総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

『今力』

2024年10月31日 | エッセー
 今の気持ちに集中する瞑想をマインドフルネスというのだそう。
 今までも、私は、その『今』の気持ちを感じることが苦手であると書いてきた。
 『今』は、すぐに雑念にすり替えられる。感じるのではなく、考える脳になっちゃう。
 つまり、『今の気持ち』は、秒で『今直後の思考』に。
 わがままに育ちたかったなぁ。
『わがまま』は『我がまま』
 つまり、
『わがまま』は、『我がありのまま』
 だから、マインドフルネスがいくらいいとわかっていても、できない。
 60年以上、今の気持ちをスルーする癖がついている私が、自力で『今』を感じられるはずがない。
 まじ、子どもはわがままに育てよう!

 最近、しみじみ、育児のコツは、
   早起き・生活リズム・ルーティンというけじめのある生活
   そして、わがままに
  カラダにけじめを。ココロに自由を。
  ココロにしつけではなく、カラダにしつけを。

 いい子にしたら、『今』を生きられなくなる。
 『今』を生きられない人は、まだ、人生がスタートしていないかもしれない。

 昔、あるカウンセラーに、あまり怒ったことがないんですけど、ある時、〇〇されたとき、なぜだか、わなわなと抑えることのできない怒りが湧いてきて、落ち着くまでに30分くらいかかったことがあったとお話ししたことがあった。その時、カウンセラーが、一般的な傾聴ではなく、具体的にその怒りについて質問をしてこられて、ぐいぐい感を感じ、たじろいでしまった。
 傾聴というと、『そうなんですね。』『つらかったですねぇ。』などど、言葉を繰り返したり、気持ちに共感したりという感じだと思う人が多いかと思う。
 でも、カール・ロジャースのいう積極的傾聴は、聴き手が、話し手の話す言葉を、そのまま受け取って返すだけではなく、もし、そこに、よくわからない違和感を感じたら、『それはどういうことですか?』と質問することも、その人を理解しようという気持ちの表れだと言われている。
 あの時、普段、イライラすることもない(車を運転していて、前の車が時速50キロの道路を40キロくらいで走っている時は、イライラという感情が湧いてくるけど)私が、わなわなと抑えることのできない怒りを感じ、治まるのに30分もかかったなんて、一生に一度か二度の貴重な体験だった。だからこそ、怒りの感情が未分化ですとおっしゃったそのカウンセラーは、私の唯一無二の怒り爆発体験を分化せんと突っ込んでこられたのだと思う。
 だから、質問は、傾聴の中でも重要な技術なのだと思う。
 特に、我がままに生きてこなかった人にとっては、『今』を取り戻すために必須な傾聴じゃないかと思う。自分を大切にするってどういうことかわからない私が、真剣に自分を大切にするためには、積極的傾聴のできるカウンセラーみたいな人が必要だと、最近、腑に落ちている。
 私のその怒り爆発事案は、そこまで怒ることもなかったような、よくある腹の立つことだった。
 月曜日に当番だった後輩が、金曜日に私が当番で、うっかり洗い忘れていた出がらしのお茶っ葉の入った急須をそのままにしていたようで、私に『洗ってませんでしたので、そのままにしときました。』と他のスタッフも5~6人いる中で、当然のように言い放った時、怒りが抑えられなくなった。
 普段の私なら、ぷんぷんと誰かに愚痴は言っても、怒り爆発なんてしないのに、な~ぜ?
 それくらい洗ってくれてもいいのに。
 洗ってなかったので、洗っておきました・・でもいいのに。
 いやはや、それも言わなくてもいいのに。
 私より、一回りも年下なのに。
 どうして、こんなに人のいる前で言わなくてもいいのに。
 言うなら、一人の時に言えばいいのに。
 この人、デリカシーにかける。
 
 おそらく、当時の感情は、こんな気持ちの総和だったと思う。
 普通、洗うでしょう?
 普通、一人の時に言うでしょう?

 でも、一番怒りの元となったのは、一回り年下の人から、上から目線で言われたからだったかなぁ。

 私の心には、まだまだ、〇〇すべきという不自由さがあるのだろう。

 おそらく、普段、あまり言い返せない人や怒らない人、優しいと言われている人、不安になりやすい人、眠りが上手でない人などは、『今力』が弱い。
 今のホントのホントの本当に気持ちを感じ取りにくい。
 今を生きにくい。
 人生を生きにくい。

 世の中、カウンセリングってよく耳にする。
 でも、意外ときちんと話す側の『今』の気持ちに向き合ってくれているだろうか?カウンセラーの勝手な思い込みでスルーされていないだろうか?

 きちんと向き合ってくれる=聴く側が?と感じた時に、『よくわからなかったので、〇〇と感じたのは、△△だったからということですか?』と、質問をする・・・そんなカウンセラーに出会えたら、『今力』がアップして、過去のことにくよくよしたり、未来に対して不安で眠れなくなったりすることが、減っていくような気がする。

 ロジャースの積極的傾聴を学んでから、はや20年。
 やっと、腑に落ちた。
 私みたいに、周りに気を使って、たとえ、頑張って、いやなことをいやだと言っても、相手の反応次第で罪悪感を持ってしまう『今力』の乏しい人間には、本当の意味で自分(の奥底にある気持ち)を大切にできない人は、積極的傾聴のできる人こそ、人生に最も必要な人だと思う。
 しかし、そうそういない。
 たいがい、自分の思い込みが私の話に侵入してしまう。
 もちろん、私もそうかも。

 まずは、日記か。
 その日一日を振り返り、感じた喜怒哀楽を洗い出し、少しでも、怒りや悲しみの気持ちをキャッチしたら、なぜ、そう感じたか・・・を絞り出す訓練をしていき、感情を味わう。
 まずは、書きたくなる日記帳を買おう。







































 

 















 












 










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クソババァサイコー!

2024年10月26日 | エッセー
 思春期に、『クソババァ』『べつに…。』『うざい』と言えたら、子育て大成功!

 次男が、『べつに・・・。』って言ったとき、思わず、心の中で『やった~!』と叫んだ。でも、長男は優しいから、『クソばばぁ』と言えない。我が家は、男の子4人が空けた壁の穴がどの空間にも存在する。
 長男は、優しいから壁にぶつかることをせず、逆に、カラダのあちこちに穴を空けてしまった。自律神経アンバランスな症状が勃発して・・・。アドレナリンの矛先が外に向かわないで、内側に向かってしまった。38度の熱が、朝に出て、夕方は平熱に戻る日々。マラリアと反対だ。右鼠径部のリンパが腫れて、歩行も困難な状態の日々が続いた。そんな長男を、『どうか高校卒業までには、壁に穴を空けられますように。』あるいは、『うざいと言えますように』と祈りながら、見守っていた。
 彼は、高校時代、先生に対しては、刃物のように鋭い眼光と無口のスタイルでいたらしく、優しい先生をビビらせていた。でも、家で荒れるということはなかった。あの時、彼は何を思っていたのか・・・。でも、私の祈りは通じ、高3の冬に、初めて彼の口は父親に向かっていき、彼の手はトイレのドアに向かっていった。ほっと胸をなでおろした。
 いい親ではなかったけれど、務めは果たした・・・みたいな。
 『クソババァ』と言えるということは、もちろん素敵なこと。なんだって言えるってことだし、言葉にならない本音が『クソババァ』に凝縮されているから。
 でも、もっと素敵なことがある。
 『クソババァ』と口にしつつも、母親に対してちっとも罪悪感を抱かないでいられるという体験は、嫌なことをいやだとはっきり言えて、でも、言った後に罪悪感を抱かないで、何事もなかったように過ごせるという自由を手にする貴重な体験だと思う。

 キレキャラの父親がばらまく怒り菌が蔓延し、その怒り菌を消毒殺菌できない弱い母親のいる家庭で育つ息子たちが、反抗しないわけがない。でも、四人四様だなぁとも実感している。生まれた順番や生まれ持った性質と家庭環境が入り組んで、子どもの心が育っていく。その中でも、やっぱり、生まれ持った性質ってかなり大きいような気もしている。

 反抗期とはなんぞや。

 反抗期がなかったという人もいる。

 反抗する力がなくて反抗期がなかったというのではなく、家がアットホームで親と仲良しで反抗したくなる要素がなくて、反抗期がなかったというような人。
 今までは、そんな幸せな家庭に育った人は、幸せな人なんだろうなぁって思っていた。でも、本当にそれでいいのだろうかともうっすら疑問にも感じていた。
 
 もしかしたら、思春期に『クソババァ』と言えなかった人は、例え、アットホームな家庭で育ったとしても、『クソババァ』と言って平気でいられたという体験をせずに大人になってしまったということになる。
 『クソババァ』と言ってみないと、平気かどうか、罪悪感を感じるか感じないかはわからない。

 どんな家庭環境であろうが、思春期に『クソババァ』と罵っても平気でいららるということが重要なのだと最近、思えてきた。

 そう。
 大事なのは、『クソばばぁ』と罵ったあとに、罪悪感なしで『クソババァ』( 『うざい』と連呼できること。
 罪悪感が伴ったら,連呼、連発できない。
 『クソばばぁ』『うざい』を母親に罪悪感なしで連呼できるって、めっちゃ幸せなんじゃないだろうか。
 罪悪感があったら、言えないよ。
 母親が、明るくタフでなければ、連呼できない。
 母親が、しゅんとなったり、困った顔をしたり、弱弱しそうな顔をしたら、子どもは、平然と明るく『クソばばぁ』って言葉で、思春期のわけのわからない怒りをぶつけられない。
 明るいサンドバックに母親がなれるか。
 子どもが、罪悪感を全然持たないですむような『さぁ、かかってこい』的なサンドバックになれるかどうか。
 子どもが『クソババァ』『うざい』と連呼しても、子どもに罪悪感を持たせない母親になろう。
 たった一度、思春期に、ちょっと自己主張したら、母親がしゅんとなったという体験で、それ以上言えなくなった私は、自己主張することは大事だ、イヤなことはイヤだと言わないといけないと頭ではわかっていても、相手の反応が否定的であると、罪悪感が漂ってきて、こんなことなら、言わなければよかった。私が、がまんすればよかった。という気持ちに陥ってしまう。
 だから、ちっとも、心が自由になれない。

 最近、自分を大切にするということが、私の人生の課題だと思うようになってきている。
 ほんとうに自分を大切にするということは、いやなことはいやだと言えることなのに、いやだと頑張って言って、でも、相手の不快な顔をキャッチしてしまったら、かえって傷ついて、自分を大切にできない。
 どっちに転んでも、自分はいい気分になれない。
 相手の反応がどうであれ、いやなことをいやだ~~と叫んで、すっきりした気持ちになる体験を思春期までにできた人は、自分を大切にすることが自然体でできる幸せな人生が待っている。

 私はというと、うっすらと漂う罪悪感のせいで、自分を本当に大切にできない人生に終止符をなかなか打ててない。嫌なことはイヤだと言って、すっきりしたいのに、罪悪感が付きまとうものだから、全然、自分を大切していることにはならない。
 いやだと言っても平気になれた時に、初めて、自分を大切にしているということになるのだろう。
 この罪悪感、どうやったら、なくなるのだろう。
 誰か教えてください。

注) いじめておいて、罪悪感をちっとも感じない人のお話ではありませんから。






 

























































 

 







自分を大切にできない人が、人を大切にできるわけがない。

 じゃぁ、その『自分』って何?
 じゃぁ、その『大切に』って、どうすること?
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それ相談ではありません。

2024年10月20日 | エッセー
 息子が学校に行かなくなったんです。
 夫がアルコール依存症でどうしたらいいですか?
 娘が、シングルで産みたいと言っています。どうしよう?

 などなど・・・。
 小林正観さんは、『それ相談ではありません』とキッパリ。
 そして、『それは、息子さんの人生の課題です。あなたはあなたの人生を楽しくやってください。』と。

 課題の分離について、アドラー心理学もいっている。

 息子が不登校になるのは、息子の人生の課題。
 夫がアルコールに溺れるのも夫の人生の課題。
 娘がシングルマザーを選ぶのも娘の人生の課題。

 大切な人の人生の課題なのに、自分を大切にするという一番大切なことを知らずに育ってきた人は、自分の人生を謳歌できていない。無意識にずかずかと人の人生の課題に侵入して、一緒に悩んでしまう。
 もし、そんな母と子が荒波に乗り出したら、救うどころか、沈没しかねない。
 自分を大切にできない人は、他人と自分の境界線が不鮮明なので、自分がよくわかっていない。
 







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西田敏行さんと10代の美意識と

2024年10月19日 | エッセー
 実に、味わい深いオーラを持つ方であった。
 お顔に内面の世界の豊かさが滲み出ている。
 私は、果たして、西田敏行さんのような味わい深い顔になれているだろうか。
 まだまだ、ひよっこか。
 まだまだ、物欲にまみれている。
 まだまだ、自分を大切にできていない。
 まだまだ、自分の気持ちってやつに気づけていないから、自分を大切にできていない。
 『やりたいって思ったことを、即、やってみる』という試みも、どこかで、小さな罪悪感を感じてしまって、心がのびやかに解放されていない。
  この小さな罪悪感とおさらばしたい。
 思春期に、くそばばぁを連発しても、親に対して全然へっちゃらなら、きっと、小さな罪悪感なんか抱かないで、好き勝手というのびやかな心で生きていけたはず。でも、それができなかった。というか、そうすることすら思いつかなかった。怒りの感情が、意識するところまで育っていなかった。
 あーー。いつになったら、自分を大切にできるんだろう。

 梅沢富男さんは、60歳の頃、兄の借金数億円を肩代わりか保証人になってかで、背負ったそう。そして、10年間テレビに引っ張りだこになるレベルの稼ぎにより、払い終えたという。
 スケールが違う。
 60歳と言ったら、人生の終わりに近づく時である。
 そろそろ老後の資金のことを考えないといけないから、節約節約と呪文を唱え始める年代。
 それが、60歳で数億円の借金を背負うなんて、ありえない。しかも、背負わされたのではなく、自ら背負うことを名乗り出たというから、アンビリーバブルだ。
 でも、それをやってのけたという懐の深さは、一般ピープルには想像もつかない。
 ど~~~んと構えて、何が起こっても、かわいいことさって、平然としていられるっていう顔が、西田敏行さんや梅沢富男さんのお顔。

 そんな心の内面の豊かさをゲットするのは、難易度が高すぎるけれど、カラダの内面の豊かさなら、下り坂のグループの中では、少しだけ、ゲットできそうだと感じている。
 
 ところで、最近の10代の美容事情は、凄いことになっているって知って驚いた。スマホの低年齢化が、美容意識に火をつけている気がする。
 同僚のお子さんは10代。
 毎日、2時間お風呂を占領するという。同僚はお子さんが4人いるので、そんなに時間かかったら、皆お風呂に入れないんじゃないですか?どうしているんですか?って、つい聞いてしまった。
 返ってきた回答が、だから、脱衣場とお風呂 と、洗面台(パントリー?)を別にした。2階にも洗面台を作った・・と。同僚は、去年、家を建てたばかり。
 なるほど。
 化粧品などネットで購入しているらしい。いろいろ買ってみては試しているみたい。いろいろ揃えたいのだそう。
 今どきの10代女子は、お金かかりますね。携帯代も大変なのに、化粧品代もかかるなんて、親は大変。
 と言ったら、男の子も結構美容に心も時間もお金も使っているかもって。
 脱毛も当たり前の時代のようで、同僚の高校生の男の子は、毎夜、4~5万円する赤外線で毛の色を茶色くして目立たなくするという美容機器でピカピカさせていると。
 ピカピカって何ですか?って聞くと、赤外線だから、家の外から見たら、赤く光って点滅しているそう。

 何がかっこいいって思うかって、時代で変わるんだなぁって、感慨深いものがある。
 いいも悪いもない。
 本人が、それで、幸せなら。
 多様性の時代だから。
 でも、今の時代二極化されて、貧困も大きな問題だ。
 貧困家庭に、美容費用なんて捻出できない。というか、私だって、ギリギリ家計だったから、今だったら、子どもを4人も育てられなかった。

 私が、懸念しているのは、良質の美容グッズを、つまり、お値段もそれなりの品質の良い美容グッズを、果たして、10代の彼女らは使っているのか。安価な防腐剤や保存料や界面活性剤の入った化粧品を使っていないのか。
 そして、自ら潤う力が旺盛な時代なのに、外から潤い成分を補うことにより、かえって、自ら潤う力を削いでいないか。
 はたまた、25歳というお肌の分岐点にきて、年齢とともに衰えていく自分のお肌やお顔を維持するために、美容にかかる費用がエスカレートしていかないだろうか。
 おそらく、今後、しばらくは、美容整形をする人がどんどん増えていくと思う。
 10代で目覚めた子たちは、20代になって、ちょこちょこいじるのも当たり前の時代になると思う。心配なのは、いじった顔が閉経を過ぎてからどうなるのか。金の切れ目が美容整形の切れ目になったときに、耐えられるのか。
 一度いじりだすと、離脱できなくなるのが、美容整形らしい。お金持ちならいい。でも、格差社会だ。10代の子たちに50歳のことなんか想像できない。
 肝臓が悪くなると、解毒機能が落ちて、シミができてくる。手術しても2年くらいでまたシミが復活するという。骨粗しょう症になれば、しわ・たるみが出てくる。
 見た目だけに意識が向きがちだけど、10代の子を持つ親は、カラダの内面を美しくするための食事を作ってあげてほしい。そして、防腐剤や保存料や界面活性剤の入っていない化粧品を買ってあげてほしい。少々、高くても。
 10代の子たちって、親の言うことを聞かないかなぁ。
 いやはや、性教育だけでなく、美容と健康教育なんてものも必要な時代になった。



 

































 












 
 










 






 





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にきびと美肌菌とインナードライ

2024年10月13日 | エッセー
 実は、お肌には、表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌の間に、もう一つ、日和見菌という菌群がいる。
 日和見菌の代表は、アクネ菌。
 にきびの原因と言われている。
 でも、実は、普段は健康な皮脂膜を作る善玉菌のような働きをしているそう。
 普段は、お肌を雑菌から守ったり、潤いを保ったりしてくれている。
 しかし、食生活や生活習慣、ホルモンやストレスなどが原因で、皮脂が毛穴を詰まらせると、酸素が遮断され、アクネ菌のえさの皮脂が毛穴にたっぷりという状況になって、アクネ菌が毛穴の中で脂肪酸を大量に作りながら大増殖してしまう。その結果、増えすぎてしまった脂肪酸の刺激が、毛穴の炎症を引き起こし、これが、ニキビの原因になるのだそう。
 普段は、無害で善玉菌と同じようにお肌を守るチームの一員なのに、便秘やストレス、殺菌成分の入った洗顔や化粧水などにより、酸化した皮脂やアクネ菌自体の過剰分泌で毛穴がふさがると、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌と同じようにお肌にトラブルを起こす敵になってしまう。

 ストレスへの対処は難しい。
 思春期のホルモンバランスも難しい。
 でも、できることもある。
 ストレスが長く続くと、自律神経のうち交感神経が優位になる。
 交感神経が優位になると、緊張状態として、汗が汗腺からたくさん分泌される。
 さらに、戦闘準備状態として、引っ掻かれたり殴られたりしても、傷つかないように、毛穴から、大量の皮脂が分泌される。
 なるほど。
 緊張状態になると、血圧が上がったり、ドキドキしたり、手に汗握ったりするけど、戦闘準備状態として、引っ掻かれてもケガしないように、毛穴から大量の皮脂が分泌されるなんて初耳だ。
 思春期そのものが、緊張状態かも。
 生協にある薬局のご年配の薬剤師さんに、背中のニキビについて質問したことがある。

 『背中のニキビに悩む受験生がうちによく来るけどね、皆、受験が終わると、背中ニキビはあっという間に治っている。受験のストレスって大きい。だから、心配しないで、アッハッハ。』って。
 いい薬剤師さんだ。あまり、もうからないかも。否、信頼があるから、リピーターが結構いるかもって、内心、応援したくなった。

 なので、どうにかして、副交感神経を優位にしてあげることがめちゃくちゃお肌ケアにとって重要になる。

 じゃぁ、どうやったら、副交感神経優位になるの?
 手軽にできるお勧めの方法が三つある。
 ①夕食後は照明を暗くして過ごす←休息モードに
 ②寝る1時間前にぬるま湯でゆったり入浴←ストレス系のホルモンが収まる
 ③息をなが~~く吐く深呼吸←外から自律神経をコントロールできる唯一のテクニック

 食事も重要だ。
 食事で摂取した油分は実はそのまま皮脂の量に反映されるので、揚げ物やジャンクフードは楽しみ程度に。
 また、皮脂の油分をコントロールしている栄養素は、ビタミンB群。
 豚肉やうなぎ、玄米や豆類、大豆食品などに多く含まれている。
 もちろん、野菜中心で、いろんな食品をバランスよく。
 砂糖類やカフェインも摂りすぎには注意。
 発酵食品は、かなりお勧めと書いてあった。エビデンスまでは至ってないけれど、オーガニック化粧品の社長さん(医師)は、菌には菌が効くようだとお客さんを見ていて実感しているそう。
 酵素っていいのかも。生野菜やくだものの酵素、みそ汁、納豆、お新香、ヨーグルトなどなど。
 でもね。一番大事なのは、バランス。
 生野菜だけとか、くだものだけ・・・になりすぎないように。


 インナードライのお肌も毛穴が詰まりやすいみたい。

 健康なお肌は、皮脂膜の下にあるインナーお肌に水分がたっぷり含まれている。でも、インナーお肌の水分が不足しているお肌になると、皮膚は、必死に、皮脂でフタをして、インナーお肌の水分蒸発を防ごうとする。そうすると、皮脂で毛穴が詰まってしまい、ニキビの原因になる。
 
 そうか。
 私は、5年ほど前、風邪で寝込んだ。ところが、熱が出なかった。熱の出ない寝込むほどの風邪を引いた翌日、なぜだか、顔の目の周りと口の周りがうろこのようにささくれだった。
 原因がわからず、治療法も間違っていたらしく、慢性かぶれ状態になって、皮膚科でステロイド系の治療を3年ほどしたけれど、治癒しない。ステロイドをやめると、痒くなって引っ掻いて、かぶれが復活する。
 漢方も試したけど、痒みがなくならないから、よくならない。

 で、前にも書いたけれど、行きつけの美容師さんに、ぼやいた。
 彼女の一言のアドバイスが、まさに天の声だった。

 それって、お肌が砂漠になっているんじゃない?

 一度砂漠化したお肌には、化粧水をパッパとするくらいではオアシスにはならない。無添加系の化粧水をもちもちするまで、何度も何度も優しくパタパタと叩いて、水分を押し込んでいくという感じでやってみたら。最初は、化粧水をいっぱい使うけど、徐々にもちもちするまでの量は減っていくから、心配しないで。
 一発だった。
 その日から、痒みとおさらばだ。
 もともと、その美容師さんの勧める無添加系の石鹸を使っていたので、表皮ブドウ球菌を死滅はさせていなかったと思う。
 でも、インナードライのお肌で、水分を奪われたままになってしまって、インナードライを守らんと蓋をするために必死に皮脂が分泌され、その結果、表皮ブドウ球菌が減って、その皮脂を食べきれず、酸化した皮脂が増えた。でも、私は、夜しか洗顔していなかったから、酸化した皮脂をきれいに洗い流せていなかった。その結果、お肌の環境が悪化し、黄色ブドウ球菌が勢力を増して、痒くなった。

 5年治らなかった難治性のかぶれが、美容師さんの砂漠に水を押し込みましょう!の一言で、一発で治った。
 奇跡だ。
 もちろん、おそらく、根っからのインナードライ肌なのだろう。たまに、痒くなる。そんな時は、慌てて、もちもち肌になるまで、化粧水を優しくパタパタと時間をかけて押し込んでいく日々。

 エアコンも、インナードライを強化してしまう。

 







 








 
 






































 










 
 こうなったら、どうにかして、表皮ブドウ球菌をジャンジャカ育てるしかない。
 











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朝洗顔と美肌菌

2024年10月06日 | エッセー
 朝は洗顔しない派だった。
 めんどくさがり屋なので、楽な法がメリットがあると感じたら、ついついそっちを選択してしまう。
 にきびを気にする息子は、そんな私を見て、自分がいいと思ったコスメ系動画で洗顔を勧めているもんだから、いろいろ助言してきて、それもめんどくさい。
 人間のカラダやココロのすべてにおいて、ややハングリーな状態であることが自然なのではないかという持論からすると、朝洗顔は、不自然な気がしていた。
 ところが、先週の石原さとみちゃんのトリセツで、朝洗顔の必要なわけについてのその根拠を知って、ぐらついた。
 やっぱり、朝洗顔もした方がいいのかな?
 洗顔後、大体6時間くらいたつと自分で作った皮脂が酸化してしまい、これが、肌トラブルの元になるという説を〇〇研究所の医師が解説されていた。
 さとみちゃんは、朝、洗顔しない派だったけど、これをきっかけに、朝も洗顔しようと言っていた。

 で、ネット検索開始だ。

 最初の方は、若い人や皮脂分泌の多い人などは、朝洗顔を勧めるものばかりだった。でも、50歳以降は、やはり、皮脂分泌が少なくなるので、そんなに積極的な記事はなかったので、ま、現状維持でいいかって思った。でも、うっすらと、量が多かれ少なかれ、酸化した皮脂の行方が妙に気になる。

 で、検索方法を変えてみた。
 うっすらと、なんとなく、皮膚の常在菌が浮かんできた。なんとなく、なんとなく、もしかしたら、その常在菌のなかでもいい菌が、6時間たって酸化した皮脂を食べてくれるんじゃないだろうかという仮説が浮かんできた。
 なので、『朝洗顔しない・酸化した皮脂を食べる常在菌』と入力してみた。
 そしたら、あった、あった。


 美肌菌。
 正式には、表皮ブドウ球菌だそう。

 この美肌菌が、酸化した皮脂をパクパク食べてくれるのだそう。

 ほ~~らね。
 やっぱり、人間のカラダは、そういう風にできている。
 
 なので、この美肌菌が住みやすい肌環境を整えることが大切だと。
 それを、育菌というそう。

 皮膚には、およそ200種類の菌が住んでいて、よい菌・日和見菌・悪さ菌の3種類が、宿主の体調やお肌の状態や腸内細菌の善玉菌と悪玉菌のバランスなどによって、時々刻々勢力争いをしているそう。
 へえ~~。お肌と便って連動しているんだ。

 よい菌の代表が、表皮ブドウ球菌。
 悪さ菌の代表が、黄色ブドウ球菌。

 お肌のトラブルの元凶は、黄色ブドウ球菌の繁殖しすぎ。

 虫刺されで、なかなか治らないで化膿してしまう人の肌は、この黄色ブドウ球菌の勢力が、善い菌の表皮ブドウ球菌を凌駕している。湿疹やニキビ、かぶれ、いぼ、たむしなどなどのあらゆるお肌のトラブルの元凶が黄色ブドウ球菌。黄色ブドウ球菌は食中毒でも知られている。
 お肌のトラブルは、お肌菌のバランスが崩れているよって教えてくれるお肌からのサインだという視点で、スキンケアについて考えると、多すぎる情報に迷わないですむかもしれない。惑わされないですむ。
 表皮ブドウ球菌は、酸素がないと生きていけない。弱酸性のお肌の時に繁殖する。
 一方、黄色ブドウ球菌は酸素がないところでしか生きられない。お肌がアルカリ性に傾いてしまったときに繁殖する。
 
 表皮ブドウ球菌がチームの代表である善玉菌は、皮脂を食べてウンコ💩をする。実は、この💩が、お肌の潤いの元である脂肪酸とグリセリン。たっぷりの脂肪酸は、お肌を弱酸性に保ち、雑菌や黄色ブドウ球菌などの悪玉菌の繁殖を抑えてくれる。さらに、皮脂の油分とともに保湿成分のグリセリンがたっぷりとお肌を覆っているので、お肌の潤いを保ってくれる。
 💩こそ、ありがたい。💩のないお肌は、カサカサ。

 バナナうんちの腸内細菌を飼っている人は、自前で、ビタミンC以外のすべての栄養素を善玉腸内細菌の💩により、供給していると言われている。たんぱく質をとらなくても摂っていることになっている。ビタミンB群なども💩にしっかり含まれている。
 先日、初耳学に宇野昌磨君が出ていた。
 勝つために、羽生結弦くんの生活スタイルをまねていた時期があった。食事もストイックに真似てみた。すべて、自分を押さえて・・・。でも、結果が出なかった。それからは、スケートの練習以外は好きにするようにした。そしたら、楽になった。結果も出た。実は、野菜が大嫌いで、今、野菜は一切食べないという。昌磨君は、便秘していないのかな?もしかしたら、生粋の善玉菌溢れる腸の持ち主で、ビタミンやたんぱく質を自給自足できるタイプなのかもしれない。

 お肌よ。お前もか・・・っていう心境になる。

 昔、し尿処理場の見学に行って驚いた。
 私たちのし尿が、まさか、いろんな菌によって処理されているなんて思いもしなかったから。
 つまり、し尿処理のシステムは、私たちの排泄物を好物とする菌が、美味しいおいしいと言って、パクパクぱくぱくと食べてくれて、きれいな💩を出して浄化してくれるというシステム。餌があり余り過ぎて、食べ過ぎて、太っちょになった細菌の死骸は、その重みで下の方に沈んで行って、上水は浄化されたきれいな水となるという。浄化する菌の種類やバランスを調整する研究所が日本のどこかにあるという。

 その時、💩を食べてくれる細菌は、神だと思った。

 放射能を食べて無害化してくれる細菌を探しているとかいないとか。

 とにもかくにも、表皮ブドウ球菌の💩は、お肌にとって救世主なのだ。お肌のお手入れって、外から潤い成分を補うことよりも、お肌を弱酸性に保ち、表皮ブドウ球菌を繁殖させること。もちろん、お肌がトラブルを抱えている時は、臨時的に外から潤いを補って、トラブルの悪化を防がないといけない。でも、お肌の調子がいい時は、過剰に保湿ケアをしなくてもいいのかもしれない。
 そうそう。
 洗顔によって、表皮ブドウ球菌が洗い流されると、元の数に戻るのに12時間かかるそう。
 洗顔後、6時間で皮脂は酸化する。でも、表皮ブドウ球菌がお肌にいっぱい住んでいると、皮脂を餌にしてパクパク食べてくれるから、問題ない。ただ、お肌がアルカリ性に傾いてトラブルを起こしている時は、表皮ブドウ球菌が激減して、皮脂を食べてくれないから、酸化した脂が残存して、さらにお肌のトラブルが悪化するという悪循環に陥っていく。
 なので、お肌のトラブルのある人は、しっかり、朝洗顔をして酸化した皮脂を洗い流し、しっかり保湿をした方がいいのかもしれない。

 ただ、その時に、絶対アカンやつがあるという。

 それは、生き物を殺す成分が、洗顔料や化粧水や保湿剤に入っていないか。

 つまり、防腐剤や保存料、殺菌剤や消毒成分、界面活性剤などの殺菌成分が石鹸やソープ、化粧水、乳液などに入っていると、お肌の菌は死滅する。
 生き物を殺す化学物質を添加された化粧品により、美肌菌は殺され、💩という自前潤い成分がなくなって、結局、外から潤い成分を保湿するという日々を送ることになる。
 太陽ソーラーで自家発電できるのに、毎日、その太陽ソーラーに火山灰が降って、あっちこっち壊れてしまって、結局、電力会社から電気を買うことになって、お金がかかってしまう・・・みたいな。
 もったいない。
 
 
































































 











 
 


 

 




























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心の病を救う早起き太陽家族

2024年10月05日 | エッセー
  心の病を抱えやすい人がいると思う。
 持って生まれた体質・気質ってある。それは、母親や父親からなのか、はたまた、父方の祖父からなのか。
 次男は、際立って身長が高い。
 これは、父方祖母の家系のなせる業だ。
 そして、一人だけ几帳面だ。小6の頃、明日来ていく服を枕元に畳んでおいていた。
 男の子4人を産んで育てて、顔や体や内臓や心の持ち方など、4人とも本当に違う。育つ環境は同じなのに、4人4様で、これまた、全然違うから、氏より育ちじゃなくて、育ちより氏なんじゃないかと思ってしまう。
 ひょっとして、子育てによくない環境って、氏をより顕在化させる炙り紙なのかもしれない。
 よい環境で育てば、氏より育ちで、環境により氏の欠点が育ちを邪魔しないで育っていくのだろう。逆に、おうちに帰った時にほっとするような環境でなかったら、氏が如実に表面化するのかもしれない。
 そういう意味で、残念ながら、我が家の子どもたちは、心の氏が表面化しやすい環境で育ったといえる。
 こどもが育つのに、よい環境って何だろう?
 これは、私の大反省。
 第1位は、なんといってもおうちに帰ったらほっとするような家庭かな。時々嵐が吹いても、普段は凪のような。
 2位は、ママの日課に沿った生活が体内時計に刻まれるおうち。
 3位は、私メッセージ溢れるおうち。

 ほんの最近まで、そう思っていた。でも、成田奈緒子先生の本を読んで、1位は、早起き太陽家族だと確信した。
 人間の基盤である脳下垂体や海馬などの基盤をしっかり育てることこそ、一番重要な親の務めなのではないかと感じ始めている。
 我が家のように、脳の基盤が弱い気質というか遺伝みたいなものを持つ可能性の高い場合は、特に特に、早起きとセロトニン爆浴び育児を脳の基盤が完成する5歳までに、しっかりとしてあげることが、めちゃくちゃ重要なのではないかと思う。 そして、もちろん、その後も、継続していくことが思春期以降の大揺れの時期を乗り越えていく糧になっていくような気がする。
 優里さんのパニック障害表明を聞いてから、改めて、早起き太陽家族は、心の病でしんどい思いをされている方々への光になるような気がしてならない。
 心の病になってしまうと、朝、なかなか起きれない。動きたくない。
 最近は、タイマーをセットすると自動でカーテンが開くグッズがあるらしい。南東の部屋に寝て、朝日を浴びよう。




 




 





 
 
 
 








 
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