世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●「安倍の長い夜」  雨天決行!“安倍やめろ” もろもろデモ参加 

2015年08月30日 | 日記
科学者は戦争で何をしたか (集英社新書)
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●「安倍の長い夜」 雨天決行!“安倍やめろ” もろもろデモ参加 

戦争法案廃案、安倍政権退陣等々を主張するデモが、多くの主催者によって行われる。色々あるので、どれに出るも、勝手だが、議事堂周辺に行ってしまえば、その人の流れの中に身を委ねることにする。だから、どこの主催のデモグループにいるかなんて、判らないし、判らなくても良い。早いグループは13時から集合するらしいので、13時から17時くらいの間、議事堂を遠巻きに囲む形、存在しているだけで充分、官邸への威圧にはなる。

それでも、安倍は強行する。それでもいいのだ。その時の国民の絶対的反対を押し切り、アメリカの言いなりになった「日本」には、安倍の隷米姿勢に、多くの人が反対の意を示した。その証拠が残ることが、歴史的に重要だ。以下に、議事堂周辺のデモ企画の情報を張り付けておく。そして、アメリカケツ舐め国家となった、日本と云う国の国会にNOを突きつける行動の痕跡を残そう。様々な団体が10万人目指す。15万人も集まったら、警備も半分お手上げだろう。それでも、警備する積りなら、怪我人続出。警視庁の責任だな。ネトウヨも安保法案賛成でも500人くらいで頑張っていたが、街宣車先頭で同日同時刻、顔出す勇気があったら、優しく扱おう。くれぐれも、罵倒などしないように。












 












ビデオニュースは、ここ20年で、どうして此処まで、出鱈目がまかり通るデモクラシーが成立しているのか、時系列で検証していた。自分の人生日記のようなものと重ねながら視聴したが、中々良い番組だった。早起きしないといけないので、ここらで失礼。

≪ ロフトプラスワン20周年記念ライブ
  見えてきた日本の難点の正体
■20年前の1995年、日本は大きな時代の転換点を迎えていた。
 阪神・淡路大震災に始まったこの年は、地下鉄サリン事件とオウム真理教に対する警察の一斉捜査、村山談話、そして高速増殖炉もんじゅのナトリウム漏洩事故など、国の根幹を揺るがすような大きなニュースに明け暮れた。
 この時、日本の何かが確実に壊れ始めていることを、われわれの多くが感じたはずだ。  その後日本は1997年の山一、拓銀の経営破たん、1999年のガイドライン法制(周辺事態法、盗聴法、国旗・国歌法など)から小泉改革と、もっぱら壊れる方向へと突き進んでいく。
 そして今、安倍政権の下で、壊れた日本を象徴するかのように、憲法をも顧みない安保法案の審議が着々と進められている。そんな今だからこそ、われ われは時代の分岐点となった1995年当時にあらためて立ち返り、あの時掛け違えたボタンを、もう一度掛け直す作業が必要なのではないか。

 ■思えばこの20年、われわれはずいぶんとデタラメなことをやってきた
 2000年には病に倒れた小渕恵三首相の病室に5人の自民党幹部が押しかけ、意識不明の危篤状態にあった小渕氏がこれに「頷いた」との理由から、内々で後継首相に森喜朗氏を選出するという、クーデターまがいの信じがたい闇取引が、公然と行われた。
 一方、それと同じ年にアメリカではゴア副大統領とブッシュ・テキサス州知事の間で争われた大統領選でも、最後に残ったフロリダ州の選挙結果が再集 計、再々集計と二転三転する中で、ブッシュ候補の実弟がフロリダの州知事を務めていたことから州の選挙管理委員会がブッシュ側に有利な裁定を下し、結果的 にブッシュ大統領が誕生するという、これもまた正当性に疑義のある大統領選出が行われてしまった。
 2009年、日本では検察が突如として最大野党にして政権の座に就くことが確実視されていた民主党の小沢一郎代表に対する強制捜査に着手、小沢氏 を代表の座から引きずり下ろすという事件が起きた。しかも小沢氏にかけられた嫌疑は誰が見てもそれほと重大なものとは言えないものばかりだった。
 これは一行政機関に過ぎない検察が、政権交代を目前に控えた時点で、首相就任が確実視されている野党党首に、さして重要とも思えない事件で強制捜 査を行うことで、政局や選挙に決定的な影響を与えるものだった。しかし、この検察の暴走とも思える行動についても、市民社会はそれほど重要視はしていない ようだった。
 他にも例をあげれば枚挙にいとまがないが、どうも、日本でも世界でも、社会を回していく上での基本的なルールとして受け止められてきた民主主義そ のものが、危機的な状況に陥っているようだ。そして、民主主義と下支えする市民社会が正常に機能していなければ、社会が正常に回っていくわけがない。
 問題はわれわれがこれまで「よかれ」と思って進めてきた様々な改革が、結果的に市民社会を弱体化させ、結果的に民主主義が正常に機能しないような社会をわれわれ自身の手で作ってきてしまったということではないだろうか。
 一見、計算上はプラスに見えるような施策でも、それを実行した結果、社会の中の重要な機能が壊れれば、GDPなどの数字には出ない形で、社会は衰 退し劣化していくことになる。それは目に見えないものの場合が多いし、計測が難しい場合も多い。例えば、社会における治安の低下は、新たにセキュリティ対 策などが必要となることから、数字の上ではGDPを押し上げる効果を持つかもしれないが、実際にその中に暮らすわれわれの生活は確実に劣化し、精神的にも 荒廃していくことが避けられない。「治安が悪化したからセキュリティを強化する」のではなく、治安が悪化しないようにするために、われわれの社会にビルト インされている様々な機能をいかに維持し強化していくかを、優先して考えなければならないのではないかということだ。

 ■この20年、われわれは戦後の高度経済成長とバブル時代の栄光を忘れることができず、もっぱら経済のパイを大きくするために様々な改革を推し進めてきた。
 社会を発展させていくためには、不断の改革は必要だろう。しかし、改革の名のものに時代遅れとなった古い制度や仕組みを捨てていく過程で、われわ れは故宇沢弘文教授が言うところの「コモンズ」(社会的共通資本)をも無自覚に流していってしまったのではないか。
 今必要なことは、われわれにとってのコモンズとは何かを確認しながら、それを再構築したり、それに代わる機能を果たす仕組みを新たに作っていくことだろう。
 今回、新宿ロフトプラスワンの開店20周年に合わせて行われたマル激トークライブでは、時代の分岐点としての1995年からここまでの20年を振 り返りながら、その間、日本が失ってきたコモンズとは何かを改めて考え直し、その再構築のために今われわれは何をしなければならないかなどを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。  ≫(ビデオニュースドットコム)

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●世界は1%対99%の対立 イデオロギーの極端化加速中

2015年08月30日 | 日記
膨張するドイツの衝撃―日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する
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●世界は1%対99%の対立 イデオロギーの極端化加速中

スティングリッツによると、今は、見出しの1%の中で、更に、1%対99%の闘いが展開されているのだそうだ。こういう、競争と勝者だけが勝ち残る世界は、何を求めているのか?求めているものが何であるか知らずに競争していたり、目標はあるが、その勝利の目的を理解しているとは思えない時代になっているらしい。そう云う意味で日本では、安倍が、橋下が、岡田がと言っていても、コップの嵐に過ぎないのだろう。こういう世界の潮流の中では、極端に走ることで、逆側にある極端を潰すことが目的の極端思想が生まれる。中庸や中立が如何に成立しがたいのが、今の世界だと言えるだろう。個人的には、野党再編は、共産党中心の中道野党の連携が、合理性があるように思える。まあ、現時点ではアイディアである。

筆者は、これからの世界と云う命題を考える時、国内政治の情報よりも、国際、経済(日経ではないブルームバーグやロイター‥等)記事を並列に置いて、出来るだけ考えるようにしている。無論、どのカテゴリーにおいても、専門家ではないので、どれもこれも俄か勉強のレベルからは抜け出していない。しかし、考えると云うよりも、その様々な情報を並列的に俯瞰することから、感じることを、さも考えているようにコラムを書いている。早いもので、まるまる6年間も、しばしも休まず書いているのだから、よくネタが尽きないものだ。

まあ、そんな個人的感慨はさて置き、国内政治について、昨日の目だった出来事は、「維新の党」の分裂を鳩首会議で方向づけした、菅と松井の謀計が着々と進んだ結果とみている。維新が、実質的に分裂したことで、「新党維新」(仮名)でも立ち上げて、自公連立与党に“橋下新党”が加わる三党連立で、政権を維持、憲法改正まで突っ走る。それが彼らの当面の目標だろう。そこから先は、まだ当人たちも読めてはいない。アメリカからの命令に従うフリをしながら、どうやって、大日本帝国憲法時代に戻れるか、それが望みだろうが、具体的絵図は無論描き切れていない。ただ、前進はする、そう云うことだろう。

その先には、重武装、再軍備、核保有と云う、大目標があるわけだ。狡猾な狐のつもりで、アメリカ様をも出し抜こうと妄想している。此処までは、居酒屋談義の夢物語として面白い。しかし、計画は陰謀的で緻密だが、“米中露”の分析の目は節穴ではない。外務官僚や日本会議の吹き上がり懐古趣味者のレベルで太刀打ち出来るものとは思えない。ゆえに、どこかで、彼らの悪趣味は挫折する。しかし、出来ることなら、やはり日本人の手で、挫折への引導を渡したいものだである。それが、8月30日の「安倍やめろデモ」が象徴的行動となるだろう。だから、口ばかり筆者も、デモに参加しようと思うし、目撃者の一人にもなりたいと思う訳である。

だが、おそらく今の官邸の動きを観察していると、自民党政権がぶっ壊れても、法案を通す方向に傾いている。最近は、目的不明の、衝動的犯罪が増えているが、政治の世界も、似たようなものである。目的が、テンデンばらばらなのに、同じ船に乗り合わせた状態と言える。おそらく、どこかの島に辿りついた瞬間に仲間割れが起きるのは必定で、定理に近い。個人的には、安倍晋三に思いを遂げさせ、政治的無関心とは、こういう過酷事故(シビアアクシデント)を惹き起こすという事実を、国民が身を持って知るべき時が来たのだと思う。それ相当に、国家主義的になり、警察国家的になることで、住んでいる国が「動物農場」だと知る時期に来たのだ。

国内政治は、呉越同舟、イデオロギー紛いと極右と守銭奴が隣り合わせに乗船中のボロ船と云うことだ。しかし、世界は、そのようなジャパニーズの折衷的生き様とは、相当にことなる潮流が湧き上がり、「うねり」になりつつある。筆者は個人的に、こちらの動きの方が興味深く、魅力的だ。極右な人間と極左の人間が同居することは、不可能なようで、意外に可能だ。東京新聞が、イギリス労働党の先祖返りが実現するかもしれないと云う記事を書いていたが、興味深い。

ピケティの『21世紀の資本論』が爆発的に売れたのも、「極左」の抬頭を予言したいたからだろう。スティングリッツの“1%対99%論議”も、根っこには同じものがある。極右でもなく、極左でもない、守銭奴が甘い汁を吸い続ける世界の終焉には、相当に暴力的政治行動を味つけとして持たないと、実行が不可能と感じてきた思想が誕生したと見ておいてよさそうだ。今夜のテーマは大きすぎて、充分に把握し切れていないが、非常に注意深く観察すべき、世界的テーマなのだと思う。ギリシャでも極左の政党が政権を握り、右往左往したが、あれは、極右が握っても、同じ結論しか出ない状況のギリシャだった、と云うことだろう。

ただ、フランスなどでは、極右の政治勢力「国民戦線」が勢いを持ってきている。フランスの極右政党「国民戦線」は、フランス大統領を選出させるだけの支持を集めつつある。党創設者ルペン氏はシラクと決選投票をするところまで漕ぎついたが、そこから先は政治手腕がないことで、凋落傾向を見せていたが、EUの経済停滞やユーロ圏経済全体の苦悩やドイツ独り勝ちEUにNOを突きつけた娘のマリーヌ・ルペンが党首となり、勢いを取り戻している。アメリカのティー・パーティーなども傾向としては、極右的だ。しかし、イギリスでも、フランスでも、極左の支持も根強いものがある。以下は、その一例、英国労働党の話だ。


≪ 強硬左派候補 本命に急浮上
【ロンドン=岩佐和也】今年五月の英国総選挙で大敗を喫した最大野党・労働党の党首選で、当初は泡沫(ほうま つ)候補とみられていた強硬左派のジェレミー・コービン下院議員(66)が予想に反して支持を伸ばし、今や本命に急浮上している。ブレア元首相らを中心に 中道路線での党の立て直しを模索する中、党内に混乱が広がっている。
 コービン氏は緊縮財政反対で、国防費を抑え、核兵器の放棄や鉄道・エネルギー会社の再国有化を主張するなど強硬な左派だ。
 党首選では当初、まったく注目されていなかったが、人気が急上昇し、八月上旬の世論調査会社「ユーガブ」の調査では、支持率53%と、他の三候補を突き放しトップに。国内最大労組も支援を決めた。
 コービン氏は党議拘束に何度も違反している反逆児とみられていたが、集会で、社会正義や平等、人権といった基本的価値観を直接語りかけるスタイル で新味があり、与党保守党と区別がつきにくくなったこれまでの労働党に嫌気がさした若者や女性らから支持を集めているとみられる。
 ブレア氏が率いる中道左派はコービン氏の躍進を警戒。「コービン氏はこの国を前には進められない。後戻りするだけだ」と、ブレア氏は批判。だが、 ストラスクライド大のジョーン・カーティス教授(政治学)は「コービン氏は、確かな信念を持っている。それが人々を引きつける」と話す。
 党首選は投票が既に始まっており、九月十二日に結果が発表される。 ≫(東京新聞)

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
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