久しぶりに用事で、2時間かけて埼玉県に出かけた。2時間を4回の乗り換えは楽なことではない。電力制限令により、かつてはわずかに冷気が漂っていた駅は、暑くて照明は少ない。電車はかろうじて汗が出ない程度で、やはり照明を落としている。
出勤時間がすんだ時間帯だったせいもあってか、服装は半そでシャツが多く、ブレザーを着ている人はおろか持っている人もいない。扇子による隣の人のわずかな風が心地よいとう、忘れていた感覚がよみがえってきた。それは70年代の東京の風景と重なった。
その時代との違いは、電車が鉄の接触ときしむような音だったのが、音が小さくて線路をなでるようにスピードで走ることだった。それに車体がきれいで、広告デザイン水準が高い。服装のデザインや彩りも多用だ。とくに女性が堂々としており、時には家庭や海水浴で見かけるような服装の人もいる。4回乗り換えたどの車内も、会話を交わしている人はいない。見方によっては、みんなが不機嫌のようでもあった。
これまでは電車内の冷房で体が冷えて、乗換えで歩いても体に暑さが戻らなかったということが気づいた。都市の人工空間が、電気エネルギーによって快適さが維持されているのだ。
汗ばみながら扇子で清涼感を味わう、節電の夏が始まっている。
この電力制限令による節電は、電力不足、したがって原発促進キャンペーンとしては強烈なメッセージになっている。
2003年の夏に、東電は全ての原発をストップしたのだった。前年の事故隠しが発覚したため、原発の点検に入ったためだ。その夏は原発なしで、乗り切れた。当時とは電力消費量の違いや火力発電が震災で使えなくなっている、といった事情があるのかもしれない。
一般的には電力不足になるのは、年間10時間だけという。不足するのは、夏の31℃以上の気温で、14時から16時の時間帯とのことだ。主としてエアコン使用によるといわれている。そのエアコンも、13分使用し2分とめると、電力消費がぐんと抑制できることが実験で明らかになっている。それを自動でできるリモコンにすれば、解決するのだ。
出勤時間がすんだ時間帯だったせいもあってか、服装は半そでシャツが多く、ブレザーを着ている人はおろか持っている人もいない。扇子による隣の人のわずかな風が心地よいとう、忘れていた感覚がよみがえってきた。それは70年代の東京の風景と重なった。
その時代との違いは、電車が鉄の接触ときしむような音だったのが、音が小さくて線路をなでるようにスピードで走ることだった。それに車体がきれいで、広告デザイン水準が高い。服装のデザインや彩りも多用だ。とくに女性が堂々としており、時には家庭や海水浴で見かけるような服装の人もいる。4回乗り換えたどの車内も、会話を交わしている人はいない。見方によっては、みんなが不機嫌のようでもあった。
これまでは電車内の冷房で体が冷えて、乗換えで歩いても体に暑さが戻らなかったということが気づいた。都市の人工空間が、電気エネルギーによって快適さが維持されているのだ。
汗ばみながら扇子で清涼感を味わう、節電の夏が始まっている。
この電力制限令による節電は、電力不足、したがって原発促進キャンペーンとしては強烈なメッセージになっている。
2003年の夏に、東電は全ての原発をストップしたのだった。前年の事故隠しが発覚したため、原発の点検に入ったためだ。その夏は原発なしで、乗り切れた。当時とは電力消費量の違いや火力発電が震災で使えなくなっている、といった事情があるのかもしれない。
一般的には電力不足になるのは、年間10時間だけという。不足するのは、夏の31℃以上の気温で、14時から16時の時間帯とのことだ。主としてエアコン使用によるといわれている。そのエアコンも、13分使用し2分とめると、電力消費がぐんと抑制できることが実験で明らかになっている。それを自動でできるリモコンにすれば、解決するのだ。