世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●嘘の循環 安倍の嘘に、次の嘘、嘘、嘘、そしてまた嘘

2018年05月28日 | 日記


●嘘の循環 安倍の嘘に、次の嘘、嘘、嘘、そしてまた嘘

どんなに権力を欲しい儘にしても、嘘をつくという行為は、命取りになるものだ。官邸に棲む者達が、ありとあらゆる知恵を使い、総理の嘘を隠ぺいしようと努力した結果、それなりに整合性の取れる“嘘のフィクション”が出来上がった。愛媛県側の職員の備忘録が記録として、世間的に真実味が認定されたことで、官邸は泡を喰ったようだ。

貝のように黙りこくっていた今治市の菅市長も、職員からの突きあげか、世論的圧力に屈したのか、加計学園側から、加計理事長と総理の会談によって、安倍総理から「いいね」という言葉を得たと今治市側の備忘録にも記述があると言い出した。ここで、万策尽きるのが普通だが、安倍官邸の悪人どもは粘り強い。黒を白にした以上、死ぬまで“白”と言い続ける腹を決めている。

このまま放置することは、国会で、安倍首相が答弁する“方便”を失うので、なんとかしなければならない。そこで、次に出した嘘は、加計学園側が話に真実味を持たせる為に“嘘を言いました”という手に出たわけである。安倍首相は、自分の嘘発言がきっかけで、柳瀬が、加計がと、玉突きのように“嘘”をつかせることになっているのが、現状だと言える。

加計学園獣医学部の問題にせよ、森友学園問題にせよ、安倍首相の私利私欲にもとづく“悪巧み”から生まれた、軽挙妄動的な嘘の啖呵きりに、周囲が引き込まれ、嘘の連鎖に繋がっているわけなのは、国民の多くが、多分そうなのだろう、と思いつつあるようだ。しかし、毎日や共同の世論調査でも、安倍内閣支持率は微増の傾向を見せている。

安倍晋三夫婦が、籠池夫婦同様に、悪事を働いた事実を知りながらも、国民の中に、一定程度、安倍夫婦の犯罪は容認して、籠池夫妻の犯罪は許さない勢力がある点が怖ろしい。法の下の平等など知ったことか、権力者は、そのくらいの腹積もりがなければ、勤まるものではない。籠池夫婦のように、単なる詐欺犯罪者と総理の犯罪はおのずと違う。権力者の犯罪には、良い犯罪と悪い犯罪があるとでも言わんばかりに論理が、平気で通用しているようだ。

安倍首相を擁護する勢力は、安倍夫婦が、どれほどの悪人であっても、安倍でなければ、自分達の地位の安定、或いは世間への顕在性が喪失するのだから、安倍の悪には目を瞑るという勢力なので、話が厄介なのだ。世論調査にも、その影響は出てくるわけで、自民党支持なので致し方なくの支持と、死んでも安倍晋三でなければならない支持、それから、意味も判らずに、経済界に親和的政策を盲目的に実行するバカな総理は都合が良いと云う勢力の支持がある。

案外、安倍自民党は、このような内閣支持に対する分類をしているのではないのか。つまり、自民党内に、安倍に代わる人物がいるなら、代えてもいいが、石破が対抗馬では、下野の危険まである。つまり、安倍一強の自民党なのである。また、与野党という構図でも、野党の足並みはいまだ不安定なので、野党が自民党を脅かす可能性はまだ先となると、安倍自民は意外に強いのである。

筆者の持論は、あまり早く、自民党から野党(立憲民主党)が政権を奪取するのは時期尚早と考えている。日銀異次元緩和とアベノミクスの重大な弊害を、自民公明党に責任を取らせてからで充分だ。つまり、しばらくの日本は、安倍による為政の尻拭いの時期が数年続くと腹を決めておいた方がいい。日本という国の地位は、悪政により総体的、国際的に低下するが、トランプのように、安倍の逆張り政治を、野党が実行すれば、意外に簡単に、日本は生まれ変われるかもしれない。5年、10年スパンの話なので、皆さんも、10年は長生きしましょう(笑)


≪獣医学部進展 増える面会 首相と加計氏面会 国会追及17年1月以降はゼロ
 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題で、安倍晋三首相は加計孝太郎理事長と、二〇一二年十二月の第二次安倍政権発足以降の四年間で、少なくとも十九回面会したことを明らかにした。面会の回数は、国家戦略特区の獣医学部新設計画が進むにつれて増えていった。首相は加計氏から「仕事の陳情のようなことは一度もなかった」と言う。多忙な首相が頻繁に面会するのは異例といえる。
 首相は二十三日の国会で、第二次政権後の面会が「(新聞の)首相動静で確認できたものが十四回」「フェイスブックの写真などで確認できたものが五回」で計十九回と説明した。動静では友人らの氏名を公表しない場合もあるとした。
 愛媛県の新文書に記載されていた、一五年二月二十五日の首相と加計氏の面会は、この十九回には含まれない。この面会で、加計氏は国際水準の獣医学教育を目指すと説明し、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと記載されている。しかし、首相は面会を否定している。
 獣医学部新設計画は、この一五年二月二十五日以降、進展する。新文書によると、首相と加計氏の面会を受けて柳瀬唯夫(ただお)首相秘書官(当時)が三月と四月、学園関係者らと官邸で面会。獣医学部新設の実現に向けていろいろ助言や指示をしたとされる。
 首相と加計氏の面会は第一次政権で、動静を含め公に確認できるのは「ゼロ」。第二次政権の一三年は三回、一四年四回、一五年五回、一六年七回と増えていく。加計学園が事業者に決定した一七年一月以降、一度も確認されていない。野党が国会で、首相が友人に便宜を図ったと追及し始めたため、そうした批判に配慮したとみられる。
 多忙にもかかわらず、加計氏と面会を重ねた首相。例えば、一五年八月十五日は、戦後七十年を迎えた政府主催の全国戦没者追悼式に出席した夜に面会した。前日は戦後七十年談話を出したばかりだった。
 首相は加計氏と頻繁に会いながら、計画を知ったのは、加計学園が事業者に決定した一七年一月二十日だと主張。それまでは「全く知らなかった」と繰り返し、野党は「信じられない」と批判している。 (金杉貴雄、我那覇圭)


 


≫(東京新聞)


 柳瀬秘書官(当時)の国会参考人招致で、同氏の嘘に対して、愛媛県中村知事が噛みついた。この加計問題では、中村知事が県職員が嘘の備忘録をつくる筈がないと、激しく柳瀬の参考に発言を糾弾した。加計学園獣医学部を作ってしまった今治市の菅市長はほお被りを決めこんでいたのだが、耐えきれずに、遂にゲロ。そうなると、加計学園が情報源の安倍首相の「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」発言が俄然真実味を増した。

すると、どうだろう。愛媛県による記録を覆す説得力には乏しいとみた官邸は、加計学園側に、ゴメンナサイ、嘘八百を言いました、と言わせるに至った。加計学園側が、嘘の嘘を言う順番が回ってきて、実は話に真実味を持たせる為に、理事長と首相があったような作り話をしましたときたもんだ!

柳瀬秘書官(当時)に会う時、加計学園側が、県や市の職員に状況を説明した際の、理事長と首相の話が、実は作り話でしたと言わざるを得なくなった。つまり、加計学園側は詐術を弄して、柳瀬氏との面会イコール、安倍首相案件だという演出をしたと白状したわけだ。無論、この白状は、首相と加計が会って会話をした事実を否認する為の嘘だ。

仮に、加計側の事実を隠ぺいする嘘を認めたとしても、この県や市職員を騙した詐術言動は詐欺に当たる。加計学園獣医学部は、加計学園の詐欺行為によって進められた国家戦略特区である、ということだ。早い話が、この仮説でさえ、加計学園の今治獣医学部は詐欺行為という犯罪によって開校した大学ということになる。まぁ、菅官房長官は、例によって「問題ない」のひと言で片づけるだろうが、加計学園の今治獣医学部は錯誤によって開校した大学であり、その取り消しさえ議論されて然るべきだ。

まぁ、現実には、加計学園の言い訳的な嘘を暴く方が意味があるわけで、そうなると、嘘八百の家計の話に、柳瀬が官邸で、彼らと会うという前代未聞の首相秘書官の対応が問題になる。私がバカでしたは通用しない。しかるべき情報が聞かされていたから、柳瀬秘書官(当時)は彼らと面会したのだから、その理由をあらためて、証人喚問で、聞き糺さなければならない。尚且つ、職員に虚偽の話を、県や市職員に話させた、加計理事長の証人喚問も不可欠だ。

 
≪首相、15年2月の面会否定 「獣医大学いいね」愛媛県新文書  
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相が加計孝太郎理事長から二〇一五年二月二十五日に計画の説明を受けたと愛媛県文書に記載されていることについて、首相は二十二日、「指摘の日に理事長と会ったことはない」と否定した。野党六党派の幹事長、書記局長らは対応を協議し、首相が国会で虚偽答弁を繰り返した疑いが強まったとの認識で一致。事実関係を確認する必要があるとして、柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問などを与党に要求した。 (小椋由紀子)
 首相は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と自身の発言として愛媛県文書に記載されていることについても「いままで国会で話をしてきた通り、加計氏から話があったこともないし、私から話をしたこともない」と否定した。学園側も二十一日に県文書の内容を否定するコメントを出した。
 首相はこれまで学園の計画を知ったのは一七年一月二十日と答弁しており、県文書の記載内容と矛盾するとして、野党は追及する。
 首相は面会について「念のため昨日、官邸の記録を調べたが確認できなかった」と説明した。菅義偉官房長官は記者会見で、首相らが調べた記録は、官邸の入邸記録と明かし「入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっている。残ってなくて確認できなかった」と説明した。入邸記録以外の記録については「確認していない」とした。
 立憲民主、国民民主など野党六党派は国会内で協議し、新文書を国会提出した中村時広愛媛県知事の参考人招致と加計氏の証人喚問、首相出席の衆参予算委員会集中審議の複数回開催を求めることも申し合わせた。野党は衆参両院で、合意事項をそれぞれ自民に伝達した。
 立民の福山哲郎幹事長は会見で「首相の言葉だけでは全く信用できない。愛媛県から公文書で出されたもので、反論するなら証拠に基づいてもらわないといけない」と批判した。
 ≫(東京新聞)


 ≪今治市長「報告受けた」 首相と加計氏、15年「面会」
 学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設をめぐり、2015年2月に安倍晋三首相が学園の加計孝太郎理事長と面会したという学園の報告が県の文書に記載されている問題で、今治市の菅(かん)良二市長は25日、市の担当者から当時、同じ趣旨の報告を受けていたと明らかにした。県文書を裏付ける発言で、学園側が当時、そう説明していた可能性が強まった。
▼39面=愛媛知事「真実覆せぬ」
 県が参院に提出した新たな文書には、加計氏が15年2月25日に首相と15分程度面会し、首相が「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントした、という学園からの報告内容が記されている。同年3月4日には学園側と菅市長が面会し、「ほぼ同内容の説明があった」とも記載されている。首相も加計氏も面会を否定している。
 菅市長は担当者からの報告の内容を問われると、「『いいね』というのはない。会ったという話」と説明。担当者が記録しているかを問われると、「メモとしてあると思う。確認をする」と答えた。一方、3月4日については「学園の事務方とは折々会っている、どの日がどうだとは定かでない」と説明。面談記録などを調べる意向を示した。実際に首相と加計氏との面会があったかどうかは「本当なのか(分からない)と冷静に考えている。伝聞ですから」と述べた。
 ≫(朝日新聞デジタル:柳川迅)


 ≪加計側、首相との面会否定 予算委直前、急きょ発表  
学校法人「加計学園」は26日、愛媛県今治市の獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相が2015年2月に学園の加計孝太郎理事長と面会したとする県の新文書の記載について、面会は「実際にはなかった」とし、県と市に誤った情報を伝えていたとのコメントを発表した。首相は国会で加計氏との面会を否定したが、具体的な根拠は示していない。首相が出席する28日の衆参予算委員会の集中審議は加計、森友学園問題が議題になる見込みで、直前に加計学園が急きょ否定した形だ。
 だが県幹部は学園側の主張を疑問視。野党も、首相をかばう不自然な弁明と一斉に批判する。
 ≫(東京新聞・共同)



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