コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

十文字峠

2015-05-28 13:30:18 | 登山

今年は南アルプスの渓谷にホテイランを探しに行く予定でしたが
林道の崩落のため、今だに復旧のめどがたたない感じで行くことができません。
それならもう一カ所、別の目的ですが、その場所のアプローチを調べてみると
何とここも、林道の崩落のため通行止めでした。
登山記録を検索してみると、エキスパートの人達の記録には崩壊斜面の手前を下の沢まで
下り、斜面を再び登り返して行ったレポもありましたが、そこから先も苦労したようです。

侵入禁止を無視して崩壊地を進むパワーは、今の私には出てきませんです。(-。-)

奥に観光地や集落もない林道は、これからは廃道になるような気もしますね。

何処へ行こうか決めかねていましたが、以前はホテイランが咲いていたという
奥秩父の十文字峠周辺を歩いてみることにしました。

インレッドさんが、昨年に探してみたそうですが、見つからなかったそうです。
きっと、もうないでしょうが自分の目で確かめてみようかと思います。











久しぶりに快晴にめぐまれました。
登山口の毛木平までは須玉から信州峠を越えて行くのが、距離は最短だと思いますが
このあたりにアプローチする場合、私は長坂インターで下りて清里に向い野辺山駅の先
から右折して川上村へ入っていきます。
時間的には最短だと思います。
都心がら2時間45分、毛木平に5時45分に到着しました。

朝の気温が6度、とてもヒンヤリしています。
久しぶりの信州、久しぶりの高原歩きです。
驚いたのは広い駐車場の車の数、平日の早朝で半分ほど埋まっていました。
準備をしている間にも、車はやってきます。

ゆっくり準備をしていると、談笑しながら、楽しそうに準備するグループ、
学生らしい若者も多く、何だか少し嬉しくて昔を思い出しました。












ミヤマザクラが咲く森を通り木橋を渡って行きます。
名物のベニバナイチヤクソウは、まだこれからです。
沢を見下ろすとズミの花が満開でした。









歩くのには快適な気温ですね。 カラマツ、シラカバ、カエデの新緑も美しい。











沢沿いを歩き峠をめざします。
ハシリドコロばかりが目立つ道で、花はあまり期待できません。
それでも、コミヤマカタバミ、イワセントウソウなどは湿り気の多い斜面で見かけます。


これは、えーっと フイリミヤマスミレでいいかな。
葉っぱは多く見かけますが、花はこの株だけでした。










イチヨウランは、まだ蕾です。









2時間少々で峠に着きました。
名物のシャクナゲは小屋の周り、網で囲われた中だけ綺麗に咲いていました。
ここから三国峠方面に向いホテイランを探してみます。





















2時間半位は探しましたでしょうか、ホテイランが咲いていそうな場所も多く
そこには仲が良いオウレンやイワセントウソウが咲いていました。
しかし、そんなホテイランが好きそうな場所にも、咲いている株を見かけませんでした。
雲取山では、少しヤブっぽい場所に咲いていたので、そんな場所も
探してみましたが、やはり見つかりませんでした。
残念ですが、自分で探して見たので納得できました。
ここでは消滅したようです。
再び峠へ戻ります。





        





峠まで戻り、川又方面へ少しばかり歩いて見ました。









秩父の川又から入川渓谷を詰めて十文字峠までいたるコースは
奥秩父の中でも特に山深いコースで、何時になるかわかりませんが
歩いてみたいルートです、
健脚のあにねこさんが、下りで7時間以上掛かっているので
私ですと、明方に川又を出発して、日が落ちて薄暗くなるころに
十文字小屋にたどり着く感じでしょうか。
平日なら、人に会うこともなく山深さを満喫できそうです。






























遠くに見える山は何処の山だろうか。
今日これから柳避難小屋まで下りて、また登り返そうか・・・なんて
計画もしていましたが、あにねこさんのレポを見ると、避難小屋まで
下りが3時間強と書いてあり、私が行って登り返したら日没になりそうなので
適当な所で引き返してきました。
ほんの2時間弱でしたが、下るほどに山深い感じが伝わってきました。
戦前までは、オオカミの遠吠えを聞いたという話も聞いたことがあります。





      



2時に駐車場まで帰ってきました。
今日は中央高速が集中工事中ですので、この時間に帰っても渋滞に巻き込まれる
だけなので、車で移動して日が落ちるまで御座山を歩くことのします。

馬越峠を越え、峰雄山の脇を通り栗生の御座山登山口に一時間で到着しました。
不動の滝の上あたりまで行って見ることにします。
御座山は北側の白岩コースをホテイランを探しながら歩いてみましたが
南側の栗生コースも探してみようと思っていました。
登山口の駐車スペースまでが、結構な砂利のダートで私の車で
ゆっくり行けば何とか行けるくらいの道でした。


薄暗くなるころまでには下りてこよう・・・

咲いている花は十文字峠とは異なり、クワガタソウが目立ちます。









奥の山が越えてきた馬越峠から天狗山の稜線で
真中は峰雄山への稜線でしょうか、峰雄山はネットで検索しても情報が少ない山です。









不動の滝まで1時間、ここから更に30分ほど登った所で引き返すことにしました。
少し疲れたのと、どうも花など無さそうな雰囲気でしたので・・・・

毎年この時期にいろんな山で探していますが、今年は見ることができませんでした。
来年は富士山でも探して見ようかな・・・


5月26日


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6 コメント

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奥ゆかしいラン (z.toratora)
2015-05-30 05:39:09
葉を一枚しか出さない、控えめなランも多いのですね。(ホテイランも葉一枚!)
Unknown (やまそだち)
2015-05-30 19:51:21
さすがですね、サクラスミレさんならではの散策ですね。
また軟弱の私で歩ける、良いところを探して下さい。 (⌒▽⌒)
z-toratoraさん (サクラスミレ)
2015-05-30 20:04:45
亜高山帯に咲くランは、葉が1~2枚のが
多いですね。
ホテイランの葉は独特の色合いと模様で
葉だけでも特定できます。
やまそだちさん (サクラスミレ)
2015-05-30 21:25:31
とても山深い所で、さらに奥へと探し歩けば
何処かに咲いていても不思議ではない感じはしました。
良い所探しておきます。
川又への道 (あにねこ)
2015-05-31 22:37:10
川又への道は本当に奥深いところですね。
昨年4月は通行止めの情報がありましたが、
現在は大丈夫なようですね。
十文字峠~三国峠は未踏なので行ってみたいところです。
あにねこさん (サクラスミレ)
2015-06-01 16:39:37
十文字峠~甲武信ヶ岳は賑わっていましたが
川又への道は静寂そのものでした。
入川森林軌道の遺構を探索する人は多いようですが
十文字峠まで行く人は、少ないようです。
あにねこさんのように、秋の紅葉の時期も
よさそうですね。

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