ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

常歩(なみあし)

2007-06-27 22:52:41 | ナンバ・古武術・動き

馬のゆっくりとした歩き(常歩=なみあし)からヒントを得て、自然で合理的な身体操法を探究しておられる「常歩研究会」が新たに一般向けの解説書を発刊された。

『常歩式 スポーツ上達法』(常歩研究会編/スキージャーナル刊)

全5章から成り、焦点は「第2章 常歩とは何か」と「第3章 常歩習得法」。

そもそも、なぜナンバの語を使わずに「常歩」というのかについて、研究会の中心メンバーである小田伸午氏 (京大教授、『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』著者)は、巻頭の鼎談でこう語っている。
「つまりナンバとは、右足が遊脚となっている時に右手が同時に出る、という動きではないと。でも世間はそう思って誤解している。
『じゃあ何か違う命名をしよう』『どんな名前がいいか』、なんて言っているうちに、馬の歩き方から『常歩』と付けたんですね。
ちょうどその頃は新入生歓迎の時期で、農学部の馬場から馬が出てくるんですよ。その後ろについて舐めるように見ながら、『これだ!』と思った。(笑)」

というわけで、関東ではナンバ、関西では常歩と称するのが主流となっている。(半分冗談である)

呼び名は重要ではあるにしても、どうでもいいことでもあり、これ以上深入りしないことにして。
現時点で、「常歩」の動きの基本として挙げられているのは3点。

①股関節の外旋
②上腕 (肩) の外旋
③肩甲骨の外放

実際の動きとしては、体幹ごと前に押し出す2軸動作 (左右の切り替え) ということになる。

けっして読みやすいとは言えない本ではあるが、「ボブスレーを押していたら100mの自己記録がどんどん更新されてしまった。前にトルクをかける方法がわかってしまったから」など、魅力的な話や気づきのヒントが随所に埋まっている宝探しのような本なので、興味のある方にはぜひ一読をすすめたい。

朝、地下足袋クロカン走1時間(約8km)、ラストに流し3本。心拍144。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

★セラティ・きょうの言葉 (41)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

何の記録であろうと、記録を出すこと自体には特に意義があるとは言えなくとも、何かあることの証明としてだけの意義はある。

そのあることとは、一つのことを成しとげたということ、自分にも力があるということ、そしてひとつの仕事を立派に成しとげたということである。

なにも誰もが世界記録を打ち立てる必要はないが、世界記録を作るような生き方、努力のしかた、訓練のしかたをすることが重要なのである。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なんば歩き | トップ | 2軸クロール »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね! (杉本康紀)
2018-10-26 11:01:36
はじめまして。
常歩を学んでいました。
(認定制度ができた頃に、常歩という名前を使えなくなりました)
名前はなんでもいいですよね。
体は変わりませんので。

動きが上手になるプロセスがあって
結果がよくなる
この経験が自信になりますね。

とっても共感いたします。
返信する

コメントを投稿

ナンバ・古武術・動き」カテゴリの最新記事