世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎の戦術と決断 「輿石さんがそれほど言うなら政倫審に出ますよ」

2010年12月28日 | 日記
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小沢一郎の戦術と決断 「輿石さんがそれほど言うなら政倫審に出ますよ」


今夜は小沢一郎と輿石東の二人芝居に気づいたので、一筆したためる。この推測が当たると、小沢の新党は消える。チョット個人的には残念だが、致し方ないのだろう。

先ず現時点における小沢の政倫審出席に関するスタンスは「国会運営がスムーズに行くなら、身を賭す決意だ」と云うものだ。菅も岡田も「野党からその点の担保はない。しかし自浄能力を示す事が出来る。故に支持率さえ上がれば、野党も無闇な審議拒否など出来ない」と云う馬鹿げたメディア・ファッショ論調に乗っかかているだけだ。

しかし、よく考えて頂きたいのだが、27日の大仰な民主党役員会の菅と岡田は、実は小沢一郎・輿石東の二人に嵌められたのだ。

なぜなら、菅と仙谷・岡田は必死の決断で「小沢一郎の政倫審出席」に拘り、国会開会までに答えを出すと言い切った。決議しても、党の決定に従わない場合、党としては何らかの処置をしなければならない(離党勧告)、と云う公式な見解を表した。 ここが味噌である。

小沢は自らの「政倫審出席の価値」を徹底的に高めることに成功したのだ。実は「証人喚問」だって経験済みで、特に刑事被告人になるプロセスに入っている小沢一郎にとって、政治的道義的責任の国会における説明など「屁の河童」なのである。

ただ、40年間政権に近い位置で政治力学を我がものにしてきた小沢一郎は、自らの「政治行動の一挙手一投足の価値」を最大限に生かす術を身につけている。単に政治理念と哲学だけで生きているヤワな政治家ではない。ここのところ小沢一郎の座右の銘「百術不如一誠」だけに捉われると、展開を見誤る。

小沢一郎が一面的(単純)な人間であるなら、40年間権力の近くで生きてこと自体が奇跡になる。筆者はそこまで小沢一郎を神格化する事には躊躇いがある。一部の小沢シンパの方々からは叩かれそうだが、国民の為の政治を実行しようと云う時の小沢一郎と、政治権力闘争に入った小沢一郎がまったく同じ感性を働かせて、事に対応することはない。

小沢一郎は27日の役員会での菅・岡田の発言を「小沢政倫審出席」の代表と幹事長の担保としてしまったと見る事が出来る。つまり、政倫審に自ら出席するか、決議をさせてから出席するか、フリーハンドを手に入れたのである。政倫審への出席など、小沢にとって政治的に「蛙の面に小便」なのだ。にも拘らず、反小沢民主党に価値を上げさせ、マスメディアにも価値を上げさせる協力をさせたのである。

27日の役員会で輿石東参院議員会長が「通常国会までに出てきてもらうよう努力する」と今まで絶対反対の主張を変えたと喜んでいる馬鹿メディアがだいぶいるようだが違う。小沢一郎の政倫審出席を説得したのが輿石東参院議員会長という流れを作ったに過ぎない。 小沢と輿石の二人芝居だ。

その策に菅・仙谷・岡田がまんまと嵌められたということだ。小沢が政倫審に出席したら、菅は小沢へのカードを失うことになる。素直に菅総理の命令に従うのだから、後は何も言えない。もう周知の事実で、「いや今度は証人喚問も必要だ」とは口が裂けても言えないだろう。そこまで言ってしまうと政権与党では完全になくなる。逆にそれを口にした瞬間、衆議院の菅政権不信任案に賛成する「大義」が生まれる。

甚だしく穿った読みをすると、菅・岡田・小沢がたかが「政倫審出席」の政治的価値を否応なく高めて、国会運営に利用しようとしたと云う考え方もあるが、常識的には考えられない。

ただ、小沢一郎のレベルの政治家になると、少なくとも取巻きをも煙に巻く演技くらいは容易にするであろう。多分、今回の戦術は輿石と小沢の二人芝居だ。見事だ!

問題は国会を開いても野党側が“小沢証人喚問だ!”“問責の仙谷と馬渕を更迭せよ!”で攻められた時、菅直人は小沢への証人喚問にまで舵を切る事は出来ない。舵を切っても小沢に痛痒はない。それよりも政権運営が出来ない方が辛くなる。つまり「破れかぶれ解散」の目が強く見える。だから、小沢は事あるごとに「常在戦場」と衆議院新人議員に語っている。 この戦術に自信があったので、小沢はシンパ勢力の議員達に「動くな!」と命じていたのだろう。

朝日を除く時事通信他は単純に事実を追っていたが、政局の朝日は流石に、この流れに??をつけている。なんだか変な具合になって来たと、星浩は気づいたようである。“遅かりし由良之助!”


*時事通信の記事
≪ 首相、国会招致へ議論主導=追い込まれる小沢氏
 民主党は27日、小沢一郎元代表が衆院政治倫理審査会に出席しなければ、来年1月の通常国会開会までに政倫審で招致を議決することを決めた。党執行部が期限を切って小沢氏に政倫審での弁明を迫ったことで、出席拒否を貫く同 氏は一段と追い込まれた。
 「国民は、国会での小沢氏の説明を求めている。小沢氏が出てこないで終わったら、この党は持たない。国民の信は得られない」。27日午後、民主党本部で行われた役員会。小沢氏の「政治とカネ」の問題について口を開いた菅直人首相は、同氏に政倫審での弁明を求める考えをこう強調した。
  内閣支持率の下落が止まらない首相にとって、小沢氏の問題で毅然(きぜん)とした姿勢を示すことは、数少ない政権浮揚の材料。首相はこれまで「最終判断を求められれば、私が判断する」と繰り返しつつ、岡田克也幹事長に対応を委ねてきたが、この日は普段は加わらない役員会に出席。小沢氏招致で議論をリードし、自らの「指導力」を印象付けようとした。
 同日夕には、記者団の前で「党が決めたことに従えないなら、ご本人が出処進退を含めて考えていただくしかない」と発言。小沢氏に自発的離党を求める可能性にも踏み込んだ。
 小沢氏への対応を決めた役員会では、同氏に近い幹部の間で「揺れ」ものぞいた。平田健二参院幹事長は「政治とカネの問題だけでなく、閣僚が問責を受けた問題もあるではないか」と小沢氏招致への反対論を唱えたが、盟友の輿石東参院議員会長は「通常国会までに出てきてもらうよう努力する」。小沢氏の弁明は必要ないとの立場を微妙に変化させたもので、役員会後、エレベーターの前で首相と偶然顔を合わせ、握手をする場面もあった。
 岡田氏らとの対決姿勢を鮮明にしてきた小沢氏支持の中堅議員も、同氏の「出処進退」に言及した首相発言について「そういう言葉を聞くのは大変残念だ」とつぶやいた。
 当の小沢氏は27日 夜、側近議員らと都内で懇談。「首相や仙谷由人官房長官は絶対に辞めない。普通の人と違う。 常在戦場だ。心の準備はしておけ」。こう檄(げき)を飛ばしつつ、「自分としては、菅さんにいつでも協力するつもりでこの4カ月やってきたのに…」と弱音とも取れる声も漏らした。≫(時事通信)


*朝日新聞の記事
≪ 首相、小沢氏に離党促す 国会招致拒むなら
 菅直人首相は27日、小沢一郎元代表が民主党の決定に反して国会招致を拒んだ場合は「出処進退を含め本人が考えて頂くしかない」と述べ、自発的な離党を促した。内閣改造については「通常国会までにいかに強力な体制をつくるか、しっかり考えなければならない」と検討を示唆。この時間を確保するため、通常国会は1月下旬に召集する方針だ。小沢氏招致を年内に実現できず、たちあがれ日本の連立参加も27日に拒否され、新たな政権浮揚策を迫られた形だ。
 小沢氏の離党は党の分裂につながる可能性があり、内閣改造も政権の要である仙谷由人官房長官の交代の引き金を引く恐れがある。それでも首相が踏み込んだのは、自ら主導した連立工作の失敗と、年内決着をめざした小沢氏招致問題の越年が決まったことで首相の指導力が真正面から問われる事態になったためだ。
 たちあがれ日本は27日、首相から打診された連立参加を協議する議員総会を開いた。首相との会談を重ねた与謝野馨共同代表が連立に前向きな意見を述べたが、「我々が埋没するように政権に組み込まれることは避けるべきだ」(藤井孝男参院代表)などの反対論が大勢を占め、連立不参加を決めた。
 首相は11月に与謝野氏と会談し、平沼赳夫代表の入閣を要請。今月22日には首相の意を受けた岡田克也幹事長が平沼、与謝野両氏と会談して協力を求めていた。  首相は当初、連携相手とみた公明党が対決姿勢を強める中、社民党や新党改革を含む小政党と連携して参院での過半数確保に少しでも近づけ、局面を打開する 狙いだった。だが、支持率が低迷する菅政権に協力することへの抵抗感を払拭(ふっしょく)できず、新たな連立でねじれ国会を乗り切る戦略は頓挫し、通常国会の運営のめどが立たない状態だ。
 一方、首相が執念を見せる小沢氏の国会招致も宙に浮いたままだ。  27日の民主党役員会には首相自ら出席し、小沢氏が自発的に衆院政治倫理審査会に出席しない場合、通常国会までに政倫審で出席を求める議決を行う党の方針を確認した。だが、当初めざした年内の議決はかなわず、小沢氏も強制起訴されることを理由に議決されても政倫審に出席しない姿勢を崩していない。自民、 公明両党も「あくまで証人喚問を求める」として議決に応じない構えだ。≫(朝日新聞)


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