世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎は民主主義と自由主義、普通の国を目指しているだけなのだが

2011年01月18日 | 日記
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小沢一郎は民主主義と自由主義、普通の国を目指しているだけなのだが


小沢一郎を知るために、結構様々な努力をしている。色々と事象ごとに筆者の理解の範囲を超える言動に出遭う事もあるが、それは筆者ごときには計り知れない熟慮や深謀があるのだろう、と考えている。小沢一郎が公に、その政治理念や思想、時に個別の政策を語るのを聞いていると、我々が一般的に持っている「政治家像」とは異質なモノも感じる。

ある時は市井の道徳親父のように思えるし、“キリキリ王国”の小学校校長のようでもある。時に偉大な哲学者のようにも思える。それでいて、評価は別にして日本の政治シーンで最も重要な地位を占めている(役職とかのレベルではなく)。菅直人が首相となり、小沢本人に狂気の鉈を振り回そうと泰然自若なのである。

約束を守らないと、怒りが直ぐ顔に出て、誤解を招く(相当に損をしているが、個人的にはその方が好きだ)。 信義誠実に忠実すぎる人格は、現在のような生活主義、自己中心主義な生き方万能の世の中では、煙たい存在でもあるだろう。楽して生きていきたい人々からみれば、嫌われ者になるのも頷ける。

しかし、彼は世間の評価に迎合することなく、自らの信念を貫き、魑魅魍魎の政治の世界で40年生き続けている。その力の源泉は、筆者は小沢一郎が、真の原理原則主義者だと云う部分に行きつく。

このような表現をすると、原理主義者で誉れ高い岡田克也と云う人物が思い浮かばれるが、岡田の原理主義は都合で如何様にも変わってしまう、表層的原理主義だ。小沢の原理原則主義には、入り込む好き間がなさそうな原理原則の中に、縄文の心とか人情とか、人間性の矛盾を許容する自在性を加味しているところが面白く、極めて魅力的なのだ。

小沢一郎が主張している事は単純で、単純すぎるが故に難しい。そこが彼の最大の魅力だ。

彼の日本の真の民主主義実現に向けての熱意。民主主義を補助する形で存在する法治と云う観念(故に悪法でも従う姿勢)。普通の国となり、自由に外交・経済を展開する事。

国民一人ひとりが自主独立の精神を持ち自立すること。自立の意欲は様々な教育を通して得られること。国民の自主独立が自主独立国家の源泉だと常に主張していること。

個別の政策課題や外交課題においても、この理念が根底にあるので“揺らぐ”ことがない。あるとすれば、そこに縄文の心や人間の本質的な身勝手さを若干許容して、原理原則を緩める場面だろう。或る意味で、彼は何処に出ても、誰から聞かれても、この理念を語るのだから、追いかけ回しても、それ程の変化はない。

にも関わらず、小沢のインタビューは鮮度が保たれている。 なぜ同じことを繰り返しているにも関わらず鮮度を保っているのか?筆者の自己分析では、筆者がそもそも単純に小沢一郎を魅力的だと思っているからと云うのがある。次に小沢一郎には、原理原則では律し得ない、常にある人間の不条理を一定の範囲で許容する度量があるからではないかと思っている。

愚直に「お天道様が観ていらっしゃる」なんて言葉を躊躇いなく21世紀の政治家が語る部分が心を打つのだと思う。

小沢が口にしている「民主主義国家像」は至極当然なことを言っている(まるで教科書そのもの)だけなのだが、それが新鮮な言説のように聞こえる。田原や田崎や星が言ってもマヤカシに聞こえる言葉が、小沢の口から出た瞬間に“なにやら輝いて聞こえる”不思議だ。 酷くおかしく、魔術にしてやられているのかと己を疑う事もある。

世界に影響を及ぼす政治家の一人と言われる由縁が、そのサムシングにあるのだろう。筆者を揶揄する人々は「だから、小沢教信者なんだよ!」と笑うだろうが、それはそれで受け入れようではないか。ただ、小沢の言葉は宗教の教えではない。ただの民主主義の基本であり、それが政治理念だ、ここを見逃して貰っては困る。しかし、民主主義の基本が政治理念になる?やはり日本国家は病んでいるのだ。

一昨日の特集2001番組出演において、TPPの参加検討の場面では、小沢の政治家の一面が色濃く出ていた。自由貿易論者であるが、TPPイコール自由貿易かどうかは別だと云う部分である。米国の世界戦略の中のTPPだと云う事を踏まえた議論が必要だ。乗り遅れているわけではない、準備が出来ていないだけだと、真実を論破していた。

財政規律に関しても、小沢は財政再建に無関心な筈がない。細川政権時に斎藤次郎次官(当時)との国民福祉税構想をみるまでもない。財政規律が重要なことは、与謝野の十年来、菅の数年来に比べ、小沢一郎は二十数年前から考えていたことだ。与謝野の「蜂に刺された程度発言」のような寝とぼけた増税論者とは筋金の入り方が違う。

ただ、財政の無駄を省くと言った以上、その無駄を予算作成の仕組みも含め見直さない限り、予算が浮いてくるわけがない、と言っている。今まで同様の霞が関ルーチンワークから、財源が生まれてくれば良いだろう、それでは財務省の役人の理屈が通ってしまう。

だから政治主導の地方への財源移譲が重要なカギを握る。紐なしになった財源を地方に任せることが、予算の歳出を抑えられ、地方の自主独立の精神を育む。財源の移譲により、当然予算配分を通して無駄の温床を作った霞が関改革にも繋がる。

一方で地方の自主と独立が強く問われる。 結構厳しいことを小沢一郎は言っている。個人にも、地方にも、企業にも、霞が関にも、政治家にも。

既得権益を1,2割脅かされる国民階層にとっては不快な政治家だ。しかし、その不快を乗り越えて、自主独立をして、国益を考えるポジションに立たなければ、古臭いが「日本の戦後は終わらない」。謂わば「無条件降伏した敗戦国」の国際的地位から脱却できないのだ。

メチャ苦労しそうだから嫌っ、と云うリアリストも多いだろう。その選択は国民に任されている。 外交防衛に関しても、TPP同様に、米国の言うことさえ聞いていれば、「楽だから」で良いのか、と日本人が眼を覚ます事を促している。

米国の要求が理不尽だと云う話ではない。何処の国でも、独立国であれば必死に自国の国益を考えるのは当然で、米国は国益において主張しているだけである。独立国は、政治家も官僚も緊張の連続を強いられる。だから、国際的信頼も得られるし、主張に耳を傾けて貰えると云う、国際的常識を語っている。まして、世界の超大国米国と交渉する事は尋常な気持では出来ないと言っているのだ。

この自国の国益を主張する事と、米国と喧嘩するとか、仲を悪くしようとか、そういう問題ではない。但し、相当の覚悟が必要なのは事実だよ、と言っている。だから、菅は隷米を選択した。隷米である以上、最低限の安泰が約束されるからだ。それを象徴するのが「最小不幸社会」の造語に繋がる。

そして、霞が関を含めた既得権益層が隷米の方が「楽だから」「得だから」と云う攻防を小沢・鳩山としている。少々短絡的帰着だが見逃して貰おう。

小沢一郎は、我々に厳しさを要求している。おそらく、小沢一郎の考える自立した日本の姿は、緊張の連続になるだろう。外交も防衛も経済も緊張感を要求される。当然、その主権者である我々国民にも、厳しさを求められる。しかし、その厳しさの中からしか、本当の個人の自立、そしてその個人の共生、真の独立国は得られないと言っている。戦後の民主主義は、米国から半ばタナボタ的に得たものである。贈り物に満足する民主主義は、様々な国でも経験されているが、やはり何処か底が浅い。難し挑戦だが、筆者は、そんな小沢一郎の政治的試みを応援しようと思う。


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風雲急、石川議員初公判で地検特捜の恥部暴露 前田モドキが続々

2011年01月17日 | 日記
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風雲急、石川議員初公判で地検特捜の恥部暴露 前田モドキが続々


現時点で、陸山会事件の法廷闘争がどのような推移を辿るか推測するのは早計だが、石川議員の決死の覚悟のICレコーダー戦術は、東京地検特捜部の公判検事の頭を酷く悩ますことになるだろう。

しかし、東京地裁が、この録音を証拠に採用した事実は、専門家の間では“検察の負けだな”と云う印象を強く裏づけている。 正直、筆者は「録音していないよね」と云う検事の確認に嘘を語り、ICレコーダーに取調べ会話の一部始終を録音した証拠は、証拠価値がないと門前払いするのではないか、と危惧していたが、地裁が証拠に採用した。この事実は、極めて重い。

検察の恥部がまた一つ増え、窮地に陥る可能性は高いだろう。生方某のICレコーダースパイ作戦は、売名行為に過ぎなかったが、石川議員の場合の録音は止むにやまれぬ自己防衛だと云う事だ。

西松建設違法献金事件での大久保秘書への容疑は実質的に検察側の証人の証言で頓挫、やむなく起訴事実の変更と云う裏技で、再び大久保秘書を法廷に引き摺りだした醜態も、裁判官の印象を悪くしている。マスメディアはチャンと報道しないが、謂わば「西松建設事件」は検察が敗訴したのも同様である。

村木事件における、検察側証人の、法廷における“覆し”で判るように、今回の石川議員ら3人の公判でも、似たりよったりの検察側証人の“覆し”が噴出する予感がある。 検察側は石川議員らの公判で、“期ずれ”と云う、不動産取引上の慣例を無視して作り上げたストーリーが危ういと思い、土地購入の4億円が不正に得た金であるとしようと、水谷建設の元会長証言を持ちだしている。

しかし、この元会長を刑務所内で事情聴取した状況に前田元検事が関わっていたとか、仮釈放をチラつかせながら証言を引き出したとか、証言状況があまりにも信憑性を疑わせる。鈴木宗男氏に、仮釈の取り消しが怖かった、と元会長本人が言ったらしい。

しかし、この水谷建設元会長の場合、法廷で“覆し”をするかどうかは疑問だ。あまり、この男の場合“覆し”を期待しない方がイイだろう。何故かと云うと、この人物は叩けば幾らでも埃が出てくる人物のようなので、検察は幾つもの嫌疑を握った上で、証言を強要する可能性が非常に高いからである。

検察審査会の起訴相当二度議決で、指定弁護士により準備されている小沢一郎議員への起訴にも、重大な影響を及ぼすものと思われる。特に、第二回検察審査会議決に対しては、森ゆうこ議員らの、激しい追及と揺さぶりが最高裁判所事務局に実施されており、のらりくらりと事務局は逃げ回っているが、最終的には、検察審査会の幻の審査員、審査会議の実態を白状せざるを得なくなるだろう。国会が開けば、西岡参議院議長の計らいにより、検察審査会事務局、最高裁事務局の責任者の証人喚問も視野に入っている。

しかし、小沢ではないが検察審査会の起訴相当二度議決が公式の仕組みである事は事実なので、真摯に指定弁護士の起訴にはつき合うしかないだろう。既に公判が2月7日と迫った石川議員らが、指定弁護士の事情聴取に応じないのは当たり前だが、未だ起訴状も書けずにいる指定弁護士に救いの手でも伸ばすのだろうか、否、余裕なのだろう。また、馬鹿どもの政倫審出席を政治的に利用せよと、政治家の先輩としての教育的立場を明確にもしている。

小沢議員の弁護団は、指定弁護士の事情聴取に応じる方向で調整をしている。起訴されていない段階なので、疾しさのない同議員としては、この事情聴取は応じても何ら痛痒はないし、指定弁護士に自分たちの苦しい立場を理解させる為にも必要だし、起訴の時期を石川公判に近づけさせる、弁護団の戦略もあるだろう。

毎日新聞によると
≪ 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、検察官役の指定弁護士は14日、小沢氏が任意の事情聴取に応じた場合、弁護人の同席を認めると弁護団に伝えた。小沢氏は同日、聴取要請への対応を弁護団に一任し、弁護団は週明けに協議して対応を決める。小 沢氏が聴取に応じる可能性が出てきた。
 弁護団は12日、聴取時の弁護人同席の可否と聴取内容を文書で質問。指定弁護士は(1)弁護人の同席を認める(2)検察が確認していない点を聴取するが、事前に明らかにするのは相当でない--と文書で回答したという。 一方、小沢氏は14日午前、東京都内で弁護団と面談。「やましいことは何もない。(聴取要請への対応は)お任せする」と語ったという。≫

腐れマスメディアは、何処の誰に聞いたのか、17日にも「小沢起訴!」と書いたり喚いたりしていたが、これから指定弁護士は小沢議員の話を聞く段階なんだよ、お前たちは本当おバカさんだね。指定弁護士としても恥は掻きたくないのだ。拙速に起訴状を書いて、石川議員らの公判で、検察の公判維持が頓挫する可能性もあるのだから、ビクビクものである。

まして、今回の石川議員の検察の虚偽の自白強要のような録音が証拠として採用されたとなると、ビクビクがガクガクと膝の震えに繋がる。筆者は指定弁護士の辞任まであると推測していいる。

菅直人、岡田幹事長、おぉそれから参議院惨敗・枝野官房長官らが、どれ程の馬鹿だとしても、こんな状況の推移の中、政倫審招致を議決する蛮勇はないだろう。否、菅直人は狂人だから有り得るが、そこまで岡田も枝野もつき合わないだろう。まして、「強制起訴」待ちで、「離党勧告」も簡単には出せない状況が出来あがっている。

これだけの状況が積み上がっても、まだ政倫審出席、強制起訴、離党勧告、議員辞職等々とマスメディアが書き、吠えるのなら、腐れマスメディアの形状が腐りを超え、ドロドロの液状化を見せることだろう。

朝日新聞よ、書くのだ! “政倫審招致議決!小沢起訴!離党勧告!議員辞職!”一面トップ、大見出しで書くが良かろう。末代の恥さらし新聞として未来永劫語り継がれることだろう。星浩!湯豆腐を食べたら歯に小判が当たったか!(笑)


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菅は小沢の背後霊に夜毎うなされ、伸子! 松沢病院新館が呼んでいる

2011年01月16日 | 日記
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菅は小沢の背後霊に夜毎うなされ、伸子! 松沢病院新館が呼んでいる


比較的筆者の近くに、かの小●純●郎氏が強制入院させられた、と云う松沢病院がある。鬱蒼たる木々に囲まれた、鳥肌の立つ雰囲気を醸す都立松沢病院だが、最近は精神を病む患者が増えたのか、続々と新館を建てている。

まさか石原都知事がお手盛りでホテル並み病室を設え、自ら入るつもりではないのだろう。 再び”まさか”と云う言葉を使って恐縮だが、菅直人と云う、日本の政治の頂点につくお人が精神錯乱で、ご入院等と云う事はマサカはないのだろうが、今日この頃は、ふと“犬も歩けば棒に当たる”感じで当たったら拙いよな~等と思うのである。
*松沢病院は総合病院として新館を建てているらしいが(笑)

1月5日の「報道ステーション」への強引な生出演は、小沢のBS11出演にピッタリ合わせたわけだが、これからして尋常な精神ではない。菅は、それだけでも不安だったのだろう、岡田を同時刻にニコニコ動画に出演させるまでの念の入れようだ。改造内閣の顔ぶれに呆れる以前に狂っている。国家国民の為の政治ではなく、私怨の為に総理の権力を振りまわしている。

週刊ポストによると、「首相側近たちは、民主党内や新聞・テレビの記者に「総理の重大発言が出る。必ず見るように」というお触れを出し、番組進行にまで工夫を凝らした。『報道 ステーション』はBSでの小沢氏インタビューが終わるまで、一切CMを入れず、“絶対に小沢の方にはチャンネルを変えさせない”という進行だったのだ。」そうである。

視聴率が菅直人の出演によって「報道ステーション」の視聴率が半減した事実は無視し、元々視聴率の低いBS11との比較で、「勝った!勝った!小沢に勝った」とマジに手放しで歓んだと云う事実は、身の毛がよだつ。

小沢一郎の肉声が国民に届くことを、菅政権は極度に恐れている。両院議員総会や党大会における言論封じも、その流れと云う事だ。

ポストは最後に「一国の首相が虚空を睨んで、本人にしか見えない亡霊でも追い払うように、“斧”を振り回す姿は正視に堪えない。」としているが、まさに狂っているのだ。この男が日本丸の船長、国民は怖くはないのだろうか?

自国の総理がこんな男かと思うと、国民をやめてしまいたくなる。筆者を忌み嫌う人々は「あぁ出て行け!スッキリする」と大喜びするだろうから、ひねくれ者としては、もう暫く日本国民で居よう、と密かに心に誓うのである。

そこで今夜は菅直人が、実は現実の国際情勢に触れ、鳩山由紀夫が「学べば学ぶほど・・・」と云った状況と同じような事情で、やむにやまれず米国の命ずるままに動くロボットにならざるを得ない、と云う仮説で菅直人が「気ふれ」出ない救いのコラム否、夢物語を思いついた。

夢物語の起源は2012年米国経済のデフォルト予測である。早い話、日本の財政赤字が900兆円なんて、財務省のマヤカシ話とは違い、こっちのは本物だ。(勿論、我が国の500兆以上の資産がある筈の日本の財政バランシートから、米国のデフォルトで不良資産になれば、それはアウトだ。)

米国経済の指数を引っ張り出して細々説明されても、読むだけ億劫だろうから数値は端折る。米国の借金は1京円を越えており、完全にアウトだ。今さら、日本郵政の350兆円資産を狙うの狙わないののレベルではない。それこそ焼け石に水だ。狙っているのはユダヤ金融の大企業レベルの次元の話だろう。

中国、日本を抜き、米国債保有NO1等と聞いたのは昨日のようだが、いつの間にかFEDがNO1になっている。
*FEDとは、「連邦準備制度」のことです。アメリカの中央銀行に相当するもので、連邦公開市場委員会(FOMC)・連邦準備制度理事会(FRB)・連邦準備銀行(FRB)から構成されます。

早い話がFRBがドルを刷りまくり、FEDが買いまくる図式だってこと。本当の話、説明は無茶苦茶難しいので省略する。(笑)ただ、これを証明するのが、絶対的ドル安と云う為替の基調だ。日中合わせて1兆ドルくらいの米国債を保有しているが、オバマ政権がどれ程国内企業の再生に力を入れようと、輸出に舵を切ろうと、金融経済からの脱皮を試みようと、巨大なマンモス・タンカーに急にUターンしろと言っても、無理なのだ。

なにせ、この金融経済と云うタンカー、実は幻なので、曲げたくても舵がないのだ。 この幻の舵のない巨大タンカーはぞろぞろ出てくるドル紙幣を抱え込み、原油と穀物相場に雪崩を打って注ぎこまれている。今年は再び原油と穀物高騰で日本経済は大打撃を受けるだろう。デフレと不況の連鎖、挙句に消費税導入の風潮、国民が元気マインドを持つことは、期待できない。

もう、オバマが100人居ても、収拾はつかない。勿論、オバマの所為ではないが、最終的責任を取る米国連邦最期の大統領になる可能性さえある。日本なんかの既存の既得権益者のレベルではない、肉食の欲望がむき出しになったお国だ。米合衆国連邦の崩壊が即米国がなくなるわけではない。超簡単に言えば、「自己破産します」と自己懺悔すれば(デフォルト)すれば済むことである。そもそも、懺悔すれば罪を許してもらえるお国なのだから。

つまり1京円以上の借金をチャラにする経済行為をすると云うだけのことである。 この大局的米国の自己破産とは関係なく、日米安保マフィアは軍産複合組織の為に、日夜日本政府を脅し続けるわけである。当然、自民党政権時の総理連中も脅かされただろうし、逆らって命を亡くした政治家も存在するだろう。その事と1年ごとに、自民にせよ民主にせよコロコロ首相が変わったと見ることさえ可能かもしれない。

つまり、米国の「溺れるもの藁をもつかむ」の藁に我が国が擬せられている可能性が高い。強大で獰猛で、しかも暴力の出張所まである「米国と云う百貫デブ」が、か弱い乙女を襲うようなものである。

この米国の脅しに屈しようとしない日本の存命の政治家が少なくとも二人いる。小沢一郎と亀井静香だ。亀井は政治勢力で追い落としたようなものだが、小沢一郎がしぶとい。あれだけの大スキャンダルを仕掛けたのに落ちない。落ちぶれるどころか、政権与党の半分の勢力を未だ保持している。菅と仙谷は「なかなかくたばらんな~、しぶとい」と嘆いていたらしい。

絶対に小沢一郎の政治生命を絶つことが米国安保マフィアの当面のミッションだ。逆に、小沢一郎が2012年まで、政治勢力を保てば、米国が大クラッシュする可能性が高い。 しかし、例え大クラッシュするのだから、指咥えて寝ているわけにもいかないのが政治と云うものだ。そこで、米国は菅直人に、小沢抹殺のミッションの早期実施を命じている。

『政権の座に残りたいのなら、否、命が惜しいのなら、やるべきことをヤレ!死に物狂いで、オマエが小沢に刃を向け、狂気と化し抹殺するのを身近で見守っていてやる。さぁ、やるんだ!菅直人! 』

菅直人の行動のすべてが、米国絡みだとは言えないが、一つの大きな原因にはなっている可能性はあるだろう。元々持ち合わせていた、卑怯奇天烈な性格に、異様に強くいストレスがかかり、命の危機を感じた可能性はゼロではない。今夜は、珍しく菅直人の弁明を書いてやった。(笑)

小沢一郎ではないが、武士の情けの一種である。しかし、どちらにしても救いのない、節度も礼節もない国家日本と云うのは情けない。命を惜しむにしても、命乞いするにしても、もうチョットは、体裁を整えるくらいのプライドは持ってほしいものだ。


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小沢起訴で党員資格停止、離党勧告、除籍? 何やっても小沢は死なないよ

2011年01月15日 | 日記
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小沢起訴で党員資格停止、離党勧告、除籍? 何やっても小沢は死なないよ


菅の改造内閣は皇居での認証式も終え、正式にスタートした。どちらにしても数カ月の運命内閣、向きになって就任した各閣僚の悪口を言っても意味はないだろう。

理屈抜きに、政権与党の閣僚になったのだから、欠点だらけの予算案であっても、来月までには衆議院を通過させ、参議院に送り3月末までに衆参両院での予算成立まで必死になるのが、菅民主政権の最低限の責務であり、最大の責務でもある。

改造内閣のテーマ、「社会制度改革と税の抜本見直し」「平成の開国の為のTPP参加検討」で「6月までに不退転の決意で臨む」はお題目と理解しておく。兎に角、小沢一郎が反乱も越さず堪えている「予算通過」を絶対的使命と心得ておいて貰いたい。

仕事柄、各界のそれなりのレベルに属する人々との交流も多いのだが、概して政治情勢とか、外交・防衛に無関心な人が多い、否、敢えて触れない人もいる。“政治と宗教の話はタブー”と云う日本人の生活者常識も影響しているのだろうが、積極的に政治を話題にすることはない。

ただ、筆者としては、無関心を装う上層社会に属する彼等の、基本的政治へのスタンスを知りたい面もあるので、敢えて「政治もなんだかヤヤッコシイですしね」ってな調子で軽くジャブを当ててみる。その結果だが、面白いほど小沢一郎の所謂「政治とカネ」のマスメディアのネガキャンは有効に作用している事に直面する。

小沢の政治資金規正法違反の疑いが何であるかさえ、あまり判らないが、「汚い金ポッポに入れたんでしょう?」そのように思い込んでいる。仮にあれは検察と自民の国策捜査だとしても「小沢は悪いことをしているに違いない」との印象を持っている。そういう意味では、マスメディアの力量も中々なものだと認めざるを得ない。

つまり、マスメディアの薄汚れた国民洗脳、プロパガンダ報道は多くの国民を、階層の別なく汚染しているのが現状だ。小沢一郎がその事に気づくいたのは、代表選の真っ最中くらいだったろう。半信半疑で、ネットメディアに露出し始めた時、「政治とカネ」は世間の常識になりつつあった。秋以降、小沢の広報活動・ディア対策は動きだしたが挽回できるかどうか、不透明だ。

小沢一郎世代(70歳前後)の多くがネット社会との親密性が少なかったのは致し方ない。彼の取巻きのネット環境・操作能力が欠落していた点も、問題だった。しかし、今からでも充分間に合うだろう。ありがたい事に、菅内閣の顔ぶれを見たら、週一で問題を起こしそうだから、時間は結構残されている。(笑)

日曜日には地上波に登場するところまで来ている。(“拡散情報!”1月16日午前7時30分から、「新報道2001」に緊急生出演である。テーマは「菅改造内閣に激辛注文どうするマニュフェスト全てを語る」)現在の国民には「黙って男は・・・」が通用しない。善いか悪いか別にして、それが現実だ。

残念がら、大衆と云うものは総体的に「他人の不幸は蜜の味」な訳で、罪のない「覗き趣味」も好奇心を誘う。面白い事は良い事だ、ドラスティックなことも大好きだ、有名人著名人が虐められるのも大好き、虐めるのも大好き、そういうものである。だからと云って、この大衆を馬鹿には出来ない。彼らこそが国民なのである。愉快犯的要素は常に大衆の中で眠っている、何時目覚めても不思議はない浅い眠りだ。

そういう意味で、メディアを利用すると云う小沢一郎の戦術転換は、まだ間に合うだろう。出来れば執筆中と噂のある「新・日本改造計画」を早々に出版すべきだ。本来「日本改造計画」にしても、文庫本を出すべきなのだ。生番組は悪意のコメンテータの存在するモノを除きすべて生出演するべきだ。そして、理念と日本の政治を語るべきだ。時には「人の悪口」ではなく「人を論評」する程度の俗人さも見せて良いだろう。

何も神様ではないのだから、それなりの人間臭さを出し、マスメディアが作ったイメージを壊す事は非常に重要だ。 そして、小沢一郎が出演しない番組は「偏向報道」する番組であると云う「噂」を定着させることである。出演を拒否された局、及び系列新聞社はイラつく、それで良いのだ。TBSと報道ステーション、否、大越のNHKが一番ダメ放送局になるのだろう。

小沢の番組選択は興味深い戦術である。 最近の週刊誌や雑誌関係者の話を総合すると、菅直人や谷垣をテーマの記事を書いても、まったく売れないそうだ。親でも反でも良いが、兎に角「小沢一郎」と見出しがついていれば売れるそうだ。小沢一郎は「小沢一郎」を商標権登録した方が良いかもしれない。(笑)

テレビ出演も大いに視聴率を稼ぐだろう。菅直人のように、無理やり報道ステーションに出させろ、と頑強に申し入れなどしなくて済む小沢一郎は、それなりの興味が国民大衆にあると云う事だ。

岡田と云う政治家も馬鹿なんだか利巧なんだか判らない原理主義者だ。小沢の政倫審出席の表明が気にいらんので、拒否と受けとめるとか言いだした。その上、「離党勧告」等を検証決定する党倫理委員会の委員長に、あの腐れ肛門(渡部恒三)の起用を内定しているそうである。本気で環境整備に乗り出した。(笑)常任幹事会の顔ぶれも急遽入れ替えがあったようだ。相当本気モードなのか、脅しのポーズなのか、判断はつかない。

検察官役の弁護士諸氏が小沢一郎を起訴すべく、起訴状を書いている真っ最中だろうが、マトモナ訴状を書けるのか、筆者は疑っている。それでも無理くり書かざるを得ない立場だ。公訴棄却まで覚悟の上で、物証ゼロ、証言ゼロ又は証言否定である。あるのは石川議員の検面調書と絵物語風状況証拠だけだ。イヤイヤ嘘つき水谷建設元会長証言があった。

それはさておき、月内だか、来月だか判らないが、起訴されるのは検察審査会のシステムだから、現時点では致し方ない。それで、起訴されたら、民主党は小沢一郎に対し、党員資格停止、離党勧告、除籍のいずれかを倫理委員会及び常任幹事会で決定するとしている。少なくとも、そのような報道が主流だ。菅直人の不条理云々の言葉からすれば、いずれかに動くだろう。動かざるを得ないだろう。それでも筆者は動けない可能性もあると読んでいる。

どれをとっても、小沢一郎に生死に関わるような一太刀を当てるには至らない気がする。 仮にいずれかの沙汰が出て、一人離党しても痛痒はない。居残った議員は、常に民主党内の核爆弾状態が続く。マスメディアの論調では離党した小沢は、金もなく、組織も失く、もう怖い存在ではないと断言している。しかし、それは怖さへの強がりの方が強いだろう。菅直人が金切声で小沢排除を叫んだが、怖いと叫んでいるのと同じ事である。それに、民主党員でなくなった小沢一郎の方が怖いのではないか?筆者はそのように読んでいる。

小沢は現時点で金はないが、金は集まる。力があるから金は集まる、菅や自民党では駄目な状況が増えれば増えるほど、小沢には献金が増える。それだけの経済人人脈を抱えている。大口個人献金支持者も存在する。小沢を離党にまで追い込んだ責任者の一人でもある鳩山由紀夫からの資金協力は充分に可能だ。

統一地方選向けに作成されたポスターでは「国民の生活が第一」の民主党のマニュフェストの肝が消えた。ついでに菅直人の顔も消えた。(笑)怒れ!鳩山由紀夫!

何時でも、資金量豊富な新党は結成できる。参加する議員数はどうか?マスメディアによると、精々10人前後なんて言っている馬鹿評論家の予想をメインに書いているが、馬鹿言っちゃいけない、70人から100人は参加するだろう。諜報員として30人前後が残ると読む。これに何処かの段階で鳩山が合流する。案外逆もあるような気がする。

鳩山由紀夫は民主党で再起、首相になる目はない。新党なら完全な出直しが通用する。 それがいつか?その辺は、またの機会に考えてみる事にする。しかし、いずれにしても、予算が通過するまでは、忍の一字だろう。小沢一郎に対し、菅民主党政権がどんな手を使って抹殺しようとしても、小沢は生き残り、半年もしないで、日本の政界の核として躍動することになる。

小沢一郎は起訴されたら裁判に忙殺され、政治どころの話ではない、とマスメディアは論を張っているが、嘘つきも甚だしい。半年後だって、公判なんか開けないだろう。公訴棄却と云う事もある。それに、裁判を知っている人間なら判る常識だが、弁護士が戦術を立てるのであって、小沢が公判の指揮を取るわけではない。被疑者は意外に多忙ではない。(笑)まして、逮捕勾留されているわけでもない。毎日、国民生活が第一」実現の権力構造のシュミレーション・タイムが増えるだけである。


PS:面白い情報がマスメディアに戦慄をもっ流されいる。石川議員は佐藤優のアドバイスで、可視化の先例を作った!(笑)検察が泡食って、石川議員が卑怯者だと言わんが為にリークしたのだろう。全メディアが扱っている。石川の卑怯の前に、大前提で地検特捜の大卑怯があるだろう。

≪ 陸山会事件:石川議員が再聴取を録音 「自供誘導」主張
 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏を「起訴相当」とした検察審査会の1回目の議 決(昨年4月)を受けて昨年5月、元秘書の石川知裕衆院議員=同法違反で起訴=が検察に再聴取された際、取り調べの模様を録音していたことが分かった。
関係者によると、捜査段階で容疑を認める供述をしたとされる石川議員に、検事が「勾留中の供述と任意調べの供述が変遷すると検審に悪い影響を与える」など と、認めた供述を維持するよう迫ったという。
 石川議員は2月7日の初公判で起訴内容を否認する方針。供述は誘導されたもので、信用性や任意性を否定するものとして録音した内容を書面化し、公 判前整理手続きの中で裁判所に証拠申請している。大阪地検特捜部を舞台にした一連の事件を受けて設置された法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」でも議論の対象となることが予想される。
 関係者によると、再聴取は昨年5月17日に東京・霞が関の検察庁舎で約5時間にわたり行われた。石川議員は元外務省主任分析官の佐藤優氏のアドバ イスでICレコーダーを忍ばせたといい、冒頭で検事から「録音をとってないよね」と確認されたという。
 この中で検事は「石川さんが全面否認で来るならやってやろうじゃないか。特捜部は徹底抗戦する」などと発言。石川議員が「小沢さんが、いかがわしいお金を集めて(土地購入の原資とされる)4億円をつくったなんて認められない。4億円を隠そうと思ってやったのではない」と否定すると、検事は「それでは上が納得しない」などと話したという。
 さらに検事は「石川さんも(小沢氏の)強制起訴は望まないだろう。保釈後の供述を変えたとなると、小沢さんから強い圧力があって供述を変えたと検審は見る。そうすると強制起訴になってしまう」と話したという。
 検察側は捜査時、水谷建設元幹部が石川議員に渡したと供述した5000万円を土地購入原資の一部と見ていたが、石川議員は一貫して否定。一方で石 川議員は「表にできないお金だと思い隠した」などと供述した調書にサインをしていた。(毎日新聞) ≫

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どこまで居座れるか菅直人 改造内閣の顔触れは寿命を縮めそうだ

2011年01月14日 | 日記

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どこまで居座れるか菅直人 改造内閣の顔触れは寿命を縮めそうだ


昨日の党大会は地方代表や小沢系議員の発言を一切認めない、シャンシャン大会に終始してしまった。本来、党大会には採決機能があるのだが、前例がないと云う議事運営で「発言を認めてください!」に対し「大会運営の先例に基づき、ご質問、ご意見を賜る場は設けておりません」と述べ、活動方針案の“強行採決”に踏み切った。

抗議の声も無視された。単に党の活動方針を形式的に拍手で認めるだけの大会になった。それでも一応紛糾した雰囲気は出した。どうも地方代表グループの造反行動が事前に漏れていたという、極秘情報もある。それにしても、森ゆうこ議員には賛辞を惜しまない。彼女の奮戦は検察審査会疑惑追及でも、民主党議員の中で頭二つ飛びぬけている。昔の社会党委員長土井たか子女史を彷彿とさせる。 数人の地方代表が「動議」を発議し、菅と岡田の解任決議に持っていこうと云う戦術は葬られた。

だが、昨日の口先誠司の件だが、菅直人の前原無視の態度は意外に本物だ。前原も菅直人を完全に馬鹿にしている。どうせ長くは持たない、腹の中で小沢系議員以上に菅の失脚を心待ちにしている。そりゃそうだ、参議院選惨敗後、鳩山と旧トロイカ体制に一時はなびき、前原グループ切りを画策したのだから、信用するわけがない。話によると、仙谷と岡田の仲も相当に悪いらしく、小沢離党勧告にまっしぐらに猛進しない岡田を悪しざまに罵っているそうである。岡田にしてみれば、なんで俺に小沢切りをさせるのだ!と云う貧乏くじを人知れず嘆いているそうである。

しかし、小沢一郎の政局観から考えると、やはり政権与党は予算を通過させる責務があると云う矜持は生きていたようだ。脱小沢だけで、政権を運営しようと云う菅直人の「クリーンとオープン」とはこの程度のものと云う事だ。 国会野党対策だけの内閣改造を「この党大会を皮切りに、本格的な活動に入らないといけない。みなさんの声をしっかり受け止め、党運営、政権運営をしていきたい。最強の布陣をつくる」と白々しく宣言した菅直人だが、前途は今まで以上に多難だ。

特に「先送りされてきた大きな課題に取り組むことができるのかが問われている。もし、野党のみなさんが積極的に参加しないならば、そのこと自体が歴史に対する 反逆行為だ」と野党、特に自民党に宣言した時の表情は、まるでヒトラーの演説風景を思い起こさせる。やはり精神障害を病んでいるに違いない。

党大会の締めくくりで音頭を取った石井一議員が「わが党はまさに存亡の危機にある…」云々と大声を出した頃には、参加者の半分以上があきれ果てて席を蹴っていた。流石にこんな民主党党大会を見たのは初めてだ。菅直人の危機と云うよりも、やはり民主党の危機といった石井の言葉だけは本物だ。(笑)

小沢シンパの多くの方が望むような方向で政局は動いている。菅政権と自公の連立が先か、某民主党幹部と小鳩ライン+自民の一部による反乱が先か、マスメディアが泣いて歓ぶ「政局」が濁流のように流れる予感がある。

それにしても、中々政権を持っている人間を潰すのは難しいと云う現状を我々はみている。 今日の内閣改造がどのようなものか、どうでも良い事だが“最強の布陣”と云うものを見学させて貰うしかない。

どんな理屈をつけようと、与謝野馨にたちあがれを離党してまで入閣を要請した菅の思惑は、明らかに公明党を意識してのものだ。今さら財政再建主義者に閣僚として仕事をして貰おうと思うわけがない。公明党とパイプの太い与謝野の人脈をあてにしたのだろう。 与謝野の入閣は自民党の若手に怒りを与える人事だ。選挙区で落選、比例で復活した自民党の議席を民主党を倒壊すると“たちあがれ日本”の新党結成で議席を盗んだ男が、今度は無所属とはいえ菅民主党内閣の為に生きるとなると、そのまま見過ごすわけにはいかないだろう。

明らかに火種だ。参議院ネジレ国会対策のつもりが藪蛇になる可能性もある。市場原理主義と創価学会の相性は悪いのに読み違いしてないか、菅君。 与謝野の入閣が公明党狙いだとしても、国民新党、社民党も黙ってはいないだろう。公明党にこびへつらう菅政権と連立を組むことが、果たして自党にとってプラスなのかマイナスなのか、衆議院2/3議決も宙に浮く可能性まで出てきた。

亀井静香は「市場原理主義と決別し、元気な日本を作ろうとともに戦った。 あの時の約束が間違っているならば政権の座を去らなければならない。今の民主党はみっともない。みっともない…」と激しい口調で来賓挨拶をしていた。 来賓の挨拶で、あそこまで怒りを見せつけるのは珍しい。

内閣改造は馬渕を除いて玉突き人事になるだろう。与謝野を入閣させる分は馬渕の排除で済む。馬渕も運の悪い奴だ。前原の尻拭いをして首になったようなものだ。しかし、良いじゃないか、3カ月内閣なのだから。おいそれと公明党も菅政権に靡けないのが実情だし、自民は次の参議院問責を出すターゲットを探すのに血眼になるだろう。

それにしても、参議院選惨敗の立役者といえば菅直人と枝野幸男だが、脱小沢路線の象徴として、戦犯が官房長官なのだから、凄い。「政治主導などと、ウッカリ言うものではない」官房長官だが、官僚からの受けも悪いし、口禍の多い男だけに、ここでも爆弾を抱えた。

流石に渡辺恒三の登用はなさそうだが、あの爺さん腹を立てて、今度は菅の悪口まで言いだすかもしれない。(笑) 朝日の新聞人事によると、法務大臣には江田五月がなるらしい。コイツもなにをするか判らん男だ。小沢一郎は注意の上にも注意が必要だ。法務官僚を裏指揮権発動で、なにか仕掛けてくる危険は充分ある。しかし参議院議長を経験した政治家が、リスクの多い法務大臣に就任する神経は少々解せない。

菅直人は改造内閣の取り組む主たるテーマは消費税を上げる税制改革とTPPへの交渉参加だそうである。国民生活の置き去りとデフレスパイラルの加速がテーマで良いのではないのか?いやいや、そうではない。小沢一郎が折角塩を送った国会予算の通過が、菅くん!君らに与えられた重大なミッションだと云う事忘れんでくれよ。しかし「柳腰」政権だ、もう少し粘るようだ。そういえば戸野本とか云う女性もたしかに柳腰風だった。

それより気の毒なのは、統一地方選を目前にした民主党所属の地方議員たちだ。このままだと、半数近くが現職落選と云う惨状を見せるかもしれない。しかし、多くの地方議員が代表選で菅直人を支持したのだから、気の毒であると同時に自業自得でもある。自力で頑張るんだね、辻たち百回だよ!


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民主党大会は荒れそうだ 地方からの反乱そして予期せぬ人物が…

2011年01月13日 | 日記
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民主党大会は荒れそうだ 地方からの反乱そして予期せぬ人物が…


 昨日の両院議員総会は、意志疎通を意図的に回避した会議の運営で、菅・岡田は乗り切った。北辰会某議員の強烈パンチも、小沢の意見があったかどうか判らないが、音沙汰なしで終わった。 予想通り、小沢は動いていない。

昨日のコラムでも書いたが、予算の国会通過が政権与党の重大な責務である以上、それを頓挫させることは小沢一郎の望むところではない。政権運営が順調に行われるように協力する事が一兵卒と自認する小沢の政党政治家の矜持なのである。

そのような小沢の姿勢を、菅や岡田がどのように解釈しようと、それは彼等の責任の問題だ。 小沢一郎が立ちあがらないことをイイ事に、菅と岡田はこれで「ガス抜き」は終わったと思っているようだ。しかし、此処に至っても菅直人は「政治とカネの問題 にけじめを付け、政策論争に移りたい。新しい課題に新しい陣容で臨む」と人間にあらずな態度から脱出できいないようだ。真正の馬鹿である。

13日の党大会でグチャグチャ言われるだろうが、黙々と見当違いな回答をして終わりだ。まともに地方代表の意見に反応してはいけない、答えを「はぐらかす」のがコツだ。概ね菅と岡田は、そう思っているだろう。それで乗り切れる。小沢が本気で倒閣に動くわけがない。実は菅も岡田も、小沢の人柄を知った上での博打を打っている。そして、小沢も、彼等の思惑に乗るしかない時期だと判断したいる。

勿論、小沢一郎が菅や岡田の政権運営を了とするわけがない。内心忸怩たる思いだが、今は予算がなにより大切だと思っていると云う事だ。国民の生活に直結する予算に関係ない時期なら、阿修羅になって菅と岡田の体たらくを糾弾するだろうが時期が悪過ぎる。政権与党は国会で予算を通す事が最も大切な行為なのだから、菅降ろしの時期では絶対にない。

このような小沢一郎の政権与党の矜持を悪辣に利用しようと云うのが、菅と岡田だ。小沢シンパの人々同様に腹立たしい。しかし、政権運営では、こう云う事は起きるのだ。おそらく、民主党を政権与党にした小沢一郎と鳩山由紀夫は一番予算が通らないことを、最も怖れているだろう。

菅とか岡田と云う連中にとって、予算の重要度をあまり深く認識していない可能性がある。 未だに、小沢一郎の政倫審出席が、菅政権の安定に繋がると思い込んでいるのだ。マスメディアに4,50%の支持率回復を確約されたのだろう。世論政治に傾いた政治家の末路はこんなもので、メディアファシズムに良いように利用され、使い捨てされるのである。

それでも、菅直人は、12月臨時国会を乗り切った。今度こそ権力を降りまわしてみせるぞ!小沢排除だ!後は全部官僚と米国の言う通りで良いじゃないか。1年持ったら鳩山に勝てる。菅直人は本気で小沢一郎が支持率低下の主たる要因だと思い込んでいるらしい。

小沢排除で昨年バトンを受け取った瞬間には60%以上の支持を得た。それなのに、支持が下がったのは、小沢を離党させない所為だと、何処かの時点から勝手に思い込んだようだ。己の消費税発言など完全に忘れている。小沢さえ離党させれば、俺の支持率は確実に上がる。50%越えたら、公明党も連立に靡くに違いない、菅は本気で、そうのように思っている。

小沢一郎の検察審査会云々の弁護士による起訴も、朝日などは当初、年内にもと言い、次に年初だと言い、次には党大会前だと言い、最近は1月中だと言っている。星!ころころ予想を変えるなよ。オマエはカメレオンか!そんなまんまるのカメレオンなんて偽物だ!

三人の弁護士が正常な神経の持ち主なら、小沢起訴の起訴状を簡単には書けないのだよ。小沢が何故、仙谷の問責決議に拘ると思っているのか。西岡参議院議長までが必死だろう。仙谷と三人の弁護士との、「見えざる阿吽の約束」を反故にする為の戦略なんだよ。いま、三人の弁護士はどうしようか迷っている筈だ。ふふふ…。

まぁ、あまり暴露するのも良くないだろう、この位にしておく。今日の大会のフィナーレがどんなものになるか非常に愉しみだ。筆者は、地方代表の菅・岡田追求は、相当のものになると予測している。彼等は切羽詰まっているのだ。小沢一郎の政権与党として矜持とか、そう云う忖度をする必要がないのだから、怒りをぶつけてくる。何といっても自分たちの死活問題なのだから。

一定の安定ヨイショ勢力は岡田といえども準備はしているだろう。しかし、昨日のような「はぐらかし」を繰り返し、地方を怒らせると、トンデモナイ事態に発展する危険も孕んでいる。

「動議!菅代表と岡田幹事長の解任を求める!」「速やかな採決を求める!」ってな事にならないとも限らない。

これは、あくまで地方の悲鳴である。誰の指図も受けず自然発生的に起きた叫び、反乱だ。このような事態が起きた場合、菅と岡田には収拾能力はないだろう。否、岡田はルール通り採決に傾くかもしれない。菅・仙谷・枝野は議題にない!と採決を拒否するだろう。

この時、意外や意外、前原が採決やむなし、等と発言する可能性は大いにある。地方の反乱と前原の反乱だ。まさかの事態に、菅直人は卒倒するだろう。(笑)そして「やっぱりアイツを信用したのがマチガガガ・・・」てな事態にならないことを、人道的に祈っておこう。

小沢一郎は、それも怖れていたが、致し方あるまいと思うだろう。予算の為なら、菅より前原の方がマシかもしれない。トンデモナイ話だが、より欠点の少ない方を選んでいくと、そう云うマジックのような事態が起きる可能性はゼロではない。

筆者にとって、口先誠司が総理大臣?身震いするほどおぞましい話だが、菅直人よりは政治をする気はある、方向は間違いだらけだが。(笑)自民・公明とのパイプもある。予算の国会通過に展望が開け、ネジレの解消にも一石二鳥だ。異論反論、ご意見無用(笑)今夜も、筆者は妄想暴走まっしぐら!


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菅直人の運命は小沢一郎の手のひら 小沢は暫定的に菅に塩を送るだろう

2011年01月12日 | 日記
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菅直人の運命は小沢一郎の手のひら 小沢は暫定的に菅に塩を送るだろう


 小沢一郎も大変だ。歯噛みする小沢系肉食議員を、宥めすかすのに苦労している。現時点で、小沢一郎は民主党内権力闘争に立ち向かう立場は取っていない。ここを小沢シンパも確認しておいて貰いたい。

小沢が考える「権力闘争」の相手は党内の反小沢派勢力ではない。勿論、半狂乱になっている憐れな菅直人でもない。

小沢は戦後の日本を「見えざる手」で支配している権力構造との闘いをする、と言っているのだ。その「見えざる手」は阿吽の呼吸で動く網の目権力組織だ。 直近で言えば「自民党・清和会」であり、一部野党であり、一部の官僚たちであり、多くのマスメディアであり、テレビ画面に登場する評論家やコメンテータである。また、自民党政権時に圧力団体として既得権で甘い汁を吸い過ぎたJAや経団連である。これら敗戦後の様々なアメーバー状の権力構造を大きな「見えざる手」で支配していたのが戦勝国アメリカなのである。(一部党内にも居るが、そこまで目くじらは立てていない)

これら日本を牛耳ってきた権力構造と小沢一郎は「権力闘争」をしようと云うのである。その中には、当然裁判闘争も含まれるであろう。 小沢にとっての権力闘争は、日本を真の独立国・普通の国にしようとするか、隷米で安直な国家を維持するかの選択の闘いなのである。

この大きな目的と、菅直人の小沢一郎排除の目標とでは、次元が違い過ぎる部分を、日本のマスメディアは触れようとしていない。

彼等は、反小沢vs親小沢のバトルとして報道しているが、小沢一郎は菅直人の政権運営が非常に拙いものだと思いながらも、当面は致し方ないと、国会での予算通過に協力するくらいの腹積もりでいるだろう。 この低次元の菅直人の権力闘争に与する事は、階層の違う「普通の国・日本、自立と共生」と云う小沢の政治理念の冒涜にさえなるだろう。

その意味で、小沢は菅直人に、国会運営を当分させておく決意なのだと思う。いま此処で、民主党を分断する行為は、本予算の成立を危うくすることである。国民生活に重大な支障を来たすことは望むわけがない。予算内容が良いとか悪いとか評論している時間は過ぎた。兎に角通過させる必要がある、と小沢は判断しているのだろう。

そういう意味を込めて、民主党内の亀裂ではなく、挙党一致を延々と主張しているわけである。民主党与党政権が国会運営で行き詰らないように腐心しているだけのことだ。故に、明日の両院議員総会も明後日の党大会も、小沢一郎から何らかの指示が出ることはない。

勿論、小沢の意志に関わらず両日のどちらかで菅直人の政権運営に異論が噴出し、収拾がつかなくなる可能性がないとは言えない。実はこれが意外と厄介な問題を惹き起こすような気がする。筆者は、この二つの重要な場、及び千葉で行われる地方代表との大会は多少揉めても収拾がつかないような事態にならないことを祈っている。

こういう書き方をすると、早とちりの人が、菅直人の政権を容認するのか!と騒ぐが、じっくりと読んで欲しいものだ。(笑)

ここで民主党の内部分裂を明確にしてしまうと、国会が運営出来なくなる。それでは、小沢系が政権を取り戻したとして、同様に国会運営に支障が起きるのは明白だ。マスメディア無視で強行突破と云うのも与党政権としては選択し難いのだ。衆議院で予算が通過する見通しが立ってからでないと、菅直人を退陣させるのは難しいと見るのが妥当だろう。

仙谷、前原等がふてぶてしく構えているのも、その辺までは小沢が本気で怒らないことを知っているからだろう。菅直人の立場は仙谷や前原とは相当違うのが悩みだ。今や、菅の喉仏に仙谷の匕首が突きつけられている。菅直人は、実は立ち往生しているのだ。「前門の虎、後門の狼」状態なのだ。

仙谷がへそを曲げた所為か、検察審査会議決による弁護士による小沢起訴も足踏みしている。 今さら、12,13日に合わせて起訴という癒着関係を疑われるような行動を弁護士連中も実行したくはなだろう。官房長官兼法務大臣仙谷が動きを止めた為に、弁護士連中も梯子を外されるかも?と疑心暗鬼状態に陥っている。一生、倒壊する内閣の為に恩を売っても、見返りがないどころか、法曹人生に汚点を残すリスクは背負いたくないだろう。

地検特捜部の資料だけで、起訴状を書く事はマトモナ弁護士なら相当辛い作業だ。悪意の国策捜査であり、プロの検察が起訴状を書けないと判断した小沢一郎の被疑事実を弁護士が「あらたな新事実無し」に書くことは、法律上相当に困難なことだ。国選専門の無能弁護士なら、ヤケクソで起訴状を書くだろうが、いっぱしのキャリアを持つ弁護士にとって「公訴棄却」など、夢にも見たくないのが本音と云うものだ。

小沢一郎の政倫審出席も岡田のところで糞詰まりをみせている。岡田が「出ろ」と言えば、小沢は「国会が始まったら出るよ」、となり、岡田にその先の道筋が見えている様子もない。現実の政倫審委員会のメンバーを取り替えるなど、マスメディアの嘘で、そんな事は規約上無理である。つまり、議決さえも覚束ないのだ。

マスメディアは「強制起訴」されたら、離党勧告だ、除籍だと息まいているが、岡田にも菅直人にも仙谷にも、そんなことが言えるわけもない。

以上の流れは、朝日、読売、毎日、時事が創作したストーリーである。だんだん日本のマスメディアは検察で出世している大鶴や佐久間に似てきた、類は類を呼ぶものだ。

結論ではないが、菅直人にとって小沢一郎は刺し違えても価値のある存在と云う事だ。そして小沢一郎にとって菅直人は相手にしてはいけない存在と云う事になる。

実は小沢が怖れるのは「半狂乱解散」だと思う。明らかに失点だらけの解散は民主党の命取りだ。半減以上の惨状を見せることになり、自民、民主、公明、みんな。それに少数政党が顔を出す、政治的大混乱が起きるに違いないのだ。

筆者の好みから行くと、とても面白そうだ。しかし、小沢にとっては苦々しい政治的局面になる。政党政治の混乱は「普通の国」から遠ざかるし、米国の支配など、既存権力の力を増加させるだけで、小沢の政治理念実現とはかけ離れた政局が現れる事になる。

極めて面白くない菅政権が当面続く按配だが、致し方ないだろう。ただ、小沢が引っ込んだわけではない。菅如きを潰すに造作はないが、今は時期が悪過ぎると読んでのだろう。

筆者は妄想と言われかねないが、ついでに書いておく。菅直人の内閣改造で、原口や樽床や小沢系議員の閣僚登用も充分あると見ている。立場は変えないが、挙党一致だけは実現する姿を見せる可能性は充分にある。これは菅の小沢系議員切り崩しではなく、切羽詰まって旧トロイカにSOSを出したような内閣改造だ。この場合、鳩山か輿石を通して、菅は小沢に仁義を切る事になるだろう。

その先は、まだ予想もつかない。妄想の妄想を書いても意味はないだろう。否、この時点でも「妄想だ~」と叫ぶ人が多数存在しそうである。(笑)オヤスミなさい!


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日本人は重大な選択を迫られている それに気づく国民は何割なのだろう?

2011年01月11日 | 日記
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日本人は重大な選択を迫られている それに気づく国民は何割なのだろう?


この世で起きる出来事と云うものは、接近して見れば見るほど真実が見える事が多い。 ”行って、見て、聞き、触る” ことが重要だ。これも観察にとって重要なファクターの一つである、それは認めよう、しかし、個別の出来事が、単独で起きている場合と、「見えざる手」のようなもので、繋がった事象である場合、接近や渦中に巻き込まれる事が観察眼を濁らせることもある。国際政治なんてのは、明らかに後者だ。

筆者は一時期、中規模の企業のリスク・マネージメントや広報(IR)の責任者をしていた。この頃に身につけた俯瞰型座標軸が現在の政治や外交・防衛を眺める時に、観察眼として有効に働いていると思う。それ故に、結構周りから、コラムのように、なぜ行動しない?なぜ同士と集わない?と云う非難めいた言葉を耳にする。ひねくれ者を自称する筆者には馬耳東風の言葉だが、そのように思う周囲の人間の気持も判らない訳ではない。

企業在籍中、筆者には取引企業の与信限度決定権が与えられていた。大した権限にも思えないだろうが、営業部門にとって与信限度は営業業績を左右する生命線だ。また、与信を与えられる取引企業にとって、与信額の増減はキャッシュ・フローに大きく影響するので、これも生命線になる。実は筆者は企業内で嫌われ者だった。否、そのポジションが嫌われるポジション、つまり個人でありながら、職責と云う「機能人間」として振る舞っただけである。

ある日、社長が血相変えてやってきて「君はアソコの社長と会ったのかね?」と詰問してきた。「いや~会ってませんよ」 「だったら会うべきだろう」等々の悶着があったが、結果的に会わずに済んだ。「人を観て商売せよ!」と云う格言も正しいだろう。しかし、機能的に危機管理を行う立場に立たされた人間に「情緒」は禁物だ。件の社長に会えば、筆者とて人間、情緒が動き出す。その会社は、1年もせず倒産に追い込まれた。当社の納入商品が資金繰りに使われていたのが実情だった。数億の売り掛け損が数千万で済んだのだが、企業内には職責ではなく、筆者個人への私怨が残された事は言うまでもない。

民主主義において、大統領であろうと首相であろうと、それは一時のポジションに過ぎない。一定の職責を担うポジションであり、その機能が問われている。辞めてしまえば、本来只の一個人に戻るのだが、中々世間と云うものは、理屈通りには行かないものだ。筆者と違い、大統領や首相は末代まで語り継がれるのだから、「職責をまっとうしただけ」と云う理屈が通じない部分がある。

オマエは何が言いたいのだ、と叱責が飛んできそうだが、ここがコラムの良さである、独白もコラムになってしまう。まぁ暗に、菅直人の小沢一郎への対応に、「私情はないのか?」「情緒に走っていないか?」「個人的脅迫で国家を導いていないのか?」と問いかけているとも言える。

それはともあれ、10日は成人式だった。最近は親の同伴が目立つらしい。親たちは「ここまで育ててきたので、晴れ姿を見守るのは当然」とビデオ撮影に夢中だそうである。世間の白い目線など意にも介さない風情だ。筆者の周辺住民にも、25~35歳前後の息子たちが、働いているようないないような時間帯で、よく見かける。余程親元の居心地がイイのだろうが、家族愛に執着した核家族の多さに、ため息が出る。

「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」の著者である、精神科医の片田珠美氏によると、「子離れできない親と、 親離れできない子どもの共依存の象徴」原因は「少子化と平均寿命が伸びた影響が強い」と指摘している。「親子は友達関係がベスト」もう縄文の世界からは隔世の世界が展開している。おぞましきニッポン。どんなふうに、この社会を矯正できるのか、筆者は「徒労」と云う言葉しか浮かばない。しかし、それでは駄目なのだが、皆さん、何処から手を着けますかね?

最近では、この就職氷河期に関わらず、希望の大企業に就職した人間の過半数が転職やリタイアを考えているようだ。現実に、難関を乗り越え就職した人間の20%が数年で退社すると云うのだ。このような現象を一概に論じるのは危険だが、「自分らしく生きる」とか「自分を大切に」と云う幼児期以降の教育と云うか、親の考えのようなものが浸透した結果の一つだろう。

「自己責任」とか「公共心」「人間は一人では生きられない」等、社会順応教育が見捨てられている。好き勝手な自己実現は人間社会では簡単じゃない事を、両面的に(プラスとマイナス)教育する環境がなくなっている結果が現れているようだ。

そう言えば「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」は日米関係にも言えそうだ。小沢一郎が語っていたように、「その方が楽だからですよ」非常に核心を得た短いフレーズだが、日本と云う国家を取巻くキャッチフレーズ「楽だから」は本当に時代を現した名言だ。「楽しければいい」って時代背景もある。

一方、外交の記事では「日本との同盟修復を=「民主的な盟友」-米紙」と云う時事通信の記事が目につく。WPの論説委員のものだが、オバマの対中戦略が失敗に終わったことを暗に示し、口先誠司の「アジアにおける平和と安定の礎石としてゆるぎない同盟」と云う提案を「とてもいい取引のようだ」と褒めそやしている。昨日の筆者のコラムの杞憂点が、ジワジワと具現化していく兆候を感じる。

日米の外交防衛関係者が狂乱的に世界を走りまわっている。何なんだ、この事態は。第三次戦争前夜のようではないか。たかだか、支配国日本の国民に日米同盟を理解させる為にしては大袈裟すぎる。

その次に目についたのが「不況で懐寒し…貯蓄残高、初の減少 09年全国調査」(朝日新聞)だ。調査なんかしなくても、増えているわけがない。まだまだ減り方が少ない気さえする、国民の貯蓄だ。

国家は信用できない、年金だって減額しかあり得ない。消費税も10%に上げてしまったら、財政規律を金科玉条にして、気がつくと15、20%と段階を踏むことは明白だ。 ただ、本当は将来の為に貯蓄せねば、と云う国民に対し、苛立つほど貯蓄が進まない。否、逆に減っている。世の中がデフレだと云うのに、お金が月々残らない、へそくりを切りまわしているのが現実、どうしてだ?

これは明らかに収入が減っているからだ。物価の目減り以上に収入が減っているのだ。このような状況で、財務省と菅直人政権は、消費税増税に舵を切ろうとしている。暴動が起きないのが不思議だ。これも「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」の所為だろうか?

そんなことを考えながら、毎日新聞の鳥越俊太郎のコラムに出遭った。ホッとして、グラスにウィスキーをスリーフィンガー、美味い!口直しに、当該コラムを貼りつけておく。


≪ ニュースの匠:「政治とカネ」の問題点は…=鳥越俊太郎
 正月期間中、箱根駅伝以外ほんとうに見るべきテレビ番組はありませんでした。しかし、まったくなかったわけではありません。2日NHK衛星第1で午後8時から2時間放映された「アメリカ同時多発テロから10年 歴史学者J・ダワーが“テロとの戦い”の真相に迫る▽世界は平和を実現できるか」は十二 分に見応えがありました。
 ダワー氏は、アメリカの現状は極端なナショナリズムを “愛国主義” に置き換えイスラム教徒を排除しようとしていると指摘したうえで、「イラク戦争は間違いだった」と断言しました。しかし、愛国主義一色でアメリカが染め上げられていたとき、アメリカで「イラク戦争に反対」と言うことには勇気のいることも事実なのです。社会が雪だるまのように転がり始めたとき、「NO」と言ってその前に立ちふさがるのは困難です。私は番組を見ながらそう強く思うと同時に、日本で今起きている現象に思いをはせました。
 「政治とカネ」。このキーワードは菅直人首相はじめ与党議員から自民・公明の野党議員、さらに新聞・テレビ・雑誌の全マスコミ、そして一般市民の 7割以上が普通に使い、小沢一郎氏に説明責任を迫っています。小沢氏への追及が始まった西松建設違法献金事件、そして資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件。私自身はこの二つの事件を巡る東京地検特捜部の動きとマスコミの連動を当初から検証していますが、特捜部が見立てをし、その通り捜査を行ったものの、結局はその見立ては何ら証明されず、最後は不起訴に終わった、いわば “巨大な虚構” に過ぎませんでした。 しかし、“虚構” は転がる過程でマスコミを通じて大音響のこだまを生じさせ、首相から大阪のおばちゃんまで、何かといえば「政治とカネ」というよ うになりました。小沢氏のどこが、なぜ問題なのか? きちんとした検証抜きのレッテル貼りは、言葉のファシズムではないのでしょうか。 ≫(毎日新聞)


鳥越氏が指摘するような、日本にはびこるファシズムの中で、菅直人政権は仙谷、岡田、野田、前原、枝野、玄葉、渡部らでたらい回し隷米強化策を画策し、政権の延命をするのだから、呆れてモノも言えん!空いた口がふさがらないどころか、無理心中につきあわされるような恐怖さえ感じる。

マジに、菅政権に国を売られたくない。 米国の開国以来続いた国益主義。それは米国の謀略とか策謀と云うよりも、あの国の国家の在り方そのものなのかもしれない、つまい米国の行動原理そのものなのだ。「アメリカ・アズ・ナンバーワン」と「中華思想」ですか。それが世界経済NO1とNO2。今に軍事力もNO1とNO2。その間でウロチョロの日本か……。頭がグチャグチャしてきた、また考えよう(笑)おやすみなさい

PS:オマケだが、菅の内閣改造は仙谷官房長官と馬渕国交相を動かすかどうかだけの小幅なものになりそうだ。仙谷の官房長官更迭が怖くて出来ないのが菅直人だとハッキリしてきた。小沢一郎離党勧告まっしぐらの姿勢を年頭から見せながら、党大会を凌げるか、今や不安に慄いているのだと云う。小沢一郎も人が悪いね。両院議員総会で印籠渡してやれば、菅も救われるのに。まだまだ恥を掻かせる積りのようだ。(笑)


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なんだかキナ臭い 米国が半狂乱、故に菅政権も半狂乱

2011年01月10日 | 日記
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なんだかキナ臭い 米国が半狂乱、故に菅政権も半狂乱


小沢一郎の検察審査会の「起訴相当」二度議決といい、検察官役の大室弁護士らの動きとイイ、菅政権の政治的動きに、奇妙に連動している違和感がある。

勿論、起訴相当二度議決は、速やかに起訴すべきとなっているのだから、遅きに失っしたきらいさえある。今週の火曜、水曜には判る事だが、民主党の両院議員総会を岡田が急遽開催すると言ったり、仮にそれに合わせて大室弁護士らの起訴が実行されたなら、これは大掛かりな闇司法が動いていると理解してイイだろう。

仙谷が介在しているというレベルではなく、もっと大きな権力がこれを動かしていて、その指示のもと、菅政権が動いている、と考えた方が妥当なようだ。仮に、そのような動きで、政治や司法が動くようだと、法律論として「小沢一郎無罪」、と云う理屈が壊れる危険を感じる。

これは、単に杞憂と云うことではない。法律なんか、どうにでも解釈し捻じ曲げてしまう、強烈なパワーの存在があれば、それはすべて可能なのである。 基本的に、陰謀説の類は避けて通っていたのだが、そんな事は言っていられないところまで、状況は迫っているかもしれない。

疑えば切りがないのが、この世の中だが、「もっと大きな権力」の存在を無視して、現在起きている様々な出来事を論理的に説明出来ない現実があり過ぎる。 小沢一郎の西松建設献金疑惑による東京地検特捜部の、いきなり秘書逮捕以降、論理的にあり得ない出来ごとの連続が、我が国の政治と司法、安保の世界で展開している。

これは、まさに変なのだ。絶対に変だ!それらのすべてを、詳細に語ることは避けるが、異様である。西松献金問題が変だ、民主党代表選の開票作業も変だ、それに呼応して議決された検察審査会も変だ。尖閣列島の中国漁船事件も変だ、朝鮮半島での二つの事件も変だ。 菅直人が急激に人格障害状態で「小沢抹殺」に奔走している事実も変だ。

年頭の会見で、似合いもしない「不条理」なんて言葉を使ったのも変だ、国対委員長に渡辺恒三の名が取り沙汰されるのも変だ、何が何でも反小沢で民主党を動かそうと云う決意も変だ。これは「もっと大きな権力」が半分姿を現して、必死で動き出した兆候だと言えるだろう。

これは、我が国は相当危険な領域に入り込んでいる予感がある。 「もっと大きな権力」が傀儡政治や傀儡司法、傀儡安保では危なくて見ていられない。もうなりふり構わず、支配してしまえ、と云う決意さえ感じる。宗主国アメリカは民主主義、法治国家を建前として、我が国を支配してきたが、菅民主党政権では、傀儡操り政治、行政、司法、安保が成立しない。民主主義、自由主義を認めておいては、米国の利益に反する国家になるかもしれない。

つまり、米国の国益に反する国家が生まれる危機である。 第3位の経済大国・日本と第2位の経済大国・中国の接近は、明らかに米国の国益に反する。この点について、異論をはさむ、米国論壇は少ない。東アジアが中国、日本を中心に経済圏を構築したら、米国の経済は疲弊する。否、破綻する。

「もっと大きな権力」は米国だ。日本を恐怖に陥れなくてはならない。彼等の今や生命線は日本なのだ。以前紹介したように、CIAの頭脳ナイ教授とアーミテージが激しく動いている。ゲーツ国防長官もクリントン国務長官も激しく動いている。中国と日本を分断する為にだけ動いている。

前原の動きは、明らかに売国の動きだ。岡田が仲井真を脅しに沖縄に行くようだ。おそらく、闇の中で、辺野古移転を呑ませる下地作りだろう。いつの日か、仲井真は辞任と引き換えに辺野古移転を呑むだろう。 マスメディアは、中国人民軍の暴発リスク、北朝鮮のキチガイじみた火遊びと小沢の強制起訴で国民と政治家を煽り、菅民主党と谷垣自民党の「救国連立」の政権成立まで手を緩めない意気込みを感じる。

正直、オバマ政権は当初中国との連携を模索した筈だ。しかし、中華思想と共産一党独裁国家は、米国と対等以上の理屈で対抗、同じアジア人であっても、甘ちょろい日本人とはまったく異なる中国人の厚い壁に跳ね返された。つまり、対中戦略に大失敗したのだ。故に、どんなことをしても日本の米軍基地と資産が必要不可欠なものになったと云うことだ。

ジャパン・バッシングからジャパン・パッシング、そしてジャパン・ウォッチングに変わってしまったのである。隷米主義者には涙が出るほど嬉しい出来事だ。身の毛がよだつ前原誠司の天下が近い。本当に凄い事が起きているようだ。

小沢一郎の裁判の結果だって危なくなる。もう無茶苦茶と云うか、奇妙な理屈をつけるに相違ない。水谷建設の裏金1億円の授受は事実だ、と裁判官が認めるリスクが大きくなっている。もう理屈抜きに、隷米以外のものはすべて、破壊する行動に出る可能性が高い。 米国の日本に対して行っている行動は、嘗ての南米やメキシコで行われた国家的陰謀であり、最近ではイラク、アフガンで行われているのと実質変わらない。

軍事的介入は、実は米軍基地がある事で成就しているのだ。筆者の今夜の予感が杞憂であることは良い事だが、多分杞憂ではないだろう。 米国の狙いは、東西冷戦並の東側の防波堤に、前線は韓国、後方は日本と要塞で賄おうとしている。そして、米軍のコントロールでしか動けない自衛隊の軍事を増強、軍産複合企業の利益を守り、国際金融の自由化で日本企業のグローバル化に拍車をかけ、小泉竹中時代の数倍の規模にしようとしているのだろう。

ここまで、米国が髪振り乱して半狂乱な動きをするから、菅直人も半狂乱になっている可能性もある。検察も裁判所も、同じ状況だ。マスメディアも官僚も皆同様の匕首を米国から突きつけられている状況かもしれない。菅内閣改造で、船橋や渡辺恒三が入閣するかしないか、良いバロメーターになるだろう。

筆者のようなコラムを書くブロガーにとっても、笑っていられる時間は少ないのかもしれない。今現在の日本を取巻く、あらゆる権力は民主主義も法治主義も自由主義も通じない超法規権力「もっと大きな権力」:米国が動き捲っている、とみた方が解釈が成り立つ状況に至っている。


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菅直人は人格障害じゃないの? この世に、こう云う人は居るけれど

2011年01月08日 | 日記
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菅直人は人格障害じゃないの? この世に、こう云う人は居るけれど


躁鬱病を持つ人々すべてが菅直人のような人間だったら、この世は「信じられない隣人」ばかりで、それこそ市民生活が成立しなくなる、トンデモナイ世界が出現するだろう。

躁鬱病の持病と闘いながら、世界有数の政治家であり、ノーベル文学賞まで手にした、英国元首相:ウィンストン・チャーチル氏の存在はあまりにも有名だ。そう云う意味では有能さを隠し持った病の一種なのだろう。ミケランジェロ、アーネスト・ヘミングウェイ、トルストイ、ゴッホ、バルザック、リンカーン、太宰治、江藤淳、北杜夫、はらたいら等々。いずれ劣らぬ異才の持ち主である。

どうも並べてみると、菅直人は躁鬱病等と云う由緒正しい病気ではなさそうだ。藪医者アイバの診立ててでは、境界性人格障害ってところだ。

まぁ気奴の病状を心配するほど暇じゃないが、国家の形態を弄くりまわし、挙句にバラバラのまま、部品数点を喪失して、目がしょぼつくので辞任します、なんて言われたくないものだ。

内閣改造では人材払拭とでも云うか、腐れ肛門まで引っ張り出そうという噂が堂々と語られるのだから「あいた口がふさがらない」。朝日新聞よ、こう云う時使う言葉だとぞ。さぁ社説に書くのだ。星浩君!

次には枝野官房長官?そりゃ適材適所だ!口禍の元締めが官房長官、トレビアンである。生方も使ってやれよ。牧野とかも使わなきゃ!民間からは船橋洋一、竹中平蔵、武村正義なんてのはどうかな?防衛大臣はアーミテージが良いよな。 そうだもう一人野中ってのはどうだろう?

玄葉の官房長官も面白いな、眼光男。「将来やりたいけど、今はどうも?」馬鹿者、今やらなきゃ永遠にヤレなくなるんだよ。どいつもこいつも逃げ腰状態。なんてったって、ボスが「逃げ菅」誰だって見習うというものだ。その上、余命最高で3カ月、そりゃ経歴に傷をつけて選挙区に戻るようなものだ。

北沢や江田の官房長官も面白い。やれそうと云う意味ではないよ、末代の恥さらしににはピッタリだということ。小沢系議員にポストを寄こせと言っている報道があるが、ガセだ。ここで挙党態勢の構築を本気で口にする馬鹿が居るわけない。菅と前原と野田のグループで探すんだな。レンホーは東京都知事選に逃げ出そうとしているらしい。呆れてモノも言えんが、菅政権かくの如しだ。

この際、仙谷の官房長官続投が一番おさまりが良いし、死なばもろ共、心中だか、無理心中だか判らんが、誰も変わらない内閣改造なんて事にならんようにしなよ、菅君。

昨日は神保哲生のビデオニュースドットコム生出演したようだが、有料会員になっているがこれを観る気はしない。なにせ神保氏は昨年の代表選で菅直人支持を聞きもしないのに語った人物だし、宮台氏はオリジナル民主シンパ。出来レースインタビューになるのは自明の理だ。ここに平野のお父さんでも引っ張り出して質問させたら、公平さを認めるがね。菅が出ないと駄々をこねるわな(笑)

当然筆者は観ない。あの菅直人と云う男の面を観ると反吐が出る。 産経によると、収録後に宮台氏と会食した菅直人は「誰々が続投したらどうなる。誰々を辞めさせたらどうなる。どっちの方が混乱が大きいだろうか」というシミュレーション話に花を咲かせたというのだから、最悪だ。ロールプレイング・ゲームさながらだったらしい。昔の仲間との話に花が咲いたと微笑ましく聞く情報ではない。ゆゆしき事だ。日本の最高人事を第三者にシュミレーションとはいえ、酒を飲みながらペラペラ語ることは、内閣総理大臣のするべきころではない。

今夜は口から出まかせで書き殴ってみた。酒を飲ませると、もっと酷くなる。おやすみなさい


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パンク寸前の菅の脳内 自爆は許すが国民巻き添えは許せない 

2011年01月07日 | 日記
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パンク寸前の菅の脳内 自爆は許すが国民巻き添えは許せない


  まさか筆者のコラムを読んで決めたわけではないだろうが、岡田幹事長が党大会の前に両院議員総会の開催を提唱したようである。 おそらく、12日辺りに開く両院議員総会で、党大会に望む前の国会議員の意見表明の場とし、最終的に、民主党国会議員の一致した党大会に望む姿勢をアピールしたいと云うことのようだ。

小沢側から開催請求される前に、先手必勝の積りなのだろうが、疑心暗鬼な悪手が次々と正体を現しているともいえる。 議決議題のない両院議員総会を早々に開き、菅の政権運営へのガス抜きの場とし、みんなの意見を聞いている、と云うマスメディアが報道しやすい事実を重ねようとしているのだろう。

1/3以上の議員の開催請求は、とりもなおさず菅直人への党内逆風を印象づける、とマスメディアからのサジェスチョンがあったようだ。小沢から、奇妙な言い方だが「文句は言わないでおけ」と云う指示は当然出るだろう。ガスは溜めるに限る(笑)

小沢の政倫審招致の問題に集約した話で終わらせようとするだろう。しかし、小沢の招致問題は、小沢個人の問題だ、というスタンスに徹するべきだろう。賛成も反対もしない事だ。

本来、大会前に両院議員総会は開催されるべきものだが、「核弾頭」がちらついて口に出来なかったことを、漸く原理主義者の口から発信出来た。この事実は、小沢一郎が当分動かないと読み切った証左だろう。小沢の現状は、菅直人君がどのように政権運営をするか、見守る状況だ。どうせ、何もかもグチャグチャになるのは自明だ。それからでも遅くはない。

現状の腐れマスメディアスクラムの勢いは強固だ、息の続く限り吹かせた方がいい。必ず、マスメディアでも、言い抜けられないドジを菅政権は踏む。ここで一矢放つことは無駄だ玉だ。 早晩マスメディアでさえも、ヨイショし切れない大チョンボの連続が菅政権を襲う。

国会会期中にも起きるだろうし、統一地方選では “サバ眼” が “死に眼” になる惨状を見せる点は、想定内以上に確実な話。それまでは、動いても、動かなくても良いのだろう。

その所為もあるのだろうが、最近の小沢一郎からは闘争のオーラが消えている。否、隠しポケットに入れてしまった。極力、原理原則を言い続ける、街頭演説のような雰囲気で、確固たる政治理念を哲学者のように語り続けている。まるで迫害を受ける殉教者のような様で、ネットメディアの中で、日本の将来を語り続ける腹だろう。

これは一種の洗脳的行動かもしれない。しかし、殊のほか効き目があるようだ。ボディーブローに思わず菅直人もモジモジし始めている。 どれ程正しい政治の方向性であっても、国民に充分正しく伝わっていなければ、力は得られず、政治的追い風とはならない。愚衆と云うか大衆と云うか、そのレベルまで、小沢の政治理念が行き渡る努力を重要視して始めた小沢一郎の姿が今あると見る。

これに危機感を感じたのが菅直人だ。もう得意の真似っ子戦術で、必死にテレビに出まくっている。ついには明日金曜日にはビデオニュースドットコムにまで、生出演だそうだ。まぁ宮台真司なら、オリジナル民主に厳しい質問はしないだろう。しかし、小沢の扱いではひと悶着ありそうだ。ただし、あの番組はビデオ編集するから、菅のドジは編集されるかもしれない?

非常に愉快な情報だが、小沢一郎の“まねっこ饅頭”で菅直人がテレビ朝日・報道ステーションに力んで乗り込んだのだが、その視聴率が何と!6.9%。あのツルン面のフルタチとボケナスオッサンのニュース番組だが、それでも常に13%以上だというのに、菅が出た途端に視聴率が半減!テレビ朝日内でも衝撃が走っているという。オマケのような情報だが愉快だ。

そんな事より、菅民主党は国会法で定められた、常会はその年の1月開催と定められている期限をチャンと守れるのだろうか?「今年から首相をやるぞ~宣言」の菅直人、小沢一郎を意識するあまり、小沢攻撃のカードを盛りだくさん、四方八方に繰り出したのは良いのだが、落としどころを考えずに、マスメディアの口車に乗ったものだから、その収拾に手間取りそうだ。本当に笑ってしまう体たらくだ。たしかに現民主党内閣・党に政権与党能力は皆無に等しいようだ。

菅はハレーションがどうこうと言っていたが、自らの脳内でフラッシュがたかれているのだろう。狂っているなら、北朝鮮にでも行ってくるがよかろう。北方領土に漁船で上陸するとか、国民の度肝を抜いて見せたら如何かな?にも拘らず、今月26~30日に行われるダボス会議に出たいと、トンデモナイ事まで言いだした。

本当に大丈夫か?半狂乱に既になっているのではないだろうか?怖い、非常に怖い。国家の長が狂ったら、周りはどのような危機管理が出来るのだろう?ふと真面目に考えた。(笑)

マスメディアは内閣改造と党内人事で騒いでいるが、此処に至っては、目玉人事は「菅直人の辞任」しか浮かばない。後は目くそ鼻くそ人事で、どうでも良い。やれるだけやって、衆議院で立ち往生して、不信任突きつけられ、民主党議員の欠席情報で、菅は狂い死にするのではなかろうか。 会期中のドジ(不信任)、統一地方選の大惨敗等々、スケジュール的に考えるよりも、あまりの盛りだくさん政治主導に突き進み過ぎて、1日が30時間ないと、事が進まぬ事態になりかけている。ハレーション起こして自爆は結構だが、国民を巻き添えにするなよな!おい!菅直人!


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菅直人は絞められる直前のニワトリ 小沢はいつ動くのだろうか?

2011年01月06日 | 日記
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菅直人は絞められる直前のニワトリ  小沢はいつ動くのだろうか?


昨夜、筆者は数人の民主党ウォツチャー達と意見交換をした。そこで出た色々な意見を、今夜は総合的に解説してみようと思う。 全員の一致した意見は、小沢一郎の今後の政治行動が今ひとつ読めないと云う疑問と云う点だった。なんとも締まらない一致点だ。

いささか殴られっぱなしだが、反撃は何時かと親小沢の人々が固唾をのんで見守るのだが、今ひとつ、否、二つ三つ見えない。それに比べて、菅直人の攻撃は全裸状態で見えている。 党規約にある両院議員総会の開催を要求しない根拠は何だろうかという疑問。

13日は党大会だ。ここで菅代表の解任動議を出すと云う手もゼロではないが、議題にない事を議決するのは無理だろう。逆に、13日までに検察官役の弁護士が地裁に起訴する可能性が高いのだ。勝てる起訴状である必要はなく、控訴棄却の起訴状でも、当面は小沢一郎を刑事被告人と呼べる。

ここまで考えて、筆者は菅直人の脱小沢、連立政権樹立のシナリオを基軸に、今後を占う方が、正解に接近するかもしれないと考えるに至った。つまり、見えるものを基軸に、政局を読み解く手法にチェンジしてみた。 筆者が怖れるのは、サンドバック並に殴られっぱなしの小沢を見て、あまりの惨状に、期待が徐々にしぼむリスクはあると考えている。

小沢が、グループ内の議員に「動くな!」と命じているのは事実だが、何処で動くのかとなると、10種類上の展開が語られる。つまり、小沢一郎以外知らないのが現実だ。それでは小沢が決めているかと云うと、五本の指くらいまでは選択肢は狭まっている。 マスメディアは「小沢、カード切れか?」と今や戦勝気分で、菅政権ヨイショ記事を配信している。朝日・読売・毎日・時事・産経各紙の見出しをランダムに拾いだしてみた。

 ≪岡田幹事長、小沢氏政倫審の公開主張≫  ≪「いろいろ考えなきゃと、熟慮中です」5日の菅首相≫
  ≪グアムへの戦闘機訓練移転「米側と交渉中」 防衛相≫  ≪首相バッサリ「小沢切り宣言」 年頭会見、自ら発言練る≫  ≪内閣改造・人事、通常国会前に…首相が方針明言≫  ≪安定財源、超党派の議論開始を…首相呼びかけ≫  ≪菅首相「平成の開国やる」…TPPなど念頭≫  ≪菅首相:新年会はしご 改革断行をアピール≫  ≪菅首相:「平成の開国」に向け閣僚は奮闘努力を 初閣議で≫  ≪北沢防衛相:普天間・ヘリ訓練の本土移転に意欲示す≫  ≪閣僚給与2割返納を検討=首相≫  ≪通常国会前に改造・党人事=首相が表明≫  ≪社会保障改革に「政治生命」=財源に消費増税、国民も理解-首相≫  ≪提供区域外で訓練せず=米軍が外務省に回答-沖縄≫  ≪首相「国益の国会に」=与野党5党首が舌戦-時事互礼会≫  ≪今夏までに公約見直し=民主幹事長≫  ≪閣僚から支持する声=首相の「小沢排除」に≫  ≪小沢氏は「しっかりした判断をされるだろう」 首相が報道番組で≫  ≪首相「消費税、公務員改革に政治生命懸ける」≫ 
等々だが、真面目に読む人ほど、菅政権チャンとやっているよね。どうして人気ないのかしら?と思われるほど、盛りだくさんに、財界、米軍、財務省、防衛省の為に働いている。ただ、見出しだけみる人々には、如何にも真剣に政治をしているように思えてしまうから不思議だ。

これから連日連夜、菅政権閣僚のアピール合戦が繰り広げられる。何といっても内閣改造だ。仙谷・馬渕だけの更迭だけとは限らない、俺(私も)もヤバいかも?疑心暗鬼な人ほど菅直人への忠誠発言に終始するだろう。しかし、その発言一つひとつが報道され、如何にも政権が菅直人のリーダーシップで政治をしているように見せかけられるのだから、報道と云うものは怖ろしい。

多分、マスメディアと云う権力は、三権の上位に位置する第四の権力。宮崎学氏曰く、政治家官僚裁判官の上位階層に棲む階級権力だと喝破している。

このような状況の中、民主党役員会で国会開会前の小沢証人喚問が議決される。次に、検察役・弁護士が地裁に起訴「刑事被告人」。緊急の役員会を再度召集、「離党勧告」を出すかどうか。13日党大会終了まで保留か、そこは微妙だ。先ずは役員会における「政倫審、開会まで開催。全面公開」と云う議決だろう。それ以上の言及は、大会の前だけに抑制すると思われる。

かくして、「好きにようにやるぞ!宣言」の菅政権の既得権益維持強化政策が国民に示される。問題は、13日の党大会だ。規約上、菅政権の連戦連敗責任追及やマニュフェスト見直し方針など、地方代表がどこまで怒りの声を発信するかが、注目点だ。

菅政権側は、相当言われるだろうが、忍の一字で乗り越えようと腹を括って、時間も迫って来たので、と云う理由で押し通すだろうが、紛糾度が注目なのだ。オープン原理主義の岡田幹事長が大会を実況中継させるかどうか見物だが、原理主義の原則を守り、民主党HP上で公開するのが筋だろう。

実は筆者は、小沢一郎は自分の個人的状況の変化よりも、この民主党大会の推移を注目している気がする。どこまで怒りが沸騰するか、沸点に達していないようなら、動くのはまだ先だと思うような気がする。内閣改造は、菅直人のすることであり、特に興味はない。小沢一郎が起訴された事実は大きいと、親小沢系議員の切り崩しに、この改造が利用される可能性はある。それも、観察手の一つだろう。

現在のメディアスクラムが起こす風は強風であり、大連立構想に向けて港を出港してしまったのが現実だ。菅政権も、このメディアスクラムに乗せられた神輿なのだから、一蓮托生。帰る母港は鎖されている。自民・公明・みんなと云う魚を釣り上げずに戻ることは不可能だ。それだけに必死である。火事場の馬鹿力を発揮するか、人格を覗かれ、誰にも信用されず太平洋の藻屑となるか、本当の瀬戸際の勝負に出た。

なにせ、菅直人は政権を握っていない、と半年以上思っていたらしく、今年から政治をやりますと目覚めたようである。その為には「小沢一郎はいらない」「官僚と仲良くする、次官さんも一緒にね」「日米の深化はもっと縛って!奪って!」「経済界の要望は聞きます、だから雇用を。トヨタさんありがとう!」。

さて、ここで一段落だ。政倫審に出席した小沢一郎の説明責任は不十分、「離党勧告」が出るかもしれない。筆者は「除籍」は口にしているものの、現実に行使するのは難しいと考えている。

次は国会だ。野党に擦り寄ると云うより、自民党、公明党の主張を継ぎはぎでパクッタのが菅の方針だから、そこで問題が生じるわけではない。まぁ、仙谷と岡田のチェンジなどやれば、それはマヤカシの更迭だと、自公としても対決姿勢を強める。 大連立のラブコールは、そこが生命線なのだから、菅政権、メディアスクラムが連日報道してくるだろう。世論調査も矢継ぎ早に実施、菅政権支持50%くらいまで持ち上げるだろう。

しかし、昨年の参議院選以降、菅直人は概ね全選挙に惨敗しているわけで、余程の「大義」がないと、自公は民主党との連立に動けない。まして、4月の統一地方選で優勢な状況で連立を組むことは、地方が許さない状況になっている。

つまり、統一地方選終了まで、自民公明は動けない。となると、菅政権を追い詰めるほうが得策になる。しかし、大連立したい自民党議員も多いだけに、この辺は微妙な問題が残るだろう。党の財政もそろそろ行き詰っている筈だ。与党になりたい衝動は強いのが悩みだ。

そうこうしている間に、予算を決める3月末が来る。予算の通過を何処までも阻止する事も可能だが、結果的に自党の主張を強く取り入れたと云う評価で、予算は通過するのでないだろうか。ただ、その間も売国政権は、売国に磨きをかけ歴史的売国奴となるのだろう。

国会予算通過の阻止に自民党谷垣が本気で動いたら、衆議院の不信任決議案も視野に入る。この時、小沢は状況により動くかもしれない。ただ、小沢系議員の意志の固さ、結束がいかほどのものか、見定める冷徹な政治家の眼を重視するだろう。国民の生活第一の政治を絶対に成し遂げる決断を見ようとしている。それが確認できれば、不信任決議案の採決を欠席する可能性はある。

その時、小沢一郎が民主党内に居るか、一人離党しているかは、情勢次第。どちらでも良い事だ。 実は、筆者が最終的に小沢一郎が動きやすいのは、統一地方選終了後ではないのか、と思っている。あまりに菅直人が、絞め殺される前のニワトリのように騒ぎだすとは思わなかった。年明け以降、テンションは上がりっぱなしだ。こう云う状態は、常に長続きしない。どこかで息が切れるかだが、国会開会後2週間くらいまでしか持たないだろう。

多分、会期中に閣僚のドジか、新官房長官のドジ、菅自身のドジが出るかもしれないのだ。 このメディアスクラムは現状未だ力を有している。ここでカードを切ることは、得策ではない、と小沢が判断している雰囲気だ。

「小沢被告」と云うフレーズは愚衆には効果てき面だ。被告人って悪いことした人、としか思わないレベルの国民なのだ。であれば、敢えてこの時期に動くのは得策ではないと判断する可能性は高い。両院議員総会の核弾頭は、撃たずに格納しておくことになりそうだ。

しかし、統一地方選が終了する頃には、小沢被告と云う呼び名にも慣れてくる。そして、9分9厘、民主党は惨敗する。筆者はここが大きな節目になると、現時点の菅直人の攻撃性とメディアスクラムを観て、考えを変えた。

今、カードを切るのは早過ぎる。菅のカードをもう少し出させてからが得策。小沢一郎が動かないのは、そういう判断なのではないかと思う。 民主党内で国会会期中に、中間派から菅降ろしの声が出たり、自公から不信任が出た場合、両院議員総会はあり得るし、決定的菅降ろしに繋がる事もあるだろう。

国会が始まれば、菅政権は予算通過に死に物狂い、ドジを踏む確率も5割はあるから、そこもチャンスだ。統一地方選は絶対に負けるから、当然そこもチャンスだ。 このように考えて行くと、政治は魔物。菅直人のように、策略だけ巡らす政権は、予期せぬドジを踏む。最期には、絶対負ける統一地方選が待っている。

考えると、小沢一郎が動かない事情も納得出来る。ただ、殴られっぱなしのボスの姿に、心揺れる議員が居るのも事実だ。小沢被告と云うメディアスクラムが作るイメージにに参ってしまう、支持議員や支持者もいるだろうが、それは致し方のないことである。最期に小沢一郎の政治理念が実現すれば、それが小沢一郎の勝利なのである。


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イデオロギーを離れ 三島由紀夫の檄文を今再び読んでみる

2011年01月04日 | 日記

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イデオロギーを離れ 三島由紀夫の檄文を今再び読んでみる


正月早々、アイバは何を言いだすのだ、気でも狂ったかと言われそうだが、此処は営利を目的としないコラムの妙味と云う事でお許し願う。

正月の僅かな時間に、日々手にすることがない購入済み書物に手を伸ばしてみた。一冊は田母神氏の憤怒の最近書店に並んでいたもの。もう一冊は、三島由紀夫の文学と美学を追求している一市井研究者の本。どちらもリベラルを自称する筆者とは似ても似つかわぬ書物である。 筆者は文学的には耽美派が好きだから、どうしても三島の本は多く読むことになる。井上ひさしも読むので精神構造はニュートラになる。(笑)

今夜は、何も文学論を語ろうと云うわけではない。あくまで、社会・政治の話だ。 ただ、思想信条を排除して、彼らが見る米国と云う国家に対する観察眼、そして緩んでいく日本人の精神構造。この辺には、我々も充分に考えさせられ、心に痛みを憶えるものだ、と思ったと云うだけの話がしたかった。ただそれだけの話である。

連日、政局を読むのに疲労困憊(笑)敢えて、自ら息抜きをしてみた。 実は、この試みは、息抜きどころか、息がつまってくるような話なのだが、多くは語らない事にする。

三島の市ヶ谷自衛隊駐屯地における自衛隊決起の演説と割腹自殺事件。日本、否、世界の知識人を驚愕させた、この血なまぐさい事件は、事件として、或いは三島のイデオロギーと美学のなかで様々に論評され、分析されたが、当然ながら正解に辿りつける議論にはならなかった。

 当然、筆者などは文学論やイデオロギー論、まして三島の文学と行動美学の関係性に立ちいるつもりはゼロだ。ただ、単純に日本民族として、敗戦と云うもの、そこからの復興と云うもの、そして米国の介在と経済復興が齎した様々な功罪をみつめる時、三島の檄文の一部に共鳴する自分がいることと、現在の日本が置かれている状況とが重なり合うデジャブに、何か奇妙な感慨を持った。 三島が国体の真の姿を語ろうと試みた部分は彼の本音だと思う。

三島の自衛隊員に一笑に付され、目を通して貰えなかった檄文の一部を抜粋する。最期に檄文全体を参考に貼りつけておく。

≪  われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力慾、偽善にのみ捧げられ、国家百年の体計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。 ≫

≪  しかるに昨昭和四十四年十月二十一日に何が起ったのか。総理訪米前の大詰というべきこのデモは圧倒的な警察力の下に不発に終わった。その状況を新宿で見て、私は「これで憲法は変わらない」と痛恨した。その日に何が起ったか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般市民の反応を見極め、敢えて「憲法改正」という火中の栗を拾わずとも、事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不用になった。政府は政体維持のためには、何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得、国の根本問題に対して頬っかぶりをつづける自信を得た。
 これで極左勢力には憲法護持の飴玉をしゃぶらせつづけ、名を捨てて実をとる方策を固め、自ら護憲を標榜することの利点を得たのである。名を捨てて、実をとる! 政治家にとってはそれでよかろう。しかし自衛隊にとっては致命傷であることに、政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。 ≫

≪  われわれは悲しみ、怒り、ついには憤怒した。諸官は任務を与えられなければ何もできぬという。しかし諸官に与えられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないこだ。シヴィリアン・コントロールが民主的軍隊の本姿である、という。しかし英米のシヴィリアン・コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。日本のように人事権まで奪われて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。
 この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩もうとする自衛隊は魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこへ行こうとするのか。繊維交渉に当たっては自民党を売国奴呼ばわりした繊維業者もあったのに、国家百年の大計にかかわる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかった。沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであろう。≫


全文は以下の通り。(参考)



≪ 檄盾の会隊長

   三島由紀夫

 われわれ盾の会は自衛隊によって育てられ、いわば自衛隊はわれわれの父であり、兄である。その恩義に報いるに、このような忘恩的行為に出たのは何故であるか。かえりみれば、私は四年、学生は三年、隊内で準自衛官として待遇を受け、一片の打算もない教育を受け、又われわれも心から自衛隊を愛し、もはや隊の柵外の日本にはない「真の日本」をここで夢み、ここでこそ終戦後ついに知らなかつた男の涙を知った。ここで流したわれわれの汗は純一であり、憂国の精神を相共にする同志として共に富士の原野を馳駆した。このことは一点の疑いもない。  

われわれにとって自衛隊は故郷であり、生温い現代日本で凛烈の気を呼吸できる唯一の場所であった。教官、助教諸氏から受けた愛情は測り知れない。しかもなお、敢てこの挙に出たのは何故であるか。たとえ強弁と云われようとも、自衛隊を愛するが故であると私は断言する。

 われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力慾、偽善にのみ捧げられ、国家百年の体計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本、真の日本人、真の武士の魂が残されているのを夢みた。しかも法理論的には、自衛隊は違憲であるのは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によつてごまかされ、軍の名を用ひない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頒廃の根本原因をなして来ているにを見た。もつとも名誉を重んずべき軍が、もつとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負ひつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目覚める時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることはなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽くすこと以上に大いなる責務はない、と信じた。

 四年前、私はひとり志を抱いて自衛隊に入り、その翌年には盾の会を結成した。盾の会の根本理念は、ひとえに自衛隊が目ざめる時、自衛隊を国軍、名誉ある国軍とするために、命を捨てようという決心にあった。憲法改正がもはや議会制度下ではむずかしければ、治安出動こそその唯一の好機であり、われわれは治安出動の前衛となって命を捨て、国軍の礎石たらんとした。国体を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以て守りきれない段階に来て、はじめて軍隊の出動によって国体が明かになり、軍は建軍の本義を回復するであろう。日本の軍隊の建軍の本義とは、「天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る」ことにしか存在しないのである。国のねぢまがった大本を正すという使命のため、われわれは少数乍ら訓練を受け、挺身しようとしていたのである。

 しかるに昨昭和四十四年十月二十一日に何が起ったのか。総理訪米前の大詰というべきこのデモは圧倒的な警察力の下に不発に終わった。その状況を新宿で見て、私は「これで憲法は変わらない」と痛恨した。その日に何が起ったか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般市民の反応を見極め、敢えて「憲法改正」という火中の栗を拾わずとも、事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不用になった。政府は政体維持のためには、何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得、国の根本問題に対して頬っかぶりをつづける自信を得た。

 これで極左勢力には憲法護持の飴玉をしゃぶらせつづけ、名を捨てて実をとる方策を固め、自ら護憲を標榜することの利点を得たのである。名を捨てて、実をとる! 政治家にとってはそれでよかろう。しかし自衛隊にとっては致命傷であることに、政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。  銘記せよ! 実はこの昭和四十五年(※四十四年の間違い)十月二十一日という日は自衛隊としては悲劇の日だった。創立以来二十年に亘って、憲法改正を待ちこがれてきた自衛隊にとって、決定的にその希望が裏切られ、憲法改正は政治的プログラムから除外され、相共に議会主義政党を主張する自民党と共産党が、非議会主義的方法の可能性を晴れ晴れと払拭した日だった。論理的に正に、この日を境にして、それまで憲法の私生児であった自衛隊は「護憲の軍隊」として認知されたのである。これ以上のパラドックスがあろうか。

 われわれはこの日以後の自衛隊に一刻一刻注視した。われわれが夢みていたように、もし自衛隊に武士の魂が残っているのならば、どうしてこの事態を黙視しえよう。自らを否定するものを守るとは、何たる論理的矛盾であろう。男であれば、男の矜りがどうしてこれを容認しえよう。我慢に我慢を重ねても、守るべき最後の一線をこえれば、決然起き上がるのが男であり武士である。われわれはひたすら耳をすませた。しかし自衛隊のどこからも「自らを否定する憲法を守れ」という屈辱的な命令に対する、男子の声は聞こえては来なかった。かくなる上は、自らの力を自覚して、国の論理の歪みを正すほかに道はないことがわかっているのに、自衛隊は声を奪われたカナリヤのように黙ったままだった。

 われわれは悲しみ、怒り、ついには憤怒した。諸官は任務を与えられなければ何もできぬという。しかし諸官に与えられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないこだ。シヴィリアン・コントロールが民主的軍隊の本姿である、という。しかし英米のシヴィリアン・コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。日本のように人事権まで奪われて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。

 この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩もうとする自衛隊は魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこへ行こうとするのか。繊維交渉に当たっては自民党を売国奴呼ばわりした繊維業者もあったのに、国家百年の大計にかかわる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかった。沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであろう。

 われわれは四年待った。最後の一年は猛烈に待った。もう待てぬ。自ら冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと三十分、最後の三十分待とう。共に起って義のために共に死ぬのだ。

 日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。 ≫

三島は30分間の予定だった演説を8分間で切り上げた。はじめから、自衛隊の決起を本気で促そうとした強い意志は、檄文の内容にも関わらず、存在していなかった気がする。あくまで三島の行動美学の終着点だったと考える方が、筆者のようなボンクラには腹にストンとおさまる。自衛隊云々が、彼の思想信条にどのような地位を持っていたか定かではない。天皇への敬意においても、制度的権威としての位置づけの方が勝っていたように思われる。つまり、彼は謎を残し、日本人に国体を考えて貰うという遺品を残した点で価値があるのだと思う。多くの異なる思想に裏打ちされている三島の檄文だが、日本と日本人そして国体を考える民族自主独立な考えには、一目置くのが礼儀ではないか、とフト思うのである。


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菅内閣崩壊 「秒針の音」 沈みゆくシナリオを愉しむ (結論)

2011年01月03日 | 日記

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菅内閣崩壊 「秒針の音」 沈みゆくシナリオを愉しむ (結論)


長々と読むのが面倒な方の為に、先ずは概略。
何と云う事はない、追い込まれているのは菅直人ですからご心配なく。腐れマスメディアは意図的に「臨時両院議員総会」と「民主党党大会」という言葉に触れることを、極端に避けている。これこそが、今後の政局の味噌です。

それはそれとして、今の按配だと、菅政権は統一地方選前の3月末までも持つのか?と云う話になる。そんなに長いこと、「小泉再来政権」やらせたら、日本が沈没だ~と叫び出す人も多いだろう。その通り!そんなには待てません。(笑)

多少縮むとすると衆議院予算通過予定の2月末になる。参議院の予算通過も確認の上、菅内閣の総辞職と云う按配だ。本来であれば総辞職・解散総選挙と云う男っぽい流れになるのだ、それは不可能だろう。親菅直人グループの金魚のフン政治家が選挙と聞いて悲鳴を挙げる。その上だ、菅直人、仙谷由人、前原、枝野らが選挙の結果、国会に戻ってこられない只の人になる可能性はかなりあるのだ。だから、解散は絶対に出来ない、只の総辞職だ。

その時、当然民主党は緊急の両院議員総会を開き、前原誠司への禅譲を画策するだろうが、勢いに乗る小沢派議員を抑えることは不可能なので、代表選にあいなる。対抗馬として樽床、原口、岡田等が考えられるが、小沢グループの支持を受けた候補者が最有力になり、前原誠司が民主党で埋没する可能性もある。

つまり、2月末の決戦でも、菅直人は不利なのである。 そうなると、国会が開かれてしまえば、国会運営に翻弄され、謀議に策を弄している時間も制限される。迷走している間に衆議院で「不信任決議案」が出される危険性が増す。その上、民主党一部議員が対小沢対応で「首相に不審を抱いた」と云う事で「賛成に回る」絶好の機会を与えてしまう。

内閣を追われている筈の仙谷由人は党務のしかるべき地位を与えられているだろうから、本来であれば野党工作(連立を含む)に奔走する筈だが、ここ何カ月かの仙谷の資質を観察する限り、話し合いをグチャグチャにする能弁さは持っているが、話を纏めきる能弁さは皆無なだけに、危険は増大する。アドバイザーが野中ではどうにもならない。

「大連立構想」などマスメディアのプロパガンダ幻想に過ぎない。 ①を含めて考えてきたシナリオには、すべて菅直人の無能さで切り抜けられる楽勝パターンはなく、頓挫するのみと云った危惧の方が勝っている。つまり、この時点(常会開会)までに「小沢一郎排除」「挙党一致内閣」を野党に示し、野党以上に「小泉再来政権」にシフトしておかねばならないと云う事だ。

仮に小沢の離党勧告など排除が不首尾に終わった場合は、一段と脱小沢を鮮明にした内閣と党の構築に着手し、「小沢一郎は居ません民主党」を作ろうとするだろう。しかし、連立を追えば党内小沢派の反逆が怖いわけで、動きが取れないので膠着状態が続き、地方議員の屍が累々と…と云う光景になる。

以上から考えても、小沢の問題は1月13日の党大会までに一定の目途をつけたいのが菅直人の考えだ。小沢一郎の「政倫審出席のたとえ話」」に過剰反応したのも、この13日に基準があるからだろう。 菅直人と仙谷・前原・野田等は反小沢で利害が一致した結束なので、小沢が民主党から消えると接着剤もなくなる関係に過ぎない。岡田の場合、菅と同じ意識で小沢問題を片付けようとしているのかどうか微妙だ。岡田と菅の結束は希薄な筈だ。

禅譲で次は岡田と言っても、前原が黙ってはいないので空手形、それが判らない岡田ではないだろう。岡田にしてみたら、小沢の力を何処かで利用する方が政治的には絶対に有利。その力学が判らない程「原理主義」な飄々の男ではない。裏側に、熱い権力志向が必ずある。

このような人間関係も頭に入れながら、1月3日(本日)からの民主党内の「親小沢」「反小沢」の攻防を分析してみよう。

マスメディアは現時点で大人しくしているが、時事通信の田崎が先鞭的にプロパガンダ記事を書いている。記事によると、小沢政倫審への出席。続いて「強制起訴」(刑事被告人)、連続パンチで離党勧告、除籍。≪ この事実関係を無視した小沢イメージ、「国会で弁明した小沢」、「被告人になった小沢」この二つのフレーズでプロパガンダ報道を試みるシナリオのようだ:筆者 ≫

時事は、故に小沢包囲網は狭まったと解説している。その理由がふるっている。菅と岡田が政倫審出席のイニシアチブを握り、小沢を絶体絶命に追い込んでいると、意味不明な理由を挙げている。政治資金規正法違反事件で強制起訴されれば小沢氏の求心力は一段と低下する、と解説するのだが、公判が開かれるのは既に周知の事実。問題は、検察官役の弁護士らが起訴状をチャンと書く状況が整うかであり、未だ苦戦している状況だ。

仮に起訴されても、公判で粛々と無実を証明するわけで、小沢一郎が今さら危機が増えるわけではない。 ここが重要です!

小沢一郎の新年会に120人が集まった事実は、実は非常に大きい。最大の逆風の中、一兵卒で田崎の眼から「風前のともし火」だと云う政治家の元に、120人が集合した事実は重い。昨年より40人も減ったと歓んでいるマスメディアだが、昨年は菅もレンホー等々日和見政治家も来ていた事を忘れてはいけない。また、小沢は一部新人議員を意図的に地元に帰るよう指示した(選挙運動に精を出せ)情報もあるので、おそらく昨年と変わらない議員が集まったと云う事だ。

対する菅直人の宴会は150人分の膳が廃棄されたと云う話で、実は200人近くを希求していたようだ。これはショックだったに違いない。その場で菅直人は自分が既に国家権力の頂点に立っているのを失念したような発言に終始していたようだ。「今年は自分らしさをしっかり出したい」、「臨時国会は守りに徹したが通常国会はそうはさせない。やりたいことをやるために権力を掌握する」今さら何を言っているのだろう。江田五月に至っては「首相なんだから、数など問題じゃない」誰も聞いてもいないのに、強がりを言っている始末。

にも関わらず、田崎・時事は「小沢は追い込まれた。政倫審で招致を議決する。強制起訴で離党勧告。応じなければ除籍だ」とまぁ嬉しそうに書いている。挙句に、いざとなると「ヤケクソで新党立ち上げか、一人離党して裏で糸引くかもしれない」等々と、自分達に都合の良いシナリオを語っている。半分以上頭が壊れている。

実は政倫審に出る時期について、ハンドリングしているのは小沢一郎だ。政倫審で議決してでも出席を決めると言うが、これが意外に難しい。なぜ難しいのか?実は小沢側に「両院議員総会」と云う「核弾頭」を握られているからだ。

マスメディアが意識して「両院議員総会」の言葉を使っていないことが、それを怖れている証左だ。13日の「民主党大会」の言葉も使っていないのも、その関連だからだ。 時事等は「民主党内の綱引き」から「小沢追い込まれる」に論調を切り替えたが、業を煮やしたのだろう。

おそらく、小沢一郎。鳩山由紀夫・輿石東が菅政権に対し「挙党一致」を求める真意は、最終的に「菅直人君、辞職しなさい」と言っているに等しいのである。 たしかに、菅直人が首相である限り、政治は一歩も国民主体の政治になることはない。

野党に阿り、マスメディアに阿り、霞が関に阿り、米国に阿り、小泉回帰政権に拍車がかかるだけなのだから、政権交代時の民主党とはかけ離れた政権が続くだけに過ぎない。

実は我が国は議会制民主主義で、政党政治であるべきなのだが、現実の選挙などを分析する限り、首相の発信する国家の方向性や政策に対する反応が、色濃く「民意」となる傾向が強くなっている。つまり、政党支持よりも、直近の首相のイメージ及び政策の是非が問われる傾向が顕著だ。

或る意味で、国民の意識が理念性政治を求めず、風を追いかける日和見愚衆を沢山製造した結果なのだが、今さらその愚衆を責めても現実は待ってくれない。

その為、リアリズムで選挙を闘う寸前に居る地方の民主党勢力は「菅首相では絶対勝てない!」と主張する事になる、これが政治の現実だ。菅直人はじめ、現民主党幹部の多くは、選挙を馬鹿にしている!民主主義の力の源泉である「選挙」を軽蔑している連中の集合体だ。つまりは、民主主義の否定論者だと非難しても構わんだろう。

彼等の拠って立つ御旗は「世論」なのだ。「民意」は無視して、マスメディアが作り上げる「世論」に阿れば民主主義が出来ると錯覚している。否、「民意」に尋ねるのが怖いのだろう。 既に述べたように≪ 議会制民主主義で、政党政治であるべきなのだが、、現実の選挙などを分析する限り、首相の発信する国家の方向性や政策に対する反応が、色濃く「民意」となる傾向が強くなっている。つまり、政党支持よりも、直近の首相のイメージ及び政策の是非が問われる傾向が顕著だ。≫と云う事なので、それを知る為に「世論」を重視しようと、理念なき集団は「阿り」に走る。

その「世論」を追いかけ回しているのが菅政権なのだが、もう「裏切り者」と「政策なき男」と国民からレッテルを貼られ、見下されているのだから、何度選挙に挑んで戦おうと、連敗記録を更新するのみだ。流石のボンクラ民主党議員の50人くらいは気づいている。

あらためて主張するが、追いつめられているのは菅直人だ。勝負は「両院議員総会」と云う核弾頭の所持と13日の「民主党党大会」が雌雄を決するだけである。

小沢一郎の政倫審出席も強制起訴も離党勧告も、小沢の追い落としに役立つと云うより、菅直人の政治生命が追い込まれる節目節目に過ぎない。 筆者の推測で行くと、政倫審出席の議決も容易に行えないだろう。行う事で「核弾頭」がちらつく。

マスメディアは「首相、中旬に内閣改造か?」等と観測記事を書いて、民主党議員の菅離れを阻止しようとしているが、現実は菅直人の元での政権運営が議員達の足を引っ張っている。地元支持者に「政治とカネ」を叫んでも、国民から多くの支持が得られない事実を肌身で知っている。マスメディアが「政治とカネ」で議員が責められた~と云う記事はガセだろう。

民主党が政権交代時の政権に戻りましたと言える環境つくりに飢えているのが、民主党議員、地方議員の本音だ。 筆者は、菅直人が無事24日の週に開かれるはずの通常国会(常会)まで存続するのか、半々の確率で見ている。


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菅内閣崩壊 「秒針の音」 沈みゆくシナリオを愉しむ ①

2011年01月02日 | 日記
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菅内閣崩壊 「秒針の音」 沈みゆくシナリオを愉しむ ①


新年早々、人の不幸を愉しむことは厳に慎みたいところだ。しかし、国民が日々刻々、元の位置に戻ることさえ出来なくなるような政治を執行する政権であれば、その崩壊を祈るのも致し方ない。否、打倒に向けて、新春から舌鋒鋭く叩きのめすしかないのだろう。

ネトウヨ方式で語るなら“逝け!”ってな一言で済ませるのだが、拙コラムとしては、そうもいかない。(笑)ここは論理的に、今年の政治スケジュールを睨みながらシュミレーションするのが妥当だろう。

ここまで反小沢を鮮明にした菅直人は、流石に腹を括っているだろう。 “なにが何でも小沢を離党させる!” 小沢一郎を民主党から離党させて、仙谷・馬渕隠しの内閣改造を実施して、公明党への秋波に拍車をかけつつ、1月下旬の国会開会を迎えようと考えている。

問題は対小沢一郎包囲網の玉が尽きかけている事だ。最も強力な応援団はマスメディアなのだが、新聞テレビは当分正月モード、都合の良い小沢叩きの報道が少なくなっている。11日以降の報道に期待するしかないのだが、新しいネタが不足している。“何か小沢ネタは無いのか?”これが菅直人の本音だろう。

今年は昨年のような読売リーク報道もなかった。朝日や毎日に期待したが、今のところそれもない。 仙谷法務大臣が検察官役の3弁護士に圧力をかけて貰えるといいのだが、流石に行動は慎重にならざるを得ない。ウッカリすると “虻蜂取らず” の結果を齎すのだから、仙谷も調子に乗るわけにはいかない。

朝日辺りが「小沢、強制起訴!目鼻つく」とでも報道して欲しいところだが、どうなのだろう?結構マスメディアには手を回しているのに・・・。

まさか「小沢強制起訴」が国会常会を開催しても“ナシの礫”なんて事にはならないのだろうな?起訴事実が殆ど伝聞で、証拠らしい証拠が見当たらず、起訴状そのものが書けずに困っていると云う噂が本物なんて、信じたくもない。 政倫審での小沢発言をきっかけに、3弁護士が起訴状を完成させる手筈だと聞かされているが本当だろうか?

今度は名うての弘中弁護士がついている、突っ込み処のある弁明を小沢一郎がする保証はない。早く「政倫審」を開かないと拙いな、4日以降小沢ともう一度会談を持って、政倫審の日にちを決めよう。兎に角、国会開会前に一歩進めない事には、目玉の内閣改造まで遅れて、小沢派引き剥がしの術が使えなくなる。

内閣改造は思い切ってやるぞ。あっと驚く、目玉人事のオンパレードだ。原口も細野も樽床も入れちまえ。何なら森ゆう子とか、超目玉は居ないだろうか?兎に角、挙党一致風に見せる必要はある。なんとか両院議員総会開催の機運は消しておかないとな。

とまぁ菅直人は腐ったようなサバ眼で考えるのだが、実は民主党内では菅直人の思惑とは全然違う動きが出ている。4月10日から24日にかけて行われる統一地方選挙の民主党公認推薦候補者及びその地方組織から、各民主党議員は激しい突き上げを受けている実情だ。公認料は欲しいが民主党の看板を外したいと云う気分が強い候補者のいる選挙など、小沢でなくても「勝てるとは思えない」。

小沢一郎を外す、菅直人の党内権力闘争が好感を持って受けとめられるのは、マスメディアの論調だけの話で、宙に浮いた世論と云う事になるだろう。地方は菅よりも小沢の方がマシと云うリアリズムな考えが主流なので、メディア論調とか国政との乖離が激しいものになる。

既に昨年夏の参議院選以降、選挙と云う選挙は連戦連敗。今さら内閣を改造しようが、小沢一郎の有りもしない「政治とカネ」に終止符を打とうが、小沢に離党勧告を出そうが、もう時すでに遅しなのである。幹事長が岡田じゃ、二進も三進もなる訳がない。仙谷をカバーに回しても、かき回すだけで、余計酷い結果を生む。

おそらく腐れマスメディアと仙谷の間で、自動的に支持率8%上乗せ位の談合は成立しているだろう。本当の菅内閣の支持率は10~12%となのが正解なのだ。開票をつぶさに分析すると、後の選挙ほど民主党支持率が下がっている。

昔のマスメディアの大政翼賛・一本調子報道が功を奏する時代ならいざ知らず、真実はネットでと云う人種があきらかに増えている。朝日新聞の解説が嘘か本当か、ネットで確認するのは、今や60代前後から下の年代の国民的常識かもしれない。

その結果、ネット情報が単純に選択されることはないが、朝日新聞やテレビの一方的プロパガンダ報道機能は半減させられている。証拠ではないが、最近テレビでは余りに知られた機密費塗れの爺解説者を排除し、善人面の新顔を登場させるようになっている。ここ2年くらいで、マスメディアの洗脳力は相当落ちた事を裏づけている。国民も流石に、この顔は嘘つきと判断出来るだけの学習をしたと云う事だ。 それでは、今後はどうなるのか?「小沢政倫審出席」以降のスケジュールと菅直人の帰趨や如何に。次回に続く


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