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その花見たさに臨んだ罰ゲーム

2016-09-27 06:25:12 | 日記
漸くの決断

 名前の知らぬ赤紫色の花が咲き乱れているのを、橋の上から見下ろして
いました。
カナムグラやヤブガラシが巻き付きながら一面に繁茂した中、少し高く丈を
伸ばした草が無数に花を咲かせています。
遠目にはマメ科の花に見えますが正体が分かりません。
近くに同じような形の黄色の花を咲かせた一群も見えます。 
              
 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週はツリフネソウ科 ツリフネソウ属 ツリフネソウ です。

 森林公園の沢に掛る木の橋。
高さ3m程の所から、沢沿いの湿地帯に咲いている赤紫と黄色の群生をさっき
から眺めていました。
初めて見る花なので手に取って観察したいとは思うけれど、さりとて近づく気
にもなりません。
 観察するには斜面を下って沢に下り、藪を踏み分け橋の下を抜け、そこから
更に数メートル進まねばなりません。
蛇嫌いの私にはどう考えても罰ゲームに思えるコースです。
 行こか止めよか悩んでいると、今度来た時にはもう萎んでいるぞ今見た方が
良いぞ、とけしかける妙に上から物を言う自分もいて、嫌々ながら一歩を踏み
出してしまいました。

 膝まで草に埋もれて、落ちていた棒で藪をつつきながら進みます。
突然聞こえたガサッと言う物音に鳥肌が立ち、水底に沈んだホースを蛇と間違えて
ドキッとして、五感が躍り出しそうなぐらいに反応しつつ進んで行きました。
完全に腰が引けた汗まみれの姿です。
 漸く近付いてその造詣に見入ると、それまでの緊張がスーッと解けて行きました。
唇形の花弁と後ろに巻きながら伸びる距は細い花柄で茎に繋がっています。
その様子が釣舟に見えるからその名が付いたと図鑑を広げて知りました。
 近くで咲いている黄色は同じ仲間のキツリフネ。
呪文の様な言葉ですが漢字で書けば黄釣舟。
 こちらは黄吊舟にした方が良いのではと思ったのは、細い花柄で葉の下に
吊られていたから。
近くで見ればこそ図鑑では知れない気付きもあります。
思い切ってここまで来て良かった、偉いぞオレ、と晴れ晴れした気持ちに
なりました。
ちなみに戻る時にも同じだけの緊張感を味わいましたが。

ああそれなのに

 その翌日。
友人に誘われてゴルフに出かけました。
そこのアウトコースは広々とした平たんなホール、インコースは一転して山の中腹を巡る
山岳コースです。
 アウトからインにカートを走らせていた上り坂、そこに赤紫色の花が群れて咲いて
いました。
所々に黄色の花も混じっています。
もしやこの花は、と近づいてみるとやっぱりツリフネソウとキツリフネでした。
 ひょいっとカートを下りればすぐそこで手に取って見られます。
こんなに簡単に観察できる場所に生えているとは。
花を見ながらつくづく思いました、昨日のあの苦労は一体何だったの、と。
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