acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

白山~赤沢富士~御前山、盥が峰、住谷山、津室山~井殿山、八瓶山、国見山

2012年03月21日 19時24分58秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
白山~赤沢富士~御前山、盥が峰、住谷山、津室山~井殿山、八瓶山、国見山

3月20日、歩行トレでヤブ山を歩いてきた。ピストンで登るのではなく、必ず周遊コースを取るよう自分に課題をつけた。

白山~赤沢富士~御前山
ヘッドランプをつけて、道の駅「かつら」を出発する。人家の犬に吠えられながら歩くと、県境縦走の頃を思い出す。白山頂上のお宮に着く頃には、ヘッドランプが必要ないくらい明るくなっていた。お宮の裏から細い道が赤沢富士まで続いていた。御前山の西登山口を目指す。道路に出るところがフェンスで囲まれており、扉も鍵がかけられていて、道路に出るのに少し苦労した。後は、イノシシの遊び場になっている「関東ふれあいの道」を御前山山頂経由「かつら」まで歩いた。


薄明るくなってきた白山頂上のお宮


赤沢富士山頂


御前山

道の駅「かつら」4:50-白山5:35-赤沢富士6:10-御前山7:10-道の駅「かつら」7:30
歩行距離8,6km  行動時間2時間40分

盥が峰(たらいがみね)
初め何て読むのか分からなかった。林道の奥まで車で入り、歩き出す。鉄塔下を経て頂上に達する。時計回りに一周する予定で南に進むも、車とはどんどん離れてしまうので、地図上の破線道を探すが見つからず、ヤブを直降することに決心。50m位の距離ではあったが、久しぶりに篠竹とツル性植物の猛烈なヤブと戦った。下りた所は湿地帯で、靴が潜らないようルートファインディングしながら車に戻った。


盥が峰山頂

車8:05-盥が峰頂上8:20-車8:50
歩行距離1,8km   行動時間45分

住谷山
住谷の集落近くから適当に登りだす。尾根に出ると踏跡はあった。頂上標識はないが、廃屋があった。これは何に使った建物なのだろうか。下りは道の無い南の尾根を降り、地図上の沢沿いにある破線道に出るつもりだ。沢に出て思わず「しまった」と独り言を呟く。茨城の沢は、所によってはイバラの木に覆われており、手も顔も足もキズだらけ、服もズボンもボロボロになってしまうことを忘れていた。えらい苦労をして道路に出て、車に戻った。


住谷山山頂の廃屋

車9:20-住谷山頂上9:40-道路10:15-車10:30
歩行距離3,3km    行動時間1時間10分

津室山~井殿山
こまねぎ峠に車を置き、北上する尾根を歩き出す。踏跡あり。問題なく津室山経由井殿山まで行き、下りをどの尾根に取るか迷った。真西に向う尾根を下り始めたが林道に出た。地図を見ると、林道が降りる地点は車からかなり離れてしまう。先ほどの住谷山でヤブに懲りていた私は「急がば回れだな」と林道をおりることにした。さすが県道39号~県道246号を歩いての、こまねぎ峠までは遠かった。


津室山山頂


井殿山山頂

こまねぎ峠11:00-津室山11:25-井殿山11:50-県道39号線12:15-こまねぎ峠12:50
歩行距離6,8km     行動時間1時間50分

次の目的の山は高取山であったが、予定していた林道は、県道112号線からすぐの所に車止めがあって入れず、しかたないので仏國寺方面に回ってみた。しかしどこから取り付いて良いのか見当もつかない。ヤブを漕いで行けば良いのだろうが、今日は時間がもったいないので高取山は諦めることにした。だいぶ時間をロスしてしまい、1日10山登頂は不可能になった。

八瓶山(やつかめさん)
付近の道路は狭くて車の置き場所に困ったが、幸い1台は止められるスペースがあった。ここには登山口の標識があった。道は頂上に向って一直線に登っている。ちと疲れるが能率は良い。頂上には、この山の名前の語源と思われる、八つの瓶が円状に埋められていた。すべてフタを開けて中を調べたが、一つだけ何も入っていなかった。あとは御神酒か御神水かわからないが、きれいではない液体が入っていた。帰りは踏跡がある北東に向う尾根を下り道路に出て車に戻った。


八瓶山頂上の八つの瓶

車13:55-八瓶山頂上14:20-道路14:30-車14:45
歩行距離2,7km     行動時間50分

国見山
この山もどこから登ったら良いか迷った。とにかく林道に入り二俣で止める。左に行く林道はチェーンがかけられている。右の林道から登って左の林道から降りれば周遊コースになる。しかし、時間も時間だしゆっくりしてはいられないのですぐに出発する。林道を少し歩くと林道は終わり、道なき道を頂上目指して登って尾根上に出ると林道にでた。この林道は頂上直下まで達していた。私の地図には載っていない。頂上には1分と居ず下山にはいる。帰りは林道をそのまま降りれば、あのチェーンのかかっている左手の林道から車に戻れるかもしれないと、その林道を降りていく。しかし淡い期待はうまくいかず、どんどん離れてしまう。仕方なく左手の尾根を越すことにする。同じような人もいるらしく僅かな踏跡があった。300mコルから反対側の沢に降りるのであるが、間伐した木がジャマして、歩きにくいこと歩きにくいこと。でも暗くなるまでに充分に時間の余裕を持って車に戻ることができた。


国見山山頂

車15:40-尾根上16:00-国見山頂上16:15-300mコル16:50-車17:00
歩行距離4,2km    行動時間1時間20分

本日総計歩行距離27,4km  本日総計行動時間(車移動を含む)約12時間

                                        ガストンガニマタ

たつのこ山

2012年03月21日 15時38分42秒 | 会員日記
たつのこ山


たつのこ山

山ヤというもの、「山」とか「岳」と名のつくものは何でも気になる生来。

地形図に掲載されているそれは勿論。
よ-く、探してみると近所にもあるもので、何とか富士という裏山に神社を祭ったものだったり、公園の築山だったり。

そういえば、母校の小学校には「ワンパク山」なるものがあった。
で、その西側が高さ2m、斜度70度くらいのコンクリ-トスラブで構成されていて、助走の勢い付けて駆け上がったり。
と遠き日を思い出し、なんだあのころから片鱗があったのかと納得したりもする。

また、耕作地の真中にポッコリと10mほどの山に祠があって、おそらくは地山だったのを耕作するのに平ら整地したものの、
祠の所だけは整地するわけにもいかずにそこだけ山として残ったのであろう小山を住宅地図で見てみたら、実は「ぽっこり山」
という名前がついていたことを知り、驚かされたこともあった。

つまり、日本の民族学的に「山」というのは信仰の対象や象徴として一目置かれているということだ。
八百万の神は山や川、海に宿り生活に根づいてきた文化なのである。

茨城は、北関東の山ナシ県である。
なかでも県南、利根川下流域に住む者にとって身近な山(近所の山)は数少ない。
どちらかというと水田地帯が広がる風景にホッとしたりする。


筑波山が見える

そんな環境の中にあって、やはり山神様は求められているのでしょう。
近所の「たつのこ山」はもちろん人工の築山。
龍ケ崎市の龍ケ岡公園にあり市民の憩いの場になっている。


牛久大仏

散歩やランニングで楽しむのはもちろん、海抜41mの高さは意外と眺めもいいものだ。
北には筑波山、牛久大仏。東の空には成田発着の旅客機が見える。おそらく条件が重なれば富士山も望めるのではないだろうか。


帰国目前の旅客機

もっと山に入り込めればと、子持ちサラリ-マン山ヤは山を渇望するわけだが、そんな時こそこんな身近な山に注目してみるのも悪くない。


たつのこ山山頂

茨城は、山ナシ県ではある。しかし、高さや困難、トンガリはなくとも滋味なる山々は点在する。
きっと問題は見る目の方にある。おそらくは、もっともっと身近に「山」はあるのだ。
創造を膨らませれば、身近に楽しいエピソ-ドや歴史はゴロゴロしている。
何を貴ぶかはともかく、山は登るだけではもったいないと思う次第だ。

sak