今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「鬼と遊ぶ展」ギャラリー・どんぐりころころ

2011年01月22日 23時21分19秒 | 美術館/博物館/展覧会

「鬼と遊ぶ展」 
【会期】 2011年1月8日(土)~1月25日(火)
【ギャラリー】 浦安 どんぐりころころ
千葉県浦安市堀江3-2-10
tel047-352-0778
東西線浦安駅より徒歩5分
http://members.jcom.home.ne.jp/donkoro/

金曜日はお台場で日本科学技術館のドームシアターで3D映像とプラネタリウムを観賞してから、夕方に中川晃教さん出演のラジオ収録を見に行き、翌土曜日には女流講談師・神田紅師匠の塾生発表会を上野で楽しみ、その後は浦安に足を延ばして作品展へ。

なんだって、そんな一辺に出かけたのかっていうと、時間短縮&交通費節約のためなんだけど、そんなわけで、書きたいもの、書いておきたいものがいっぱいよ!
どれもこれもが楽しかったし、すごく良い刺激にもなりいろいろと思うこともありましたが、順位からすると、浦安の作品展「鬼と遊ぶ」が会期終了間近なのでこれを書くのが先よね。

「見えないけれど、見える鬼のかたち」…この作品展は、鬼をモチーフにして様々な分野の作家さんたちが表現するそれぞの鬼が展示してあります。

鬼といっても、そのイメージはほんとに人それぞれですね~!
可愛らしい鬼や、やさしそうな鬼の作品のがたくさんで、ほのぼのしたり、微笑ましかったりと、心暖まるような作品展でした。
私は鬼というと、真っ先に思い出すのが子どもの頃に大好きだった絵本の「泣いた赤鬼」なので、もともと鬼って怖いイメージはないんですけどね、ここに展示されている作品のそれぞれの作家さんが、鬼をどのようなイメージで捉えているのかが伺われて興味深かったです。

鬼をたとえば、マイノリティー(少数派)であるとか、アウトサイダー的な存在と捉えることもできるかもしれない。
もともとは煩悩が具現化された姿なのでしょうけど、その姿も煩悩も、恐ろしいと見るか、悲しいと見るか、はたまた愛おしいと見るかで、同じモチーフでありながら作品の方向性が全く変わっていくようです。

そんな中で、思わずぐっと惹き込まれて見入ってしまったのが、友人の亀本みのりさんの作品、版画の「ai」です。 

鬼は指が三本しかないといいます。足りないのは「心」と「知恵」の二つです。
鬼は恋をしました。
恋をしたら、いつの間にか心が芽生え、翼が生えました。
そして、鬼はじっと自分の手を見つめながら涙を流します。
その作品がこれです。↓ 亀本みのり・作「ai」
           

煩悩に、誰かを想う心が加わると、それが恋になるのかもしれません。
翼は天使の羽根か、それとも悪魔のそれなのでしょうか…。
鬼は指が三本しかない手を見て何を思うのでしょう。
私はこの版画絵を見ているうちに、次第にこの鬼と一緒に泣きたい気分になりました。
今まで拝見した亀本みのりさんの作品のなかで一番愛しいと思う作品でした。
私も鬼をモチーフにして、いずれは何か創作してみたくなりました。

この作品展は今月の25日火曜日まで開催しています。
静かな路地の小さなギャラリーですが、お近くの方はぜひご覧になってみて下さい。
…って、今回は私、べつにまわし者じゃありませんけど(笑)

あ、そうそう、このギャラリーのご近所に清瀧神社という、境内に心地よい気の流れる神社を見つけたので、今年はまだ初詣をしていないのを思い出して参拝してきました。
神様のあとに鬼を見たことになりますが、どちらにも心が洗われたような気がしました。

コメント (2)
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