昨日は今年一番の暑さで、30℃近かったようだ。スズムシの音が似合うし、スイカもおいしく感じた。スズムシは自分で増やすことができず、ちょっと早いが今年も取り寄せた。この分だと7月にはもう1度取り寄せることになりそうである。
16日(金)のNHK「おはよう日本」によると、インドネシアからの看護師と介護福祉士の受け入れを、早ければ8月からでも実施に移すとのこと。同日国会で承認された。受け入れ斡旋を国際厚生事業団がおこない、日本人と同等の報酬と労働条件となっている。
2年間で1000人規模である。日本で4年以内に国家資格を取らなければ滞在期間切れとして、帰国しなければならない。
ところが実際は介護福祉士の資格を取るのは、きわめて難しいだろう。日本語検定というのがあり、1級(中学生ぐらいの能力か?)レベルで大学に留学している学生とて資格試験となると困難である。日本語力だけではなく日本の法制度や文化を背景にしている内容があるので、その理解は困難がともなう。日本では高校福祉科を卒業して受験資格を得て受験する。合格率は高くないと聞いている。
すると実質現在ある「外国人研修・技能実習制度」の医療・介護版になってしまうだろ。93年に導入されたこの制度は、名目では途上国の人を製造や農業などの業界に技能研修(技術移転)だが、本来の性格をゆがめている場合が多い。零細企業が低賃金で雇用し搾取と収奪をするといっても過言でない、偽装研修制度になっていることはすでに各地で報告されている。もし医療と介護の現場が、偽装研修制度のようになったら、人にかかわる医療と介護ゆえに現場の劣化は進むだろう。
インドネシアでは看護、介護では手当て込みで1万5千ぐらいだというから、日本では低賃金であっても魅力的職場である。4年間でインドネシアではなかなか手にできない額の収入を得ることができる。
特養の人手不足は、とくに都市部では深刻のようだ。職員不足で受け入れができない施設もあるという。関係者からは「人手不足でつぶれる特養が出るのではないか」と聞いた。インドネシアからの看護、介護の人材はこういった状況を補完することになる。実際には言語や生活文化の違いから現地で研修や経験があったとしても、受け入れる職場はその条件も作ることが必要になるので、簡単ではないはずだ。
介護の場合は労働条件・環境の低下によって人を呼べなくなっている。それを低賃金で可能な外国人にたよってよいのか。労働条件・環境の改善という本質に目を向けなければ、小手先のことでは高齢者が増える日本の将来は明るくない。
なお、フィリッピンからの受け入れが早くから話題になりながらも、実施にいたっていない。フィリッピン政府の政権が不安定で、国会審議が進んでいないのである。
16日(金)のNHK「おはよう日本」によると、インドネシアからの看護師と介護福祉士の受け入れを、早ければ8月からでも実施に移すとのこと。同日国会で承認された。受け入れ斡旋を国際厚生事業団がおこない、日本人と同等の報酬と労働条件となっている。
2年間で1000人規模である。日本で4年以内に国家資格を取らなければ滞在期間切れとして、帰国しなければならない。
ところが実際は介護福祉士の資格を取るのは、きわめて難しいだろう。日本語検定というのがあり、1級(中学生ぐらいの能力か?)レベルで大学に留学している学生とて資格試験となると困難である。日本語力だけではなく日本の法制度や文化を背景にしている内容があるので、その理解は困難がともなう。日本では高校福祉科を卒業して受験資格を得て受験する。合格率は高くないと聞いている。
すると実質現在ある「外国人研修・技能実習制度」の医療・介護版になってしまうだろ。93年に導入されたこの制度は、名目では途上国の人を製造や農業などの業界に技能研修(技術移転)だが、本来の性格をゆがめている場合が多い。零細企業が低賃金で雇用し搾取と収奪をするといっても過言でない、偽装研修制度になっていることはすでに各地で報告されている。もし医療と介護の現場が、偽装研修制度のようになったら、人にかかわる医療と介護ゆえに現場の劣化は進むだろう。
インドネシアでは看護、介護では手当て込みで1万5千ぐらいだというから、日本では低賃金であっても魅力的職場である。4年間でインドネシアではなかなか手にできない額の収入を得ることができる。
特養の人手不足は、とくに都市部では深刻のようだ。職員不足で受け入れができない施設もあるという。関係者からは「人手不足でつぶれる特養が出るのではないか」と聞いた。インドネシアからの看護、介護の人材はこういった状況を補完することになる。実際には言語や生活文化の違いから現地で研修や経験があったとしても、受け入れる職場はその条件も作ることが必要になるので、簡単ではないはずだ。
介護の場合は労働条件・環境の低下によって人を呼べなくなっている。それを低賃金で可能な外国人にたよってよいのか。労働条件・環境の改善という本質に目を向けなければ、小手先のことでは高齢者が増える日本の将来は明るくない。
なお、フィリッピンからの受け入れが早くから話題になりながらも、実施にいたっていない。フィリッピン政府の政権が不安定で、国会審議が進んでいないのである。