acc-j茨城 山岳会日記

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ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

北アルプス明神岳5峰西南稜~前穂高岳

2012年08月23日 19時32分45秒 | 山行速報(薮・岩)
北アルプス明神岳5峰西南稜~前穂高岳
8月20日、7月に悪天で登れなかった明神岳~前穂高縦走に行ってきた。
予想通り、お盆を過ぎた上高地は静かで、沢渡からのタクシーの相乗り相手を探すには
少しの時間と努力を要した。
今日は5峰台地までなので急ぐことは無いが、急ごうと思っても水5リットルが入った
ザックは重い。5峰までは前回の報告を参照していただきたい。一つだけ報告しておき
ますが、前回忘れたメガネは無事回収できました。5峰台地に幕営し、前回確認できな
かった巻き道を探しに歩き回る。5峰台地は見た目より岩がデコボコしていて、軽量化
のためマットを持ってこなかった身には寝にくかった。


5峰台地に設営する。雷には比較的安全に思えたが、見た感じより寝心地は悪かった。

8月21日、朝4時に出発しようと2時半に起き、出発準備を始めるが、一向に明るく
なってこない。結局明るくなったのは5時で、その間テントの中で待っていた。
この先前穂高まで、巻き道はすべて岳沢側を巻く。5峰も頂上直下を岳沢側から巻く。頂
上まで登ってしまうと下降に手間取ると思われる。


手強そうな3峰に向かう。どこから取付くか考えながら近づいていく。

4峰を過ぎ岩峰状の3峰を巻く。前
穂高までルートファインディングが必要だが、どこを登っても2級程度の岩登りで通過
できるだろう。もちろんロープは必要としないが、岩に慣れていないと怖く感じるだろ
う。2峰の下降は22mと20mの2回の懸垂下降をした。


2峰の懸垂支点(いままでの記録よりもシッカリしていた)

この懸垂下降が明
神岳縦走のスパイスとなり、ルートを面白くしているのである。明神主峰から前穂高ま
では、まだまだ遠く感じる。この先前穂高までも気を許してはいけない。一歩誤れば転
落することは確実なルートが続くのだ。


明神2峰付近からの前穂高岳


後を振り返ると、主峰の後ろに懸垂下降した2峰が見える


前穂高頂上直下から明神尾根を見る


奥又白の池にはクライマーのテントが1張り見える


前穂高頂上でのガストン(アップには耐えられないので小さい写真にて)

奥又白の池にはクライマーのテントが1張り見
える。前穂高東壁を登ったときの下降ルートに使う、A沢への踏替点を確認すると、や
っとのことで前穂高に着く。いままでだれもいない縦走だったが、さすがメジャーな山
頂には人がいる。大休止とする。私は重太郎新道を下るのは初めてではないが、こんな
に急だったかな、と感じるほど急である。間もなく右膝が痛くなってきた。ここで無理
をして早く降りると、しばらく山に登れなくなるのは、いままでの経験でわかっている
ので、最終バスの6時45分に間に合えば良いと考え、ゆっくり降りる。新しくなった
岳沢ヒュッテで大休止後、上高地に降りた。バスターミナルに着くやいなや、岳沢を前
後しながら降りていたパーティに声をかけられ、待ち時間無しでタクシーに乗り込んだ

今後の予定から、今回登らないと今年は登るチャンスはなくなるので、平日山行で仲間
を募集したが誰もいなかったので、1人で登ったことをメンバーには申し訳なく思って
いる。

8月20日、上高地(8:00)-7号標識(9:00)-5峰台地(14:00)
8月21日、5峰台地(5:00)-明神主峰(7:50)-前穂高(10:30~11:10)-岳沢ヒュッテ(14
:10~15:00)-上高地(17:55)
                               ガストンガニマタ


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