もしかすると麻生政権が沈没寸前の老朽船・自民党丸を救い出す救世主になる可能性が出てきた。
これはひとえに麻生太郎と云う一人の首相の貢献である。漢字が読めない首相から中川前財務大臣の酩酊会見でひと桁台の支持率を数ヶ月で20%後半まで引き上げたのだから、凄いの一言だ。
敬虔なクリスチャンらしいが、神の子と言っても良いほどの辣腕ぶりである。これがすべて彼の政策や発言からの辣腕ぶりなら、これは日本の行く末も安泰と云うことになる。そうであることを祈るべきだろうが、世相を斬る立場としてはそうも行かない(笑)
そこでだ、なぜ“神の子でもない”“碌な政策も打っていない”のに支持率が急回復しているのか、分析するしかないのだろう。支持率急回復のきっかけは、ご存じのように民主党小沢代表の秘書逮捕である。この件は既に拙記事「麻生政権支持率うなぎ昇り」で触れたので多くは語らないが漆間という超クールな官僚中の官僚の存在が大きいのだろう?
麻生太郎と云う人物、「本当は東大にも入れたけど、役人になるわけじゃないので学習院に行った」とかスタンフード大学留学、ロンドン大学留学などの経歴があるようだが全て中退、学位の取得は確認できない。当時のことを「遊んでばかりいたので修了できなかった」と言っているそうである。
“本当は東大入れた”“遊ばなければ両名門大学院修了できた”といった発言の端々から、自己顕示欲の塊だということが推察される。逆に落ちこぼれでも、運さえ向けば一国の首相になれると云う意味では、大変教育上貴重な人物でもある。運さえ向けば、最低の支持率だって急回復、国民の信頼を得られると云う見本のような人物である。
小沢の一件で勢いづいた上に彼の周りでは、その勢いを後押しするような事件や状況が勃発、飛ぶ鳥を落とさんかなという顔つきになっているのだ。まさに時の人状態だ。
最後になったが、その後の応援歌のようになった事件と状況が何であったか、そしてそれをどのように利用したのか、列挙しておくことにする。
① 「百年に一度」の未曽有の米国発サブプライム金融危機が発生:
棚からぼた餅の経済危機で首相就任後の解散総選挙を先送りの口実を得た。その上「政局より政策」と云う尤もらしい言葉を連発出来たこと。景気浮揚対策と称して自民党の票の掘り起こしに繋がる予算を正義の味方月光仮面となって、堂々とばら撒けたこと。
② 神風のごとく藪から棒に東京地検が政敵中の政敵民主党小沢代表秘書の逮捕劇が起きたこと:
この逮捕劇に「政治は司法に中立」「敵失ではしゃいではいけない」等と素知らぬ顔をしながらほくそ笑み、支持率回復を期待。一時は仕掛け人などと怪しまれた漆間官房副長官の失言で冷や汗を掻いたが、マスコミの探求力不足に救われ、案の定支持率回復。
③ ソマリア海賊の頻発に自衛隊の派遣を決定:
武器使用も可能な海上自衛隊の海外派遣に道を開き、タカ派を印象付けるはずだったが、国際貢献という蓑を上手に被った。
④ 北朝鮮テポドンミサイルの発射問題が発生:
威勢の良い掛け声をかけるきっかけを掴み、PAC3を国民の目に晒し、一大イベントのようなパレードを見せつけ、国防の麻生を印象付け国威を向上させた。安保理事会の北朝鮮非難決議を率先提案、議長声明で終わったが「過去に類を見ない厳しい議長声明」だったと自画自賛することが出来た。
⑤ メキシコ発「豚インフルエンザ」(後に新型インフルエンザ)の発生:
各国には見られない仰々しいほどの徹底した防疫体制を見せつけ、インフルエンザ対策の万全を国民に知らせている。厚労省の年金問題などを忘れさせるほど徹底した対策を講じることで、国民の健康を何よりも大切にする政府・厚労省を印象付けている。
⑥ 評判の悪かった給付金や高速道路1000円対策の実施:
現実に現金を手に入れることで、国民に「ありがたや気分」を味あわせ、例年の倍の混雑を高速道路にもたらした。しかし時間よりも現金に敏感な国民感情を上手に操作したといえるようだ。これからエコポイント、エコカー補助などオマケに群がる群集心理は支持率を後押しする可能性を秘めている。
②と⑥を除くと、これらは麻生太郎の運である。しかしほっておけば只の災難を我が物にする才覚は見事である。「禍転じて福となす」典型のような話なのだが、どこか胡散臭い(笑)
麻生太郎と云う人物像からは考えられない策があり過ぎる。そこが胡散臭い(笑)このあまりにも上手な演出、予算の三段、いや今や四段ロケットの策、果たして誰が考えたのだろう?筆者には多くの官僚たちの顔しか浮かんでこない。しかし、その策を採用したのは麻生太郎なのだから、やはり彼は「神の子」なのである(笑)
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これはひとえに麻生太郎と云う一人の首相の貢献である。漢字が読めない首相から中川前財務大臣の酩酊会見でひと桁台の支持率を数ヶ月で20%後半まで引き上げたのだから、凄いの一言だ。
敬虔なクリスチャンらしいが、神の子と言っても良いほどの辣腕ぶりである。これがすべて彼の政策や発言からの辣腕ぶりなら、これは日本の行く末も安泰と云うことになる。そうであることを祈るべきだろうが、世相を斬る立場としてはそうも行かない(笑)
そこでだ、なぜ“神の子でもない”“碌な政策も打っていない”のに支持率が急回復しているのか、分析するしかないのだろう。支持率急回復のきっかけは、ご存じのように民主党小沢代表の秘書逮捕である。この件は既に拙記事「麻生政権支持率うなぎ昇り」で触れたので多くは語らないが漆間という超クールな官僚中の官僚の存在が大きいのだろう?
麻生太郎と云う人物、「本当は東大にも入れたけど、役人になるわけじゃないので学習院に行った」とかスタンフード大学留学、ロンドン大学留学などの経歴があるようだが全て中退、学位の取得は確認できない。当時のことを「遊んでばかりいたので修了できなかった」と言っているそうである。
“本当は東大入れた”“遊ばなければ両名門大学院修了できた”といった発言の端々から、自己顕示欲の塊だということが推察される。逆に落ちこぼれでも、運さえ向けば一国の首相になれると云う意味では、大変教育上貴重な人物でもある。運さえ向けば、最低の支持率だって急回復、国民の信頼を得られると云う見本のような人物である。
小沢の一件で勢いづいた上に彼の周りでは、その勢いを後押しするような事件や状況が勃発、飛ぶ鳥を落とさんかなという顔つきになっているのだ。まさに時の人状態だ。
最後になったが、その後の応援歌のようになった事件と状況が何であったか、そしてそれをどのように利用したのか、列挙しておくことにする。
① 「百年に一度」の未曽有の米国発サブプライム金融危機が発生:
棚からぼた餅の経済危機で首相就任後の解散総選挙を先送りの口実を得た。その上「政局より政策」と云う尤もらしい言葉を連発出来たこと。景気浮揚対策と称して自民党の票の掘り起こしに繋がる予算を正義の味方月光仮面となって、堂々とばら撒けたこと。
② 神風のごとく藪から棒に東京地検が政敵中の政敵民主党小沢代表秘書の逮捕劇が起きたこと:
この逮捕劇に「政治は司法に中立」「敵失ではしゃいではいけない」等と素知らぬ顔をしながらほくそ笑み、支持率回復を期待。一時は仕掛け人などと怪しまれた漆間官房副長官の失言で冷や汗を掻いたが、マスコミの探求力不足に救われ、案の定支持率回復。
③ ソマリア海賊の頻発に自衛隊の派遣を決定:
武器使用も可能な海上自衛隊の海外派遣に道を開き、タカ派を印象付けるはずだったが、国際貢献という蓑を上手に被った。
④ 北朝鮮テポドンミサイルの発射問題が発生:
威勢の良い掛け声をかけるきっかけを掴み、PAC3を国民の目に晒し、一大イベントのようなパレードを見せつけ、国防の麻生を印象付け国威を向上させた。安保理事会の北朝鮮非難決議を率先提案、議長声明で終わったが「過去に類を見ない厳しい議長声明」だったと自画自賛することが出来た。
⑤ メキシコ発「豚インフルエンザ」(後に新型インフルエンザ)の発生:
各国には見られない仰々しいほどの徹底した防疫体制を見せつけ、インフルエンザ対策の万全を国民に知らせている。厚労省の年金問題などを忘れさせるほど徹底した対策を講じることで、国民の健康を何よりも大切にする政府・厚労省を印象付けている。
⑥ 評判の悪かった給付金や高速道路1000円対策の実施:
現実に現金を手に入れることで、国民に「ありがたや気分」を味あわせ、例年の倍の混雑を高速道路にもたらした。しかし時間よりも現金に敏感な国民感情を上手に操作したといえるようだ。これからエコポイント、エコカー補助などオマケに群がる群集心理は支持率を後押しする可能性を秘めている。
②と⑥を除くと、これらは麻生太郎の運である。しかしほっておけば只の災難を我が物にする才覚は見事である。「禍転じて福となす」典型のような話なのだが、どこか胡散臭い(笑)
麻生太郎と云う人物像からは考えられない策があり過ぎる。そこが胡散臭い(笑)このあまりにも上手な演出、予算の三段、いや今や四段ロケットの策、果たして誰が考えたのだろう?筆者には多くの官僚たちの顔しか浮かんでこない。しかし、その策を採用したのは麻生太郎なのだから、やはり彼は「神の子」なのである(笑)
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