世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
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小沢一郎はメディアに逆襲すべし!法廷闘争の限界

2010年10月14日 | 日記
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小沢一郎はメディアに逆襲すべし!法廷闘争の限界

 ヤメ検弁護士が弁護団長(則定衛弁護士)のようだが、大丈夫だろうか?ヤメ検の弁護で無罪を勝ちえた被告人は少ない。鈴木宗男、堀江貴文、佐藤栄佐久、村上世彰、緒方重威、高橋治則、江副浩正等々である。記憶にある限り、ヤメ検弁護士が完全無罪を勝ち取った裁判は皆無という現実は重視した方が良い。

多くの法廷において、裁判官・検察官・ヤメ検弁護士という、日本の司法トライアングルが構成され、公判は粛々整然と何事もなく行われ、定められた“落としどころ”公判が形式的に行われていると考えるのが常識だ。確認はしていないが小沢一郎弁護団のリーダーは則定衛弁護士、勿論ヤメ検である。東京高検の検事長をつとめていた則定衛は、検事総長まちがいなしとされていた。ところが、女性スキャンダルを朝日新聞が一面トップで報道したため、辞職せざるを得なかった。この則定弁護士は、サラ金「武富士」の弁護士やJALの顧問弁護士をしていたが多分現在は降りているだろう。(笑)

ほんの少し前まで、不正と決然と対決(嘘だけど)してきたはずの検察庁のトップが弁護士になった途端、白馬の王子様に変身!弁護人として、マスコミに華々しく登場するというのは異常なのである。「元検事の人なら、捜査機関の手口をよーく知っているだろうから、きっと素晴らしい弁護をしてくれるに違いない!」といった被疑者の思い込みも手伝い、ヤメ検弁護士は稼ぎまくっているのが実態だ。

しかし、法廷における司法のトライアングル関係は相関図そのもので、持ちつ持たれつ腐臭漂う関係であることは肝に銘ずるべきである。 最近は違う角度から、この司法トライアングル関係に亀裂も生まれている。特に気をつける必要があるのが、裁判所と検察の関係だ。検察官が正義だと云う無謬性に、判事たちが疑問を持ちだした点は注目に値する。その結果、必ずしも刑事裁判でヤメ検弁護士が最適と云う環境は壊れている。

宮崎学氏によると、小沢強制起訴で東京二弁が検察官役の弁護士に「強い上下関係」の説明に暴力団組長と子分の例に取り上げ、政治家と秘書も同様の関係だと11名の幽霊かもしれない審査員を補助誘導し、犯罪事実まで間違って書いた脳足りん弁護士・吉田繁実の他、五十嵐紀男、若狭勝、以上2名のヤメ検弁護士を推薦したようだ。五十嵐、若狭はヤメ検で、最近は弁護士としての活動自体が活発ではなく、目立ちたがりの要素もあるので引き受けたのだろう。

小沢側がヤメ検弁護士を変えない以上、法廷は「ヤメ検弁護士vsヤメ検検察官役」のバトルになりそうだ。バトルと云うレベルの法廷闘争がなされるかどうか疑問だが、形式的図式はそうなる。これに東京地裁の判事が加わり、小沢一郎に長々と刑事被告人と云う呼称を与え続けると云うことになるのだろう。我が国の大多数の脳足りん国民層を考えると、「被告人・小沢一郎」と云う呼称は、小沢一郎の政治活動に好影響を与えるわけはないので、裁判の結果に関わらず「小沢の政治力封殺計画」は成功したかのように見えるのは事実だ。

東京地検特捜部が小沢一郎の政治団体陸山会への捜査着手時点では、米国CIAの力が強く影響したのだろう。しかし、その後の展開を観察していると、検察審査会の「強制起訴」まで全てにシナリオがあったとまでは言えないだろう。ただ、菅仙谷民主党政権(便乗)を含む日本の既成権益勢力にとって、小沢一郎と云う政治家が彼等にとって「都合の悪い政治家」だと云う「共通の認識」があるのだろう。 そのような観察視点に立つと、法廷で被告人となる小沢一郎と云う政治家を、そのまま受け入れる心の準備が小沢支持者には必要なのだと思われる。被告人でも国家の為に政治は行える!

昨年3月強制捜査以降、小沢一郎を中心に、あまりにも多くの出来事が起きた。その一つひとつには全てに疑問符がつく。この事実がなぜ起きるのか、検証は必要だ。組織機能として問題を抽出議論是正すべきだが、その全てに関わりあうことは個人としては無理だし、一定の勢力を持ってしても難しいのだろうと推測する。このように書くと「挫折したのか!」と言われそうだが、そう云うことではない。

問題の本質は小沢一郎を「起訴するかしないか」でもなく「有罪か無罪か」でもない事に目線を向けることだろう。法廷における闘争自体に、筆者などが考えを及ぼしても、何の意味もないことを痛感している。 小沢一郎を取巻く一連の問題の本質は、小沢一郎が銭金に汚く私腹を肥やし、ぬくぬく生きている悪徳政治家だから「こらしめる」と云うことではない。ただ単に、脳足りん国民の多くが、上記のように思い込んでいるだけだ。それは単純な間違いだが、
反小沢勢力の力の源泉になっているのだから厄介だ。

小沢一郎の政治の理念・信条・政策構想が我が国をあらゆる方向から支配する連中にとって「邪魔な存在」と云うことに行きつく。小沢が政権を取り、小沢の政治シナリオを迅速に実行されると「不都合な勢力」のすべてが結集、小沢一郎から政治的パワーを奪還しようと試みていると云うのが実態だ。 しかしこれらの勢力の源泉を知ることは可能だ。それは東京地検特捜部から始まる司法に関わる組織や人々。そして彼等に加担し、その思惑に満ちた「小沢を被告人に」と云う司法の動きに「追い風を与える」存在マスメディアである。その流れを利用して自分たちの勢力の維持や拡大、復権に利用しようと「他人のふんどし」に乗じているのが、菅仙谷政権であり、自民党、公明党などの野党だ。米国勢力の影響は勿論大きいが、我々が小沢一郎の「権力闘争」を支持し応援する気持と、闘える相手と闘いようがない相手は区別しておいた方が賢明だ。

最も我々市民に近く存在するマスメディアをターゲットにするのが最適な手段だろう。 法廷闘争は、常識的には小沢の無罪が出るだろうが、このような蜘蛛の巣のような罠だらけの世界を見てしまうと、その常識までが怪しく思えてくる。(笑)故小室直樹氏の本でも読み直したい気分になってくる。

司法手続き上の法律的闘争も大切だが、案外「将を射んとして馬を射よ」が大当たりと云う事もある。 つまり、国民の唯一の意志表示である選挙の「民意」を軽視して、メクラ滅法撃ちまくる「世論調査」の数値、「浮き草世論」を「民意」だと嘘をつき「世論政治」を要求するマスメディア(特に朝日新聞)を外堀を埋めるように徹底的に叩く事が早道かもしれない。

我々自身でも実行可能な事だし、勿論人権侵害、名誉棄損による損害賠償訴訟などを視野に、小沢側が逆告訴を検討する事も有効だろう。 現時点で考えられるターゲットは、TBSが流した西松問題・水谷建設裏献金5000万円を石川議員が授受したという報道の真意(後藤謙治)や朝日新聞の記事、社説、天声人語は素晴らしきターゲットだ。彼等の言質の全てがテキストや録画で全て残っている。これをほじくり返せば、名誉棄損、人権侵害など告訴できる材料は出揃う。

難しい部分は「噂の真相」の岡留安則氏から、ジャーナリストが損害賠償訴訟で立ち往生する生々しい事実を教授して貰えば良いだろう。告訴するポイントなど、詳細に教えてくれるはずだ。 裁判の結果などどうでも良い事で、兎に角マスメディアに巣食っている、反小沢を標榜し、政治家の権利や人間としての尊厳名誉を傷つけた人間を法廷に引きずり出す闘争をすべきだ。マスメディアの人間達を当事者にする事がこの際非常に有効だし、日本の報道のすべてを見直す絶好の機会だ。

またまた前段が長くなってしまったが、明日は小沢一郎側にとって、逆告訴可能なターゲットについて考えてみる。尚、日本一新の会より≪24日と予告されている「小沢支援デモ」は、日本一新の会が「主催者」ではありません。≫との報告が届いた。現時点では「小沢支援デモ」は残念ながら主催者不明の「小沢支援デモ」と云うことです。以上

PS:宮崎学氏の情報だが ≪なお、今日得た情報であるが、第二東京弁護士会は元東京地検特捜部長の五十嵐紀男と元東京地検特捜部副部長の若狭勝を指定弁護士として推薦することを断念したようだ。新たに裁判官上がりの弁護士から人選している模様である。≫ とのことである。


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