個体数が激減
この時季庭で水やりをしているとよく見かけるのがマルハナバチ。
丸っこいボディでブーンと大きな羽音を立てて飛び回っています。
黒と黄色がこのハチの仲間に共通したボディカラーだと思っていら、
昨日目にしたのは初見の姿。
胸部が見慣れた黒でなく花粉を塗りたくった様にまっ黄色。
腹部も半分が黄色でお尻だけが黒。
馴染みのマルハナバチと異なる姿は新鮮でした。
図鑑と見比べてトラマルハナバチの名を知りました。
このハチの紹介文句は「日本に広く分布し低地で最も目立つ種類」とか
「日本各地で見られるハチで胸部の鮮やかなオレンジ色が特徴」が定番。
ありきたりのハチなんだそうですが、そう言い切られると昨日初めて
認識した自分が恥ずかし過ぎ。
本当にどこにでもいるハチなのかと訝って検索したら、うれしい情報が
見つかりました。
<京都では1970年代には多数が確認されていたが近年ではほとんど
姿を見なくなり準絶滅危惧種に指定された。
以前はクロマルハナバチよりも遥かに普通にいる種だったが、近年はどこの
地域でも個体数が激減。
重要な異変だがその原因は不明>(京都府 より)
そうそう、近年は見る機会が減った相手。
昨日まで目にしたことが無くても全く恥じることは無し。
そう開き直れました。
ロッキー山脈の激変
もうひとつ、トラマルハナバチの紹介文の定番が「口吻が長いので
イカリソウなどの蜜源が深い花を得意とする」「長舌タイプなので筒状の
長い花から蜜を採る」
蜜を舐めとる舌の部分を中舌と呼ぶそうですが、その長さは蜜を採る花
の長さと密接に関係するのだとか。
<短舌タイプはキク科など蜜源までの距離が短い花を訪れる。
一方長舌タイプは小さな花から蜜を採るのは苦手。
「大は小を兼ねる」と言うが、このハチの場合「長は短を兼ねない」ことになる>
(北海道の自然紹介 より)
短舌タイプは場合によっては筒状の花に潜り込んで蜜を採るので、こちら
の方がつぶしが効きそう。
となると長舌タイプのトラマルハナバチが急に数を減らした理由はここにあるのかも。
そんな素人推測はどうやら見当違いでした。
生き物はこちらが思う以上のスピードで身体を変えて環境に適応しています。
それを教えてくれるのが、ロッキー山脈に生息するマルハナバチの研究結果。
<1955年~80年と2012年~14年にハチの舌の長さを調べると
24%短くなっていた。
ロッキーの3800メートル以下の環境では花の種類が半減しており、
それまでの採餌相手では暮らせなくなったマルハナバチは、舌を短くしながら
様々の蜜を吸えるように変化した>(AASJ より)
このハチの世界では「長は短を兼ねず」ではなく「短は長が欠け」、生き
残りの手段になったのでした。
この時季庭で水やりをしているとよく見かけるのがマルハナバチ。
丸っこいボディでブーンと大きな羽音を立てて飛び回っています。
黒と黄色がこのハチの仲間に共通したボディカラーだと思っていら、
昨日目にしたのは初見の姿。
胸部が見慣れた黒でなく花粉を塗りたくった様にまっ黄色。
腹部も半分が黄色でお尻だけが黒。
馴染みのマルハナバチと異なる姿は新鮮でした。
図鑑と見比べてトラマルハナバチの名を知りました。
このハチの紹介文句は「日本に広く分布し低地で最も目立つ種類」とか
「日本各地で見られるハチで胸部の鮮やかなオレンジ色が特徴」が定番。
ありきたりのハチなんだそうですが、そう言い切られると昨日初めて
認識した自分が恥ずかし過ぎ。
本当にどこにでもいるハチなのかと訝って検索したら、うれしい情報が
見つかりました。
<京都では1970年代には多数が確認されていたが近年ではほとんど
姿を見なくなり準絶滅危惧種に指定された。
以前はクロマルハナバチよりも遥かに普通にいる種だったが、近年はどこの
地域でも個体数が激減。
重要な異変だがその原因は不明>(京都府 より)
そうそう、近年は見る機会が減った相手。
昨日まで目にしたことが無くても全く恥じることは無し。
そう開き直れました。
ロッキー山脈の激変
もうひとつ、トラマルハナバチの紹介文の定番が「口吻が長いので
イカリソウなどの蜜源が深い花を得意とする」「長舌タイプなので筒状の
長い花から蜜を採る」
蜜を舐めとる舌の部分を中舌と呼ぶそうですが、その長さは蜜を採る花
の長さと密接に関係するのだとか。
<短舌タイプはキク科など蜜源までの距離が短い花を訪れる。
一方長舌タイプは小さな花から蜜を採るのは苦手。
「大は小を兼ねる」と言うが、このハチの場合「長は短を兼ねない」ことになる>
(北海道の自然紹介 より)
短舌タイプは場合によっては筒状の花に潜り込んで蜜を採るので、こちら
の方がつぶしが効きそう。
となると長舌タイプのトラマルハナバチが急に数を減らした理由はここにあるのかも。
そんな素人推測はどうやら見当違いでした。
生き物はこちらが思う以上のスピードで身体を変えて環境に適応しています。
それを教えてくれるのが、ロッキー山脈に生息するマルハナバチの研究結果。
<1955年~80年と2012年~14年にハチの舌の長さを調べると
24%短くなっていた。
ロッキーの3800メートル以下の環境では花の種類が半減しており、
それまでの採餌相手では暮らせなくなったマルハナバチは、舌を短くしながら
様々の蜜を吸えるように変化した>(AASJ より)
このハチの世界では「長は短を兼ねず」ではなく「短は長が欠け」、生き
残りの手段になったのでした。