古川展生 チェロ /鈴木理恵子 ヴァイオリン /北村聡 バンドネオン /中島周 バレエダンサー
先月は思いがけず12本もの舞台を観て、そのうち8本は「女信長」でしたけど、その他の舞台にしても、受け取るものはたっぷりと受け取った感がありました。
それできっと、心が飽和状態になったのかもしれません。
なんとなく、舞台でも小説でも、私自身の中にでも、もう「物語」はしばらく見たくない、心静かに休んでいたいような、
そんな気分になった週末に、音、香り、美術…五感で楽しむ「SEASONS CONCERT」へ行ってきました。
弦楽器では、アコギとチェロが好きです。
アタマの中を空っぽにして、目を瞑って、半分寝てしまいそうなくらい音楽に気持ちよく身をゆだねていると…時折、心の琴線にふれるフレーズが届き、静かに涙がこぼれます。
ああ、どうしてだろう。
こんなところで、今日も私は泣いてしまっている。
けれどもそれは激情でなく、少しも心乱されることはなく。
静かに、穏やかに、平らかに。
ただ心のすこし柔らかな場所を、優しい指でそっと撫でられたような、そんな音楽を聞かせてもらいました。
……たまにはこんなのもいいわね(笑)
チェロ奏者古川展生さんは、映画「おくりびと」のテーマ曲を演奏した方です。
「おくりびと」を観た時、主人公の本木雅弘さんの美しい所作に「あのような心も体も美しい人に、大切に大切に体を扱ってもらってからこの世を旅立てるならばどんなにか幸せだろう」と思ったことを思いだしました。
そして、それにふさわしいような「美しいひとになってみたい」と思ったことも…。
「おくりびと」のテーマ曲は、アンコールでチェロとバイオリン、バンドネオンの三人が合奏してくれましたが、改めてとても優しく美しいこの曲に、心癒されました。
そうそう、
このコンサートには、きっとバレエダンサーの周くんお目当てのお姉さま方もたくさんいらしたはずです。
その周くんは、バッハの「プレリュード」で、上半身裸、下は白のコットン・パンツ。筋肉がくっきり見えて、ダンサーらしい引き締まったお体です。ダンスは、私はバレエには疎いですが、クラシックとは様子が違う気がしました。もっと現代的な感じ。
静かな中にも躍動感があり、なるほど、バレエのダンサーはある部分、俳優さんのようでもあり、内面を表す踊りを踊るものだなと感じました。
台詞があるわけでもないのに、一挙一動、指先にまで心があり、語られているようです。
美しい音楽に無駄な音がないように、ダンサーの無駄のない動きもまた美しいと思いました。
周くんは、あとは最後のほうでガルデルの曲の後半を少しだけ踊り、きっとファンの方たちは「もっと踊って!」と思ったことでしょうね。
私ももう少し見たかったです。
音楽はどの曲も良かったですが、私が楽しみにしていた「アヴェ・マリア」は、予定ではカッチーニと聞いていたはずなのに、バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」でした。
ほんとうは、最近の私はこのバッハ/グノーのほうが聴きたかったので、聴きたいときに聴きたい曲が流れたこの偶然はとても嬉しかったです。
会場は「天上の世界」をイメージした、爽やかなアロマの良い香りがしていましたが、近くのお姉さまが纏ったコロンの香りのほうが強くて、残念ながらそちらはあまり楽しめませんでした。
このコンサートのコンセプトをご存知なかったのでしょうか?
バカやろ~っ!空気読めよ!なお姉さまだと思いました。
あ、最後までお上品に書こうと思ったのに(笑)
先月は思いがけず12本もの舞台を観て、そのうち8本は「女信長」でしたけど、その他の舞台にしても、受け取るものはたっぷりと受け取った感がありました。
それできっと、心が飽和状態になったのかもしれません。
なんとなく、舞台でも小説でも、私自身の中にでも、もう「物語」はしばらく見たくない、心静かに休んでいたいような、
そんな気分になった週末に、音、香り、美術…五感で楽しむ「SEASONS CONCERT」へ行ってきました。
弦楽器では、アコギとチェロが好きです。
アタマの中を空っぽにして、目を瞑って、半分寝てしまいそうなくらい音楽に気持ちよく身をゆだねていると…時折、心の琴線にふれるフレーズが届き、静かに涙がこぼれます。
ああ、どうしてだろう。
こんなところで、今日も私は泣いてしまっている。
けれどもそれは激情でなく、少しも心乱されることはなく。
静かに、穏やかに、平らかに。
ただ心のすこし柔らかな場所を、優しい指でそっと撫でられたような、そんな音楽を聞かせてもらいました。
……たまにはこんなのもいいわね(笑)
チェロ奏者古川展生さんは、映画「おくりびと」のテーマ曲を演奏した方です。
「おくりびと」を観た時、主人公の本木雅弘さんの美しい所作に「あのような心も体も美しい人に、大切に大切に体を扱ってもらってからこの世を旅立てるならばどんなにか幸せだろう」と思ったことを思いだしました。
そして、それにふさわしいような「美しいひとになってみたい」と思ったことも…。
「おくりびと」のテーマ曲は、アンコールでチェロとバイオリン、バンドネオンの三人が合奏してくれましたが、改めてとても優しく美しいこの曲に、心癒されました。
そうそう、
このコンサートには、きっとバレエダンサーの周くんお目当てのお姉さま方もたくさんいらしたはずです。
その周くんは、バッハの「プレリュード」で、上半身裸、下は白のコットン・パンツ。筋肉がくっきり見えて、ダンサーらしい引き締まったお体です。ダンスは、私はバレエには疎いですが、クラシックとは様子が違う気がしました。もっと現代的な感じ。
静かな中にも躍動感があり、なるほど、バレエのダンサーはある部分、俳優さんのようでもあり、内面を表す踊りを踊るものだなと感じました。
台詞があるわけでもないのに、一挙一動、指先にまで心があり、語られているようです。
美しい音楽に無駄な音がないように、ダンサーの無駄のない動きもまた美しいと思いました。
周くんは、あとは最後のほうでガルデルの曲の後半を少しだけ踊り、きっとファンの方たちは「もっと踊って!」と思ったことでしょうね。
私ももう少し見たかったです。
音楽はどの曲も良かったですが、私が楽しみにしていた「アヴェ・マリア」は、予定ではカッチーニと聞いていたはずなのに、バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」でした。
ほんとうは、最近の私はこのバッハ/グノーのほうが聴きたかったので、聴きたいときに聴きたい曲が流れたこの偶然はとても嬉しかったです。
会場は「天上の世界」をイメージした、爽やかなアロマの良い香りがしていましたが、近くのお姉さまが纏ったコロンの香りのほうが強くて、残念ながらそちらはあまり楽しめませんでした。
このコンサートのコンセプトをご存知なかったのでしょうか?
バカやろ~っ!空気読めよ!なお姉さまだと思いました。
あ、最後までお上品に書こうと思ったのに(笑)