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二人そろって得意技はジャーマンスープレックス

2015-04-17 11:08:40 | 日記
<一人でも怪しげな男がタッグを組んだ>

 よほどのプロレスファンで無ければその名を聞いても分からないでしょう。
エルマンソー兄弟。

 毎週金曜日は「甦れ、金曜8時の昭和のプロレス」をお届けしています。
今週はマニアックなタッグチームのシーク&エミールのエルマンソー・ブラザーズです。

 二人は1969年10月の国際プロレス・ワールドタッグシリーズに1回だけ来日しました。
民族衣装の揃いのコスチュームでリングイン。
確かイスラエル出身との触れ込みながらコスチュームは何故かアラブ風だったと記憶します。

 その辺から怪しさ満載ですが、当時の国際プロレスが漂わせていた「何が出てくるか
分からないおもちゃ箱の様なサーカス団風な雰囲気」にピタリと合っていました。

<希少価値の大技をいとも簡単に使った男達>

 体格も雰囲気も一流とはいいがたいエルマンソー兄弟を今回取り上げる理由は彼らの
得意技にありました。
 プロレスを芸術にまで高めた技としてカール・ゴッチが編み出したジャーマン・スープ
レックス・ホールド。
背後から相手の腰に両手を回し逆落とし、自分の頭を支点にブリッジをしてそのままフォール。
最高の難易度とされ当時はゴッチ以下猪木やマツダ他世界でも数名しか使いこなせない技と
言われていました。

 その技を何とエルマンソー兄弟は二人そろって難なく使いこなし、更にあろう事か、
フォールをした後は起き上がりこぼしの要領でそのまま立ち上がる動きまでして見せたのです。
世界中でこんな動きは誰も見せた事が無く、テレビ中継を見ていたファンはド肝を抜かれた物でした。

 しかし慣れとは恐ろしい。
毎週この動きを見せられているとありがたみも失せ、しまいには軽業師の変わったパフォーマンス
程にしか感じられ無くなってしまいました。
それと共にエルマンソー兄弟の活躍もほとんど報じられなくなりました。

 結局その後の再来日も無く、この時にリアルタイムで試合を観戦した人だけの記憶に残る
懐かしのレスラーとなってしまいました。
本来ならば、その技と双子のタッグチームと言った特徴でもっと大きな戦績を残したと思われます。

 来日したタイミングが悪かったのか、売り出し方がまずかったのか、今でも記憶に残る
もう一度見たいタッグチームのひとつです。
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