acc-j茨城 山岳会日記

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気が付けば雨,,,奥多摩坊主谷にて.

2019年06月26日 22時33分12秒 | 山行速報(沢)

場所:奥多摩 峰谷川坊主谷

日時:2019.6.22(土) 天気:曇りのち雨

メンバー:szt(CL),yuka

装備:沢装具一式,ロープ(8mm×30m)

6/22 4:00自宅発→7:32坊主谷待避所(基点P)発→10:44中ノ谷出合→12:00取水槽付近よりエスケープ開始→13:52登山道着→15:16基点P

 

 前週は,GW以降の山行疲れ+プレ国体疲れ+天候イマイチで山はお休み.そして,22,23の土日は今後の山行を見据えて八ヶ岳辺りのテン泊山行を計画していました.ところがどうにも天気が安定しない.出発直前まで行先を検討した結果,奥多摩の日帰り沢登りを2本こなすことを視野に入れつつ,土曜日の朝にひとまず坊主谷に向かうことに.いつ雨が降り出してもおかしくない空模様の下,同行するyukaさんの沢デビュー戦が始まるのでした.

坊主谷へは峰谷橋から峰谷のバス停を過ぎて左へ曲がる林道を進みます.奥にワサビ田があるためか,林道としてはまずまず走りやすいほうでした.坊主谷出合にかかる橋の脇の一台分しかない駐車スペースに車を置いて遡行を開始.

わたしはラバーの沢靴しか持っていないのですが,沢床のヌメりはそれほどなく出足から滑って転ぶようなことはありませんでした.当日のいまにも雨が降り出しそうな空と同行者の沢経験を考慮して,入渓後すぐに出現する連瀑帯は巻きの一手.その後も小滝が連続し,やや多いように感じる水の勢いも加わり,沢デビュー戦で慣れない相方のペースに合わせて序盤はゆっくり目に進みます.

途中,水流をかぶりそうな5m程の滝が出現.気持ち水量が多そうで,落ち口の処理で水をかぶるところをもたつくとイヤな感じがします.念のためここで初めてロープを出し,滝を抜けた先の灌木を支点にしてフォローで登ってもらうことに.案の定,yukaさんは滝の落ち口の処理に苦戦..水の勢い+水の冷たさで顔が若干ひきつっている...お助け紐を出すが,紐を引っ張るタイミングと足さばきの要領がわからず,奮闘するものの滝を抜けられません.最後はロープにテンションをかけつつ落ちてくる水をかぶりながらゆっくり横へトラバースして何とか落ち口をクリア.ロープを出して正解でした.

その後はチョットした小滝でお助け紐を掴んで登る練習をしたり,小休止を挟んだりしつつ次々にあらわれる小滝を登っていきます.

水量はちょっと多めな気がしたかな?

沢デビュー戦のyukaさん.苦戦する箇所はあったけどその後は順調だったのでは?

10mナメ状.ヌメりはなく苦労せず登れます.

核心部と思われる5連瀑の手前で再度小休止.序盤はロープを出すことがあってかなりの遅れがでたかと思っていましたが,ガイドブックで確認すればここまででまずまずのペース.これなら登山道まで詰められるかな?

5連瀑前半(3段目の滝まで).ここから意外に高度が上がります.

小休止のあと,5連瀑の巻きにかかります.2段目の滝上までは右岸を巻き,2段目から3段目は右岸のバンドを登ります.3段目の右岸からは下から見えなかった4段目の滝を眺めることができ,どこを登るのが効率的かチェック.ガイドには釜をへつって右壁バンドを伝うとありますが,この日の雨に濡れたコンディションと同行者が沢デビュー戦という条件では突っ込むにはちと厳しいと感じ,右岸巻きを選択.ここら辺から雨も強まり一瞬ロープを出そうかと迷いますが,弱点を突いて下降でもロープを出すことなく沢へ復帰することができました.登り降りはマイペースですが,yukaさんの奮戦ぶりはなかなかのものでした.

1段目2段目の滝を巻くyukaさん.マイペースで登ってきました.

下からは見えない4段目の滝.巻かずにクリアもできるようです.

5連瀑を巻き終わると癒し系に.ロープを出すことなくうまいこと巻けました.

5連瀑を終え,中ノ谷出合を過ぎれば沢は癒し系の様相に.雨は降ったりやんだりですが,ワサビ田跡や狭い階段状の廊下やナメがあらわれます.

さらに進むと,左岸の上方に鉄パイプで組まれた取水槽への巡視路と思われる構造物が見えはじめます.

中ノ谷出合を過ぎれば,開放的な渓相が顔を出します.

階段状の廊下.

ナメも出現しまさしく癒し系.

画になる滝ですね~.

12時頃には取水槽の下部に到着.ガイドブックから見当を着けると,あと60~90分程で登山道にたどりつけそうでしたが,当日の不安定な天気予報を考慮し取水槽への巡視路を利用してエスケープを選択します.

見づらいですが取水槽直下.ここらへんから左岸にある巡視路を辿ってエスケープ開始.

ただこの巡視路が意外とクセモノ.長年の崩落などで,鉄板が斜めになっていたり完全に外れていたりと,微妙に緊張を強いられます.落ちるとヤバいと思われるトラバースがあり,念のためお助け紐を出したところが一か所ありました.

巡視路の通過は慎重に.

エスケープを開始したらすぐに登山道に到着できるかと思っていましたが,登山道までたっぷり1時間以上はかかりました.そして登山道に出てみたら,そこはすぐに登山道と帰路に使う尾根に分岐するところ.結局登山道はほとんど歩かず,その後は尾根の踏み跡をたどります.

鳥居.多分浅間神社のものなのかな?

尾根の踏み跡を下っていき,右に見えてくる小尾根を下り基点となったところを目指します.この小尾根は急な下りで一気に降りていく感じとなるので,yukaさんの懸垂下降の練習も兼ねて持ってきたロープを出し下りの途中で5ピッチ程の懸垂下降を交えて林道へ降り立ちます.林道へ降り立った後は登り返して無事に車に到着.時計を見れば15時を回っており,途中緊張を強いられる場面もありましたが,結果的にエスケープは正解だったと言えそうです.

その後は着替えを済ませ,雨脚が強くなり本降りとなった空模様を見て,あわよくば翌日も狙っていた沢登りは取りやめということでyukaさんと意見は一致.奥多摩駅そばの混雑したもえぎの湯で汗を流し,休憩所で短時間の爆睡をした後,つくばに帰るのでした.

yukaさん,沢登りデビュー戦,いかがでしたでしょうか?

 

szt



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