世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●高齢者の貧困・認知症のケア プワーなベーシックインカム

2019年02月22日 | 日記

 

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●高齢者の貧困・認知症のケア プワーなベーシックインカム


あるコラムを読んでいたら、今後の高齢者犯罪、特に粗暴犯罪への警鐘と対策の理念が語られているが、高齢者刑務所的な対策しか見当たらず(名前はコミュニティだが)手をこまねいている現実があるようだ。

逆に、軽犯罪を繰り返し、刑務所をねぐらにするような人々も存在するのが現実だ。

是枝監督の「万引き家族」がパルムドール賞を受賞したことに、安倍官邸が眉を顰めた事実が、すべてを物語っている。

しかし、支える家族がいない、認知症を患った高齢者を野放しにするのも、社会共同体として容認は出来ないだろうから、そういう施設による囲い込みは、世論的に生まれてしまうだろう。

BBCの報道としてチャイナネットが報じているが、こちらの答えも、“高齢者ビレッジ”を作って収容する方が合理的と、ナチの収容所のようなことを言い出している。

カラオケを唱っていれば、全員しあわせと一括りにした、暴言に近いのだが、解決策の選択肢として、霞が関官僚や新自由主義者らの腹積もりに、そのような考え(国家主義的ご都合主義がないとは断言できない。

現在進行形の、日本の中途半端なグローバリズム経済と、欺瞞に満ちた、「自由と民主主義」の行きつく先は、おそらく、経済破綻なだろう。

しかし、世界第三位のGDP(いささか怪しいが)の日本経済がクラッシュすることは、世界の童話化された金融資本主義経済そのものへの影響が大きいことから、何らかのモラトリアム状態を創出するだろうが、国家経済が破たんすることに変わりない。

そういう意味では、年金制度の解消とベーシックインカムは、既に考えられていると認識すべきだ。

2030年以降は、いつ日本の経済が破綻してもおかしくない時期に入るだろう。

おそらく、安倍政権の裏にいる竹中グループでは、破綻後のハゲタカたちの餌についての議論がなされていると考えるべきだ。

安倍や麻生などは、既に、日本経済破綻のシナリオを聞かされている可能性もある。

ゆえに、彼らに与えられたミッションは、嘘八百で構わないので、日本国民を翻弄して、夢を見させ続けろ。

必ず、日銀は債務超過になるし、年金基金は底をつく。

この事実を、いつどのように国民に知らせるかだけの問題なのだ。

そして、国民年金程度のベーシックインカムで、国民は勝手に生きてくれと宣言する日のタイミングを見計らっている。

すべてが当たるとは言えないが、根本的には、上述のような流れになるのだろう。

最近は、このような悲惨さから逃れるために、個人的には何が出来るのか、真面目に考えている。

個人的に民間の年金積立などもあるが、この契約のすべてがご破算になる可能性もある。

土地家屋の価値は下がるばかりなので、やはり、金の延べ棒か?

食いものに困らない為に、葉物やサツマイモを作れる土地が必須だとか、家庭用ソーラシステムも必須だとか、場合によると、核シェルターも必要かもしれない。

まぁ、このような現実が起きる頃には、80歳近いのだから、もうどうでもいいと開き直る手もある。

しかし、その頃の日本人の平均寿命が90歳になっていたら、10年以上酷い目に遭うのか……。まぁ、ほとんどの人が酷い目に遭うのなら、あきらめがつくのかもしれない(笑)。


 ≪日本の高齢者、刑務所に入りたがる理由とは?=BBC  
高田敏夫さん(69)は刑期を終え釈放された。彼は、貧困で生活できなくなり、故意に罪を犯して刑務所に入ったという。こうすれば「無料で生活」できるというわBBCけだ。BBCが1日、伝えた。
 
これはおかしな考えに聞こえるが、日本では高田さんのような考えを持つ高齢者が増えており、高齢者の犯罪率が急上昇している。
 
高田さんは初犯ではなく、最初に刑務所に入ったのは62歳の頃だ。彼は故意に自転車を盗み、そのまま自転車に乗り警察署に出頭した。日本では近年、高齢者の犯罪が深刻化している。彼らは65歳以上で、最年長者は80歳を超える。  

■犯罪率が上昇  
平均寿命が延び高齢者の貧困が深刻化するにつれ、日本の高齢者の犯罪率が急上昇している。1997年の65歳以上の高齢者による犯罪率は5%だったが、20年後は20%以上に上がった。

日本の高齢者の犯罪には、再犯という大きな特徴がある。恵子さん(仮名)は70歳の高齢者で、貧困でやむなく罪を犯したと話した。「夫と仲が悪く行き場がなかった。万引きは唯一の選択になった」

万引きは日本の高齢者のうち最も中心的な犯罪で、通常は3000円未満の食品を盗む。
 
豪州の人口統計学者であるニューマン氏は、東京都の研究機関で勤務している。彼によると、老齢基礎年金だけでは生活を維持できず、その他の収入源がなければならない。彼の計算によると、家賃、食品、医療などの費用を差し引いただけでも赤字になる。  

■家庭構造の変化
日本の高齢者はかつて、子供に面倒を見てもらっていた。しかし不況の地方からは多くの若者が離れており、身寄りのない高齢者だけが残されている。
 
ニューマン氏は「高齢者は子供の負担になりたくないが、国の年金だけでは生きられない。子供に迷惑をかけない唯一の方法は、刑務所に入ることだ」と述べた。刑務所内では一日三食つき、しかも無料だ。

■自殺率が上昇
刑務所に入るという極端な手段の他に、自殺も日本の高齢者の間では普遍的だ。彼らは他人に迷惑をかけようとしない。
 
広島のリハビリテーションセンターの責任者である山田さん(85)によると、日本の家庭構造の変化は高齢者による犯罪率上昇を促す原因になっている。家計が苦しいというよりは、心理的な要因によるものだという。
 
「罪を犯す高齢者には通常、それを引き起こす原因がある。例えば妻や子供がいなかったり、再び現実を直視できなかったりなどだ。世話をし支援してもらえる人がいれば、彼らが犯罪に走ることはない」

山田さんによると、高田さんは貧困を「口実」にしているに過ぎない。高田さんの主な問題は孤独であり、彼が犯罪を繰り返す理由は刑務所内に仲間がいて、それほど孤独にならないからだ。

高田さんの両親はすでに亡くなっている。兄が2人いるが、連絡が途絶えている。彼は2回離婚しており、子供が3人いるが、連絡はしていない。高田さんは、家族が支援してくれれば、このような状況に至ることはなかったと話した。  

■刑務所、高齢受刑者向けの施設を整える
ニューマン氏によると、日本政府は近年になり刑務所の収容力を拡大し、高齢者、特に女性受刑者の増加を見据え女性警備員を増やしている。またニューマン氏は、刑務所内の医療費が急増していることにも注意している。
 
東京郊外の府中刑務所の受刑者のうち、60歳以上が約3分の1を占めている。同刑務所の責任者の一人である矢沢正次氏によると、高齢受刑者に対応するため、手すり、高齢者に適した特殊なトイレなどを設置し、かつ高齢受刑者のための授業を行うなどの改善を強いられている。
 
受刑者は刑務所内でカラオケなどさまざまな活動に参加する。矢沢氏によると、これは彼らに真の生活は刑務所の外にあり、外こそが幸せなのだと分からせるためだ。しかし矢沢氏は、それでも一部の受刑者は刑務所内の生活の方が良いと感じ、戻ってくることが多いと認めた。
 
ニューマン氏は、万引きに対する刑罰は、刑務所に戻ろうとする常習犯を励ましていると疑っている。例えば200円のサンドイッチを盗んだ場合、最高840万円の罰金か2年の懲役刑になる。さらに日本の裁判所は万引きを撲滅するため、刑罰を徐々に重くしている。  

■退職者ビレッジ  
ニューマン氏は、裁判所での訴訟手続や収監のために費用を使うより、大規模な「退職者ビレッジ」を作るべきと考えている。年金支給額を半分にする代わりに無料で寝泊まりし、さらに医療を無料で受けられる。

高齢者は退職者ビレッジでカラオケやゲームを楽しむことができ、比較的自由だ。ニューマン氏はこれらの費用を計算し、政府の現在の支出を大きく下回ることを明らかにした。
 
高田さんは、もう犯罪には手を染めたくないという。「もうすぐ70歳で、次はもっと年を取り体が弱くなる。もう同じことはできない」ところが今後どうするかについては、まだ決まっていないという。
 ≫( 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月20日)


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