世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

菅政権政策不評で支持率低下、「小沢怖し解散」の影がチラつく

2010年06月21日 | 日記

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菅政権政策不評で支持率低下、「小沢怖し解散」の影がチラつく

日曜日の菅直人の街頭演説の演説口調を聞いていたら麻生太郎の顔が浮かんだ。後ろに背後霊のような小泉純一郎の姿も見えた。(笑)

その菅直人を見て、“あぁこの男は明らかに政治屋なのだ”と実感できた。もう既に菅政権の中身は空っぽだと言うべきで、マニュフェスト云々を解説する必要さえ感じない。菅がコケルのを待って、次は俺がと控えている仙谷も政治屋だ。菅・仙谷共に変節の政治屋である。

こういう政治屋は小泉より悪質で扱いが難しい。中韓にも転ぶし、米国ネオコンにも転ぶ、ロシアにだって転ぶだろう。特に検察との癒着には余念がないだろう。特に仙谷は徳島の支持母体との関係で相当臭い疑惑を抱えているはずである。

しかし、「クリーン」を標榜しただけで、民主党政権を取巻く環境が激変、急激に支持率を回復した。しかし、それは幻に等しいものだと思う。現に、朝日の直近の世論調査で支持率が10%近く落ち50%になった。

おそらく、官僚の手の平に乗っかる財政再建や米国に頭を垂れる外交姿勢、与党でありながら野党自民党におべっかを使うような菅直人日和見政権の馬脚が日を追うごとに現れ、選挙直前には35%程度になるのではなかろうか。

あんな子供だましと云うか、論理的にあり得ないデフレをそのままに増税して、財政が健全化するなどキチガイ沙汰だ。 まぁ小沢支持の筆者にとっては望むべき傾向である。ここまで、反小沢政策(非国民政策)をぶつけた以上、官僚と一緒に毒を喰らいまくる決意は出来ているのだろう。

金融サミットでオバマにイイ子イイ子と頭を撫でられるのが菅直人の最後の代表としての姿かもしれない。早々公邸に引っ越したようだが、早晩また引っ越しをすることを祈っているよ。(笑)

この調子だと、菅直人民主党が単独過半数を取る確率は低くなって、54議席云々も怪しくなるだろう。問題は戻ってくる参議院議員の顔ぶれが重要になる。今や民主党は親小沢か反小沢で党内が二分しているのは間違いない。

二回目の検察審査会の議決の内容によって、小沢一郎の政治決断の形は変わるのだろうが、政権交代時の民主党ではなくなった詐欺政権としか言いようがない菅直人政権に国家を長期に委ねることは、国家を破滅の道に導くことになる。

参議院選ではいかに多くの小沢が支持する候補者が国会に足を踏み入れるかが勝負のカギを握る。なにせ6年間議員の地位が約束される絶対安定支持議員数である。 小沢支持者が、民主党に投票するかしないか別にして、この小沢が応援する候補者を当選させることは非常に重要な事になる。

その選別は公示を待って、筆者なりに選別リストを作成予定だが、以下の引用ブログにあるように平野貞夫氏が主宰する「日本一新の会」が早急に参議院選における候補者の選定を行い、「日本一新の会推薦候補」を有権者に示すことが有効だと考える。所謂「私選」な訳で特に公職選挙法に抵触はしないだろう。

菅民主党に入れないけれど、全否定も出来ない。自民党やみんなの党が出る幕はない。今回の参議院選は一人でも多くの小沢支持議員の獲得が、小沢一郎を助ける一助になるのは事実だ。

政党ではなく、小沢支持かどうかを吟味して、政党の枠を超えて「日本一新の会推薦候補」をリストアップして貰うのが一番有効だろう。そして候補者一人一人を吟味し投票するのがベストなのだろう。

ただ一つ気になる事がある。参議院選後、その結果如何で9月の代表選が形勢不利と見たら、菅・仙谷は玉砕承知でヤケクソを起こし「消費税増税」で是非を問うと臨時国会冒頭に総辞職、解散の暴挙に出る可能性もある。

小沢と鳩山が組めば、民主党代表選で菅直人又は仙谷由人派は絶対的に不利である。自民党清和会勢力と手を組む以外生き延びる道が無くなり、「小沢怖し解散」の暴挙に出る可能性はある。その解散総選挙が、どのような結果を生むか、現時点では予測がつかない。

―ここから平野貞夫氏の「永田町漂流記」引用―

≪ 六月八日、民主党は菅新政権をスタートさせた。十一日には衆参両院で所信表明を行い、菅首相は国家や国民のため、いかなる政治を展開するかを明ら かにした。私たちは、これを機会に「日本一新の会」(代表・平野貞夫、顧問・戸田邦治)を発足させることにした。
 「日本一新」とは、平成 十二年六月の総選挙で、当時の自由党、小沢一郎党首が提唱した運動である。平成十五年七月には「日本一新十一基本法案」をまとめ国会に提出し、民主党に合流した。
 その理念は、平成十八年四月、小沢一郎氏が民主党代表に就任し、「共生社会の実現論」に継承された。さらに平成十九年の参議院選 挙で「国民の生活が第一」という政治目標となり、昨年八月の総選挙で政権交代を成功させた。
 菅首相の所信表明などを検証してみると、国民のための政治の実現、民主政治の定着などで問題を感じる。このまま菅政治が推移するなら、政権交代の歴史的意義も消失する。
 日本一新の会は、政治の根本について議論する場として「メルマガ・日本一新」を発行し、議論する場としたい。(「メルマガ・日本一新」配信の登録・解除、並びにご意見 は、nipponissin@gmail.com まで)

■菅首相の所信表明などに感じること
(1)「国民の生活が第一」という政権交代の標語が消えた。「強い経済」「強い財政」「強い社会 保障」を一体的に実現する。これが菅政治の中心だが、「強い社会保障」で国民の関心を引きつけ、消費税アップのために利用しようとする旧体制の官僚の影を感じる。国民の生活はどうなるのか。
(2)「最小不幸社会の実現」(記者会見)とは、十九世紀の「救貧法」の発想か。 最小でも 「不幸」を前提とする政治があってよいだろうか。私たちは「社会保障を国の責任で整備することが、健全な資本主義社会の前提」という考えだ。「不幸」を撲滅するのが政治の目標ではないか。
(3)日本人の閉塞感、自信喪失、不安感の原因を経済の低迷と発言した。 この認識は、自民党や 旧体制官僚の経済中心主義の歴史観だ。二〇世紀末、重化学工業社会から情報社会に資本主義が変質したことを認識していない。
 現代の混迷の根本原因は、第三次産業革命により文明が移行し、所有欲求と存在欲求という旧体制の価値観で、人間社会が運営できなくなったことにある。この歴史観を理解している政治家は少ない。これまでの内閣総理大臣では皆無であった。 「日本一新の会」は、二一世紀の情報社会では、「共生欲求」という新しい価値観を加えて、国家や社会のシステムを再構築しなければならないと考えている。
 菅政権の発足にあたって、指摘しておきたいことは沢山あるが、次回から「日本一新運動」の経緯などを説明した上で、これからどのように展開すべきか、志を共にするみなさんと一緒に考えていきたい。(THE JOURNAL/平野貞夫:永田町漂流記より)≫


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