世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●谷内、どうするんだ!“蚊帳の外”をどうにかしろ!by Abe

2018年05月02日 | 日記
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●谷内、どうするんだ!“蚊帳の外”をどうにかしろ!by Abe


和気あいあいに行われた「南北首脳会談」、そして、今月中にも開かれる予定の「米朝首脳会談」の流れから取り残された、わが国の安倍首相は、苛立ちを隠さない。特に、ニューヨークタイムズ紙の風刺画がとどめを刺した。南北米朝の4カ国で、朝鮮半島の平和が取り戻されるダイナミックな動きに、取り残された感が濃厚になった我が国の首相は、連日、ネット上で“蚊帳の外”を連呼されている状況に、十分痛めつけられていたが、このNYタイムズ紙の風刺画で、国際的認知が確定したことは、ひどく落胆したようだ。

安倍首相を嫌いな人々、或いは、安倍首相は、日本のためにならないと思う人々は、大いに、彼が傷つく“蚊帳の外”を連呼することが、腹痛を誘因することになりそうだ。おそらく、9日に行われることになった「日中韓首脳会談」の設定は、米韓中の優しさの表れだろう。彼らは、それなりに大人なのである。ガキの使いじゃあるまいにと官邸内で、谷内を吊し上げていたのだろう。再三にわたる日米電話会談がうるさくてかなわなくなったトランプがお膳立てしたことも、想像に難くない。

それはそうだ、あれだけ、ひとり道化師のように“圧力だ!圧力だ!”と言わせたのだから、このくらいのサービスを、わが国の首相にプレゼントしても、罰はあたらないだろう。ほとほと左様に、我が国の首相は情けない人間なのである。世界的に、安倍外交が、崖から転げ落ちたことは、衆人の一致した見方であり、この外交の失政は、拭いようがない。日中韓首脳会談と云うから、おう!習近平が来日か、と思いきや、風前のともし火の李克強さんの来日らしい。まぁ外交なのだから、李克強さんで文句はないのだが、それでも、権威づけをする為に、陛下との会見も、無理矢理セッティングしたようだ。

 読売新聞は、≪「完全、検証可能、不可逆的」な核・ミサイル廃棄への具体的な行動をとらせるために各国と連携する必要性を強調した。その上で「日中韓首脳会談で、どのようにすれば北朝鮮が正しい道を歩み、拉致、核、ミサイルの問題を包括的に解決し、明るい未来を描いていくことができるか、じっくり話し合いたい」と意気込みを語った。≫と伝えているが、“意気込み”という言葉が浮いて読める。読売の記者が、どのような意図で使ったかは不明だが、ここに至ると、皮肉っぽく聞こえる。

朝日は、≪「(日朝)平壌宣言に基づいて拉致、核、ミサイルを包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指していく。我が国の方針は一貫している」≫と、安倍はブレていないことを主張している部分にスポットを当てている。まぁ、この場合も、安倍首相が、随行の政治部番記者に、わざわざ、こんなことをあらためて会見で語る必要などないわけで、正しい外交がなされているのなら、言い訳は不要なのだ。このことからも、安倍首相が朝鮮半島問題で、米国から、梯子を外されて、蚊帳の外に追い出された事実が追認できる。また、安倍があえて、≪「重要なサミットになる。北朝鮮が正しい道を歩むかじっくり話し合いたい」≫と急きょ開かれる日中韓首脳会談を売り込む当りが、せつなげだ。

時事通信は、≪訪問先のヨルダンで内外記者会見を行い、日本が議長を務める日中韓首脳会談を9日に東京で開催することを正式発表した。6月初旬までに想定される米朝首脳会談をにらみ、北朝鮮の核・ミサイル廃棄と拉致問題を主要議題として協議する意向を表明。≫と、安倍官邸への忠誠を強く印象づける表現で、日中韓首脳会談の価値を高めようと苦慮した書きっぷりだ。田崎史郎の血脈に通ずる記者による、オベンチャラ記事の典型だ。

この例示した、3紙の記事は、すべてが、政治部番記者によるものなのだから、相当にオベンチャラのバイアスが掛かっているものだが、幾分、読売の記事から、以前のように安倍様的ニアンスが消えている点が興味深い。ワシントンの安倍離れが真実味を増している。それにしても、安倍首相という人は、威張りたがりなんだとつくづく思う。残念な点は、知的水準が低すぎて、騙せるのが明治回帰の日本会議の連中や、ネトウヨだけな点だ。

そもそも、朝鮮半島問題は、南北及び米中の問題であり、日本は本質的に蚊帳の外だったのだから、トランプの尻馬に乗って、介入し過ぎたことが災いとなった。拉致問題は日本にとって、重要な政治的懸案事項だが、朝鮮半島問題や北朝鮮の核ミサイル問題に、直接関係ないのだから、コミットし過ぎた咎めである。結局は、谷内国家安全保障局長の外交指導に乗っかった結果であるが、任命責任賢者のミステークであり、まぁ自業自得というのが答えだ。今後も、反安倍な人々は、口々に“蚊帳の外”と指さしながら囃し立ててやろう。ますます、安倍の腹痛は激しくなる。柳瀬証言次第では、一気に安倍下ろしが加速することも考えられる。


 ≪日中韓首脳会談、9日に東京で…首相が正式発表
 【アンマン=池田慶太】安倍首相は1日午後(日本時間1日夜)、ヨルダンの首都アンマンで行った内外記者会見で、日中韓首脳会談を9日に東京で開催することを正式に発表した。
 首相は会見で、北朝鮮に「完全、検証可能、不可逆的」な核・ミサイル廃棄への具体的な行動をとらせるために各国と連携する必要性を強調した。その上で「日中韓首脳会談で、どのようにすれば北朝鮮が正しい道を歩み、拉致、核、ミサイルの問題を包括的に解決し、明るい未来を描いていくことができるか、じっくり話し合いたい」と意気込みを語った。
 日朝首脳会談実現に向けた対応については、「(2002年の)日朝平城宣言に基づいて拉致、核、ミサイルの諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交の正常化を目指していく」と語った。 
≫(読売新聞)

≪日中韓首脳会談、東京で9日開催 北朝鮮問題協議へ
 ヨルダン訪問中の安倍晋三首相は1日午後(日本時間同日夜)に記者会見し、北朝鮮問題について「(日朝)平壌宣言に基づいて拉致、核、ミサイルを包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指していく。我が国の方針は一貫している」と述べた。
 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が南北首脳会談で、日本との対話の用意について文在寅(ムンジェイン)韓国大統領に伝えたことへの対応を問われて答えた。
 首相は会見で、文大統領と中国の李克強(リーコーチアン)首相を東京に招く日中韓首脳会談を9日に開催すると発表。「重要なサミットになる。北朝鮮が正しい道を歩むかじっくり話し合いたい」と語った。
 また、財務省の文書改ざんの調査について、「できるだけ速やかに結果を示したい」とした。前事務次官のセクハラ問題と合わせ、野党は麻生太郎財務相の辞任を求めているが、首相は「麻生財務相には再発防止を徹底するとともに、組織を立て直し、責務をしっかり果たしてもらいたい」と述べ、続投させる方針を重ねて示した。≫(朝日新聞:アンマン=高橋福子)


 ≪拉致・核「中韓首脳と協議」=安倍首相、9日会談発表-麻生氏の辞任拒否・内外会見  
【アンマン時事】安倍晋三首相は1日午後(日本時間同日夜)、訪問先のヨルダンで内外記者会見を行い、日本が議長を務める日中韓首脳会談を9日に東京で開催することを正式発表した。6月初旬までに想定される米朝首脳会談をにらみ、北朝鮮の核・ミサイル廃棄と拉致問題を主要議題として協議する意向を表明。また、財務省決裁文書改ざんなどをめぐり野党が求めている麻生太郎副総理兼財務相の辞任を拒否する考えを示した。
 首相は中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領との3カ国首脳会談について、「どのようにすれば拉致・核・ミサイルの問題を包括的に解決し、北朝鮮が明るい未来を描けるか、じっくり話し合いたい」と述べた。先の南北首脳会談に関し「文氏の努力を称賛したい。朝鮮半島の完全な非核化に向け、北朝鮮の具体的な行動につなげていかなければならない」と強調した。
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「日本と対話の用意がある」と南北会談で表明したことに関し、首相は「わが国の方針は一貫している。日朝平壌宣言に基づいて諸懸案を解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を目指す」と述べた。
 また、李氏が8~11日の日程で公賓として来日することも公表し、日中平和友好条約締結40周年を機に「さらに日中関係を深めたい」と語った。李氏は日中2国間の首脳会談も行うほか、天皇陛下と会見する。
≫(時事通信)

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