世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●官僚と官邸 どちらを信じるかといえば、当然官僚機構だ

2017年06月21日 | 日記

 

お笑い自民党改憲案
クリエーター情報なし
金曜日
国民のしつけ方 (インターナショナル新書)
クリエーター情報なし
集英社インターナショナル
宗教と政治の転轍点 保守合同と政教一致の宗教社会学
クリエーター情報なし
花伝社


●官僚と官邸 どちらを信じるかといえば、当然官僚機構だ 







 




 必ずしも筆者の好みにあわない日本の官僚機構の姿だが、「日本の官僚の優れているところは、会議などでの発言メモを正確に残していること。記録を残して上司も含めて共有することは政策を進める上でのごく通常の仕事で、内容が不正確なら官僚組織が成り立たない」と云うのは事実である。

 官僚らの抵抗に遭い、多くの政治家が煮え湯を飲まされてきたのは事実だ。しかし、彼らの強みは、政治家のファクトな弱味を握り、口封じをするのが手口である。加計問題では、官邸お抱えの公安警察勢力(これも官僚組織)と文科省のバトルでもあるが、警察権力をフル活動している事実を、国民に開示することが出来ない分、官邸側は不利である。今さら、安倍晋三や菅官房長官や萩生田官房副長官の弁明などは、嘘の上塗りだろう、そう云う雰囲気が国民共通認識になりつつあるようだ。

 「日本会議」と云う似非右翼集団(天皇に矢を放つ)に約束したらしい「憲法改正」に向けた“自民党憲法改正推進本部(本部長・保岡興治元法相)”の動きなど、もう先々の映像が消えたようなもので、おそらく、改憲手続きなどの動きが始まるところまで、安倍政権が持ちこたえる可能性は、かなり低くなってきたようだ。

 大阪地検特捜部が、籠池(森友問題)で強制捜査したらしいが、あんな事件は、地元警察案件であって、到底特捜の出番などある筈もない。この大阪特捜のガサ入れの真意がどこにあるか判らないが、加計問題に通じる資料等々を入手できるのであればヒットだが、大阪地検特捜が東京地検特捜に協力するとも思えないので期待薄だ。しかし、森友にせよ、加計にせよ、安倍晋三夫婦と、その取りまきらの「あっせん収賄或は贈収賄」は明らかで、官邸と云う権力がなければ一瞬にお縄な話なのだから、司法にも多くは期待できないだろう。

 最近では、随分と薄汚れてしまった民主主義における選挙だが、それでも、幾ばくかの効能は残っているわけだから、国政の最大勢力である与党・自民党に自浄能力を発揮するよう促す、世論であり、選挙による選択を通してメッセージを発信することは可能だろう。安倍首相肺がん説まで流れる永田町だが、今の安倍一強に面と向かい逆らえる腹の座った実力者は自民党にもいない。その根性なしな連中の背中を押すのが「世論」であり「選択選挙」だ。各メディアの世論調査の動向如何では、根性無しの自民党内でも、自浄能力は発揮されるだろう。以下は、朝日が報じる「虎の威を借りる狐」ならぬ野ブタのような萩生田案件に関する報道である。


≪ 加計新文書、追い込まれ公表 政権動揺「都議選が…」
 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐり、新たな文書が明らかになった20日、安倍政権は内容の否定に追われた。だが、首相が具体的な開学時期に触れていたと記されるなど、文書の内容はこれまでに発覚した一連の文書と符合するところもある。野党は説明責任を問う構えで、与党内には、23日告示の東京都議選への影響を懸念する声も出ている。
 「政策と関係ない議論に多くの時間が割かれ、国民に大変申し訳ない。つい強い口調で反論する私の姿勢も深く反省している」
 20日朝、自民党本部で開かれた党役員会。安倍晋三首相は前日の記者会見の発言をなぞるように、自らの国会対応を「反省」した。さらに、こんな言葉で党内の引き締めも図った。
 「築城三年、落城一日。創業はできても、続けることは難しい」
 獣医学部新設をめぐり、首相側近の萩生田光一官房副長官の関与を疑わせる新たな文書の存在が発覚したのは、19日夜のNHK「クローズアップ現代+」の放送。官邸幹部は「怪文書に近い類いのもの。紙が出てきたからって、政府が対応するような話じゃない」と不快感をあらわにしたが、一夜明けた20日、松野博一文部科学相が文書の公表に追い込まれた。
 19日夕の首相会見でこの問題に区切りをつけるどころか、さらなる対応を迫られた格好で、告示が迫る都議選への影響が現実味を帯びてきた。それだけに、野党は攻勢を強める。
 民進の蓮舫代表は20日の党会合で「首相は説明責任を果たすと言った。堂々と国会で答弁してもらいたい」と強調。共産の志位和夫委員長も記者会見で「これは疑惑の核心だ。野党4党が結束し、集中審議と関係者の証人喚問を強く求め、真相究明のために手を尽くしたい」と訴えた。
 政権は火消しを図るが、動揺も見え隠れする。菅義偉官房長官は20日の会見で「総理はまったく関与していないと明快に申し上げている」と強調。ただ首相自身による会見などでの説明は「考えていない」と否定した。
 萩生田氏側は同日午前、記者団の取材にいったん応じる姿勢をみせたが、直前になって取りやめ。午後になり、書面で文書の内容を全面否定するコメントを発表した。政権内には「加計問題をめぐる情報はこの文書で最後だ」(官邸幹部)との見方もあるが、国政と都議選が連動しかねない状況に、与党は危機感を強めている。
 小池百合子都知事との全面対決を避ける狙いもあり、国政と都議選を切り分ける言いぶりが目立っていた自民の二階俊博幹事長。20日に都内であった同党衆院議員のパーティーでこう発破をかけた。「東京は日本のシンボルだから、あまり無様な選挙結果を迎えると都政だけでなく国政にも影響してくる」(久永隆一)

 ■萩生田氏と生々しいやりとり
 「文科省だけが怖(お)じ気(け)づいている」「総理は『平成30年(2018年)4月開学』とおしりを切っていた」――。
 文科省内で見つかった新たな文書には、萩生田官房副長官と常盤豊・文科省高等教育局長の間で昨秋に交わされたとされる生々しいやりとりが記されている。
 文科省の担当の課長補佐が局長から聞き取って作成したという文書の内容について、萩生田氏は反論コメントの中で「伝聞など不確かな情報を混在させて作った個人メモ」などと課長補佐を非難した。
 松野文科相は、職員で共有されていた新文書を見つけて公表しながらも、「内容は正確性を著しく欠いていた」とし、課長補佐の確認不足を理由に萩生田氏に陳謝した。
 では、文科省の課長補佐は根拠のない「怪文書」をつくったのか。
 新文書に書かれている内容には、これまで明らかになった事実や証言と符合する部分も少なくない。  たとえば「平成30年4月」という獣医学部の開学時期。文科省の再調査で既に明らかになった文書にある「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」との文言も、開学時期をめぐり内閣府から伝えられた発言として出てくる。
 再調査の際、課長補佐は、「総理のご意向」などの発言について「こうした趣旨の発言があったのだと思う」と話しており、少なくとも文科省側は開学時期を「首相の意向」だと受け止めていた可能性がある。
 登場人物も重なる。新文書では、「怖じ気づいている」と発言したのは和泉洋人首相補佐官だと記されている。前川喜平・前文科事務次官は、和泉氏と昨秋に首相官邸で複数回会い、「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」などと獣医学部新設を働きかけられたと証言している。
 萩生田氏自身の名前も、前川氏が「存在した」と証言する「10/7萩生田副長官ご発言概要」という文書(文科省調査では未確認)や、内閣府職員が文科省に送ったメールなどにたびたび登場する。
 新藤宗幸・千葉大名誉教授(行政学)は「日本の官僚の優れているところは、会議などでの発言メモを正確に残していること。記録を残して上司も含めて共有することは政策を進める上でのごく通常の仕事で、内容が不正確なら官僚組織が成り立たない」と指摘する。
 「情報が混在したメモ」だとしながら、どんな情報がどう混在しているのかの説明はない。安倍首相は19日の会見で「説明責任を果たす」と語ったが、新文書が作られた経緯について、文科省は改めて調査する必要はないとしている。(峯俊一平、土居新平)  ≫(朝日新聞デジタル)

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社
保育園問題 - 待機児童、保育士不足、建設反対運動 (中公新書 2429)
クリエーター情報なし
中央公論新社
負け組の日本史 蘇我氏、平家、南朝、足利家、関ケ原西軍……その後どうなった? (じっぴコンパクト新書)
クリエーター情報なし
実業之日本社
友達以上、不倫未満 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。