東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

秘密のベリー

2019-08-15 00:58:18 | ノルウェーの食べもの mat
先日うちに訪ねてきてくれた相方の遠縁の親戚たちと
季節がらベリーの話になりました

「ripsbær(赤スグリ) は食べたことある?」と聞かれて

「この辺には生えてないので
お店で肉料理に添えられたベリーソースしか食べたことないです」
と答えると

「持ってきてるから食べてみる?」

え?
みなさん歩きで来ましたよね、うちまで
結構長距離のハイキングの途中ですよね

なんて思っている間に
リュックから大きなベリーの入った容器とバニラソースと
紙皿とスプーンとグラニュー糖が出てきてビックリ



この準備万端ぶりは
おそらくハイキングの途中でおやつにするつもりだったのだと思いますが
バニラソース 1リットルパックに瓶ごとのグラニュー糖
小分けにして持ち運ぶという手間はかけず
サラッとかついできちゃうのね…

数あるベリーのなかでも
生のラズベリー、ブルーベリーはスーパーの店頭でもしょっちゅう見かけますが
よく見るとポーランド産だったりアメリカ産だったり…
国内産のものが手に入るのはごく短い期間です

ご馳走になった赤スグリもまさに今だけで
スーパーでなら1kgあたり2000円くらいとけっこういいお値段
でもそのさらに上をいく別格の女王様が molte(モルテ)と呼ばれる
ゴールデンカラーの大粒ベリー



1kgあたり6000円くらいします
クリスマスやお祝いの席などでふるまわれることの多い高級品

そんなわけで
モルテの生えている場所はファミリー代々の秘密
祖母から母へ、母から娘へと伝えられていくものらしい
(森ではその土地の所有者にかかわらず誰でもベリーを摘むことが許されるので)



森へ散歩に行って見つけるとひとまず摘みますが
ここだけの話わたしはこのモルテが地味に苦手です

味はまあまあいいのですが
ラズベリーと同じように各ツブツブの中にタネが入っていて
それがけっこう大きくて固いので丸のみするのに抵抗が…

このタネ
スイカのようにツルっと実から離れず
口からタネを出そうとするとサクランボあるいは梅干しのように
実が周りについてきます

モルテを食べるのはたいてい人前(しかもパーティーとか)だし
そもそもモルテは最高のおもてなしなわけだし
1人だけデザート一口ごとにタネをこっそり吐き出すわけにもいかず
なるべく少量をよそって時間をかけていただくことでしのいでいます

でもなんといっても1番好きなのはブルーベリー!
しばらく凶作続きでしたが
今年はほどほどに実が生っていて嬉しいです


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