絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

絵本『もりのこえ』から

2005-07-18 13:05:20 | その他
 絵本『もりのこえ』を手に入れた。7月5日のコラムに、キッコロは女性でモリゾーは男性をイメージして制作されたのだろうかと書いたら、キッコロは子どもで、モリゾーはじいさんという指摘をいただいた。さらに学生からは、絵本にもなっている旨言われた。
 そこで『もりのこえ』を手に入れたのだ。手に取ったら「どこかで見たことある」と心でつぶやいた。わたしが万博に意識が上らないようなときに、新聞や雑誌で紹介されていたし、本屋で立ち読みもしたような気がする。1刷発行が03年12月だからその頃だったようだ。開催中の万博と結び付けられなかった。というか関心がなかった。発行が伊藤忠商事なのは万博ならではだし、4月で15刷なので相当の部数が出ていると推測される。
 その絵本によると、キッコロもモリゾーも森の精であり、知りたがり屋のキッコロがモリゾーじいさんに「もりのこえをきてごらん」と言われる。森の声を聞こうとして、キッコロはモリの奥深くは出かける。耳をすませて森の声を聞きながら森の体験をする。森はかけがえのないもの、というメッセージがこめられている絵本である。森の精という設定なのだが、絵も文章も平板で説明的かな、という印象を持った。

 ところでわたしがキッコロを女性で、モリゾーは男性ではないかとしたのは、キャラクターのぬいぐるみ人形を与えての反応からだった。男の子がさっとモリゾーをとり、キッコロを「かわいい」として女の子に押し付けた形になった。そんな子どもの行動からだった。

コメントを投稿