acc-j茨城 山岳会日記

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湯檜曽川本谷~七ツ小屋沢

2017年09月10日 07時36分01秒 | 山行速報(沢)

2017/8/26-27 天気:雨→晴れ

メンバー:apple,szt

 

 集会でappleさんと話していたら,急遽土日の一泊二日で湯檜曽川本谷に行く話がまとまった.沢登りで一泊したことがなかったので経験者と行けてラッキーと思いながら,話がまとまってからは天気予報とにらめっこ.7/16に白毛門沢に行って以来,天候不良や体調不良が重なってちっとも山遊びができず,悶々どころか悶々悶々としていて直前の天気予報でも湯檜曽川本谷は無理かなーと思っていたら,雨が残っても行程を短縮しても行くということで25日の夜につくばを出発.水上ICの手前のパーキングで仮眠をとってとりあえず白毛門登山口駐車場まで移動.朝に前線が通過するとの天気予報通り出発予定だった6:00から雨が降り出す.車の中でもう一眠りし雨脚が弱まった8:00頃から身支度を始め,8:30駐車場を出発した.

 予定より2時間半遅れということで,入渓点付近で幕を張る予定で湯檜曽川沿いの林道&登山道を進む.残念なことに林道は西黒沢の橋が埋まっており車は入れない.

 登山道は8月中の雨の影響かドロドロ.アプローチシューズでぬかるみにハマらないように足元に注意しながら進み10:40に武能沢の横断点に到着.ここで不覚にもアプローチシューズで沢に浸かってしまい仕方なく沢靴に履き替える.

 今回は雨上がり直後でもあるので魚止めの滝は巻くこととして,登山道の踏み跡らしきところから林の中へ入っていく.踏み跡と思ったところは林の中ではすぐになくなってしまうが,一段上がってみると踏み跡を再発見.そのままたどって11:07湯檜曽川に降り立つ.

 タープを張れそうなところを物色しながら白樺沢の出合を通過.その先もパッと眺めてみるが幕営適地はなさそうなので,白樺沢の出合よりも戻った河原上のところで12時前に幕を張る.

  今回の目的の大きな一つが,沢で泊まるときの技術の向上.経験者の方法を真似るのが手っ取り早いよね.そこからあとは実践して工夫あるのみ.

 appleさんの指示のもと,なんとなく準備の仕方と必要そうなものはわかりました.タープを張ったら焚火してたっぷり時間が余っているのでしばしお昼寝.雨は上がってとてもいい天気.8月は雨が続き,フラストレーションは相当溜まり禁断症状も出ていた?かもしれないけど,初日の2時間ほどのウォーキングとお昼寝で気持ちはスッキリ.このまま帰ってもいいくらい??appleさんにおいしい晩御飯をごちそうになって,初日はたっぷりお休みしました.

 翌日は5:30起床,7:00出発で行動開始.2日目は七ツ小屋沢を詰めて旧国道を下る予定.

 水量は昨日の午前中と比べるとかなり減っている.それでも本谷だけに水の勢いは今まで行った沢に比べれば明らかに強い.これじゃあ雨が降って増水してれば沢登りにならないことがとってもよくわかる.なるほどなるほど.ウナギ淵の手前の辺りで右岸にブリッジを掛けたでかい雪渓がある.ツルっと滑って塊が落ちてきそうで恐ろしい.

 そうこうするうちに7:23有名なウナギ淵に到着.ゴルジュを泳ぐ気は更々ないので左岸を巻く.

 ウナギ淵を過ぎればへつりあり滝あり,景色も独特で人気があるのも納得です.

 左に曲がって4m滝を登れば十字峡に注ぐ抱き返り沢が見えてくる.抱き返り沢の上部はもう少し下流で眺められスゲーと感心しきり.

 8:02十字峡に到着.大倉沢,抱き返り沢,本谷で本当に十字状.いずれは抱き返り沢や大倉沢も登ってみたいものだ.

こちらが大倉沢で,,,

こちらが抱き返り沢...

十字峡を過ぎてもゴルジュは続く...

ゴルジュが終わってくると抱き返り滝が出現.ガイドブックと見比べるとどうやら水量が多いみたい.上部の滝の水流左が濡れていてなんだか悪そうで,踏み跡もばっちりついているということでここは無理せず右岸を巻きました.巻いたはいいものの巻き上がったらそれまでの踏み跡がわからなくなってしまいロープを出して懸垂で降りていく.しかし降りてみれがすぐに踏み跡は出現し余計な手間をかけてしまった.

抱き返り滝を過ぎると,ナメ,ナメ滝,釜が続く.ただナメ滝は水量が多いのかやけに迫力がある.雨が降った後は無理しないことだよな~としみじみ感じ入るのだった.

湯檜曽川本谷に入るなら盆過ぎがいいというのも,でかい雪渓を間近で見ると納得だ.

3条10mの滝は左のチムニーから越えていき,

9:30七ツ小屋沢の出合に到着.予定通り本谷の遡行はここまで.休憩して左の七ツ小屋沢を詰めていく.

七ツ小屋沢に入っていくとすぐに大滝が出現.滝は全体的に濡れていて水流右に取り付くが中ほどは左岸の藪を少しだけ巻き,すぐに灌木を掴みながら右の滝と灌木の際を登っていく.

ここを過ぎても小さい滝がところどころ出現する.ただし藪はうるさくなく順調に高度を上げる.

適度に休憩を挟みつつ12:10旧国道へ.

対岸を見渡せば朝日岳が見え,本谷のルートも眺められる.長いそーだなー,でも楽しそーだなー...

あとは旧国道を進み,新道経由で駐車場に向かう.途中魚止めの滝の巻き道の入り口を確認.初日に入ったところからもう少し上がればわかりやすかったのだ.次回以降のために偵察偵察.湯檜曽川は本谷のほかにも楽しめそうな沢がいっぱいあることがよくわかり収穫は多かった?

ひたすら登山道を歩き,駐車場に到着したのが17:35.白樺沢や袈裟丸沢を登ったと思われるパーティを見かけまだまだこの流域で沢登りが楽しめそうだと実感した2日間だった.

できれば今年のうちに湯檜曽川本谷は片づけたいな~と思いなおしたのでした.

 

szt