世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●「民進もれなく共産ついてくる」 だから怖いのね安倍ちゃん(笑)

2016年06月14日 | 日記
憲法に緊急事態条項は必要か (岩波ブックレット)
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●「民進もれなく共産ついてくる」 だから怖いのね安倍ちゃん

安倍は、周りが全員味方だと認識すると、調子にのる軽輩なのだろう。武士階級で言えば、足軽どころ、雑兵階級の、半分追剥ぎ武士なのだろう。まあ、長州下級武士階級命と“尻ペタ”に入れ墨シールが貼ってあると云う噂は本当かもしれない(笑)。NHKや共同通信の世論調査によると、安倍自民の参議院選大勝利は、既に既定の事実化プロパガンダがたけなわである。にも拘らず、野党の悪口三昧に明け暮れているのだが、ただのバカなのか、悪口が趣味なのか、はたまた、どこかでビビッているのか判断がつかない。

筆者の推測が正しければ、日本経済数値が悲鳴と云うレベルに到達していない故の、愚民の鈍感さに救われている安倍内閣の支持率だが、世界的潮流になりかけている、“円高株安”は、米フロリダ銃乱射事件や英国のEU離脱の可能性などに加え、米大統領に“ヒラリー・サンダース政権”が誕生した時、英米覇権の構図が崩れるので、世界はひっくり返る。まあ、現時点では安倍自民が二馬身リードを保っているが、「共民社生野党連合」にも、追い風が吹く気象予想図になっている。今日も株価は1万6千円割れしていた。産経フジのTVニュース報道は、以下のように報じている。

≪ 安倍首相が講演 「民進党にもれなく共産党がついてくる」
「民進党には、もれなく共産党がついてくる」と述べ、野党共闘を皮肉った。 安倍首相は「野党統一候補というものではなくて、共産党、民進党の統一候補。民進党には、もれなく共産党がついてくる」と述べた。  安倍首相は11日、愛媛・松山市で講演し、アメリカのオバマ大統領の広島訪問や、北朝鮮の弾道ミサイル発射への対処などにふれ、「助け合う同盟は絆を強くした。日本の安全は、より確かなものとなった」と強調した。
 そのうえで、自衛隊解散を訴える共産党とともに、民進党が安全保障法制の廃止を訴えているとして、「日米同盟を根幹から揺るがし、絆と信頼を断ち切る」と述べ、民進、共産勢力に、力を与えないよう呼びかけた。 ≫(FNN)


到底、一強他弱政権として、我が世の春を満喫している内閣総理大臣とは、到底思えない。おそらく、虐められることを怖れて、虐める側の集団に、常に身を置く性癖があるようだ。そして、ジャイアンの後ろ盾で、「オマエの母ちゃんデベソ!」と叫んでいる“骨川スネ夫”のキャラと重なる部分が多い。安倍は、強者だからジャイアンだろうと云う短絡的見方もあるが、冷静に安倍を観察していると、“スネ夫”のキャラと被る点が目立つ。Wikipediaによると、スネ夫は、
 ≪ナルシストかつイヤミ、口が上手く虚言癖の持ち主。強者には徹底してへりくだる虫のいい選択しかしない。父親は会社社長で家庭が裕福であり(小学生でありながら月の小遣いが1万円)、度々自慢話を吹聴してのび太を憤慨させたりうらやましがらせたりする。ごく初期にはメインの悪役になることが多くジャイアン以上に威張っていたが、間もなくジャイアンの子分としての立場を確立した。≫
と解説されている。


明らかに、安倍晋三はスネ夫である。さしずめ、ジャイアンの役は、「アメリカ」、或るいは「米軍」と云うことになる。先回のG7サミットで見せた世界レベルの醜態の内容を吟味しても判るが、狂言癖があり、権力者だと思っている自分自身の存在に酔いしれている。勇気の欠片すらない言論人や報道各社の幹部どもを、へりくだらせ、威張り散らし、代々の政治屋稼業で得た政治資金を懐に入れ、家柄が良いお坊ちゃん風を装う。長州長州、松下村塾を自慢気に語るが、ただの田舎侍にしか過ぎない。常日頃、常道や正論を語る人々を憤慨させ悦に入っている。

しかし、内心、まったく自分で築き上げた「力」がないので、常時不安に苛まれている。朝から晩まで、自己催眠を掛けながら、精一杯の嘘を撒き散らしていないと、怖くて怖くて、腹が痛くなってくる。つまり、自己暗示で平常心を保った積りになっている“スネ夫”なのである。大所高所から眺めると、何とも哀れな男に過ぎない。しかし、世界に「アベシンゾウ」のキャラは、完全にバレバレになっている。吐き出す言葉は、妄言、夢想であり、データまでつまみ食いして捏造する。しかし、怖ろしいことは、世界は知っているのに、日本には、勘違い族が半数近くいると云うおぞましさだ。

 経済学的に見ても、クソノミクスは崩壊している。どんな僥倖が日本経済に起きても、安倍と黒田の政策で、消し去ってしまう程、惨憺たる悪政である。円高趨勢は、止まるところ知らずに接近中だ。ウッカリ、英国のEU離脱が決定した場合、一瞬で対ドル100円を切ってしまう。長期金利もマイナス0.16%なのだが、0.2%になっても不思議ではない。庶民の預貯金にも、マイナス金利が適用される日も近いだろう。持ち株残高が2000万円あるから等と思って、良い気になっていると、1000万円目減りすることも覚悟した方が良い。内需は冷え込むレベルから、フリーズと云う状況を呈するだろう。

現状、ジャイアンである、アメリカ及び米軍は、「米国史上最悪のフロリダ銃撃事件」で、恐怖と怒りと憎悪が入り交じった、複雑な社会問題に突入してゆくことになる。これは、ジャイアンの変身であり、“安倍スネ夫”にとっては、青天の霹靂となる。日本の報道の不自由度から察するに、一般ピープルが、アメリカの大転換に気づくには、数年を要する。つまり、見ている聞いているようで、嘘情報塗れになるので、()つきの「国際社会」においては、数少ない開かれているようで「閉ざされた言語空間」国家に当面向かうので、周回遅れで情報を理解する。しかし、中央集権国家機能は盤石なので、「いつか来た道」に突入する危険は増大している。

冒頭の“安倍スネ夫”の講演中の発言「民進党には、もれなく共産党がついてくる」だが、実は、昔の民主党政権とは、今度は違うとも受けとめられる。つまり、下手を打つしか能がなく、正しい道筋を主張する小沢と鳩山を追い出し、野田に至って、自民党に民主党を売り払ったような政権ではなくなる保証がついたと云う言い方も可能だ。野党共闘の意味合いが、そう云う意味でも、骨ある野党になれるわけで、“安倍スネ夫”の軽口は、実は言い得て妙である。最後に、古賀茂明氏が、一般ピープルに向けて、参議院選後になって、「聞いてないよ!!!」と叫ばないように気をつけなと云う趣旨のコラムを書いていた。コピペが出来ないので(笑)、要旨をランダムに書きだしておく。


「投票してから、知らなかったでは済まされない!」参議院選で安倍自民が勝利した場合、速攻で出てくる政策が5っある。

★残業代ゼロ法案。所謂、ホワイトカラーエグゼンプションとか言うやつだ。既に閣議決定していたが、評判が悪いので、参議院選後に法案化する計画で着々準備が整っている。

★カジノ法案。個人消費は冷え込んだままで、蘇生は期待できない。新産業を開拓出来るほどの国力も失った。ここは、治安が悪くなろうがどうなろうが、手っ取り早く新産業を誕生させたい。それが「博打産業である」。黒い金も白い金も、皆でやろう丁半博打。タックスヘーブンで世間も騒がしい。お金持ちさん、マネーロンダリングとしても有効でっせ!そうそう、貧乏なアナタも、カジノでリッチになれるかも?

★配偶者控除は廃止法。これは切実なサラリーマンが多いことだろう。シコシコ源泉徴収されているリーマン君、実入りは確実に減るからね。この法案、手ぐすねを引いてしまったのは、日本会議や右派系言論人が「専業主婦論」を主張しているので、選挙後に法案化を狙っている。まあ、右巻きさんの手前、選挙前には出せなかったようだ。

★生乳農家への補助金、JA介在を廃止法案。生乳農家にJAを通して補助金を出していた制度から、JAを排除して、自由市場化を目指す。支持母体と思われている農協の反発を怖れ、選挙後に法案化か?

★悪名高い「もんじゅ」夢の(永遠に実現しない夢)高速増殖炉、所謂“もんじゅ様”の継続決定。利権塗れで二進も三進もだが、選挙には不利、選挙後に公表しよう!プルトニウムを隠し持っているとの悪評もある(笑)。

以上だが、残業代ゼロ、カジノ法、配偶者控除廃止は、自公政権を揺るがしかねないから、あきらかに選挙後だね。まあ、こうやって、選挙に有利か不利かで、舛添問題まで、気が回るのだから、政府が、まっとうな政策を秩序だって実行できないのは、民主主義の弊害だとも言える。悩ましいもだね、デモクラシーのピュアな実践には程遠い。

安保法制から考える憲法と立憲主義・民主主義
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2 コメント

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多面的理解。 (金子 恵二)
2016-06-14 19:47:56
思想信条の自由は有りますが、なぜここまで嘲笑し、穿った見方が出来るのか理解できません。安倍さんの支持が高いのがなぜか?リベラルの凋落はなぜか?
こんどの参院選の結果を見て、お考えになったら如何でしょう?
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Unknown (東北人)
2016-06-14 20:59:39
安倍は共産党を理路整然と批判するのは別に構わないとは思いますが、彼の批判は昔の冷戦時代の思考のままで共産主義≒日本共産党≒民共共闘を批判しているのだと思います。彼は共産主義と聞くだけで独裁政権で国民監視で反射的に悪い理論であり、資本主義は自由と民主主義でバラ色のいい理論みたいな単純な思考回路でもって共産党を批判しているように思えます。

彼は頭の思考回路が(統一教会を率いていた文鮮明が創った)国際勝共連合の頃のままなのでは・・ と本気で心配しちゃいますね。これでは1968年~1972年頃の左翼運動の内紛を知っている団塊世代以降や、ネット右翼しか反射神経的に安倍ちゃんの共産主義批判には反応しないものと思われます。はっきり言って的外れじゃないでしょうか。

むしろ今の若い人達は、1991年バブル崩壊以降、資本主義が独り勝ちしてアメリカが独善的になって以来、アメリカが布教する民主主義とやらの欺瞞性や、資本主義が純化した結果の凶暴さ≒本当の自由(競争)の怖さを身を持って知っている人が多く、社会主義や社会主義を更に進歩させた(実現不可能な)理想郷である共産主義にシンパシーさえ感じる人が多いのではとさえ思われます。
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