acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


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伊豆ケ岳

2013年04月26日 23時43分58秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013/4/18 伊豆ケ岳

春の日

色彩々の身に包まれた山ガ-ルたち。
-本当の事を言うと山ミセスなのだが-
高麗駅近くのコンビニは逸る気持ちが笑顔に現れた大人たちがところどころに輪を作っていた。

スタイルとして人跡稀な山-しかも地味な-を好む性質を自負するものの、このアットホ-ムな明るい雰囲気も好きだ。
年齢でも、場所でもない。
そこには希望と期待に満ちた未来があるから。



伊豆ケ岳は奥武蔵の中心にあって、人気のハイキングコ-ス。
男坂なる鎖場で一寸スリリングに、子の権現でチョット観光気分にもなれる。

以前、知合いに一番好きな山として教えていただいたのが記憶の片隅に引っかかっていた。
今回は新入会のHagくんと。
山の”ヤ”の字から初めましょう。

正丸駅の有料駐車場に車を置いて、自動清算機で500円支払う。
今回、西吾野駅に下山し、電車で正丸駅に戻ってくるので電車本数を確認。1時間に2.3本といったところ。
下山時間をそう気に留めなくてもよさそうだ。



トリッキ-な階段を下り、林道に入る。
わずかで馬頭観音。
伊豆ケ岳へ至る道標が欠落しており、直進してしまった。
わずかで気づいていったん戻り伊豆ケ岳へと向かう。

道は確かで山の話などをしながら進む。
尾根に上がるところで急となり息も上がる。
尾根に乗ったところで小休止。

見頃を迎えた山桜が眩しい。
春風にひらひらと舞い散る様子が美しく見惚れる。
この穏やかさは心地いい。



ひと登りで五輪山。
下れば、眼前に男坂の鎖場。



下から拝せばなかなか立派な岩場だ。
鎖もあるし問題ないが、ここはそう。エンタ-テイメント。
ロ-プを出してアルパイン風に行く。
折角だから、初めてのHagくんにも体験してもらおうという趣向だ。

30mロ-プで3ピッチ。
特筆することはないが、落石注意ですな。



その後、もう一カ所簡単な岩を抜けると伊豆ケ岳山頂。
行動食で小休止。
武蔵なのになぜ伊豆?という疑問を解くには山頂の解説を読むといいでしょう。



そこからは子の権現を目指す。
似たような道を下って登ってまた下る。
古御岳、高畑山、中ノ沢の頭。
所々に山桜が咲き誇り、この歩きに清涼感をもたらす。

天目指峠で一旦車道に出る。
このまま、車道を下ろうかとも考えたが、Hagくんはこの先にも意欲的だ。

子の権現へは登り返しとなり、なかなか堪える。
それでも最後の見所と思えば、どこかに逸る気持ちもある。



子の権現は立派な本尊。
足腰の神様だというので、ならば山ヤとしては素通りできまい。
お参りを済ませ大わらじに大下駄を観覧。
表参道の茶屋は昭和の佇まい。
古き良き時代というのはどこの国にもあるもので、なぜか落ち着く風景だ。

下山は林道を少し下って吾野駅への道標をやり過ごし、その先の西吾野駅への山道へと入る。
静かな杉林をお喋りしながら行くと小床の集落。
国道に出たら西吾野駅へは、あとわずか。



誰もいない西吾野駅のホ-ムで電車を待ちながら、伊豆ケ岳が見える。
Hagくんは山道をこんなに長く歩いたのは初めてだといった。
そして、夢中になっていたので、そんなに長く感じなかった。辛くはなかった。と続けた。

夢中になっていた。

この言葉の襞に何を感じるか。
先を見据えたい。と強く願う。そう自分に言い聞かせる。


sak