今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「ダンス オブ ヴァンパイア」

2011年12月14日 14時54分47秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

2011/12/11マチネ 帝国劇場 
【出演】山口祐一郎 /石川禅 / コング桑田 / 阿知波悟美 / Jennifer / 馬場徹 / 駒田一
高橋 愛(サラ) / 浦井健治(アルフレート) / 新上裕也(VD)

「ダンス オブ ヴァンパイア」 は、初演、再演と一回ずつ観ていて、だからこの再々演で、私は三回目。
初演を観たときには、面白いっちゃ面白いけど、この物語の落としどころに「膝カックン!」をされたような脱力感があって「それはどーなのよ!」と思ったのよね。
だけど、「祭りには参加しとかなきゃね!」っていうんで毎回一度は観ておきたい! と今回も参加してみたら…
初演に比べて、ずーっと、ずーっと面白度が増している~! 楽しかったです!

何と言ってもお目当ての浦井アルフが、今回もまたベソベソと泣きべそをかきまくり。
かと思うと、そうでないときはニヘラニヘラと笑っているしで、プロフェッサーに「なんでいつも笑ってるの?」「君、面白すぎるよ!」とか言われたり、「ヴァンパイアの苦手なもの、その三つ目は?」とかアドリブで突然質問されてすぐに答えられなくてあせったり、膝かっくんされたりで(笑)、どこもかしこもな場面でヘタレ加減がアップしていて面白くて可愛いすぎ~!(笑)

禅さんのプロフェッサーは好きだな。ユーモラスで、温かくて可愛いです。
高橋愛さんは初めて見たけど、ちっちゃいね~!
アルフに飛びつくところがツボよね?(笑)
18歳の役どころに合っていて、歌もわるくないし、あの色気の足りなさで頑張っちゃってる感じにしても(笑)、そこが私は案外と好きかも。
もっと喉を鍛えて声量が増せば、伯爵様との掛け合いの場面であの歌のパワーが出てくると思うので、今後の成長に期待します。

そして私がこのミュージカルを毎度一回きりといえども必ずS席を奮発する理由といえば、浦井くん、、、だけじゃなかった(笑)そりゃ~、もう、クコちゃんでして。
クコール駒田は今日もせっせとお掃除しております!盛り上げておりますです!(笑)
その幕間のトークも楽しいけど、この日はほんのちょっとばかり歌ってくれて、、「これ、やってみたかった」なんていうのには、ちょっと得した気分。思わず「もっと聞きたい!」と拍手しました。
この方がいるからこそ、TDVはここまで楽しい参加型の舞台に進化したんじゃないのかしらね?
私は毎度一度きりしか観ないことにしてるけど、リピーターの皆さんが回を増すにつれ盛り上がっている様子を耳にするのも楽しいわ。

で、山口さんの伯爵さまなんですけどね。
この日、私は通路近くに座ってましたか、伯爵さまがそこを通られたときに、斜め前に立ち止まり、通路際に座っていたお客さんをじーっと見た、あの目がはっきりと目に焼きついてしまい、、あれから三日も経った今でも忘れられません。
感情をどこか遠くにおいたような、目の前を見ながら別の処を見つめていたような、あの伯爵の目には引き込まれるような迫力がありました。
伯爵というよりは、山口さんですね。
山口祐一郎さん、何か舞台を見るごとに、どんどん人間離れしていく気がするんですけど(笑)
もちろん、そういう役が多いからなんでしょうが、存在感がね、人から離れすぎてしまった感があり、体全体から何だか恐ろしい孤独を覗かされたような気がして、どうにもこうにも胸に迫る思いがします。
私は山口さんの、あの独特な歌い方の癖だとか動きが、実を言えばあまり得意なほうではないです。
レミゼなども、昔はあれほどではなかったのに、この前に見たときなどはその癖が増したような気がして、物語の後半に進んだあたりにいってもまだそういうところを気にしながら観ていたかもしれません。
だけども、終盤の、ジャンバルジャンが死に近づき、神へと近づいたあたりになると、たちまちにぐいぐいと惹きこまれてしまい、何度か観た以前よりもずっと、圧倒的に感動させられる場面となったのは、あれは何時頃からああいう感じになられたのでしょうか…。
私はにわかに次のエリザベートが楽しみになりました。

ともかくも…
ヴァンパイアのネタ私は特に好きで、あっちこっちと見たりして、それらの中でもこのTDVの結末には、特に初演の際には「そんなの、ありかぁ~?!」と脱力したものの(笑)、でも、これはある意味、投げかけられていると思うならば、深いと思えなくもなくもない。 って、え?、どっちだ??(笑)
この物語は、ヴァンパイアものとして私のツボから外れているとは思うけど、「これはこれ」として面白いと思えば面白いし、歌も良いし、ダンスも見応えあるし、キャラも魅力的だし、何よりもあのお祭り騒ぎがとても楽しいので、毎年…とは言わないけれど(笑) いつかまた再演してくれたら、やっぱり必ず観に行きたいと思います。

それにしても、この日、こっち方面のみならず、何故か、あっち方面(って、どの方面??)の友人達までもが集まっていて、思いがけなく「知り合い遭遇率」の高かった日曜日になりました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿