![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/cc/4888986c248c84efc92724a4aee1d0c0.jpg)
久々に聴いたオルトフォンSPU-AE GOLD
アームは同じくオルトフォンRF297
何気なく鳴っているカートリッジとアームだが
先日懐かしのカートリッジケースなるものが出てきて
箱を開けたとろSPUの残骸がゴロゴロ出てきた
ここにあるだけで3個のSPUの残骸
全部カンチレバーやスタイラスがない、中には脚が抜かれ無い物も・・
数々のスぺーサーや配線材と共に、まるでカートリッジの墓場のようだ
今日のブログも又々想い出話しで恐縮ながら、
若かりし頃のSPUとの格闘の日々を思い出した
私の場合不幸?、いや幸運にも30数年前にオーディオを始めた時点がSPU-Aであった
高校生時代であったろうか、エンパイヤ4000D2とかシュアなどのカートリッジはとにかく安かった、
2個セットでの激安販売広告もレコパル雑誌にはよくあった
オルトフォンも持っていたが安いカートリッジしか持っていなかったので
少し高価な、ちゃんとしたカートリッジを買おうと色々な店や記事を物色中
偶々ある雑誌で最高のカートリッジ、として紹介されていたのがSPU-A
その当時から既に過去の栄光とか、もう既に時代遅れではあるがの注釈付きではあったが
Gシェルはいい音だが余分な響きがありAシェルはそれが無く、
プロ用に近いしっかりした本物の音でやはりこれが”最高であった”との記事を読んだ
なぜかその古めかしいAシェルのデザインに惚れて、これを使おうと記事と写真だけで判断
そして、とあるショップで念願かなって購入したのだが
当時使っていたテクニクスの安物プレーヤーではSPUを使えないとの事で
そのオーディオショップの片隅で捨てられるように置いてあったプレーヤー
それがトーレンス150ABと古いオルトフォンの212のアーム
が付いた時代遅れのプレーヤーこれが当時5万円位であったろうか
これを購入しSPU-Aとの付き合いが始まり、聴き始めた
音の雄大さ、音の芯の太さ、エネルギー感、SPUの奏でる音
これが私のオーディオの基準になってしまった
しかしこの文句は記事の受け売りで、あの当時広域が伸びていない分中域が厚いだけ?とおもったのも事実
当時アンプはサンスイAU607、ヘッドアンプはパイオニア、スピーカーはJBL4311B、とLE8T、バイトでやっと買った自慢のシステムだったな~
システムにも恵まれ山水のアンプとLBLの組み合わせで、SPU
この音にはまってしまうと、あの当時私の買える値段で他のカートリッジでは比較するべきものは無かった気がする
これまた運が良いのか、そのショップで知り合ったSPUファンの方の家に
何の用事で行ったのかは忘れましたが、お邪魔して聴かせて頂き
たぶんSPU用に新しいトランス、オルトフォンT-30を買って
音が良いから聴きに来いと言われたのかな?
その帰りに、名前も顔も忘れたが結構年上の人でそのT-30を買った方に、新しいトランスを使うから
古いトランス良かったら譲るよ、
SPU専用トランスで音のレンジはT30と比べると狭いけど
良いものだよ、と言われて差し出されたのがこのトランス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/a1/a0b347147c10250fa2b504be66b442b1.jpg)
小さいトランスですねー、でも今のパイオニアのヘッドアンプより良いかもしれないので
安ければ買いますよ、と言って
じゃあ型番が6600だから6千6百円でどう?
う~ん、まあいいか、分かりました6千6百円で買います
でもまけてくれたのか値切ったのか忘れたが確か六千円しか払わなかった気がする
てな具合でほとんど同時にSPU-AとJS、STA-6600のセットを手にしたのがもう30年以上も前の事
思い出話の余談いなるが、今となっては名器jsだが当時はそんなこと知らずにパイオニアのヘッドアンプと変えてみて、何だか高域が詰まったようなボヤけたような気がしたが、でもこれがSPU本来の音なんだろうから、と自分に言い聞かせて使った気がする。
あのT-30の方の家でもそうだったが、あの頃のいい音の基準の一つにワイドレンジは確実にあった、レンジが広いものは新しくて良いもので、レンジの狭い物は古い!、そういう時代だった・・
まあ、そんな訳でSPUと共に以来様々なアームを試し、と言ってもオーディオテクニカやSME、オルトフォンのアームが中心であったが
さらなる音を求めて、SPUのスペーサーベースを様々な素材で作り変えたりした、色々な改良?
を行ってSPUの音を追及し、自分なりにどこまで良い音がするのか追い求めた日々が何年も続いた
黒炭等の素材のスぺーサー、配線の素材は最新の6Nとか7Nと様々な素材も試した、
SPUは裸にして外せるものはすべて外して、SMEのシリーズVで聴いてた事もあった
その音はほんとに素晴らしかったのを記憶しているが
シェルから取り出し、アンダーカバーを外し、指かけも取り外して、更なる音を追求し
しかし、無理なチューニングで次第に追い込めば追い込むほど、
SPUの寿命を縮めて、結果、針を壊し残骸の山を造りあげた
そして、追及し辿り着いた音の結論は、
これはSPUの音ではないのではないか?
との疑問
そして最新のアームではなく、やっぱりSPUはそのまま使うのが一番良いのかも、の方向で
オルトフォンRF297と出会った
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/b6/3e89f0313acede67e03855f33cdbbf43.jpg)
このRF-297も結局は散々改良?して見た目は良いが
結構きている
アームの中の配線はお約束通りで何度配線を変えた事か忘れたほどやったし
シールドをどちらから落とすのがいい、ケーブルを含めて色々やった気がする
そんな時ウェスタンの618Bなるトランスから取り出した単線が手に入った
当時超高級品のウエスタンの618Bを何とバラして取り出したとされる単線
眉唾ものではあったが、出どこは信頼のできる店だったので購入したものだ
被服に産毛のような毛が生えているように見え、綿菓子のような綿状になった物を一握り買った
これは、世界が変わった
6Nや7Nなどの線は高域が伸びたとかレンジが広がったとかそう言った類の音の変化だったが
WE618Bの単線は全く表現力が違った、SPUの持っているエネルギー感、音の太さ、音色
その魅力の全てをそのまま増加させる傾向にあった、この音にはハマった!
WE単線の定着以来アームの配線いじり、カートリッジの衣を剥がし裸での使用などは全くしていない
もちろん指かけもアンダーカバーも着いている
する必要も全く感じなくなった
そのくらいインパクトがあったアームの内部配線だ、恐るべきはWE単線の威力
沢山のSPUを壊して、アームも壊してやっとたどり着いた
そんな思い出いっぱいのSPU-AとRF297
久々にそんな想い出に浸り乍ら音を出してみた
いやーオーディオやっていて良かった~