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ラオ・プレミアリーグ 得点王は日本人-ラオスサッカー事情(上)

2015-11-05 09:55:48 | サッカー
 ラオスは13年からサッカーのプロリーグ、ラオ・プレミアリーグを発足させた。今年の得点王は日本人の本田和雄(35歳)だった。本田はトヨタのディーラが経営するラオトヨタFC所属で、クラブはリーグ1位だった。このニュースは、ベトナムフットボールダイジェスト(日本語版)による。

 ラオ・プレミアリーグは10クラブで構成され、日本人が6人(うち一人が在日朝鮮)である。クラブは途上国でよくある警察、軍、公共交通省の公務員、他は企業である。
 最大都市である首都ビエンチャンですべての試合をしている。他では試合可能なスタジアムがないかもしれないし、あっても交通事情から移動が困難と思われる。入場料は無料である。
 これらの情報は、昨年4月に訪ねたビエンチャンで入手した「季刊テイスト・オブ・ラオス」-日本語A3で16ページによる。冊子の内容は、日本人向けの街や企業、食堂等ガイドである。これが35号ということから想像するに、日系企業関係者等1千人を超える日本人がいるのではないだろうか。

 サッカーはラオスでもっとも人気のスポーツで、東南アジアでは関心が高い。とくに盛んなのはタイ、ベトナム、シンガポールなどである。タイはときには3万人の観客になる試合もあるという。W杯2次予選に出ているのはタイ、ベトナム、カンボジア、ミヤンマー、シンガポール、東チモールである。
 BS放送でイングランド等の試合が放送されているので、テレビではレベルの高いサッカーを見ている。ただしシンガポールを除いて視聴可能にしているのはごく限られた人と思われる。
 国際的には経済成長とともに有望市場とみて、イングランド、スペイン、ブラジル等のクラブがシーズン前にタイ、ベトナムシンガポール等へ遠征して試合をしている。
 日本サッカー協会は、Jリーグのブランド力アップのためにJリーグの試合の放送をタイ、ベトナムでおこなっている。
 来シーズンからベトナムの若手のスター選手(23歳)をJ2の水戸が獲得することにしている。昨年2カ月ほど札幌でレギュラークラスとしてプレーしたレ・コンビン選手から類推すると、試合には出られる力はあるのではないだろうか。

 また朝日新聞夕刊(10月12日)によると、東南アジアの10カ国の強化支援をJリーグのクラブがすることになった、と伝えている。
 パートナーを組むことが決まっているのは、ベトナム-川崎、ラオス-大宮、カンボジア-大宮、シンガポール-松本、タイ、横浜マということだ。他の国のパートナークラブは今後決めるという。
 内容は川崎の場合、約1週間ずつ2度訪れてすでに交流のあるビンズオンFCを中心に指導するという。Jリーグへ認知度が広がることと、それぞれの国のレベルアップへの貢献は喜ばしいことだ。
 またサッカーという文化交流が当面は日系企業にとってもよいだろうし、将来はJリーグに東南アジアの選手が加わるようになるかもしれない。

*W杯2次予選には東チモールも出場しているので加筆しました。
 02年に長い間の内戦を経てインドネシアから独立し、経済は最貧国に位置づき、学校なども含めてのインフラが未整備の国です。アセアンにも未加盟です。
 代表チームはブラジル出身の選手が加わっているとのこと。監督と先発の6人がブラジル出身選手。U19代表は、日本のサッカー協会から派遣されて古賀琢磨(46歳)が監督をしている。(11月13日の朝日新聞から)11月13日追記。



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