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東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

一時帰国(つづき)

2020-11-02 14:27:10 | 一時帰国 temp. return
成田空港では書類の記入と検査
小一時間ほど待ったでしょうか
番号を呼ばれて陰性の証明書のようなものを渡されました



予約していたトヨタレンタカーに電話を入れて迎えにきてもらい
営業所のカウンターで手続きをしながら
丁寧で細やかな係の方の対応に
ああー、日本に帰ってきた〜という実感がジワジワ

ETCカードを実家に置きっぱなしにしていたので
料金所のたびに現金で支払いをしなくてはいけなかったのですが
料金やおつりの間違いを確認したりする必要が全くない安心感に
ふたたび感動

それにしても
10月の初めってこんなに暖かかったっけ?
要らない服をいろいろ持ってきてきてしまった気がする…



久しぶりのヒコとの散歩へ出かけると
夏の風情を残す花があちこちにあってまるで秋らしくありません



でも金木犀は満開で風に乗って良い香りがするし
イチョウの並木もまだ青々としているけれど実がなっています
やっぱり秋よね


(日本にいる間に銀杏が食べられるかな?)

ところで
うちの実家はご近所付き合いが多くて
ふだんからどこそこへ出かけたからお土産に、とか
いただき物がたくさんあるのでお裾分けに、などといっては
しょっちゅう何かをもらったりあげたりしています



三崎に親戚がいるという自治会の方からいただいた新鮮な魚介や
長野の別荘から帰ってきた方からいただいた
畑で採れた濃い味の野菜とめずらしい食用ほおずきなど
何を食べてもおいしい日本の食事のなかでも季節のものは格別です



ヒマにまかせて1日に何回もヒコと近所を散歩したり
切手の仕分けをしたりしているうちに2週間の自宅隔離が終わり
厚生労働省からの毎日の電話対応も終了


(切手ディーラーの夫の下請け作業)

月の後半は晴れて出かけられる身となったものの
今回は基本的にどこへも行かない予定です

ホームオフィスから通常勤務に戻った人も沢山いるみたいだし
Go Toなんとかも活用されている様子をテレビで見たりしますが
年金暮らしの高齢の両親は3月から変わらない生活

美容院へ行くことさえまだためらっていて髪がすっかり長くなった母
ケアマネさんに勧められているリハビリのデイサービスに
まだ行く気がしないという父

そんな実家にウィルスを持ち込むリスクは低いほどいいので
いつもの富山行きや都内でのハンドクラフト用の買い出しもせずに
実家の片付けや掃除に精を出すことにしました


(会えない姪っ子には手作りのカードを送ろうっと)

そんな状況をいちはやく察知したのはもちろんヒコ
朝の散歩のあと少しするとふたたび外に連れて行けと
毎日のように訴えるように…
まあいいんだけどね

でも朝の散歩で用も足して散歩もしっかりしているため
当然と言えば当然ですがたいして歩きません
気ままに寝っ転がって日向ぼっこというのが定番なので
わたしは必ず本を携えてヒコが止まると読書タイム
おかげで日本の本をたくさん読みました



ヒコちゃん、もうすぐ12歳ね
口の周りだけじゃなくて喉のあたりにも白い毛がチラホラ
でも相変わらず凛々しいねえ(女の子だけど)



夕方の散歩は午後5時前後
夕陽の時間がどんどん早まっている気がします



まだ5時前なのにこの陽の落ち加減?
10月後半ってこんな風だっけ?

ノルウェーでは今頃もう
日照時間がほんの数時間になっているかな…
(つづく)


一時帰国

2020-10-31 11:10:39 | 一時帰国 temp. return
半年前に一時帰国した時には
日本にいる間にフィンエアーが運休になって
ノルウェーへ戻るのに少し手間取りました

今回は運行再開から多少時間も経っていて
本数こそ少ないものの定期的に就航しているので
予定通りに往復できると踏んでガーデモエン空港へ



しばらくぶりに乗ったシャトルバスは
前方のドアを閉鎖して後部ドアからの乗り降り
以前は運転手さんから購入していたチケットも
カードスキャナーに自分でカードを読ませてプリントアウト

空港はまだ見事にガラガラ



事前のオンラインチェックインがなぜかできなくて
若干の不安とともにカウンターが開くのを待ちました



ヒマだったので
おなじみのちょっと不気味なオブジェをじっくり見ていたら
時々目が光ることを発見

無事にチェックインとセキュリティチェックを済ませて
少し早めの搭乗と離陸
乗客が少ないので何事も素早く前倒し気味です

いつもはほぼ満席のヘルシンキ行きの小さめの機内は
申し訳ないくらいに人が少なくて
入り口で渡された消毒キットを使う必要も感じないくらい



経由地のヘルシンキもいまだかつて見たことがない光景で
ふだんの田舎暮らしでは実感の薄い事態の異常さを
改めて思い知らされます



成田行きの便も早めの搭乗
滑走路での順番待ちもなくこわいくらい速やかな離陸

でももしかしたらこういうのが本来あるべき姿で
今まで普通だと思っていたことの方が異常だったのかも…
とふと思ってしまうスムーズさの連続です


(最初の便と同様の消毒キット)

いつもどおりに
こまめに席を立っていつでも気軽に身体を動かせる
通路側の座席を選んでいたのですが
あまりに人が少ないので断って窓側に移動して
久しぶりに空からのオーロラを眺めることができました



iPhoneでも写ることにちょっと感動しつつ一路日本へ
(つづく)

ガーデモエン空港で入国審査

2020-04-23 12:28:43 | 一時帰国 temp. return
成田からまるまる一昼夜かかって
ようやくオスロのガーデモエン空港に着いたときのこと


(緑の多い見慣れた景色にホッ)

いつもならヘルシンキで入国審査を済ませるので
オスロでは国内線で到着したような気軽さなのですけれど
今回はキッチリ手続きがあります

入国審査の管理官との間には分厚い透明なパネルがあって
ちょっと声が聞こえにくい…

パスポートの写真と照合するためにマスクをあごまで下げて顔を出し
空港には夫が自家用車で迎えにきていること
まっすぐ家に帰り自宅隔離に入ることなどを伝えてスムーズに終了

そして次はちょっとドキドキのヘルスチェック

と思っていたのに
あれれれ?これでいいの?というあっけなさ

カウンターや窓口があるわけではなく
ただ男の人が1人通路脇に立っていて
症状がないかと2週間の自宅隔離について承知しているかを聞かれただけで
ものの15秒くらいで終わりました

検温もなければ
(どこかにサーモカメラがあったのか?)
渡航歴も聞かれず書類への記入や署名もナシ


(渡された紙も「詳細はウェブへ」だし…)

気分的には拍子抜けですが
同時にちょっと不安な気持ちにも

具合が悪い人でも黙っていれば検査を受けずに空港の外へ出られちゃうのでは?
なんならそのまま電車に乗ったりできちゃうのでは?

なんだか急に
ああ、ノルウェーに戻ってきたなーという変な実感が湧きました


ドーハからオスロへ

2020-04-22 11:43:23 | 一時帰国 temp. return
成田空港のチェックインカウンターで

「ドーハは初めて経由するのですが何か気をつけることはありますか」

と尋ねたら

「アナウンスがないので搭乗時間に気をつけてください」

と言われたのですが…

本当に静かなドーハのモハド国際空港


(アート?意味がよくわからないけどクマ?)

1時間に1回くらい
手荷物から目を離さないように、とか
喫煙は所定の場所で、といった
ごく短い放送があるだけで
出発便についてのアナウンスはありません

待っている人の多くは外国人
みんなここを経由してやっと目的地に着けるのかな…



しばらく休んで気分がすっかり良くなったところで
ずっと座りっぱなしでこれからもしばらく座りっぱなしなのだから
ちょっと身体を動かしておこうと反対側のウィングまで歩くことに



営業していたら入ってみたいお店がいくつもありました

歩き回ったら喉が渇いたので
なにか冷たい飲み物を求めて再びスターバックスへ
通貨がわからないので値段が一切わかりませんが気にしません



小さなアラビア語併記がかわいらしいレモネード
レシートには QR 10.00
あとで調べたらカタール・リヤルというのですね
ひとつ勉強になりました



機内は成田からの便と同様申し訳ないほどガラガラ
それなのに機内のサービスはとても充実していて
朝食や軽食でも数種類の中から選べます

食事の時に飲み物を聞かれて白ワインを頼んだら
なんとボトルを見せて説明したあとそれでいいか確認してから注いでくれてビックリ
(もちろんエコノミークラスです)

それから何というか
客室乗務員さんの感じや何かがやたら優雅なのに
セーフティービデオはコミカルな仕立てでちょっと面白かったりして
なかなか興味をかき立てられる航空会社

窓からの景色は初めて見るペルシャ湾
きれいなエメラルドグリーンの海や白い砂浜の人工島
それから高層ビルの群れ



中東にはこれまで興味を持ったことがなかったんですけれど
カタールはいつかバカンスに来ることができたら楽しそうな場所です

カタール航空でドーハへ

2020-04-20 13:29:01 | 一時帰国 temp. return
旅行保険会社の手配で初めての南回りでノルウェーへ
成田から乗り継ぎ地ドーハまでの飛行時間は12時間ちょっと

わたしは長距離の飛行機があまり得意ではなくて
10時間を超えると頭痛や吐気がする確率が高いので
やや緊張気味に搭乗

離陸が夜遅くだったせいか機内はムーディーで
かすかにお香か香水のような香りがします


(壁や天井がピンクなのは照明のせいで地色は白です)

22時半の出発で着くのは翌朝4時頃とくれば
いつものように映画をたくさん観たりせずに
できるだけ寝るつもりでしたが
離陸してすぐに食事が出ると聞いて少しだけ機内エンターテイメントをチェック

わー
充実してる
観たい映画がいろいろある

映画や音楽やゲームの他にコーランがあるというのが
いかにもイスラム圏らしい



幸いというか当然ながらというか機内はとても空いていたので
乗客はそれぞれ十分に離して配置されていて安心できました

3人がけのシートに1人で普段よりゆったりと休めたおかげで
予期していた頭痛もそれほどひどくならずに済んで
無事ドーハのハマド国際空港に到着

頭痛に加えて軽い吐気もありましたが
セキュリティチェックも待合室もトイレもどこもかしこも人が少なくて
列に並んだり待ったりすることがなくマイペースで休み休みゲートへ



ショップやレストランが軒並み閉まっているのはちょっとさみしい光景でしたが
わたしには空いていることのありがたさの方が大きい


(お祈りの部屋、けっこうあります)

乗り継ぎの待ち時間がたっぷりあるので
次の7時間のフライトに備えてゆっくり体を休めなくては



唯一オープンしているスターバックス
営業してくれてありがとう

南回り

2020-04-19 20:47:34 | 一時帰国 temp. return
いつもは1ヶ月の予定の一時帰国
covid-19のため滞在延長が決まったのは3月の終盤でした

フィンエアーが1ヶ月先の便に振り替えてくれたので
そのつもりにしていましたが
数日前それもキャンセルになったという連絡が…

全く見通しが立たなくなったので
ノルウェーで入っている旅行保険会社に連絡をしたところ
補償内で用意できる便を探してくれて
2日後のチケットを手配してくれました

すごい!
保険会社ってそんなことができるのね
知らなかった

そんなわけで初めて乗ることになったのがカタール航空
ドーハ経由です


(カタール航空のホームページより)

ぺットといえばまずはハヤブサというのがすごい

いつもの慣れたフィンエアーに比べると
乗っている時間も乗り継ぎの待ち時間もうんと長いですが
もちろん文句は言えません

洗濯をして荷造りをして
手元の日本円を銀行口座に入金して
図書館で借りていた本を返却ポストへ返して
成田空港までの高速バスを予約…できない

え?
運休?

まさかの全便運休でした

どうしよう…
スーツケース大2個と機内持ち込みサイズ1個とバックパックを持って
都心を抜ける電車を乗り継いで成田へ行けるとは思えない

タクシーだと3万円以上
レンタカーを乗り捨てプランで借りても2万円弱
スーツケースを送るのももう間に合わない

結局
息子が成田エクスプレスの乗り場までついてきて
荷物を運ぶのを二つ返事で引き受けてくれました



成田エクスプレス
こんな状態で運行してくれて感謝です

当然のことながら成田空港も開店休業状態



今夜予定通り飛ぶのはカタール航空便のみのようです

つくづく
こんな状況下で仕事をしてくれている多くの人に
感謝の気持ちが募ります

ヒコと散歩の日々

2020-04-14 21:11:01 | 一時帰国 temp. return
お天気の良い日が続いています
行楽にも人に会いにもショッピングにも出かけられない日々ですが
この恩恵を受けているヒト、いやイヌが…



「え? アタシ?」

そう
ヒコちゃん、あなた

朝夕の散歩は
わたしが急がない(出かける予定がない)ので好きなだけお付き合い
ウロウロウロウロと同じ道を行ったり来たり道端で座り込んだり
お気に入りの草の生えている斜面へ
ささっとフェンスの下をくぐってショートカットしたり



あっ、待って…
と思った時にはもう遅い

仕方なくわたしはいっときリードを手から離して
急いでフェンスの端までぐるっと回って追いつきます

フェンスの向こう側は立ち入り禁止ではなくやや急な広い下り斜面
降りきると下の道路に出られます



野の小花やツクシののどかさとは裏腹に
草に隠れて唐揚げだの食パンの切れ端だの
ポイ捨てされた食べ物が落ちていたりするので
電光石火の早技でヒコが拾い食いしないようにと気が抜けません

仕事へ行けない息子と家で一緒にゴロゴロするチャンスも
普段の何倍もあるヒコ



ときどきおばあちゃんの昼寝用の枕も使っていたり



寝息を立てていても
近づいて写真を撮ろうとすると目をパチリと開けるあたり
やっぱり感覚の鋭い動物



それにしても
いつの間にか日が長くなっていてビックリ



夕日がきれいだね

2020-04-09 11:09:45 | 一時帰国 temp. return
今年は桜が長くもっているように見えます



実家の近くにはちょっとした桜並木があちこちにあるので
運動不足解消のための散歩もなかなか楽しい



桜の名所のようなため息の出る景色ではないですが
小学校や地域の小さな公園や駅前のロータリーなどなど
身近なところに桜の木がたくさんあるのはうれしい限り



友人と集まってお花見らしいお花見はできなくても
人気のない近所の公園でひとり見上げる夜桜もなかなか



たいした風も吹いていないのに
はらはらと舞い散る桜の花びらを見上げていると
いまが世界中で大変な時だということを
一瞬忘れさせてくれます



ちなみに
ときどき相方から届くノルウェーの自宅周辺の様子は
桜吹雪ならぬ本当の吹雪



God påske!
ハッピーイースター!

滞在延長

2020-04-06 23:57:03 | 一時帰国 temp. return
フィンエアーの成田発ヘルシンキ行きの便は6月末まで運休
加えて現在ノルウェーが入国規制をしているため
ヘルシンキーオスロ間も当面運休

予定通り今月初めには帰るのはムリということは
ずいぶん早いうちにわかっていました

それに仮に帰れたとしても
東京で感染者が増大したりして油断できない状況のいま
家族に何かあったときにすぐに日本へ来られないと嫌なので
落ち着くまで日本にいた方がいい
(いつ落ち着くのかわからないけど…)

で、どうしようかと
別の航空会社も含めていろいろと調べました

北欧に強いSASなら今月半ばのチケットが買えそう
でもフィンエアーと提携はないのでとても高くついてしまう…

じゃあフィンエアーで振り替え可能なJALかBritish Airwaysは?
ギャー!ヒースロー経由、長い!(地理的に当然ですが)
JAL便だとヘルシンキから先がフィンエアー
乗り継ぎ便は同じ航空会社が安心なのよね…

あれこれ考えたものの
結局いちばん安心できる全旅程がフィンエアー運行便で
最初に飛ぶ予定のフライトに振り替える手続きをしました

成田発着便は夏までないけれど
5月の連休明けから羽田便が新しく就航します

当初の予定より1ヶ月先かあ…
長いけれど仕方がない


(FaceBook のフィンエアーのページより)

12年前にフィンランド旅行で初めて乗って以来
大好きな航空会社のフィンエアー
大変な時だけど応援したい

メジャーになってきた

2020-03-27 14:50:46 | 一時帰国 temp. return
実家からほど近い輸入食品のお店で
なじみのあるデザインが目に飛び込んできました



おお!
ノルウェーを代表するポーレッグ(パンに塗る具)のひとつ
トマト味のサバ缶ではないですか


(ホームページの説明文によると発売は1958年頃らしい)

へえ〜
今は日本でも手に入るのね
知らなかった

でもやっぱり輸入だからお値段はちょっと高めで税込375円
ノルウェーのスーパーではだいたい18krくらいなので200円ちょっとかな

何気なく手にとって裏の日本語のラベルを見てビックリ

「原産国 スウェーデン」

えっ、どうして?

「ノルウェーの海で獲れたサバを使用」

とも書かれているけど
これではスウェーデンの製品みたいじゃない?
ひょっとしたらこのノルウェーのメーカー
お隣スウェーデンにも工場を持っているのかな?

いずれにしてもノルウェーの製品だということがわからない表記で
ちょっと残念…


(画像はOrklaのHPより)

ちなみに本国ノルウェーではいろんなタイプがあります
缶だけでなくチューブや使い切りの小分けタイプもあるし
味もサルサ風とかバジル風味とかトマト味ではないただのオイル漬けとか
でも1番売れているのはこのシンプルなトマト味だと思います

それから
お店では他にノルウェーのknekkebrødも見つけました

knekkebrødはなんと訳したらよいかよくわからないけど
乾パンというかクラッカーみたいな感じ?
でもたいていは栄養価が高くて
れっきとした食事用のパンです



少し前までは
日本のお店でノルウェーの製品なんてほとんど見かけなかった気がするので
少しはメジャーになってきたのかな

次に日本に上陸するのはなんだろう?
チーズやジャムなんかもなかなか美味しいんだけどなー

注意書

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