オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

ガラード301その音の良さの秘訣は、グリス

2023年09月22日 16時28分06秒 | オーディオ



 

何やら最近我がシステムがちょっと騒がしく感じてきた

何だろう、またどこかの真空管がそろそろ寿命を迎えるのかな〜

 

などと思いながら聴いていた今日この頃だったが

 

 

ふと、そうだ最近プレーヤーのメンテナンスをしていないと思い

 

久々にグリスアップしたら

その結果がとんでもなかったです

 




 

 

時々気が付くと、キャビネットの下から手を入れて

グリスの入ったキャップを少しづつ回して

 

キャップ内のグリスをシャフトに注入していたのですが

 

 

最近していない気がする、

キャップを回してみると

回らない、キャップ内のグリスが全部入った状態のようだ

 



私流の点検方法で、少し上にターンテーブルを持ち上げてみて

そのガタでグリスの具合を確認するのだが

 




ヤバイ!、スコスコ動く、これはシャフトのグリスが無い状態だ

 

 

 

メンテナンスを長期怠ると、時々シャフトに引っ付いて離れなくなるターンテーブルですが

 

素直に抜けました、シャフトを引っ張ってみると、スコスコ抵抗なく動きます、


ヤバい~

 

 

私はこのはみ出した古いグリスを再利用しようかと何時も思いますが





セコイ!と思われるかもしれませんが、それほど貴重なグリスなんです

 

 

思い切って綺麗に拭き取り

(当たり前)

 

 

グリスキャップに純正グリスを追加して、キャップを数回廻て注入完了

 




シャフトを引っ張っても動かない完璧、廻すとネチョ~って感じで重く回ります

 

※注、何度も書いてきましたが、純正グリス以外では301の魅力は出ません!、

オーディオショップで薦めるグリスや、粘度の高い海外製や様々なモノを使いましたが、オリジナルグリスは全く別物です。

一部の店で薦めている「固めのグリスはアイドラーやプーリーに負担が掛かるので柔らかめが良いですよ」なんて言われて使っているものは論外の音です。

純正グリスが手に入らなければオイルタイプに変更したほうが良いかもしれません、

301が音が良いと言われているのは

純正グリスを使った場合だけの話です

ガラード301は、私の比較ではEMT930より力強く、歯切れよく

トーレンス、×レステージより明朗に静寂に

オラクルよりも分解能高く、レコード音楽を奏で最高のレコードプレーヤーだと思っています

が、あくまでも純正のグリスを使えばの話です

注、くれぐれも上記は私感です

 




 

ターンテーブル内側も綺麗にふき取って掃除して完了

 

静かな響きが帰ってきました^_^、


先ほども聴いていた、先日買って来たレコードを聴いてみると

スクラッチノイズから静かなのがわかる


音がくっきりスッキリ、気持ちいい


アレ?こんなところでウッドベースが鳴ってたんだ

楽器ひとつ一つが明確に浮かび上がってくる様です


う〜ん、純正グリス恐るべし



でも

301ってターンテーブル裏の穴の数で値段が決まるんですよね〜^_^


情け無い

2023年09月20日 08時34分48秒 | オーディオ






私はブログの他にもFacebookでもオーディオを楽しんでいます


Facebookのオーディオのグループでは趣味の方々に交じり、多くのオーディオ業者の方が参加しており

 

オーディオの先人として情報の発信をして下さる良心的な方々も多くいらっしゃいますが


自分の製品だけを販売する目的だけで参加している人も多いのも事実です

 

その販売PRで参加の業界の方々の中には


ほんとに情けないとしか言いようの無い、残念な方々がいらっしゃいます

 

故人の名を使い、その行なってきたオーディオ歴を汚し、

氏のオーディオ聴いたことも無いのに、さも聴いたかの如く、氏のオーディオは「音の量」であり


己の目指す音と違う、から彼らオーディオマニアには分かってもらえない


音の違いが解るオーディオ店主だけが解る特別なものと言いたげに

自社の製品の宣伝に故人の名を使い、販売促進を行うとんでもない販売店



私はこんなオーディオ関係者はこの業界から消えてほしいと切に願います

 


語られたオーディオマニアの故人

知人でもあった故永瀬氏

そのオーディオに対する情熱は私なんぞ足元にも及びません


ダブルウーハーズと云うグループを率いて、

暗い低音は好きじゃないという著書も執筆されています

ダブルウーハというと大音量でドカドカ、ドッカーンのイメージですが

氏の奏でる音楽はとても穏やかなサウンドでした

 

ダブルウーハーの必要性が何処にあるのか、一聴しただけでは分からないかもしれませんが

良く聴くとすぐにわかってきました

量ではなく質が違うのです、ものすごくきめ細やかな良質な低音なんです

 

これは持論ですが、質を良質なものにすると、キレが悪くなります

密度を上げれば上げる程、その密度でキレが悪くなります

 

キレを良くするには、密度を抜く、拡散する等の手法が

かつてのJBLやALTECをバラしてみてその音の違いを感じられましたが

正攻法でこれを両立することは至難の業です

これを正面切って取り組み、現実に奏でてきたのが永瀬さんでした

言葉では簡単ですが、実際に取り組むと大変難しい事で

氏は、ダブルウーハーの象徴ともいえるJBL4350で試みて、諦め手放し

 

またイメージが湧き、再度購入チャレンジ、失敗、諦め手放し、また・・、

これを何度も繰り返されたそうです、あのスピーカーはそんな魔力を持った手強いスピーカーです

 

ネットワークを使い音を適当に纏め上げることを嫌い、最高の音質を求めて

全体域に同じアンプを使ったマルチアンプ方式で行っていました

 

ダブルウーハーの使用方法も、互いのユニットの帯域を変え、そのクロスポイントも

かなりのテストを行い核心を持たれていたようで、更にユニット自体を変えて行っていたようです

 

高品質で明るく、氏の求める「穏やかなサウンドで」これを奏でる

この域に達するにはかなりの苦労が有ったと推測します

 

また、新たな音に対する向上心も旺盛で、様々な新たな音を求めてその機会があれば聞かれていたようです

我が家もその一つだったようです、残念ながら我が家が最後になってしまいましたが

 

そんな氏の向上心と好奇心で伺ったとあるオーディオ店での出来事を

都合よく書き換えてFacebookに投稿がありました

 

その投稿では、己の手がけるスピーカーは「毀誉褒貶」が激しい

褒める人と、「貶す人」がいるらしいのだが、

 

「耳障り」と貶すのはオーディオマニアで(故永瀬氏を挙げ)

褒めるのは、聴覚過敏なオーディオ店主、〇マネスクの牧×だそうである

 

この■マネスクと、このゾル×は仲間同士のようで

お互いオーディオマニアを嘲笑うのがご趣味のようだ

 



上記の投稿に対して、「ひどいね」を押してすぐに反論しました

 




故人は反論できません

 

故人に対して大変失礼な言葉です、人として信じられません!

故人を勝手にイメージ付けて書き込む最低なオーディオ関係者ですね、

 

永瀬氏は反論できませんので、私の知る限りで反論致します。

永瀬さんはダブルウハーズを率いていましたが、量を求めてのダブルウーハーではありません、質を求めてのダブルウーハーでした。

聴かれた方は誰でもわかると思いますが氏の奏でたサウンドはとても高品位な低音で、透明度も高く決して量が出ていた訳ではありません、

音量もとても小音量で穏やかなサウンドでした

 

ダブルウーハーの使い方も帯域を変えたり、ユニットそのものを変えたりして高品質な低音をどう奏でるかを模索されていました

永瀬さんが貴方のサウンドを聴かれて、量を求めていた、私のは量が少ないから低音が出ていないと言われた、そんな勝手な言葉を書くなんて故人に対して大変失礼な言葉は許せません!

何故永瀬さんが低音が出ていないと言われたなら、全体から考えてバランスが取れていない低音かも知れない、真摯に受け止めて改善しようと考えないのですか?

何故、故人のオーディオ否定する様な言葉を平気で書けるのでしょうか?

◾️マネスクの牧❌?このグループで自店の信者の客と、他のオーディオマニアを見下し嘲笑う最低のオーディオショップ店主だと思っています。

 

その❌店主は、音では無く演奏を聴く方?愛される方?は誉めて、

音を聴くオーディオマニアの故人は量を求めているからゾルゾを批判した?

 

そんなとんでもないコメント書くオーディオ業界に明日はまさに無いですね

己を省みるのでは無く、同じムジナのオーディオ業界人を「愛される」と称賛して、故人を音楽がわからないオーディオマニアと批判して自らの製品を讃える信じられない投稿です

 

自分の製品を売るために、故人をこの様に批判された事は人事られない出来事です

故人は演奏者でもありましたがその永瀬なんが音楽がわからないと読める文面を書くのは侮辱です

故人を侮辱し、氏が長年行なって来たオーディオ感をも、人格をも否定して自らの販売に利用した卑劣なオーディオ店主、

そんなゾル❌製品がオーディオマニアに好まれる事は絶対に有りません

 

 



上記は私の反論コメントですが


これに下記返信がありました

 



この直後、残念ながら

投稿者にブロックされてしまったらしく投稿は見られなくなりました

 

己の書き込みに、反する投稿コメントが有れば「即ブロック」Facebookオーディオ店主の常套手段ですね

 

 

 

 

ブロックされ、反論できず腹が立って仕方がないので・・・・

永瀬さんも私も新しい音に好奇心旺盛なので、同じような行動になってしまうのか

 



数年前のとあるオーディオフェアで奇怪なものに出会いました


これは何ですかと聞くと

 

 

中身はこのようになっているスピーカーとの事

何のために?このように?

 

長々と説明されたが、要は

空気の力でプッシュプル動作を行い

立ち上がりも早く制動も効くスピーカーとの事

そのスピーカーの音を聴かせていただくと・・・・・

 

多くのブースが有り、良い音のブースは人だかりができていたが

このブースの前に立ち止まる人は人はいなかった

 

いや、

 

その奇怪な容姿に興味を持ち立ち止まる人は居たが

音が鳴り始めた瞬間・・・・・誰もいなくなる

 

 

能書きは

空気の力で真空管アンプのようにプッシュプル動作との事で

空気を使って、電子のような速さで、動作するとの事だが

 

私は空気の力でモノを動かすには、圧が必要で

圧を掛けるには、溜めが必要だと思う

 

当然溜めはタイムラグに繋がると思うが

 

こちらの説明ではタイムラグは無く

その空気伝達は電子の如く、素早く伝達され、立ち上がり良く制動が利くとの事

 

しかも今はこのユニットを千ワット近いパーアンプで駆動しているとの事で

また、励磁型によく似た音だと、本人から笑える話も聞かれました

聴いたことも無さそうでしたが本人がそういうなら否定はしません

 

物理を超えた何か特別な力で動作するシステムで

聴覚過敏で素晴らしい感性をお持ちの■マネスク店主が絶賛する速さは流石ですね

 

 

 

オーディオ関係者の方々へ

オーディオで生業を成すなら、オーディオマニアを称賛して頂きたいと切に願います

故人のオーディオを汚すことは絶対にしてほしくないです、お願い致します。


ガラードとオルトフォンにしか出せないサウンド

2023年09月14日 15時26分10秒 | オーディオ

我がシステムで励磁スピーカー特有の引き締まった音を聴いてもらうのに

シェフィールドのドラムセッションレコードをかける事が有りますが

 


実はこのレコードが一番良く鳴る組み合わせが

ガラード301とオルフフォンアーム、そしてSPU-Aの組み合わせです

 

 

というか、

この組み合わせ以外では、このレコード上手く鳴らないんです

 


アナログの楽しみ、プレーヤー、アーム、カートリッジの組み合わせ

 

この組み合わせは聴く曲や、聴き方で決まってくるような気がします

 

 

私の聞き方だと、トーレンスのフローティング・ベルトドライブは別の部屋に行きました

 

この部屋に残ったターンテーブルはアイドラー型のマイクロトラックとガラード301

 


ガラードも、初期型のグリスタイプのガラード301が一番好みです

 

オイル型301との違いは

グリスの方が静かで、何とも言えない引き締まった力強い音の響きが大好きです

(注、純正グリスの場合だけです、他のグリスでは響きませんでした)

 

 

オイル型のほうが少し、元気でにぎやかですね、

勿論好みも有りますが私はグリスタイプの方が好きです

 

 

そんなガラード301に今まで色々なアームを取り付けてきました

 

SMEは3012や3010、3009等々シリーズVなども、殆どの種類を使いました

301を裸で使った時代にはオーディオクラフトも沢山使ったしサエクも使ったな

 


でも残ったのは、結局オルトフォンのアームばかりです


RF-297、RMG309、RS212、アームベースは真鍮製に交換してありますが

 

ガラードとオルトフォンアームは似合いますね、姿形もそして音も

 

骨格のしっかりした、無駄が無い落ち着いた、いい響きです




そしてそれに取り付けてきたカートリッジも、様々なモノを使ってきました

 

EMTやデッカ、GEバリレラも好きですが

結局いつの間にかSPUになっています

 

Aシェルはニックス時代、ハーマン時代、とゴールドAE


GシェルはGEとGT、それとCG25


AとG、好みはAシェルです

でもどちらのSPUも力強い音が大好きです

 

結局このSPUを上手く鳴らすのが、オルトフォンのアームであり

そのオルトフォンの組み合わせの音を

一番好みに響かせたのがガラード301ハンマートンなのかもしれないですね

 


カートリッジを変えて音を愉しむのもアナログの楽しみなのに、

結局いつの間にかSPU(笑)

 

40年以上使っていますが、飽きが来ないカートリッジです

 

最近出会った、ねずみ電気製カートリッジもいい出来ですが

やっぱりSPUには・・・・・、

 

これから先もずっとSPUかな?

もっと素晴らしいカートリッジに出会えるかな?


良い音の定義とは

2023年09月13日 10時25分21秒 | オーディオ

友人が数年前にラーメン屋を始め

その時は彼曰く、「ラーメンはインパクトだよ」とのことでした
 
 
 
当初の行列も次第に薄れ
またあ新たなインパクトを作り、それを繰り返しましたが
 
今は何故か素朴なうどん屋さんをやっています
何があったのかいつか聞こうと思うますが・・・、
 
 
 
オーディオも強烈なインパクトか、惣菜の様な素朴な音が良いのか
 
良い音を求めて、行ったり来たりの繰り返しです^_^
 
 
 
WE劇場用サウンドは明らかにインパクト重視のサウンドですね
 
ある意味、原音に更に味付けをして強烈な音の印象を与えています
 
 
 
これは映画や劇と云った、限られた時間の中で観客の支払う対価に見合った
 
 
または、対価以上の満足を得て貰うためには
 
多少味付けされた「インパクトある音の演出」は大切な事だったのだと思います
 
 
 
まるで豪華絢爛な食事で、煌びやかな外食といった印象の
 
そんな「演出されたインパクトサウンド」私は、これも好き^_^
 
 
 
 
 
 
 
方やWEでも、モニター系のサウンドは印象付ける音ではなく
 
 
しっかりと「正確に伝える事を目的にした」様な音造です
 
誇張せず正確に、しかも刺激も無く疲れる事も無い
 
 
それは、じんわりと心に響くサウンドでもあります
 
 
 
まるでお総菜のように毎日楽しめるサウンド
これも好きです^_^
 
 
 
色付けサウンドも、素朴サウンドも大切なのは
 
 
 
 
「良い音として重要」なのは、また聴きたいと思う音であることだと思います
 
それは心に印象付けられ、記憶に刻まれる音でしょうか
 
 
 
 
オーディオで心に刻まれる音とは、一体どんな音が音が再生出来ればよいのかというと
 
ひとつは演奏者の情熱までも再生でしょうか
 
 
「情熱をも感じられるサウンドを奏でる」ちょっとイメージ難しいかもしれませんが
 
そんなオーディオ機器が大切だと思います
 
 
 
それには聴きながら得る興奮があり
 
聴き終わった後の感動もある
 
 
 
そして、あの印象が忘れられず、もう一度聴きたいと思う欲求が湧いてくる
 
 
「また聴きたくなる」これが最も大切なのではないでしょうか^_^
 
 
 
それには単に音が良いオーディオ機器だけでは難しいです
 
確かにシンプルに「音が良い」これも大切な事だとは思いますが
 
 
 
 
意外に「単にシンプルに音が良いのは、記憶に残らないもの」だと思います
 
音の良さに感心はするけど、心に刻まれる感動は
 
 
「シンプルに音が良い」だけでは無理だと思っています
 
 
 
 
私が聴いた限りでは劇場用の「インパクトある音も」
 
モニタースピーカー等の「正確に伝える音も」同じでですが
 
 
 
 
「シンプルイズベスト」だけではなく
 
 
「大変な手間と、オーナーの情熱」を掛ける必要があると思っています
 
 
誤解が無いように、勿論シンプルイズベストは大切ですが、全てがシンプルだと素っ気無さが音楽に現れて
 
心に残るようなサウンドは、なかなか奏でられないと思っています
 
 
 
 
ときに素材を活かして、シンプルな料理や音楽もいいですが
 
 
でも、一手間ふた手間と、手間暇と持てる技術と情熱をかけて味付けを加えた料理も
 
美味しいです
 
 
 
 
やはり音楽と料理はよく似ていますね
 
 
料理も音楽も大切なのは、鮮度の良い素材、味和深い素材、音楽では良い音源のソフト
 
無論、料理道具と料理人の経験も大切なのは、オーナーが選ぶオーディオ機器も同様です
 
 
 
素材(音楽ソフト)を活かすだけではなく、オーナーの味付けが心に残るオーディオでは大切だと思います
 
 
 
何度も書いてきましたが、シンプルなオーディオだけでは無理なんです
 
増幅はアッテネーターを使ったパワーアンプのみの一段増幅では
 
 
「再生音楽の感動は得られないと思います」
 
 
 
 
 

再生オーディオの印象に残るような、音の力強さ、太さ、エネルギッシュな音造りには

実はプリアンプで電圧増幅を行う事が、最も大切なひと手間だと思っています

 

 

我が家ではレコードが主体ですからもうひと手間、カートリッジが拾った超微細な信号を

フォノイコライザー「アンプ」がRIAA補正しながら、ラインレベルに「増幅して」ラインアンプに信号を送ります

ラインアンプで更に電圧増幅した信号を、最終のパワーアンプで増幅しますので

 

「音に手間が掛かっています」

注、確かに手間を掛ければ、ロスするものや無駄な雑味も増しますが

そこを「魅力に変える」のがオーナーの腕前だと思います。

 

 

云わばこれがオーディオの醍醐味であり、最も大切な事だと思います

 

 

言い方が悪くて申し訳ないですが、腕が伴わない料理人が好むのが

フェーダー等のアッテネーターで音量のコントロールを行い

 

パワーアンプのみで音の増幅を行ったサウンド

 

「シンプルで音が良い」と言われる方も多くいらっしゃいます

 

ある意味、否定はしませんが私には、やせ細った骸骨のような音に聞こえます

下処理が不十分で、「旨味を引き出せていない」味も素っ気もない未熟な料理に感じてしまいます。

 

「どんこ」などの乾物を上手に戻さずに、いきなり料理しているというか

かなり手抜きな料理のサウンド、これがパワーアンプ・ダイレクトサウンドだと思っています

 

 

手間暇(フォノアンプ・ラインアンプ)を掛けて増幅しても、直結でも

音の大きさは同じかもしれませんが、コク(音の深み)が全く違うと思います

 

 

料理をするようになって分かったのですが、

やはり素材毎に下準備したほうが美味しく出来上がると思います

 

音も同じように、下準備(前段増幅)が大切、パワーアンプだけの増幅は

素材の良さが分かると言いますが、それだけかもしれません

 

音の旨味である「音楽の楽しさは」発揮できないと思います

 

 

十分な手間暇(下準備が出来た)をかけたサウンドは

パワーアンプの出力管はそんな重要では無いと思っています(整流管は大切)

300Bは意外になんでもOKです(笑)

 

 

 

 

 

それと、最も大切な事かもしれませんが旅して分かるのは、美味しいものは

 

季節と育つ土壌(場所)も大切」ですね

 
 
オーディオで、おいしい料理は一人では難しいです(土壌)身近なオーディオ・フレンド
 
これは良くも悪くもですが物凄く大切な事だと思います(笑)
 
 
 
 
「素材」「料理人」そして「季節と土壌」が上手くかみ合うと
 
ほんとにおいしい、感動的な料理が出来ると思います
 
 
 
 
心に残るような感動的なサウンド
 
やはりこれが「いい音の定義でしょうか?」

昔の劇場用SPに音像という概念は無かった

2023年09月07日 11時26分14秒 | オーディオ

大型劇場用ホーンスピーカー


この響きに憧れたオーディオマニアも多いいと思います

 

勿論私もそれに憧れてオーディオをやってきました

憧れの劇場用大型ホーンですが、劇場用の名器をそのまま家庭に持ち込んでも


なかなか上手く鳴りません

 

劇場用スピーカーの起源を探ると、

フルレンジ・モノラルスピーカーの複数配置です

 

 

モノラル音源のスピーカーには、もともと音像定位という概念はありませんでした


WE555&15Aを代表に人の声をリアルに拡声することが主たる目的で


音像定位という概念はステレオ時録音時代になって生まれたのですが

 

 

やがて拡声のフルレンジ一本では、劇場で要する帯域がカバーできず


帯域を分けて複数のユニットを使うマルチユニットスピーカーになっていったのですが

最初のマルチユニットは音の発生位置がずれたため、音にエコーが掛かり


タップダンスのタップが二重に聞こえる程音がずれたそうです

 

 

以前も書きましたが、

スピーカーシステムの革命とも言える

1936年のランシングらが手掛けたシャラーホーンで初めてタイムアライメントを揃えて

 

音の「定位」が定まり、スピーカーシステムとしての考えが生まれましたが

シャラーホーンが出来るまでは、

「ある意味めちゃくちゃ」な所も、劇場用スピーカーにはありました

 

 

 

家庭で使って最初にそんな違和感を覚えたのが「マルチセルホーン」でした

 

流石にシャラ―ホーンのは使った事が有りませんでしたが

ALTECでも150Bとかのマルチセルが多くて、大きくてホーンがカッコいい

 

憧れるには最高のホーンでした


当時の販売店の方々も「あれが最高だよ」、と言われそれを信じて数年後使いましたが

ステレオで使ってみたのですが、セルが多いホーンは全く音像が定位しませんでした

 

マルチセルは今も8セルをモノラルシステムで使っていますが

それでも家庭の至近距離では、あまり良いと思ったことはあまりないです

 

指向性の狭いホーンは聴く位置との距離があれば良いのですが、

至近距離で聴く家庭では音像定位は難しいですね

 

拡声では有利だが、指向性の狭いホーンスピーカーを使って、

劇場で多くの方に聞いてもらうために小さなホーンを沢山付けた

 

「これだけ沢山ホーン付ければ、いい音で聴ける人が増えるだろ」的な発想?

 

大きなホールで大人数であれば有効な手段だろうが、一人で聴くにはまったく意味がないマルチセルホーン

 

 

ALTECの311-90も見た目は同様にでかくてかっこよくて、当然使いましたが(今も持っています)

我が家で聞き比べるとちんけでショボい311-60のほうがぜんぜん音が良いんです

311-90は音が拡がり過ぎで、反射音も多くなり音の濁りが感じられます

 

元々、遠くの、多くの人に、音声を届けるための劇場用ホーンは

至近距離で反射物の多い、家庭で使うと使い物にならない物が多いです

 

大きく拡がれば当然反射が増えますから音は濁ります

その反射を少なくしようと吸音すると音は死にます

 

劇場では、空間が広く反射物が少ないですから、劇場用理論は家庭では難しいものが有ります

 

古くから多くの劇場用スピーカーで使われた「バッフル板」もその一つです

 

家庭でも低域だけに使うなら量感が増えて、帯域も多少伸びるし問題はありませんが

古い劇場の資料を見ると(2枚目の写真)、高域のツイーターもバッフル板に取り付けてあります

 

 

これを真似して、中高域のユニットにバッフル板を付けると、

至近距離の家庭では音がめちゃくちゃになります

 

中高域のユニットから必要以上に低域が出てしますので

音の切れも悪く、濁りも出ます

 

何より、ホーンににバッフルを付けると反射が増えて音像の定位が乱れがちです

バッフルを付けたほうが特性もよく、各ユニットの音が纏まると云われる方もいますが

 

 

私は中高域は出来るがけ反射を無くして空間に音像を描いいたほうが

至近距離で聴くに良い音で奇麗な音像が描けると思います

 

モノラル時代の劇場用スピーカーには元々音像という概念は無かったですから、

ステレオで、昔の劇場用を家庭で使うには

モニター用の使い方を真似て設置したほうが良いかもしれません


 

劇場用を家庭で使うなら、

様々な改善が施され小規模劇場用に作られたA7あたりが手頃ですね

個人的にはA5よりもA7の方が扱い易く、家庭で聴くには音も良いですね



まあ、いずれにせよ昔の励磁時代の劇場用を家庭で使うのは馬鹿げた行為です

レース用の車でコンビニにお買い物に行くようなものですが

 

 

 

魅せらた者たちは仕方ない手遅れです、もう後戻りできませんから

その馬鹿げた行為をおおいに楽しみましょう!