世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

これからの日本「2」

2009年09月15日 | 日記

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これからの日本「2」

我々はそろそろ地球規模で経済の成長というものが無限なのかどうか、哲学的に考える時期が来ているのではないだろうか?とてつもなく昔の歴史を紐解くのだがプラトンの言うところの「哲学政治と民主政治」のどちらが正しいのかあらためて考える必要が出てきたのかもと、ふと頭をよぎった。

ウォール街では既にサブプライムによる世界規模の破綻を尻目に、金融派生商品への規制は米国経済を破綻に導くという強力なロビー活動が盛んになってきたようである。何という厚顔無恥というか、恥知らずも良いところだが、ハゲタカの金銭欲望の恐ろしさを垣間見る思いだ。
たしかに、米国経済の再生には金融経済か軍産複合企業の元気の良さが特効薬である。しかし、それが劇薬であり麻薬であると一昨年知ったばかりなのだがユダヤ人とアングロサクソン人には反省がないようである。

逆の見方をすると、製造業でチンタラ儲けるなんて日本人や中国人に任せておけばいい。俺たちはキーボードを叩いて、その数十倍の利益を瞬時に手に入れる知恵者なのだという不遜な驕りが充満しているのだろう。
貧乏人はより貧乏に、金持ちはより金持ちに、この米国を中心とする経済成長の方向性は変えようがないのだろう。
我が国のエコノミストや経団連の連中も、日本の経済の再生は米国、中国の経済成長如何であるので来年後半から徐々に回復するという見方が大勢を占めている。正直、極めて情けない判断しか示せないのだが、これが現実なのだろう。

日本の経済界、経済人自体が米国と中国への輸出にのみ国の経済成長を思いつかないと云うのが現実なのだ。それでも米国経済に比べれば日本健全だ。
財政赤字がどれ程膨らもうと、怪しい格付け会社に格下げされようと、日本の金融機関は自国の国債を買うのだから怖れることはない。何と言っても、日本は未だ実際のモノを作り経済を回しているのだから、怖れる必要はない。

しかし、虚偽の夢を虚構の中で売り買いして利ザヤを上手に抜き取る知恵に頼った金融経済が産業革命以降の資本主義の成長した姿?だと言われても俄かに信じることは出来ない。
このような架空の取引でしかうま味の出なくなった米国経済は深刻だ。オバマの経済閣僚やブレーンの人物たちこそ金融破綻の真犯人なわけで、それしか頼れなくなった米国の経済は相当に悲惨だ。
新たな産業を創設したいと云う心意気はある。しかし、その方向性を見出し、それを発芽させ成長させるまで米国の経済が持ち堪えるかどうか疑問の方が大きい。

米国金融経済の網の目に否応なく取り込まれたれ先進国は、深刻度は別にして影響を受けることになる。
そんな時期に日本では政権交代が起き、自民党から民主党にその舵取りが変わった。資本主義の崖っぷちにまさに遭遇している我が国は象徴的に政権が交代したのである。これは単に、自民党へのお灸と云うレベルで起きた変革ではない。

知ったかぶりの評論家どもは未だにそういう事を言っているが、違う。日本国民の動物的勘が働いた現象という見方も出来る。
個々の人々は理屈では充分説明できないが、どうも変だ。日本が今までと同じことをして進んでいくとトンデモナイ悲惨が待っていると云う予感を漠然と感じたのではないだろうか?
それが今回の民主党政権の誕生だと考えるのが「大衆哲学」だ。マニフェスト云々、自民の敗戦原因一つひとつを羅列分析することに大した意味はない。
この「大衆哲学」(勿論こんな言葉は哲学の概念にはない、筆者の造語である)の予知能力は生活者としての勘が頼りで学問的体系は出来ない。しかし、実際的に存在すると筆者は信じている。

「3」につづく 

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