかなか上達しません。おそらく集中力が足りないせいだと思うのですが……」

「なぜ集中力が足りないと思う? 砂の城をつくるのも集中力が必要なのではないか?」

「集中力の種類が違うのではないかと思うのです。いわゆるコツコツつくるものって、陸上競技にたとえると、マラソンのようなものなんじゃないかと……。書道というのは正反対に、一瞬で決まってしまうような。陸上競技にたとえると100m走のようなもので……。一筆ごとに、ものすごく集中力を出さないといけない気がするのです。それがなかなかできなくて……」

「ふうむ、そうか。しかし、ワシは砂の城をつくることと、書を書くことは大差がないと思うがのう」

「えっ?」

「だいたい、スポーツと比べることが少し違うのじゃ。スポーツは相手に勝ちたいと思うから集中できるものじゃ。書道の場合は、紙と筆に対し、無我夢中になればよいのじゃ。では、紙と筆に無我夢中になるには、どうすればよい?」

「えっ? えーと……」

「砂の城と同じじゃ。プラモデルをつくるとか絵を描くとか、みんな同じことじゃ」

「……! “楽しむ”こと、ですか?」

「その通り、勝利が目的でないことに無我夢中で没頭するには、楽しむ以上に有効な手段はないのじゃ」

うーむ、なるほど。(あたりまえのような気もするけど)

数年前、子どもたちに一大囲碁ブームを巻き起こしたマンガ「ヒカルの碁」(ウチの囲碁息子もその一人)と、あるいは同様に書道ブームが湧き起こるかも。


今朝は、1kgなわとび30秒+ジョグ1km×5セット。心拍155。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

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