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“政治の劣化極まれり”などと云う生易しいものではない 民主政治の崩壊である
最近、知り合いの某出版社の編集員から“直近の政局話を書かなくなったね”と或る会合で声を掛けられた。そういえば、最近は先のことばかり考えている。先と言っても、将来とか、未来と云うほど大袈裟なものでもない。直近の政局は、話題に上らせること自体が恥じらいを伴うので書けない。そういう心境だ。解散総選挙を約束して、国賊的消費増税法案を成立させた、野田民主・谷垣自民・山口公明は羞恥の三人組である。
その時点で口約束した「近いうち解散」と云う野田の便法に乗せられた、谷垣は放逐され、自民は安倍を党首に据えた。安倍も、谷垣と野田の約束を盾に、野田に解散の約束履行を強行に求めるものの、暖簾に腕押し、野田は慇懃な態度に終始するものの、解散などする気は毛頭ない腹を固めている。昔から永田町では「公定歩合と解散」については、嘘をついても良いという言い伝えがあるのだから、信じた方が馬鹿としか言いようがない。無論、信じたのか、自分達にも都合が良いので、増税法案を成立させた趣きもある。
こんな経緯で起こった約束事を履行せよと言っても、建設的方向に事が進む筈もない。意味のない党首会談をするくらいなら、民主党の衆議院過半数割れに向けて、どんな汚い手を使おうが、離党議員を誘い出す裏稼業にでも精を出した方が理に適っている。対立政党の議員の裏切りを誘発させるのも、永田町の許される裏切りの類だろう。
現に、今の民主党は圧倒的に衆議院を牛耳っている時点でも、他党からの寝返り議員を生みだしている。中途半端に居残る鳩山・川内・原口・山田らを離党させるだけの芸当でも実行した方が、余程前向きにさえ思える。与謝野馨の除籍処分解除など、愚にもつかない事を考えるくらいなら、民主党衆議院議員を選挙協力を餌に、一本釣りするくらいの汚さがなければ、社会主義事務局の民主党、裏切りと粛清のDNAに勝てるわけはない。野党を3年以上経験しても、与党ボケは消えていない自民党。与党を3年以上経験しているのに、革命裏切りのDNAが消えない民主党。どっちもどっちの、いわく言い難い実情である。
このような惨状を、世間では“政治の劣化”などと、生易しい言葉を使って表現するが、そんなレベルはとうの昔に消えている。もう、政治は崩壊している。民主主義が代議員制にならざるを得ない現状が腹立たしく思えてくる。最近起きている国家の崩壊にも繋がるような出来事のすべてが、芸能ネタのように語られる状況は、政治の崩壊、民主主義の機能不全、国民生活の崩壊へとひた走っているように思われる。
ちょっと新聞記事を眺めただけで、トンデモナイ出来事が勃発しているのだ。直接に“死人”が出るような状況ではないが、時間経過次第では“死にいたる”国民増産に結びつくような出来事が起きているのだ。このような、多くの出来事を、儀礼的旧態依然の切り口ではなく、真に迫る勢いで政府糾弾、国会糾弾してこそジャーナリズム魂ではないのだろうか。市井のブロガーの嘆きなど、何の影響力もないだろうが、筆者は語らざるを得ない。
沖縄県民に対する、オスプレイ問題、米兵強姦強盗犯罪など、米国の横暴の限り。日本人の恥の文化の消滅を意味している。綱紀粛正とか、夜間外出禁止令とか、そんな小手先の矮小化で許せるはずもない。自国は自国の軍隊で守れ。オスプレイなどは国内に限らず、韓国飛行まで始めたそうだ。もう日米安保そのものの見直しにまで行き着く課題である。地位協定の枠を超えている。EU・米のFTA交渉だとか、日・EUのFTA交渉だとか、TPP後押し経済協定が目白押し状態で、こんがらがった中で、日本は欧米の餌食にされる情勢だ。ASEAN+6が、停滞している間に、国際金融勢力は次々と、外交力のない日本やアジアをドサクサに誘い込もうとしている。
尖閣問題では、一触触発の事態を誘引し、親日であった台湾までも反日ポジションに変貌させてしまった。輸出大企業を中心とした経団連は、国家を背負う経済人としての矜持などかなぐり捨て、銭ゲバに徹する有様。あれだけの地球規模の放射能事故を起こしながら、平然と原発再稼働を画策する政府、グリーンエネルギーに向かう決然たる意思は微塵も見えない。輸出までしようとしているのだから、言うべき言葉もない。復興予算における、復興に関わる“風が吹けば桶屋が儲かる”論などは、霞が関文学・解釈の類を逸脱、公然たる合法的横領行為である。
最後は、遠隔操作ウィルスによる誤認逮捕起訴の問題だ。詳細は語らないが、最も重視すべきは、当初犯罪行為を否定していた、誤認逮捕の被害者の人々が、最終的に、悉く犯行を認めてしまった供述と云う事実だ。ジャーナリストであれば、この問題を時系列で論ずる意味合いは薄い。なぜ、被疑者はやってもいない犯罪を認めるに至ったのか、それこそ問題にすべきである。以上、ずらずらと書いてしまったが、この国は病んでいる。それもかなりの重症だ。8割方、現在の政治の世界にはウンザリだが、もう一丁、活を入れて書き続ける事にする。多少読んでいて、本気で社説を書いていると思うのは中日・東京新聞くらいのものである。ネットでも読めるので、時間のある方は読んで損はない。他紙は読むに堪えない!
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