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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

Are You 毅然ママ?

2012年05月20日 | エッセー
 しつけは、ゆる~でいいと思う。
 でも、本当にダメなことは、ダメ!という毅然とした姿勢は、大事。

 放任ではないのだ。

 大きな枠の中でのびのび泳がせるということは、大きな枠を越えた時は、バシッとダメ!と言える毅然としたママになれるってことでもある。

 いえる?

 大きな枠って何だろうね。

 つづく

 私が思う大きな枠は・・・・・けじめ。

 私個人としては、しつけという言葉より、けじめという言葉が好き。
 しつけという言葉には、上から目線的においがするもん。

 乳幼児期の愛とは、『ほんとうに必要としているときに必要としているものを与えること』と『ママのゆったり安心基地』と『けじめ』の三つだと思う。

 だいたい何時に起きて、だいたい何時になったら朝ごはんを食べて、だいたい何時になったらお散歩に連れて行ってもらえて、だいたい何時になったらお昼寝・・・・そして、だいたい何時になったら3時のおやつ・・みたいな。
 
 だいたい、しつけという言葉がママの意識の中に出てくるのは、1歳半前後。
 ちょうど、だだこねが始まる頃、大人の思いどおりにならなくなり始めた頃。

 だだこねが始まると手がつけられなくなる。そうなると、ついついあめ玉やチョコでなだめてしまう。
 ほんとは、ママに甘えたいだけなのに、ママは子の心を知ってか知らずしてか、きちんと向き合う時間も精神力もないから、ついあめ玉を与えてしまう。そうすると、ママは、せっかくの精神力をつけるチャンスを失ってしまう。

 1回、お菓子を与えてだだこねがおさまる体験をしちゃうと、もう、だめ。癖になる。
 バックに、子ども用のあめ玉袋をしっかりちゃっかり持ち歩くようになってしまう。
 ちょこっとでもギャーギャー言い出すと、尽かさず、バックの中から、疾風のようにあめ玉を子どもの口の中に入れる。癖になっているから、技としては磨きがかかっている。

 こうなると、『けじめ』は子どものカラダに刻み込まれない。子どもの心は、けじめがないとふわふわしてつかみ所がなくなる。自分でもどうしてよいかわからなくなる。これって、結構、きつい。

 共働きだと、特にフルで働いていると、夕方、超忙しい。保育園にお迎えに行って、車に乗せて帰る途中、ほんとはママに甘えたいから、だだをこね始める。でも、ママも忙しい。困る。ほんとに困る。

 つい、
 つい、
 いけないと思いつつ、あめ玉を・・・・・・。

 なぜ、あめか・・・・?

 それは、車の中を散らさないため。クッキーやせんべいだと散らかるもんね。
 3歳くらいまでは、あめ玉そのものが危険。車に乗っていて、急ブレーキなんかかけて、思わず誤飲して窒息なんてことになったらどうするんだろう。

 でもね、だだをこねるたびにこんなことをしていると、子どもの心の中に、『あ~は~、ママは、私がちょっとだだをこねると私の思うつぼになる。ママなんて、たいしたことない。ちょろいもんよ。ママなんて!』とママを見くびるような気持ちが芽生えてくる。
 上から目線で子どもに怒るパワーという武器を子育てに使ってはほしくないけれど、かといって、あめ玉という武器を使ってなだめるというその場しのぎも、一見、ママが勝っているように見えて、実は、子どもがパワーという武器を手にしているからよろしくない。家族内でパワー戦争は、もうやめよう。
 人間は、どこかで尊敬という念を持って関係を持ちたい生き物なんじゃないかなぁ。子どもでも大人でも。
 たいがいなことはOKだけど、大きな枠を越えた時は、『ダメなものはダメ!』とビシッと言ってくれると、あ~ら不思議。そこに尊敬という気持ちが発生する。人を尊敬する快感ってある。憧れ・・・みたいな気持ちを体験できる子どもは幸せだ。たぶん、俗にいうマイナス思考な人にはならないんじゃないかなぁ。生きていて苦難に出会っても前を向いて乗り越えていくような人間に育っていくんじゃないかなぁ。

 反対に、ぐずったときあめ玉をくれるたびに、子どものハートは、何かさびしさみたいなものを、人を信じれる喜びとは正反対のような残念な気持ちを膨らませていくのではないだろうか。

 Are you きぜんママ?  or ぎぜんママ?
 


 

 おやつの時間でないのに、おやつを与えないというけじめ。(あめ玉1個もしっかりおやつだよ。)
 おやつにおやつとして最高の地位を与えたあげよう。
 実は、「お腹が空いた~。」というときにご飯を食べるって、意欲の貯金通帳をどんどん増やしてくれる優れもの。



 
 最近、うつ病が増えているという。
 3歳までに、意欲の貯金通帳を満期にできた子は、その通帳で、思春期以降の荒波をどうにか生き抜いていける。
 楽しみにしていたランチをさぁ食べようとするたびに「食べちゃだめ!」と言われ続けたら、あなたはどんな気持ちになるだろう?きっと意気消沈するだろう。それだけではない。くそ~という憎しみすら持つと思う。
 赤ちゃんだっておんなじ。
 好奇心から手を伸ばすたびに、『ダメ!』といわれ続けたら、意欲の貯金通帳は全然増えていかない。
 大好きなママのはずなのに、くそ~という憎しみの感情も併せ持ってしまう。
 これってかなりつらい。
 心理学的には、これを両価感情という。
 大好きと大嫌いの二つの感情を母親に持つなんて器用なことは、ふつうだったらできない。
 だから、大嫌いという憎しみの感情は無意識の世界に押し込められていく。でも、押し込めているだけなので、消えてはいない。
 ママへの憎しみの気持ちの行方については、また、どこかで書きます。


 もう一つ、『空腹』も意欲の貯金通帳をどんどん増やしてくれる優れものって知っていた?
 『お腹空いた~。』という感覚は、カラダの底から湧きあがってくるもの。エネルギー。空腹は意欲の元なのだ。

 なのに、ちょっとだだをこねたら、すぐ、あめ玉を与えるなんてことをしていたら、お腹空かないよ。意欲も萎えてくる。生きる力が落ちてくる。
 夕ご飯も美味しくないから、ちょこっとお箸をつけただけで遊びだす。
 遊びだしたら、「ちゃんとご飯を食べなさい。」と怒られる。
 仕方ないから、野菜ジュースを飲ませたり・・・・する。(野菜ジュースっていうけれど、野菜100%じゃないし。結構砂糖が入っている。消化もよすぎて、腸も育たない。)

 おやつをおやつとして最高の地位まで引き上げてあげよう!
 
 おやつをおやつの時間として光り輝くものにするって、今の飽食の時代だからこそ、必要なことかもしれない。
 待ちわびる喜び。

 虫歯の調査をしたことがある。
 虫歯0本の子と虫歯のある子のチガイを統計学上有意差があったものが、赤ちゃんのときに唾が多くてよだれかけがたくさん必要であった子と普段は、水とかお茶を飲ませるようにしていたという二つであった。
 ジュースやイオン飲料など砂糖の入った飲み物を普段はあまり飲ませないように意識しているママだと子どもは虫歯になりにくいという。ジュースやイオン飲料など冷蔵庫に買い置きせず、土曜日とか誕生日まで待ちわびる飲み物に格上げしちゃおう。

 ジュースなどの飲料水は、消化がよすぎるので、あっという間に血液中に到達する。すると、インシュリンというホルモンがドバっと分泌される。インシュリンは、血液中の糖分を血液の外に出して、血液の中の糖分を一定に保とうとする。実は、インシュリンは、アドレナリンという攻撃ホルモンを道づれにするのだ。
 だから、一日何回もジュースやイオン飲料を飲んでいると、アドレナリンもバンバン出るので、怒りやすくなる。キレやすくなる・・・のだそう。
 
 3歳までに、意欲の貯金通帳を①ダメ!ダメ!と言わない②腹ペコご飯③待ちわびおやつで満期にしちゃおう!

 つぎは、『おいしいおっぱい(夜泣きしない美味しいおっぱい)』です。

 
 

 
 
 
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