世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

野田内閣が生き残る可能性は10% “公明党の裏切りの道”10%が残された

2012年08月07日 | 日記

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野田内閣が生き残る可能性は10% “公明党の裏切りの道”10%が残された

 今頃になって、各マスメディアも頭数で絶対不利、負け犬の遠吠えと思えた「野党6党不信任決議案提出」の深い意味に気づいたようで、大騒ぎしている。ほとほと馬鹿としか言いようがない、政治部記者のクラブ文化である。僅かな見識があり、最低限の政局観があれば、筆者程度の分析は可能なのである。目の前で起きている現象以外の推論が出来ない程、身体共に肥満体質になっているのだろう。そのマスメディアに輪をかけて酷いのが、野田民主党と谷垣自民党だ。

 散々、今回の不信任案提出の意義は語ったので、今さらつけ加える必要は感じない。自民の不信任であろうが、野党6党の不信任であろうが、結果は近々明確になる。筆者などは、結果がどうであれ、野田内閣は終わったとみている。消費増税法案もかなりの確率で廃案になるだろう。まぁ、仮に成立しても、次期政権が手間はかかるが、凍結法案を議決するなり、廃案化するなりの手続きの問題となる。野田は新興宗教の信者のようなオカルト男なのだから、今さら論評の必要もない。代表選で推薦人20人を集めることが出来なかった男は、やはり無能だったと云うこと。ただ、まさか新興宗教の信者とは露と思わなかったと云うことだ。

 それに比べ、谷垣と云う男の脳味噌はどうなっているのか、理解に苦しむ。目の前に、政権与党復帰のチャンスがぶら下がっていたのに、表面上、くだらぬ過去のマニュフェストの拘ってしまった。そのマニュフェストで、野党に成り下がった経緯の検証を真面目にしなかったツケが回ってきたと云うことだ。もう一つ、絶対に見逃していけないのが、「小沢を切れ~!」を恥も外聞も忘れて叫んでしまったことだ。これが、谷垣、そして自民党の最悪の選択だった。たった一人の大政治家の存在を民主党から追い出すことが主たる目的の政局観で動いてしまった過酷なジャッジミスと云う点である。小沢が離党した瞬間に、自民党は“アイデンティティー”を喪失したのである。

 産経新聞などは、まさか筆者のコラムを参考にしているのではないだろうが(笑)、以下のうように、時系列を後追いし、「オリーブの木構想」は難しいと臭わせながら、そうでもないのかな?曖昧な分析をしている。政局の鬼新聞、もう少し根性入れて記事を書け!君らの取柄はそれだけなのだから。それにしても、小沢一郎と云う政治家は、日本の政治シーンに欠くことの出来ない存在である。好きであろうが嫌いであろうが、小沢抜きで、日本政治を語ろうとすると、対岸の火事を論評する政治コラムになってしまう。つくづく、筆者は小沢一郎支持を選択、コラムを書き続けていて果報者だと思う次第だ。

≪ 小沢氏、民自分断に「高笑い」 「増税阻止」に自信
 社会保障・税一体改革をめぐる民主、自民、公明の3党合意が事実上破綻しつつある状況に、仕掛け人のひとりである新党「国民の生活が第一」の小沢 一郎代表は6日、公約に掲げた「消費税増税阻止」の実現に自信をのぞかせた。(山本雄史)  「衆院で不信任案を出して、じゃあ参院は何もしないでいいということにはならない!」  6日夕、国会内で記者会見した小沢氏は、首相問責決議案にも前向きな姿勢をみせた。
  今回の政局の呼び水になったのは、みんなの党などの呼びかけに応じて3日、「生活」と共産、社民など中小野党7党が、内閣不信任決議案の提出を決断したことだった。
 小沢氏はこれまで、3党合意を「増税談合勢力」と非難、「生活」の公約の冒頭に「増税阻止」を掲げていた。それでも、中小政党が集まっても「談合勢力」に勝てる見込みはなく、民主党を除籍された小沢氏らの勢力は、永田町の中で埋もれてしまう可能性があった。
 ところが、社会保障・税一体改革関連法案の採決日程をめぐって民主、自民両党で対立の芽が出てきたのを見逃さなかった。
 採決前の不信任案提出を仕掛け、自民党に「一体改革法案を成立させた後に内閣不信任案を出すなんて、どういう頭の構造なのか」と挑発を繰り返すうちに、自民党も3党合意破棄を辞さない強硬路線に転じてしまった。
 現状では、不信任案に中小野党と自民党、さらに仮に公明党が賛成に回っても与党の反対多数で否決される。
 ただ、自民党が問責決議案を提出すれば参院での一体改革法案の採決は困難となり、増税阻止の公約は実現する。民自公の体制の崩壊は、小沢氏らにとって、「談合勢力」を打倒するという大義名分が、目論見(もくろみ)通りに機能しているかたちだ。
 さらに、みんなの党の呼びかけに応じたことにも意味がある。
  「生活」が消費税増阻止対のほか原発再稼働、地域主権推進を政策の柱にしたのには、新たな第3極との連携による「オリーブの木」構想が念頭にある。みんなの党の主要政策も表向きは「生活」と類似していることから、連携相手のひとつになりうるという期待があるためだ。
 みんなの党は「生活」の 政策を「バラマキと社会民主主義」(江田憲司幹事長)と批判し、連携の意思は全くないとしているが、衆院選をにらみ、小沢氏が再び、「台風の目」となる状況が近づいているのは間違いないようだ。≫(産経新聞)

 野党7党は、≪「今国会で増税法案を成立させるべきでないとの声は圧倒的多数で、野田内閣は信任に値しない」≫ つまり、「今国会で」と云う一文で自民・公明党にも参加の余地を残したあたり、憎い演出も加えられている。今からでも谷垣自民党は遅くはない。誤りを正すのに躊躇ってはいけない。アナタ方、増税の自民党です、と言って選挙戦を闘い勝利する自信があるのですか?筆者の杞憂は、公明党の裏切りに向けられている。どうも公明党の山口の発言が怪しい。どんでん返しがあるとすれば、公明党がユダになるかもしれないことだ。創価のユダ……、なんとも言えない感じだね。それでは、申し訳ない、TV観戦の時間となりました。オヤスミナサイ!

PS: 毎日新聞も筆者のコラムをパクっているような記事を配信している(笑)。7党の野党の合意が出来、自民党が醜態晒した時に判りそうなものだ。コイツら本当に政治を知って記事書いているのだろうか?序に晒しておく。それにしても“なでしこジャパン”は強いね。シュート数、10対1でも勝てるのだね。正義の民主主義も、数だけ勝負じゃないと云う按配で行きたい。小沢を数だけ政治と云う馬鹿評論家が多いが、野田民主ほど酷くはないじゃないか!

≪ 野党7党:不信任案提出合意 民自公の3党合意にくさび
 自民、公明両党を除く野党7党が7日にも提出する方針で合意した内閣不信任決議案は、野党第1党が関与しない決議案としては1982年以来30年ぶりとなる。消費増税法 案の廃案を目指し、自公両党に「踏み絵」(みんなの党の渡辺喜美代表)を踏ませることが目的。7党の動きに焦った自民党が独自の不信任案提出の検討を始 め、民自公の3党合意にくさびを打ち込むことに成功した。
 決議案提出で合意したのは国民の生活が第一、共産、きづな、社民、みんな、新党改革、新党日本の7党。6日の幹事長会談では提出の理由を「今国会で増税法案を成立させるべきでないとの声は圧倒的多数で、野田内閣は信任に値しない」とすることにした。
 生活の小沢一郎代表は3日の7党党首会談で「皆さんの主張に賛同し、合意する」と述べ、みんな、共産、 社民3党の呼びかけに応える形をとった。ただ、決議案提出には51議員が必要だ。衆院議員のいない改革を除く6党の議員は計68人で、生活の37人がいな ければ決議案は提出できない。提出は事実上、小沢氏が主導した。 7党の提出の動きは自民党の焦りを誘う。国会には一回議決した議案を同じ会期中に再び議題にできない「一事不再議」の慣例がある。7党案が否決されれば、会期中に自民党がもう一度不信任決議案を提出しても採決されない。その結果、自民党は7党と同時期の提出に傾いた。
 自公両党には、生活の選挙準備が整っていない、との見方から「解散させたくない小沢さんがわざと否決させようと仕掛けたのではないか」(自民幹部)との疑念も漏れる。公明党幹部も「消費税をつぶそうとする小沢さんの戦略だ」と指摘した。
 82年の不信任決議案は、全国区を廃止し比例代表制を導入する参院選挙制度改革に反発した公明、共産両 党が提出。当時の野党第1党の社会党は退席して棄権した。決議案は通常は記名採決されるが、この時は起立採決で否決された。≫(毎日新聞)

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